文化の日といえば入間航空祭。
本来は昨年11月の開催分が観閲式の関係で1月20日に予定されていたのだが、能登地震の災害派遣で中止に。コロナ禍直後に規模縮小の上で開催されたこともあったが(その時は筆者は行っていない)、今回5年ぶりにフル開催が戻ってきた。
またしても週末台風がやってきた。関東へ来る頃には温帯低気圧と化していたわけだが、気象庁は2日前まで雨予報。しかも雨確率70%と高い確率を出している。だが予想天気図を見ると3日朝には温低は既に房総沖へ抜けており、これは朝から快晴だと見た。
さて当日朝、外へ出てみると予想通り関東は雲1つない晴天。よく文化の日は晴れの特異日と言われるが、今回もそうであった(19年みたいにどんより曇りの日もあった。こちら)。ただ、風がやや強いのが気掛かりではある。
彩の森入間公園を経由して北門へ向かう。電車が着くたびにどっと客を吐き出す。自転車だから混雑は関係ないが、踏切がなかなか開かない。
現地着は11時頃。飛行場地域へと向かう。これまで滑走路前まで1本道だったメイン通りは工事で通れなくなっており、迂回する必要がある。
ブルーインパルス前。ギチギチというほどでもなく、意外と空いてるなという印象
C-1(左、中)とC-2(右)輸送機。長らく活躍したC-1も徐々にC-2に切り替わりつつある。大きさの違いがよく分かる
そのC-2に対応した大型格納庫を建設中。ブルー正面だが、この部分はスピーカーが設置されておらずアナウンスが聞こえないので、今回はやや左寄りに構える
今回、新たに滑走路の反対側にランウェイビューエリアという領域が新設された。同時に狭山市役所口も開設され、西武線狭山市駅からもアクセスしやすいようになっている。早速新エリアにも行ってみた。基地外周をぐるっと歩かなければならず、いやぁ歩くこと歩くこと。ブルー前から片道2kmくらいあったのではないだろうか。
ランウェイビューエリア。芝生で混雑もなく、人びっしりのメイン会場と比べたら別世界。名称通り滑走路が間近に見えて凄くよさげな感じだが、唯一の欠点は逆光ということ。撮影には向かない
パトリオット等は今回こちら側での展示
災害派遣時に活躍するテントが休憩所として開放
迷彩服を着ての撮影コーナーもあった
メイン会場へ戻ってきたら間もなくブルー開始の時間になってしまった。隊員が「シートは禁止です、立ってください」と呼びかけながら歩いている。座っていた人たちも立ち上がる。今回空いているように見えたのはシート禁止だったからなのかも知れない。
さて、ブルーインパルスの展示飛行が始まる。午前中の空挺降下は強風で中止になってしまったが、曲技には問題なく1区分のフルコース。前回が曇り空での簡易な展示飛行だっただけに、久しぶりに見たような気がする。後半の一部の課目が新しいものに変更されたようだ。
今回は60fps撮影
ブルーが終わると一斉に帰り始める。この後本日で引退のC-1・31号機ラストフライトがあったのだが、メイン会場はスカスカに。どこの航空祭もそうなのだろうが、ブルーインパルスの集客力の凄さが分かる。
帰りの駅周辺の猛烈な混雑、彩の森入間公園付近に恐らく100台以上並んだツアーバスと、同公園に集合する大勢のツアー客を横目に会場を後にする。周囲の道路事情も片側1車線の狭い道ばかりで余り良いとは言えずかなり渋滞しており、これらと無関係の自転車は便利だわ~と感じる。強いていれば踏切を渡るのに一苦労するくらいか。遠回りになるが狭山市役所側へ逃げてしまえば踏切も避けることさえできる。
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台風襲来の予報だったが、晴天に恵まれた今年の入間航空祭。3連休の真ん中とあって人出も多く、約25万人が訪れた*そうで、記憶にある中でも過去最高に混雑した『空飛ぶ広報室』の放送された13年の32万人(※こちら)に次ぐ多さであった。
*ブルーインパルス、5年ぶりに妙技披露 埼玉県入間航空祭で
https://www.yomiuri.co.jp/local/saitama/news/20241103-OYTNT50123/