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提案の数

試作の形が具体的に決まっていないで
いくつかの形状の中からお客様に選んでもらう
というのは良くあることですが
いくつ提案するか? というのは結構難しいです。
お客様としても、いいデザインをとるか
単価が抑えられるものをとるかなど
いろいろ考えたいでしょうが
あまり種類を多く提案されても
かえって迷ったりする事がありますし
試作を作る方としても、
選ばれなかったものは、
その時点では無駄になってしまうので
なるべく必要最低限にしたいところです。
一個だけの決め打ちも良いのですが、
別の仕事に繋がっていくケースが結構あったり
ウチの特色を表現するには、
試作の提案はもってこいだったりするので
いい塩梅というのが難しかったりします。

バリエーション

お菓子の箱などで多いのですが、
基本の仕様は同じで、
中身の数の違いで大きさが色々とある箱の試作をする事があります。
基本の箱の設計さえできれば、
あとは大きさを変えていけばいい場合が多いので、
設計自体は大変ではないです。
基本設計が同じ箱の入れ目違いは、
統一感が感じられます。
ウチが手掛ける箱と言うと、
一つの製品にお客様と相談しながらベストな設計をするかたちがおおいので、
色々なバリエーションの箱が、統一された印象を持つというのは
結構面白いです。
そう言った統一感というのは、もっと意識していきたいと思いました。

どこまでこだわれるか?

昨日のNHKBSの「極上美の饗宴」は、
並河靖之という七宝作家の作品の特集をやったのですが、
「七宝四季花鳥図花瓶」という作品の凄さに圧倒されました。
木の葉の色の違いで立体感が出てきて
3D画像を見ているような気分になりました。
テレビの映像でこれだけ感じるので、
実際に実物を見たくなりました。
番組では、並河の作品の再現を一流の職人の手によって行おうとしましたが、
その難しさが強調される結果でした。
国を挙げて工芸品をバックアップして、
それを生かした天才職人が、時間や採算度外視で作り上げたものの再現は、
不可能とは言わないまでもおいそれとはいかない事であるのがヒシヒシ伝わりました。
細かいところまでこだわり尽くした時にどうなるかという一つの到達点を知ることが出来た
気がします。

手作りのスピード

試作作りに関して、
作ることのみを考えた場合、
設計してあって1~2時間、
設計からした場合、早くても半日はかかります。
簡単な箱の場合、時間はかからないこともありますが、
紙厚と勘合の関係や、
箱の質感、雰囲気といったものは、
実際に貼ってみないと分からないことが多く、
作った実物を見て微調整することはよくあるので、
ウチの基準の完成度にするには、
出来れば1~2日間は欲しいです。
それ以上の急ぎの場合は、
ある程度クオリティには目をつぶらないと
作るのは難しいです。
作る方としては、
じっくり腰を据えて納得のゆくものを作りたいのですが、
スピードが大切な事は多いので
その辺の兼ね合いは、悩みどころです。

籠釣瓶凄かった

今日は、新橋演舞場で歌舞伎を観ました。
歌舞伎を頻繁に見るようになって来ているのですが、
頻繁にやっている演目「籠釣瓶花街酔醒」は初めて見ました。
今回は、普段端折られる発端のお清殺しや大詰めの大屋根捕物までやるとのことで、
非常に筋が判り易かったです。
吉右衛門の佐野次郎左衛門が本当に良くて思いっきり感情移入してしまいました。
二幕目に次郎左衛門が悪者を撃退する姿はかっこよかったですし、
三幕目の見染めの場面の八ツ橋に対するメロメロぶりも共感できました。
その為、五幕目の縁切りの場面は、
思わず目をそむけてしまいました。
テレビだったらチャンネルを変えてしまったかもしれません。
そこから大詰で、籠釣瓶によって八ツ橋を斬殺するのですが、
序盤でヒーローだった人が一人の女の為に最後は悪人として捕らえられるという
いかにも歌舞伎らしい演目でした。
あと妖刀籠釣瓶の設定も、すごくかっこよくて印象に残りました。