● もし、私 ( 久保田 Ukon 典彦 ) が、右近さんの時代に生きていて、右近さんに 教えを お願いするとしたら ━━ どうなるでしょうか。
※ 1600年 長崎出版 「 どちりな きりしたん 」 を もとにして
右近 「 『 ぱあてるのすてる 』 ( 主の祈り ) の おらしょ ( 祈り ) を
知る事 肝要なれば、いま教ふべし。
天にまします われらが御おや
御名 ( みな ) を たっとまれたまへ。
御代 ( みよ ) 来たりたまへ。
天にをひて おぼしめすままなるごとく、
地にをひても あらせたまへ。
われらが日々 ( にちにち ) の 御やしなひを
今日 ( こんにち ) われらに与へたまへ。
われら 人に ゆるし申すごとく
われらが とが を ゆるしたまへ。
われらを てんたさん ( 誘惑 ) に
はなしたまふ事なかれ。
われらを 凶悪 ( けうあく ) より のがしたまへ。
あめん
私 「 いま教へたまふ ぱあてるのすてる の おらしょ をば、誰びとの
つくりたまふぞや。」
右近 「 かたじけなくも われらが御主 ( あるじ ) ぜず ・ きりしと
( イエス ・ キリスト ) 、直 ( ぢき ) に教へたまふ おらしょ なり。」
私 「 なにのためぞや。」
右近 「 おらしょ を申すべき様 ( やう ・ 方法 ) を教へたまはんため
なり。」
私 「 おらしょ とは なに事ぞ。」
右近 「 おらしょ は、われらが念を 天に通じ、御あるじ デウス に
申し上ぐる のぞみをかなへたまふ 道橋 ( みちはし ) なり。」
私 「 デウス は、いづくに おはしますぞや。」
右近 「 天地、いづくにも おはしますなり。」
私 「 ぱあてるのすてる を申す時は、いづれの言葉より、われらが念
を デウスに 通じ奉るぞや。」
右近 「 第一句めの “ 天にまします われらが御おや ” と申す言葉
なり。」
私 「 御あるじ と申さずして、御おや と申す事は なに事ぞや。」
右近 「 御おや と呼び奉るをもて、われらを 大切におぼしめす事を
思ひいだし、たのもしき心をもて 乞ひ奉るためなり。」
私 「 わが御おや とは申さずして、なにとて、 われらが御おや とは
呼び奉るぞや。」
右近 「 皆びと きゃうだい にて、よき御おやの子なり と思ひとりて、
たがひに 大切に思ひ合はんためなり。」
私 「 デウス 天におはします、とは なに事ぞや。」
右近 「 われらが御おや も、われらがたのみの かけどころも、共に
天にあり、と思ひとるをもて、この世界の事を 思ひ捨つべきため
なり。」
私 「 先に、デウスは いづくにも おはしますと教へたまひて、いま又、
天に おはします とは なに事ぞや。」
右近 「 デウスは、いづくにも おはしますといへども、助かりたまふ
善人たちに 尊体を 直 ( ぢき ) に現はしたまはんために、天に
ぱらいぞ ( 天国 ) を定めたまふによてなり。」
※ 今日、7月6日は 「 サラダ記念日 」 ですが ・・・・・
【 ささの葉 サラサラ 】
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