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ネタバレするのでお気を付けくださいませ。
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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと
リライト : 文章修正 福田有人
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Ultimate ONE ~第四十六話~【黒刀ヒドラ】
~カッサンに勝負を挑まれてそれに乗ってしまったタケル、しかしその勝負とは~
ハロウィン「タケル…ゲームって何か知ってるの?」
タケル「格ゲーって言ってたよな?格闘技をするゲームだよな!でも参ったな…俺…自分より弱い奴と戦う趣味はないんだわ。」
リサ「ゲームならウエピナにもありましたよ?脳で考えたことで仮想のキャラクターを動かし、現実とは違う世界で遊ぶのよね?」
カッサン「え…コントローラーじゃないの?」
リサ「コントローラー…それってつまり、キャラクターなどを操作するための器具があるって事かしら?」
カッサン「そこから?」
ハロウィン「カッツンの脳をハッキングしたところ、指先を動かして操作するみたいよ。」
カッサン「げ!なんで分かったんですか?機械ならまだしも人の脳をハッキングできるんですか?」
ハロウィン「いや、むしろ機械は無理ね。」
タケル「…俺には勝てない気がしてきたぞ。」
リサ「脳波で動かせるならまだしも、実際に闘うのと、指先で戦うのでは使う脳が違うと思うの。」
タケル「相手の目の動き、息使い、肩の動きさえ分かればなんとかいけるかな。」
カッサン「いや、ゲームで目の動きとか、おかしいでしょ。」
ハロウィン「勝てばいいんでしょ?私がやろうかな?操作する人間を操作すればいいわけだし。」
カッサン「どんなチートですか!」
タケル「いや、ここは俺が受けだ勝負だ。俺がやるぜ!」
リサ「…」
カッサン「じゃ!ウチ来よう?ゲームならたくさんあるし。」
バウンサー「おまえ…そうやってすぐに人を自分の家に入れているのか?」
カッサン「まさか!あなたたちだけ特別だから!」
ハロウィン「すれ違ったときから挨拶をしてたし、この子どこで見分けたの?」
リサ「たぶん。仲間同士でいたからだと思うの。」
ハロウィン「相変わらず即答ね。」
カッサン「狂人達は、人同士集まって悪いことをするってないの。」
リサ「確かに、精神に著しい異常をきたしている人同士が連携して犯罪を犯す例は稀よね。」
バウンサー「上のヤツがいかれてる場合は、それに従うことがあるけどな。」
ハロウィン「じゃ、どうやってこの街ができたの?」
カッサン「ん?」
リサ「つまり、ある程度は正常な思考があり、人同士協力しないと建物や施設は作れないし、それを利用することも出来ないと思うのですが。」
カッサン「ああ…注射かな?でも、やっぱり治安は悪いけど。」
タケル「まぁ。スラム街ってのもあるくらいだしな。」
カッサン「だいたい、注射を打ち忘れて犯罪を犯す人が多いの。」
リサ「では、カッサンも注射を?」
カッサン「打ったことないよ。だからおかしいって言われてるんだ。」
リサ「あら、体質かしら?でも、トノトさんですらおかしくなるのに、その反動はどこかにありそうですけど。」
カッサン「それより、早くゲームしようよ!」
バウンサー「おまえは何故そこまでゲームにこだわるんだ?何か理由があるのか?」
カッサン「え?やってる人は一日五時間以上やってるよ?」
タケル「マジか!一日五時間筋トレしたらマッチョになれるぞ!」
ハロウィン「私は学問だし、まぁ、そこは人それぞれじゃね?」
タケル「ああ!トノトさんも一日八時間は利き酒やってるしな!尊敬するよな!」
ハロウィン「ある意味仕事よね。」
タケル「後はペットの世話に八時間、冒険に八時間だって言ってた。」
ハロウィン「八×三=二十四時間…寝てないじゃん!」
リサ「人間が睡眠せずに活動をし続けるのは無理なはず…どうやって寝ているのかしら?」
カッサン「私もほとんど寝ないでゲームしてるよ!」
ハロウィン「何故!」
カッサン「プロだから!」
リサ「あ、ゲームで生活していかれる街があったわね。コミュニケーター!つまり、そういう事?」
カッサン「うん!」
リサ「ああ、狂人の街に居ながらネット環境でコミュニケーターに出勤しているのか。」
カッサン「イエス!」
ハロウィン「じゃ、なんでこんな街にいるの?」
カッサン「街の外怖いじゃん!」
タケル「確かにここは外よりは強い奴が少ないかもしれない。外にはスレンやワイズマンみたいな桁違いもいるしな。」
カッサン「でしょう?だから、私迷っているんだ。」
リサ「なるほど!カッサンさんはきっかけが欲しいのね?街を出るための。」
カッサン「するどっ!」
ハロウィン「カッサンを街の外へ出すにはゲームに勝つしかない…ということか。」
コスモ「私から言わせてもらうと…カッサンの戦闘力はバウンサーやタケル並みなのよ。」
タケル「嘘だろ?」
コスモ「このかた…つまりカッサンはストレスを戦闘時のエネルギーのために貯蓄している。」
カッサン「ちょっと!なんでそんなこと!」
タケル「リアルなカッサンとも戦いたい気がするけど、そんなことどうでもいい!俺はゲームでカッサンと戦う!全力を尽くしてな!」
ハロウィン「カッサン!タケルをぼこぼこにしてしまいなさいよ!」
タケル「おい!何故カッサン側?」
カッサン「わかった!ウチに来な!」
~一行はカッサンの家へ行く~
タケル「結構いいところに住んでるな~!」
ハロウィン「タケルのファイトマネーより高いんじゃないの?」
リサ「コミュニケーターのゲーム大会で優勝したプロゲーマーの賞金は桁違いと聞きましたけど。」
カッサン「うん!優勝した。」
タケル「マジか。」
ハロウィン「タケルの絶望した顔を見たいわ。」
タケル「おまえ、魔王だろ!」
ハロウィン「昔…そういわれていたわね。」
バウンサー「カッサン…勝った時の約束を忘れていないだろうな?」
カッサン「あ、友達の家?あそこだよ!」
~高いビルの最上階に住んでいたカッサンだが向かいのビルの窓を指さした~
ガララララ
タケル「バウンサー!窓を開けてどうするつもりだ?」
シューーーーーー
バウンサーの小さなバックパックから何かが噴射している
タケル「え?まさ…か?」
バウンサー「行って来る!」
ドーーーーーーン
カッサンが指を差したところへ飛んでいくバウンサー
ハロウィン「リサ…バウンサーって飛べたの?」
リサ「はい!後、キャノン砲も撃てるんですけど。」
タケル「バウンサーなら意地でも使わなさそうな機能だな。」
リサ「そうなんですよ。」
ハロウィン「で?どうしてカッツンはバウンサーに場所を教えたの?」
カッサン「あれ、友達が盗んだやつだから。」
ハロウィン「いい子ね。でも相手はバウンサー…友達が斬り殺されるわよ?」
カッサン「ええええ!やめて!」
リサが通信機を出す
リサ「バウンサーさん!あなたの刀を持っていたとしても、その人を斬り殺さないで!」
バウンサー「誰の相棒をしていたと思う?」
リサ「と、トノトさん?」
バウンサー「とうに殺人剣から活人剣へと叩き込まれているわ!」
バウンサー「冥刀閃!」
バウンサーが何か斬撃を放った瞬間向かいのビルの電気がすべて消えた
リサ「あら、向かいのビルだけ停電かしら?」
タケル「ち…違う…向かいのビルに住む全員を…気絶させた。」
カッサン「え?ヤバ!」
タケル「刀を持つ前からこの強さかよ…」
リサ「オーラも使えないはずですが。」
ハロウィン「壁を通り抜ける超音波…まるで魔法みたいね。」
パリーーーン
カッサンが指を差した窓を割り突入したバウンサー
バウンサー「人が一人…しかし…この体では刀のオーラも感じ取れないか。」
サーモモードを起動します
バウンサー「リサ!サーモモードというのが勝手に起動したぞ?」
リサ「何故かしら?サーモモードは夜間光がない時に温度を感知する機能なの!」
バウンサー「なるほど…本物の刀であれば…暖かい。」
リサ「え?刀が暖かい?金属よね?」
バウンサー「何を言っている!本物の刀は…生きているのだ。」
リサ「え?では…私たちは…あなたの刀…オロチを殺してしまったという事なの?」
バウンサー「…今更だがな。」
リサ「う…ご、ごめんなさい…バウンサーさん。」
バウンサー「俺に誤る必要はない。謝るならオロチに言ってくれ。ただ、親友を殺された気持ちはリサにも感じてほしい。」
リサ「そうとも知らず、私たち…なんてことを…」
バウンサー「見つけた…。間違えなくヤツはヒドラだ。」
タケル「お?あったのか?」
バウンサー「ヒドラよ…すまなかった…おまえを一人にさせて…。」
タケル「おい!そんな大事なものをなんで盗まれるんだよ!」
バウンサー「わかっとるわ!反省している!トノトにも殺されるんじゃないかとひやひやしてたわ。」
リサ「え?トノトさんに殺される?冗談でしょう?」
ハロウィン「リサ…トノトの怖さ…分かってないわよね。」
カッサン「あ…あのう…ここは…私が負けってことで許してもらえませんか?」
タケル「勝負は勝負だろ!やるぞ!」
カッサン「う…うん…。」
~その後タケルはカッサンとゲームで対戦しボコボコに負けた~
タケル「くそ~!やっぱ強いな~!尊敬するぜ!」
ハロウィン「タケルはずっとスタートボタン連打してたけど。」
カッサン「ま、想像はしてたけど。おかげで踏ん切りがつかなくなっちゃったな。」
タケル「負けは負けだ!さぁ、俺にできることなら何でもしてやるぞ!」
カッサン≪お、男前!≫
タケル「とりあえず、なんでもいい!言ってくれ!」
カッサン「じゃ、じゃ~…」
タケル「おう?」
カッサン「この街から出たいんだけど…」
タケル、リサ「え?」
ハロウィン「…カッツン…本当にいいの?あなたがやりたかったこと…義務…あるんじゃないの?」
カッサン「全てお見通しかぁ~~~! でも思ったんだ…私が守らなければいけないもの…守ってほしい人たちは…ここにはいないって。」
ハロウィン「そうか…カッツンがその答えを出せたなら、私は何も言わない。」
タケル「ん?どういうこと?」
コスモ「もう、だから言ったじゃないの!カッサンはタケルやバウンサー並みの戦闘力があるの!」
リサ「じゃ~、いざという時にこの街を守りたかったってことですか?」
カッサン「だって、私の故郷だし…」
タケル「おまえの強さ…ここで眠らせておくのはもったいないぜ!」
ハロウィン「タケルの場合…それ、ゲームの話だよね?」
バウンサー「しかし、俺たちと近い戦闘力なら、数百万という命を助けらてるかもしれない。」
リサ「私たち、大きな街を滅ぼそうとしている人達を止めようとしているのよ。」
タケル「おい!この子にそんな話をやめろよ!」
カッサン「いいよ。」
タケル「え?」
カッサン「力を貸してあげるよ。この力…眠らせておくのももったいないし、ご先祖様に怒られる。」
タケル「ご先祖様?」
カッサン「うん。私はバーサーカーだから。」
バウンサー「バーサーカーか…自分の身を犠牲にして強大な力を生み出し、身が亡びるまで戦う戦士…なら、連れていけんな。」
カッサン「そうか…だったら…私と実際に闘って止めてみる?」
タケル「バウンサーと?う、嘘だろ?」
バウンサー「刀を手にした俺に喧嘩を売るとは面白い。」
カッサン「刀を手にしたからこそ、戦いたくなっただけだって。」
タケル「ま、まさかのリアルファイト!つか、俺も混ぜろ!」
ハロウィン「タケルは眼中になかったみたいね。」
カッサン「武器勝負なんで。」
カッサン「トランス20%…」
カッサンがそういうと腕に大きなガントレットが装着された
カッサン「アディシャナリー…ブレイカーアックス!」
するとその大きな腕にふさわしい同じく大きなトマホークが召喚された
ハロウィン「バウンサー!カッサンはまだ本気じゃないわよ!」
バウンサー「わかっている!外に行くぞ!」
タケル「くっそ~~~!リアルファイト出来るなんて聞いてないぞ!そっちの勝負がやりたかったぜ!」
コスモ「何度も言ってたじゃない。」
~バウンサーとカッサンは窓から外に出て決闘が始まろうとしていた~
バウンサー「おまえも空を飛べるのか…」
カッサン「ふぅ~…」
ため息を一つつくと、カッサンの目つきが変わった
カッサン「ううううりゃーーーー!」
ものすごいパワーでバウンサーに襲い掛かるカッサン
バウンサー「拙者の声は聞こえぬか…これほどまでに強い相手…久しぶりよのう…」
ヒドラに手をかけるバウンサー
チーーン
カッサン「う…うそ…。」
ドサッ
皆が気が付くとバウンサーがカッサンを抱いていた
ハロウィン「怖っ!」
リサ「カッサン、何もしていなかった気がするんですけど。」
タケル「違う…カッサンはもの凄く強かった…でも、それ以上にバウンサーが…」
リサ「カッサンさん大丈夫なの?」
ハロウィン「バウンサーのヤツ…何を斬ったと思う?」
リサ「え?」
ハロウィン「バウンサーはあの刀で、変身したカッサンのエネルギーとなる源…ストレスを斬ったのよ。」
リサ「ストレスを斬る?そんなことって…」
タケル「かっけぇぇ~!あれが本当の侍か。」
コスモ「彼はまだ肉体を持っていない…力を出し切れていない状態よ?計算外の強さだわ。」
バウンサー「…カッサン…大丈夫か?」
カッサン「あはは…やれちゃった。」
バウンサー「20%であれか…本気を出していたらこの街ごと消えていたぞ。」
カッサン「そのエネルギーを斬っちゃうなんてチートよ。」
バウンサー「おまえは強い…そして力の制御もできる…俺たちにその力を貸してくれないか?」
カッサン「…うん。」
ハロウィン「あらら…。」
タケル「どうした?ハロウィン?」
ハロウィン「メカに恋しちゃったかな?」
タケル「おい!バウンサーに失礼だろ!」
ハロウィン「ご、ごめん。」
~刀を持った侍の圧倒的な強さを見せつけたバウンサー、カッサンは彼らに惹きつけられ共に行動することを願った~