【 髙山右近さん との 対話 】 | 高山右近研究室のブログ

高山右近研究室のブログ

・右近についての、Q&A 
・右近研究こぼれ話 など

監修 右近研究家・久保田典彦
http://takayama-ukon.sakura.ne.jp/

 

 

 

● もし、私 ( 久保田 Ukon 典彦 ) が、右近さんの時代に生きていて、右近さんに 教えを お願いするとしたら ━━ どうなるでしょうか。

 

 ※ 1600年 長崎出版 「 どちりな きりしたん 」 を もとにして

 

右近 「 『 ぱあてるのすてる 』 ( 主の祈り ) の おらしょ ( 祈り ) を

 知る事 肝要なれば、いま教ふべし。

 

  天にまします われらが御おや

  御名 ( みな ) を たっとまれたまへ。

  御代 ( みよ ) 来たりたまへ。

  天にをひて おぼしめすままなるごとく、

         地にをひても あらせたまへ。

  われらが日々 ( にちにち ) の 御やしなひを

         今日 ( こんにち ) われらに与へたまへ。

  われら 人に ゆるし申すごとく

         われらが とが を ゆるしたまへ。

  われらを てんたさん ( 誘惑 ) に

         はなしたまふ事なかれ。

  われらを 凶悪 ( けうあく ) より のがしたまへ。

                  あめん

 

 「 いま教へたまふ ぱあてるのすてる の おらしょ をば、誰びとの

 つくりたまふぞや。」

右近 「 かたじけなくも われらが御主 ( あるじ ) ぜず ・ きりしと

 ( イエス ・ キリスト ) 、直 ( ぢき ) に教へたまふ おらしょ なり。」

 

 「 なにのためぞや。」

右近 「 おらしょ を申すべき様 ( やう ・ 方法 ) を教へたまはんため

 なり。」

 

 「 おらしょ とは なに事ぞ。」

右近 「 おらしょ は、われらが念を 天に通じ、御あるじ デウス に

 申し上ぐる のぞみをかなへたまふ 道橋 ( みちはし ) なり。」

 

 「 デウス は、いづくに おはしますぞや。」

右近 「 天地、いづくにも おはしますなり。」

 

 「 ぱあてるのすてる を申す時は、いづれの言葉より、われらが念

 を デウスに 通じ奉るぞや。」

右近 「 第一句めの  “ 天にまします われらが御おや ” と申す言葉

 なり。」

 

 「 御あるじ と申さずして、御おや と申す事は なに事ぞや。」

右近 「 御おや と呼び奉るをもて、われらを 大切におぼしめす事を

 思ひいだし、たのもしき心をもて 乞ひ奉るためなり。」

 

 「 わが御おや とは申さずして、なにとて、 われらが御おや とは

 呼び奉るぞや。」

右近 「 皆びと きゃうだい にて、よき御おやの子なり と思ひとりて、

 たがひに 大切に思ひ合はんためなり。」

 

 「 デウス 天におはします、とは なに事ぞや。」

右近 「 われらが御おや も、われらがたのみの かけどころも、共に

 天にあり、と思ひとるをもて、この世界の事を 思ひ捨つべきため

 なり。」

 

私 「 先に、デウスは いづくにも おはしますと教へたまひて、いま又、

 天に おはします とは なに事ぞや。」

右近 「 デウスは、いづくにも おはしますといへども、助かりたまふ

 善人たちに 尊体を 直 ( ぢき ) に現はしたまはんために、天に

 ぱらいぞ ( 天国 ) を定めたまふによてなり。」

 

 

 

    ※ 今日、7月6日は 「 サラダ記念日 」 ですが ・・・・・

               【 ささの葉 サラサラ 】

 

 

 

 

 

 ※ [ Archives ] ( アーカイヴズ ・ 記録保管所 )

 

http://ameblo.jp/ukon-takayama/entry-11240646849.html

 

http://ameblo.jp/ukon-takayama/entry-11603201818.html