ビニールハウスの連作障害対策のために、緑肥作物を導入しました。
ビニールハウスでは、毎年同じ作物を連作しているので、どうしても連作障害が出てしまいます。
連作障害を回避するために、土壌消毒をしたり堆肥を入れたりして対策をしていますが、最近は長年の連作の影響から限界が来ています。
メロンは比較的連作に強く、今のところ土壌消毒で何とか栽培出来ていますが、トマトはかなり深刻な影響が出ています。
対策として、トマトの作付けを止めて、夏場に太陽熱消毒をしたり、定期的にトウモロコシを作ったりしています。
しかし、これでもまだ不十分なので、緑肥作物を導入することにしました。
連作障害が出る原因として、以下の2点が特に深刻と思われます。
①土壌の団粒構造が崩れ、水持ちが非常に悪く、また病害虫も発生しやすくなっていること。
②土壌中の微生物の多様性が崩れ、特定の根コブ線虫が発生しやすく、土壌消毒をしても直ぐに線虫が激増してしまうこと。
そこで、これらの対策として、『スナイパー』というエンバクを植えることにしました。
連作障害対策の緑肥に付いて、農業事務所の方に相談したところ、スナイパーが良いとアドバイスを頂いたため、この緑肥にしました。
生育が早く、9月播種の年内すき込みでも多量の有機物が確保できるのと、トマトの根コブの原因となるサツマイモネコブ線虫に対し強い抑制効果がある品種です。
スナイパーの種はこんな感じ。
夏場に太陽熱消毒済みのビニールハウスに、播種機を使い種を播いて行きます。
種を播いたら、潅水チューブを使い水を掛けて発芽を待ちます。
種を播いてから4~5日で芽が出て来ました。
生育が遅い品種だと、緑肥が大きくなる前に雑草が生えて来て、雑草に負けてしまうので、生育の速さは非常に重要です。
定期的に水を掛ける以外は基本放置で生育を待ちます。
上手く行けば、12月上旬にすき込みを行います。
それでは。