「 カナの婚宴 」 ダマスキノス ・ 画
※ ヨハネの福音書 ２章 １ ～ １１節
● ガリラヤ地方の カナの町は、ガリラヤ湖の西方、ナザレの北１２
ｋｍ ほどの所にあります。
イエス ・ キリストは、 “ カナの婚礼 ” で、
神である証拠としての 最初の奇蹟 をされ、ご自分の栄光を現されました。
当時の婚宴は、親戚や 知人 ・ 友人など １００人位の人たちが集まり、１週間ほど 続けられたそうですョ。
カナでの婚礼に、母マリア ・ イエスと 弟子たちも招かれました。
マリアは、裏方として世話をしていたようですので、親戚の若者の
結婚式だったのかもしれません。
婚宴に付き物の 「 ぶどう酒 」 ですが、予測して準備していたより、
はるかに多くの量が使われてしまって、途中で無くなってしまいました。
何たる 不祥事！ 喜びの宴が、台無しになってしまいます。
● この後に、母マリアと イエスの、不思議な会話が続きます。
ぶどう酒が無くなった時、母が イエスに向かって、
「 ぶどう酒が ありません。」 と言った。
すると、イエスは 母に言われた。
「 あなたは わたしと 何の関係があるのでしょう。
女の方。わたしの時は まだ来ていません。」
母は 手伝いの人たちに言った。
「 あの方 が言われることを、何でもしてください。」
お母さんの マリアに対して 「 女の方 」 ？
わが子 イエスのことを 「 あの方 」 ？
イエスと マリア。 母子なのに、一体、どうなってるの？？
● マリアは、“ 受胎告知 ” を受けた時から、
わが子 イエスは、神の子 （ 子なる神 ） であり、
旧約聖書で預言されていた、救い主である 【 メシア （ キリスト ） 】 そのお方であることを自覚していましたし、そのように育ててきました。
わが子 イエスは、すでに ３０歳になっていますが、
いつ メシア ・ キリスト としての働きを開始するのだろうか、
今か今かと、祈り ・ 待ち続けていました。
親戚の婚宴で、花婿が 大変な窮地に追い込まれています。
今から、ぶどう酒を準備することなど 出来ません。
買うことも、かき集めることも出来ません。
時は今。わが子イエスが、神として ・ メシア （ キリスト ） として、
公けに表明する その時なのではないか。
━━ と考えて、イエスに向かって、
「 ぶどう酒が ありません。」 と 言いました。
“ どこかに行って、集めてきて！ ”
━━ と言ったわけではありません。そんなことは 出来るわけではありません。
わが子 イエスよ。あなたには、出来るでしょう！
あなたは 神さまなのですから、何とか 出来るでしょう！
あなたが、メシア （ キリスト ） として、公けに 自分を表明する、その時 なのでは ないのですか。
● イエスは、お母さんに言われます。
「 お母さんとして ではなく、一人の女性として 言います。
わたしが いつ、メシア （ キリスト ） として、公けに 表明するのかと
いうことと、あなたとは、何の関係もありません。
その時は、主なる神の権威のもとに 定められており、
そのように なされていくのです。
“ わたしの時 ” は、まだ 来ていません。」
※ 実際には、３年後の、
十字架にかけられ、すべての人の罪のために、贖い （ あがない ） の わざをされる時が、「 わたしの時 」 なのでした。
● 母マリアは、出すぎていたことを認め、悔い改めます。
そして、手伝いの人たちに言います。
「 『 あの方 』 が言われることを、何でも、その通りにしてください。」
６つの、石の水がめ （ ８０ ～ １２０ ℓ 入り ） に 水が満たされ、
イエスによって、それが 奇蹟として、最高の ぶどう酒に変えられ、
婚宴は、無事に終えることが出来たのでした。
イエス ・ キリストは、このことを、
神である証拠としての 最初の奇蹟 として、ガリラヤの カナで行われ、ご自分の栄光を現されたのでした。
※ 今日 （ 7/13 ）、今年 初咲きの、
わが家自慢の 【 白 大芙蓉 】
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