僕は10年ほど書道を習っている。

毎月お手本が載った教本があり、その課題を書いて

先生に赤ペン(習字の場合朱筆)指導してもらう。

1か月ほど練習して作品として仕上がったら提出、

級や段を取得、上手くなったら昇級、昇段する。

その頂点にいるのが「師範」と言われる先生たちだ。


師範クラスと僕ら低段位との違いは何か?

字が上手い下手は当然だが、その以前に

書に対する意識の高さだと思う。


先生も僕らと同じ教本を見て指導するのだが、その

お手本を見方が桁違いに細かい。1ミリ単位でお手

本の筆の動きを捉えている。

僕が「この箱は3㌔位」といえば先生は「この箱は2988.4g

です」という感じ。確かに習字では1㎜の墨跡が作品の印象

を変える。先生の細かさは御尤も。自分も、、、と思うが実際

書くときにはまあいいやとなってしまう。先生のそんな姿を

見るたびに自分が情けなくなる。


自分にいかに厳しくなれるか。

これは仕事も同じだ。