あかり姫と坂本龍馬伝説 -28ページ目

龍馬スタジアムのダイナミックな競輪

地元の人にはピンと来ないかもしれませんが、東京近辺の競輪場と比較して、大きなメリットとして感じたことは、観客と選手の距離が非常に近く感じられることです。


東京近辺の競輪場は、スタート地点の近くに金網が張ってあって、レースと観客の間に微妙な距離感があります。スタート地点の脇に観客が入れないような競輪場もあります。近くにいても、金網が邪魔で、レースがよく見えない。だから、本場にいても生のレースを見ないでモニター画面だけ見ている客も多いのです。夏場なんかは特に、その傾向が顕著です。


しかし、龍馬スタジアムでは、スタート地点の脇には金網はなく、低い柵があるだけで、レースに臨む選手たちの様子がそのまま、金網やプラ板に遮られることなく、間近からリアルに見えるのです。観客と、発走機に立った選手たちの間にあるのは、まさにピーンと張りつめた緊張感と、私たち観客のドキドキ感しかありません。


このダイナミック・ビューを、競輪中継で味わうことが出来ないのは当然です。中継では、楠瀬淳二さんたちが是非、生で見て欲しいと仰っておられますが、実際に行ってみると、その意味が分かります。私もこれほどのドキドキ感は、高知の本場に来て初めて味わうことができました。私は、高知競輪でで初めて、競輪の本当の迫力を味わうことができたのです。


以前も書いたように、元競輪選手にいつでも質問が出来るコーナーもあり、いつでも自由に質問に行けます。キッズコーナーもあります。イベントも多数あります。正直、高知がうらやましいです。


高知には、このように競輪に親しむには最高の環境があります。競輪に興味の無いみなさんも競輪を見に出かけてみてはいかがでしょうか。


ただ、高知の歴史ガイドさん曰く


「あれは龍馬スタジアム、競輪場です。赤字です」。


う~む!あれほどの施設が赤字とは、本当に勿体無い話です。


姫!頑張って

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つづく












フリーター、坂本龍馬さんを学ぶ その1


先日の続きです。
高知城から「龍馬スタジアム」が見え、ふと打鐘の音が聞こえて振り返ると、選手の姿が見えて、私は本当に心が震えるほどの感動を覚えました。

それにしてもあの立派なスタジアムに名を冠する坂本龍馬とは何をした人なのでしょうか。


私も実は、よく知らなかったので、高知にいるのだから勉強してみようと思いました。


坂本龍馬(1836年~1867年)は、土佐藩の下士(郷士)の出身です。元々は豪商才谷家の分家で、郷士御用人の坂本家で、裕福な家庭だったようです。


まあ、今でいうところの公務員で、一番下っ端といったところでしょうか。武家の世は世襲制ですから、出世など望める身分ではありません。


若い頃は江戸に出て剣術の修行をしています。北辰一刀流の千葉周作の開いた道場で、修行をしつつ、佐久間象山の下で、砲術や蘭学等を学んでいます。千葉道場の免許皆伝を受けており、体育の技能はプロ級だったといえます。そして、ペリー来航の際は攘夷を誓う手紙を書いています。、

さらにこの方、1862年に脱藩しています。つまり、今でいうところの退職して浪士、つまりフリーターになってしまいました。


今で言えば、立派なネトウヨではないか!?。


それで、幕府の要人であり、開国論者である勝海舟を斬りに出かけたが、弟子になってしまったという話が知られています。勝海舟は、幕府の軍艦奉行ですが、神戸海軍塾という私塾を開いており、そこで門人となったようです。


転職に成功したといったところでしょうか。いや、武闘派の攘夷派が、開国論者に唆されて弟子になってしまうとは。しかも、勝先生は日本一の人物である!という手紙を出しているわけですから、何とも節操がないというか、お調子者にも見えます。


でも、一流の人物に学び、人物の大きさに触れて、自分の考え方や立場を修正する柔軟さを持ち合わせていたように思えます。


ここまで書いて、さすがに、これではちょっと端折り過ぎた気がします・・・。

書くことはたくさんあり、これからも折に触れて書いていくつもりです。


フリーター的に龍馬さんを見ると、免許皆伝の腕前なのだから、剣を教えたり、用心棒をして食べていけたように思えます。実際、この頃は、剣で身を立てて、仕事を見つけた若者たちも多くいたと思われます。それの代表が、あの「新撰組」です。


身分は低くても、剣の腕を磨き、それを仕事にするという、若者の夢を叶えたのが新撰組だったと。浪士や農民、町人を集めて、剣の達人集団として、公務員にしてしまった。


時代の変化と共に身分秩序が揺らいできて、若者たちにチャンスが回ってきた。


ちなみに、この時代、藩主が自ら脱藩したという珍事もあったそうです(千葉の林忠崇)。


既存のルートなんて馬鹿馬鹿しいや!とかなぐり捨てたフリーターにとっても、チャンスのある時代だったように見えます。


つづく


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全ての道は龍馬スタジアムへと通ずる!

高知城天守閣から高知を眺めてみよう!


名城の天守閣をぐるっと一周してみます!


西へ!


北へ!

東へ


そして南へ!


カーン!カーン!カーン!と、風に乗って打鐘の音が聞こえてきて、バンクを回る選手が、ちょうど左側、第一コーナーから第二コーナーへと走る姿がちらっと見えました。



手前の屋上が見えるのが高知県庁

県庁前の大通りを南へ。山のふもとに見えるのが

「龍馬スタジアム」です。