訪問入浴で紡ぐもの~体も心も温める究極のケア | 笑いと健康(^▽^)v理事長ブログ

笑いと健康(^▽^)v理事長ブログ

笑い療法士の理事長が笑いと健康について語ります。

先日訪問入浴の広報誌作成のために事業所を訪問しました。

 写真は【入浴】に因んでダチョウ倶楽部の「押すなよ~押すなよ~(>_<;)の一コマです。

 

 介護で一番難しいケアって何だと思いますか?それは・・・『入浴介助』です。

食事・排泄は生理現象なので、促さなくてもとりあえず何とかなるものですが、入浴ケアは、生理現象でないため、入浴の意味?が問われます。

 蒸しタオルでの清拭やシャワー浴ではなく、入浴は、体を清潔に保つだけではなく、体を温め、一日の締めくくりにホッと一息ついたり、親しい人と語らうなど豊かな生活行為です。

 

 もともと入浴が好きだった高齢者が、家族だけでは負担が大きく自宅の浴槽ではとても入れてあげることができない場合、訪問入浴は、デイサービスなどと異なり、慣れたお部屋で家族と語らいながら、体を洗う順番にこだわり、ゆず湯や入浴剤などで、季節や香を楽しみ以前家族で訪れた温泉を再現したり、風呂上がりのお好みの一杯を用意するなど、時や場所を超えた、とても個別性の高い豊かな時間を紡ぐ、いわば「体だけでなく心も温まるケア」です。

みとりの場面や認知症ケアではその意義は特に格別です。

 みとりの場面では徐々に清潔を保つことが困難になり、入浴が介助なしでは困難になってゆきます。ご家族にとってもしてあげられることが減ってゆく中で、ご本人の気持ちよさそうな表情を見ながら体をさすり、その快を共有する貴重な体験。ご家族のグリーフケア(悲嘆のケア)にもつながります。

 そして介助する専門職が、プライベートゾーンなど普段見ない全身の皮膚の状態を確認し、褥瘡の予防や早期発見につなげ、多職種で連携するための貴重な情報を提供する機会です。

【動画17分55秒より】

 認知症の方のケアは更に難易度が高まります。

 認知症の方は、先の予測(記憶・見当識の障害があるため、これからお風呂だ、とか裸になってこれから洗って・・・)、見当がつきません。

 今はできないことが多くても、以前の生活の様子、好み、人柄を知り、その人格を受け入れ、寄り添うこと。ご家族や介護者に伺って、そこからその好みやクセ、人柄から沢山のヒントを得て、入浴に留まらない様々なケアに活かすことができます。

過去にあたることで、今の姿の意味を知り、その生き生きとした過去の姿に、周囲の人と共に出会うことができます。 

 

 ケアする人のクリエイティブなセンスや温かい気持ちがご利用者様とご家族様そしてスタッフをつなぐ「体だけでなく心も温まる」芳醇の時を紡いでゆきます。 (* ^_^)人(^_^* )

 そんな介護スタッフの活躍にご期待くださいね。 (^▽^)v