今回の転職活動で3回目になる。

転職理由はそれぞれ真剣な理由があるのだが、

理解してもらえる場合とそうでない場合がある。

後者の場合は安易に「忍耐力がない」「人間関

係がうまく築けない」のレッテルを貼られたら終わりだ。

それらが退職理由の何%を占めるかは別として、

残念ながらゼロということはないから(人間だもの)仕方がない。

真実をどれだけ理解してもらえるかが鍵となる。


しかしこれは応募する側にも言える。応募している会社と

今までの会社と比べて100%満足するということはあり得ない。

条件面、社風、勤務地、上司等など比べて全てが良くなるという

ことは絶対にない。何せ人間関係はゼロから構築せねばならないから。


こう考えると、採用する側もされる側もどちらも「前向きな譲り合い」の

精神が大事ではないか。この部分は我慢しようとか、入社して良くし

ていこう等。


大人の選択というやつだろうか。

転職活動をしながら強く思うのは

「リスクを取らなければ大成功もないし、そもそも面白くない」

ということ。なお「リスク=危険」と認識されているが、正確に

は「将来のことが確定していない度合い」のことらしい。

(と銀行時代に習い、リスクのある商品を販売していた。)


会社で言えば、

リスクが小さい=将来のことが確定されている=どんな仕事するか決まってる=大企業、

となり、リスクが大きいとはその逆と言える。


昨今ビジネス構造の変化で全部にあてはまらないが、大方

ずれてはいないはず。


そこで改めて自分に問う。どちらの選択肢が自分らしいのか?

大企業を飛び出し、「リスクを取る」選択をしたものの、31歳と

いう年齢での職探しにおいて「(もう)失敗したくない」という気持

ちが強くなっているのが本音だ。


人のリスク許容度は、性格的なものか環境要因的なものか、

どちらで決まるのだろう?どっちも欲する自分がいる。うむ・・・

最近「肩書きにだまされてはいけないなあ」と

感じる瞬間がよくある。特にネットで紹介され

ている人を見るときだ。

「○○コンサルタント」、「△△専門家」といった

「国家資格ではないがそれらしい響きをもつ肩

書き」がそう。「コンサルタント」なんて最たるもので、

僕自身前職の名刺の肩書についていたぐらい。

中身はと言えば、その分野における専門家には

程遠い実力。当の本人も自己紹介する時に「コン

サルタントなんて肩書きがついていますが、実際は…」

と補足を入れていたぐらいだ。


ただこの肩書き、「名乗ったもの勝ち」なところがあり、

それで相手によい先入観を与えられるのが厄介だ。


実際にコンサルタントでも、本物からエセまで様々

(その基準は主観的)で、会って仕事を一緒にして

初めてその実力が分かる。


ネットは直接会わない分、なおさら肩書きが独り歩き

する傾向がある。


他人はともかく、自分は肩書き負けしない実力をつけたい。

今年の夏は例年に比べて特に暑い。

熱中症で、入院する人、死亡する人もかなりいるようだ。

僕の周りでも、熱がある、薬を飲む、だるさを口にするなど

「体調不良」が多い。


ふと前職の上司に「体調管理もスキルだ」と言われたことを

思い出した。その上司曰く、体調を崩すのは、暑くて冷たい

ものを飲みすぎて腹を壊す、汗をかいたのに拭かずに風邪を

ひくなど、自分が周りの環境変化に対応してないのが原因と

いうことらしい。だから逆に仕事ができる人ほど体調は悪くな

らない、と。


確かに前職で役員クラス以上が休んだことは1度も見たこと

がない。その上司に「体調不良で会社を休ませてください」と

会社に連絡を入れたら強く叱られたのを覚えている。


非情かもしれないが、先の言い分を考えると理解はできる。


結局体調を作るのは自分の脳だ。最近うつ病で休職する話を

よく聞く。職場環境が悪いのか、本人が弱いのか、会社が甘いのか。

僕は10年ほど書道を習っている。

毎月お手本が載った教本があり、その課題を書いて

先生に赤ペン(習字の場合朱筆)指導してもらう。

1か月ほど練習して作品として仕上がったら提出、

級や段を取得、上手くなったら昇級、昇段する。

その頂点にいるのが「師範」と言われる先生たちだ。


師範クラスと僕ら低段位との違いは何か?

字が上手い下手は当然だが、その以前に

書に対する意識の高さだと思う。


先生も僕らと同じ教本を見て指導するのだが、その

お手本を見方が桁違いに細かい。1ミリ単位でお手

本の筆の動きを捉えている。

僕が「この箱は3㌔位」といえば先生は「この箱は2988.4g

です」という感じ。確かに習字では1㎜の墨跡が作品の印象

を変える。先生の細かさは御尤も。自分も、、、と思うが実際

書くときにはまあいいやとなってしまう。先生のそんな姿を

見るたびに自分が情けなくなる。


自分にいかに厳しくなれるか。

これは仕事も同じだ。