今回も「日本人ブロガー」中正(ゾンゼン)さんのお誘いで行って参りました。
中正さんのブログ「日籍部落客・中正の亞州(アジア)流浪記」
台湾の空港で「ターミナル」な体験をされた中正さんのブログ、すごく興味深いですよ。
私は「人間どうしたって生きていけるぜ!」と勇気いただけました。
実は東京時代に結構近しい所にいらしゃったとも判明、世の中せまいです。
今回は中正さんのブログ読者である岩魚さんも参加。
 「神戸東町待合楽団」のライブです。
いつのまにか「神戸」の冠が付いてます。
まだ付いたとこでメンバーの皆さんも慣れていなく、MCでも言い間違いが目立つのがご愛嬌。
 
「神戸東町待合楽団」のライブ、いつもユルい空気を作ってくれるので、心地いいのです。
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まずは磯島よしひろさんが一人で登場。
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やっこさんが加わり
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HIRO-BEEさんが入り
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研修生?(いえアートワーク担当)のこばやしりささんが合流して完成。
トーキングヘッズの「ストップ・メイキング・センス」方式ですね。
 
この日は中正さん企画の、台湾のNo1ロックバンド「五月天」の曲の日本語カバー「君を笑わせたい」の披露がありました。
(中正さんと、この五月天の因縁は是非、ブログを読んでいただいて)
元曲は不勉強で知らなかったのですが、きれいな曲です。
このカバーはこれから素晴らしいことになっていくのでしょう。
 
いつも言いますが、ライブのことは文章にする能力はありませんので、皆さん機会があれば是非ご覧下さい。
「あら恋」の池永くんは、いつも言ってるのですが、「音楽で映画をする」
楽団さんの音楽も多分に映画的だと思います。
しかも地元が舞台の映画なんで(いつも同じ感想で申し訳ないのですが)グッとくるのです。
 
今回初めて聴いた「住吉川」。
ヴォーカルの磯島さんが幼少を過ごした近所にあった住吉川を歌った曲。
私の頭の中では「都賀川」に変換されて聴いてました。
この曲は早くCDとか欲しいですね。
普遍的な歌詞なんで、聴く人の思い出の川に変換されたら良いでしょう。
期待しています。
 
ここを読んでくれてる方は、きっとやっこさんの事気になってるでしょう?
分かりました。
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この日、プラネットEartHのBGMがピーター・ガブリエル。
それも良かった。
去る3月20日、ついにオープン。
阪神電車「三宮駅」東口。
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阪神三宮駅よく言えばレトロな、小さい時から変わらない実際のところ古びた駅なんですよ。
それがこちとらは好きなんですが・・・・
この東口の綺麗さでは・・・・
これでは西口と合わせてキカイダーなノリを楽しめてしまいます。
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この東口のお陰で映画館もある商業施設「ミント神戸」やJRの三宮駅へのアクセスがしやすくなりました。
楽しいお店が多いというのに、少し寂しい三宮東部から二宮にかけてもこれを機にも盛り上がればいいんですが
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こんな文章書いてますが今はJR使い・・・・・
しかも帰りは健康の為に歩いてると・・・・・
そのうち無理矢理使います。
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【遅ればせながら】
大阪アジアン映画祭は、コンペティションでもあります。
コンペティション以外にも、全ての参加作品の中から観客の投票で選ぶ観客賞も選定されます。
 
という事は「観客賞」が本当に面白かった作品でしょう。
受賞作品は全く異論がない
『セデック・バレ』
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監督のウェイ・ダーションさんは前日に帰国。
いまだに日本公開は未定ですが、是非していただきたい。
抗日事件の映画化ではありますが、決して反日ではないです。
何よりも壮大な戦争アクションエンタテインメントですから。
「台湾と日本で公開されて初めて完成する作品」とは審査委員長良く言ったもんです。
 
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ABC賞というのは映画祭メインスポンサーである、朝日放送が選んだ作品に送られる賞。
後にABCでノーカット上映されます。
インド映画『神様がくれた娘』
ショーン・ペンが好演した『アイ・アム・サム』を元にインドが出した答え。
残念ながら未見なんですが、オリジナル凌駕して、さらなるインド・オリジナリティが炸裂する傑作だったそうです。
放映楽しみです!
 
そしてグランプリ!
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やはり『神様がくれた娘』!!
拍手の大きさから言って誰にも異論のない結果なんでしょうね。
観たら良かった・・・
ちなみに賞を受け取っているハンサム・ガイは主演のヴィクラムさんです。
勿論日本語わかりませんから、グランプリの時はキョトンとした後、大喜びという!
「最初はお金なんかどうでもいいと思ってたけど、この作品で少し儲かりました。これでまた少し儲かって嬉しいです」と率直な挨拶は爆笑もんでしたよ。
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真ん中の一番目立ってる兄ちゃんは、マレーシア映画『ナシレマ2.0』の監督・主演・脚本・編集・音楽のNamewee(ナムウィー)さん。これが処女作。
「来るべき才能」賞を受賞。
料理対決なコメディとの事でこれも観なかったことが悔やまれる作品でした。
 
 
来年の開催は大阪府、大阪市の財政不安のため、何も決まってないそうです。
ここまで盛り上がっているのだからやるしかないでしょう?
ねぇ!橋下さん?
大阪アジアン映画祭もクロージング。
最後を飾るはドニー・イエンさんと金城武共演の
『捜査官X/武侠/Wu Xia』
去年もこの映画祭で紹介されて、燃えさせてくれた『孫文の義士団』を製作したピーター・チャン監督作品。
 
最初チケット購入の際は、まさか『武侠』のタイトルが『捜査官X』になるとは思いませんから、実はスルーしそうになりました。
確かに内容には沿うてはいますが、今でもどうかなとは思いますよ。
今回ピーター・チャン監督が登壇でしたが、「日本題いいタイトルです」とお世辞を。
ちなみに本国ではひねった内容のこの作品に、『武侠』(英題も読みそのまま)というそのものの直球のタイトル使用した事が反対に物議をかもしだしたそうですよ。
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緑豊かな山奥の村で起った強盗事件。
しかし強盗犯二人は村の善良な紙漉き職人であるジンシーの必死の格闘の末殺害されたと言う。
正当防衛で凶悪犯を倒したとして村の英雄になるジンシー。
しかしこの二人の強盗は武術使いとして知られており、素人のジンシーに倒せるはずがないとシュウ捜査官は疑問を抱く。
シュウは周到に遺体を調べ、これが的確な攻撃による殺人だと確信する。
何であろうと殺人と言う犯罪を許せない性格のシュウは、ジンシーに執拗に付きまとう。
 
奇妙な作品でした。
 
【以降ネタバレします】
シュウのキャラが格好から見て金田一耕介ぽいですが、
実は京極夏彦の京極堂シリーズの榎木津礼二郎なんです。
犯罪現場で犯罪シーンが見えてしまうという。
その見せ方は『処刑人』でのウィレム・デフォーのFBI捜査官の手法です。
シュウがそこにいるように犯罪シーンを反復で描くという。
ある事件でドッペルゲンガーの幻覚まで背負う事になったシュウ。
もう一人のシュウはまさに「L」ですし、ピーター・チャン監督はきっとその辺り研究したんでしょう(邦題はここからですよね?)。
そのようにミステリーで進んで行くと思いきや、
早々にドニーさんの正体はバレるので、『捜査官X』的な展開はなくなってしまうんですよねぇ・・・・
 
さらなる新味は、格闘シーンで体内のダメージを描くこと。
打撃を受けた身体内部を、CGによって神経が切れ、血栓ができ、内臓にダメージを与えというのを表現します。
 
ミステリーとしては中途半端で観たいものとはちとズラされた感はありますが、
勿論ドニーさんの功夫シーンは凄まじいの一言。
屋根を全力で駆け回りながらの戦いには「カリオストロの城」を実写にする時はドニーさんしかいないんじゃないか思わされました。
 
そして満を持して登場する伝説の天皇巨星ジミー・ウォングさん。
ジミーさんの描き方は怪物そのものです。
現実に黒社会のフィクサーと噂のあるジミーさんの都市伝説的なものをキャラに込めて表現しているような
その大音声で地面と大気を震わせますから!
怖いです。
 
そのジミーさんとドニーさんのバトル。
あるオマージュを捧げた戦いを観れただけでもこの作品の価値はありました。
ドニーさんの本当の役名もね。
この作品は本国台湾では、その上映時間の為に
『セデック・バレ:太陽旗/賽德克巴萊:太陽旗/Warriors of the Rainbow:Sun Flag』
『セデック・バレ:虹の橋/賽德克巴萊:彩虹之橋/Warriors of the Rainbow:Rainbow Bridge』
の二部作に分けて公開されました。
台湾以外では短縮編集版が公開されました。
この大阪アジアン映画祭では完全版での公開。それは観たいですわな。
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ちなみに上映時間は二部作で4時間34分。
日本公開はいまだ決まっていません。これは上映時間の問題ではなく、内容。
実際にあった「霧社事件」を元に描かれたこの作品、主人公側にとって日本人が倒すべき敵なのです。
 
1895年より台湾は日本に統治されていた。
先住民のセデック族も例外ではなく、自身たちの文化や風習を禁じられ、全て日本式の変えられた上に、過酷な労働や服従を強いられていた。
セデック族マヘボ社の頭目モナ・ルダオも社衆の安全の為にそんな生活に甘んじていた。
1930年、日本人警官との諍いで一触即発の状態になり、モナは民族の誇りのために日本側への蜂起を決意する。
(ここまでが一部)
 
あらすじ読んでいただいただけで、敏感な人々は騒ぎ出すだろうなというのは分かります。
しかし観た感想は、一方的な抗日ではなく、セデック族側の虐殺もきっちり描いてます。
(女子供も容赦なしです)
セデック対日本というよりも、違う文明同士の対決いう寓意の形が色濃いです。
そのテーマと森林での先住民と文明人のゲリラ戦というイメージからも、この作品はキャメロンの『アバター』を思い出してしまうのは仕方ないです。
 
日本側の描写は言葉も含めてしっかりしています。
抗日映画によくある行き過ぎた軍隊の描写はほとんどありません。
日本側からは安藤政信さんやキム兄が参加し、美術は種田陽平さんが参加しています。
この事からも日本公開は問題ないじゃないですかね。
 
主役のセデック族。
演じているのはほとんど素人のセデック族の人々です。
特に主役のモナ演じる方は本職牧師さんだそうです。
そうは思えない堂々の面構えです。
 
さて楽しみは戦闘描写。
セデック族は首刈り族です。
首チョンパの連続です。
なかなかリアルな特殊メイクとCGでボンボン首を飛ばしてくれますよ!
切株映画としてもなかなかのものです。
火薬量も半端ないです。
ただCGで表現された複葉機や付け加えられた爆炎にちょっとコクがないのがツライところ。
 
結局、
テーマは重いですが、監督がやりたかったのは、『アバター』であり『プレデター』なエンターテインメントなんだろうと思いました。
 
観た後にウィキで調べた事件と史実と、劇中のボディカウントは5倍くらいの差があるのではと言うくらいの
監督のサービス精神!
ナイスです。
 
二日間で二部作を通し観ましたが、力作ですが確かにちょっと冗長かもしれません。
絶対少し刈り込んだほうがテンポ良くなっていい効果出るとは思いました。
 
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第一部の上映では監督のウェイ・ダーションさんが登壇でした。
日本での反応こそ気になるでしょうな。
 
 
 
 
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【ネタバレあります】
 
最速感想目指して・・・・
先ほど観てまいりました。
ジョニー・トー監督最新作『高海抜の恋/高海抜之恋Ⅱ/Romancing in Thin Air』
去年もこの映画祭で公開されたラブコメ『単身男女』
トーさん、今回も同じジャンルで魅せてくれました。
映画スターとの恋と言う良くある話ですが、そこはトーさん「ウェルメイド」にはしません。
これは映画に関する映画なのです。
と、言えばすぐにタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』が思い出されますが、
映画が「人を殺した」「イングロ」とは正反対に、映画が「人を救う」のです。
確実に東日本大震災後の映画でもあるのでしょう。
 
ちなみに中題が『高海抜之恋Ⅱ』
この『Ⅱ』にも意味があります。劇中映画で『高海抜之恋Ⅰ』が上映されるのです。
すでにタイトルから映画の映画なんですよ。
 
映画スター、マイケル(L・クー)は共演者(カオ・ユアンユアン)との結婚式で映画「卒業」のように花嫁を奪い取られる。
傷心の彼は飲んだくれて、マスコミから逃げる拍子にトラックに逃げ込み、そのまま雲南省昆明の「シャングリラ」という高海抜の山の街にたどりつく。
トラックの持ち主サウ(サミー・チェン)はこの街でペンションを開いていた。。
彼女の夫は7年前に磁石も効かない樹海で行方不明になっており、彼女はいまだに生存を信じて待っていた。
そこに紛れ込んだスター、マイケル。
空気の薄いこの土地で、すぐに高山病に倒れた彼を看病するサウに彼は寝言で言う
「もうオレのことは忘れて生きていけ。頑張れ」
それは彼の奪われた花嫁と共演した作品のセリフだったが・・・・・・
 
前作『単身男女』ではラブコメの主人公の一人としてはどうよ?というくらいのKY男を演じたルイス・クー。
今作では自身と同様の映画スター。
それも絵に描いたような良い人。万人にとっての夢の映画スター。
見ようによっては鼻持ちなら無いという・・・・
ルイス・クーはこんなスネ夫的キャラやらせたら世界一だと思います。
それにサミー・チェン扮するサウの深すぎる不幸・・・・
前作も今作もこんな極端なキャラ設定が「ウェルメイド」にしないトーさんの持ち味なんですね。
 
今回の上映で途中フィルムが切れるハプニングがありました。
でもフィルムで観れてたことが分かって安心しました。
まだ東京ファンタがあったころ『アラビアのロレンス』の70mm版の上映がパンテオンであり、地震でフィルムが切れたそうです。
ザワつくお客さんを
「いやぁ!懐かしいな。昔の映画館はこんなだったよ!」
と言って見事笑顔に変えてなだめたのが川谷拓三さんだったそうで。
いい話です。
(小松沢陽一さんの著書参照)
 
山の街の人々が良い味出してましてね。泣かされました。
劇中映画『高海抜の恋』の夫が、現実世界のサウに名前を呼びかけるシーンとかあれば本当に号泣してたと思います。
 
さて今夜はまた会場に戻って台湾の戦争アクション『セデック・パレ虹の橋』。
昨日、前編を観ていますので、感想はまとめて。
 
 
日本劇場公開もされた『モンガに散る』でシビれさせてくれた、
台湾のニウ・チェンザー監督の最新作
台湾でも先月バレンタイン公開という事で本当の意味での最新作。
タイトルは直球そのまま。
『LOVE』
 
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血みどろのスタンドバイミーな前作とは一転、
ポスターを見ていただければ、そのままのイメージの「可愛らしい」映画でした。
関係に雪解けが見え始めた中国との合作という事で、中国からスー・チーとヴィッキー・チャオが主役格で登場しているのも特筆です。
 
もう色々な形の『LOVE』を見せてくれます。
タイトルの直球なら物語も直球。
日本のドラマのようにスレていない部分が新鮮でたまらんのです。
 
【あらすじ】
イージアは親友ニィの彼氏カイの子供を身ごもってしまう。
しかしカイから将来結婚はないと告げられ、中絶を決意するが・・・・。
ヒョンなことからその事がニィにバレてしまい、彼女の信頼を取りもどすべく四苦八苦するカイ。
一方、ホテルのベルボーイのイージアの兄クアンは、セレブ女性ファンと偶然出会う。
ニィの父の愛人であるファンは、その唯物的な生活に浸るしかないながらも、クアンと出会い自立を夢みる。
ファンの浮気相手でもある台北の若き実業家マーク・チャオ(役名が思い出せない!!!)は、北京の土地物件の下見で案内役のヴィッキー・チャオ(役名、金さんだったかなぁ・・あかん)と最悪の出会いをする。
 
彼らのそれぞれの「LOVE」の様相がパッチワークのようにくり広げられるのです。
 
まずオープニングが度肝を抜かせてくれました。
デ・パルマさんもかくや!と言う超長回しで始まります。
メインタイトルまでの1カットで主要キャストを紹介しきってしまうのです。
 
チェンザーさん、なかなか視覚効果の使い方も粋でして、『モンガに散る』でもCGの桜吹雪をモンガに散らせて良い効果を上げていましたが、今回も象徴的なハートマークなどに効果的にCG使用しています。
 
今回、台湾事情に詳しい友人と観たのですが、ゲストスターが半端無いそうです。
通りがかりの人がドラマのスターだったり、台湾のショウビズ界総協力みたいな状態だと!
 
台湾の役者さんに残念ながら不勉強な私が嬉しかったのは『モンガに散る』の主要キャストが、皆、再登場してくれたこと。
ファンサービスもなかなかです。
(タイガーバームは今回も活躍←『モンガ~』観て下さい)
 
そしてチェンザーさんですよ。
今回も監督ばかりでなく、主要キャストで出演です。良い役です。
ほんまに出たがりです。ダメ男を演じて完全悦に入ってます。ナル入ってます。
 
まだ日本公開未定のようですが、これは良作ですよ。
もちろん「アレが食いたい」シーン満載ですよ。
お箸の国の映画ですから。
 
全然映画と関係ないはなしですが、
『モンガ~』の時は山崎まさよし似に見えたマーク・チャオが今回「あら恋」のドラムのキムさんに見えて仕方なかった。
さらにはエディ・ポンが池ちゃんに見えてしまって・・・
「あら恋」ファンにはそういう楽しみかたもあります。
『青い塩』
先週より開催されている大阪アジアン映画祭での上映です。
韓国俳優の中ではダントツに好きな役者ソン・ガンホ兄貴の新作です。
チケット発売当日に押さえました。
ちなみにこの日、日本初上映。
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監督はハリウッドでリメイクもされた『イルマーレ』のイ・ヒョンスンさん。
監督の持ち味とポスターの文芸臭からはイヤな予感はあったのですが、
なかなかどうしてな安心サスペンスアクションでした。
『青い塩』よりは『ソン・ガンホ:沈黙の銃弾』くらいで公開してくれたほうが。
 
ソウルで極道の世界を極めながら足を洗い、故郷である釜山に戻ってきたユン・ドゥホン。
彼は街で店を開く事を夢見て、料理教室に通う毎日を送っていた。
そこで偶然パートナーになったのは、陰のあるセビンという20歳の女性。
次第に親しくなっていく二人だが、彼女は実は元の組織が派遣したドゥホン見張り要員だった。
元射撃競技の韓国代表クラスながら、スキャンダルで引退して裏の稼業に就いていたのだった。
一方、ソウルでは組織を束ねるボスが死亡、その遺言でドゥホンは跡取りとされているかもしれない・・・
ドゥホンの帰還に困惑する各組織のボスや政治家。
普通のおっさんにしか見えないドゥホンに親しみを感じ始めているセビンだが、
彼女の親友が組織の金を掠め取ろうとするヘタを打ち、その解放をエサに組織はドゥホンの暗殺を強要される。
 
【以降ネタバレあり】
 
 
あらすじを読んでいただければ分かる、模範的な「東映マーク」の任侠物です。
構成からも同じく「東映」モデルであろうデ・パルマの『カリートの道』にも影響受けていると思います。
この作品の新味は中年ドゥホンと若いセビンの年の差関係。
(ドゥホンの舎弟に「援交ですか」と揶揄される)
仕組まれた出会いがだんだん本物に変わって行く・・・。
「ファムファタール/運命の女」セビンを演じるのは、シン・セギョンちゃん。北川景子ちゃん似のベッピンさんです。
その相手をイ・ビョンホンやウォンビンじゃなくて、ゴツいソン・ガンホ兄さんが演ってるところがいいんです。
 
この作品ものすごい「映画の中のアレが食いたい」作品です。
物語の要所要所で「料理」と「食べ物」が出てきます。
韓国のおいしそうな料理が全編映っていると言っても過言ではありません。
ほとんどサブテーマです。
二人の間が縮まっていくのも、料理によってなのです。
「この味を殺すべきヤツに作るか?」
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この日は監督のイ・ヒョンスンさんも来てらして、上映終了後のティーチインがありました。
大阪ですから、なかなか面白い質問が飛びます
「ヤクザはベンツに乗るべきじゃないですか?何故ヒュンダイなのですか?」
監督も困ってましたけども「協賛です」
「韓国ではヤクザでないと愛は勝てないのですか?」
これまたお困りでしたけど・・・・「韓国では暴力が解決に必要な事が多い」
私も調子のって質問させていただきました。勿論「料理シーン」の事。
ちょっと曲がって通じてしまったのか・・・劇中のある印象的なお店がセットであることを教えてくれました。
後さらに調子に乗って「銃」の話。
いまどきセビンにワルサーP38を使用させている意図は?
これはワルサーの句クラシックなフォルムと高性能さを考慮したとの事でした。
つまりは監督の「趣味」ですね!
本当は劇中のセビンの革ジャン、バイクに呼応しての『ルパン三世』の影響と言ってほしかったんですけども。
 
タイトルの「青い塩」の対する監督の話が面白かったです。
完全ネタばれなんで、以降は観る方は読まないで下さい
 
「塩」は人間の生存にとって必要不可欠なものでありながら、多く取ると死に至る物質。
それをメタファー超えて現実にシーンに取り入れてしまったのですね。
ここ最近やっと邦訳が出版され始めたのですが・・・
 
仏BDの巨匠メビウスさんが10日に亡くなりました。
残念です。