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グロスvsマット

印刷された箱などは、ニスやPPフイルムなどの表面加工を施されることが多いです。
印刷面の保護と光沢を出すために施すのですが、
光沢というのはうまく使わないと安っぽく感じてしまう事があります。
箔押などでもキラキラさせるのは目を引くのですが
使いすぎたりするとくどくなったり、
ダサく感じたりします。
せっかく良いものにしようと行った努力が逆効果だと立つ瀬がありません。
ツヤ有り加工より難易度は低いと思うのが
ツヤ消し加工です。
ツヤ消し加工と言うとミリタリー物のプラモデルみたいですが、
マットPPやマットニスなどは良く使う加工だったりします。
箔材もツヤ無しの金や銀などは結構使います。
加工においては、光沢のあるものと比べキズや指紋などが目立ちにくく
見た目と触ったときの質感が落ち着いた印象になります。
派手さや華やかさを表現したいのであればツヤ有り、
落ち着いた高級感を出したい場合にツヤ無しという感じで、
マットな地に光沢のある箔押をワンポイント押すなどという複合技も良く使います。


プライド

お客様から箱を持ってきていただいて、
「これと同じ箱は作れますか?」と聞かれる事があります。
持ってきていただく箱は、専用の機械設備が必要だったり
難易度が高かったりすることもありますが、
「作れません」とは言いたくないです。
目の前に現物が有る場合、
それを同じように作るのは、
ゼロから作る事よりはるかに簡単ということもありますし、
他で作ることが出来るものをウチで作ることが出来ないとは言いたくないです。
(それが貼り箱やVカット箱であればなおさらです。)
そして、可能であれば元の箱よりより一層クオリティを上げたものを作って
お客様を驚かせたいと思っています。
せっかくものづくりにかかわっているので、
その辺は簡単には譲れません。

箱はコストか?

人によって価値観は違いますし、
お客さまも箱、パッケージに抱いているイメージは違います。
箱をコストだと思っているか、商品の一部と思っているかの割合が
どちらか一方に100%行くという事はほとんどないと思うのですが
高い割合でコストだと思っている所との付き合いは長続きしないように感じます。
より良いものをより安くというのは、企業活動の原則のようなものなので
価格を下げる努力というのは全く否定しませんが、
「どうせ捨ててしまうもの」として軽んじられるのであれば、
ものづくりのモチベーションも上がりません。
品物を入れる役目を終えても、何かの小物入れに流用していただいたりするのが
箱屋の理想だったりします。
箱に色んな価値を見いだしてくれるお客様とのお付き合いが出来るように
より魅力的なものを作っていこうと思っています。

傲慢

私自身も気をつけなければならないと常々思っていますが、
「傲慢」というのは、
自分で気が付く事が出来ないと
様々なトラブルを生みます。
お客様の中で最も気をつけなければならないのは
「傲慢な客」です。
知識のないお客様は、知らないゆえの無茶ぶりなどがあって大変ですが、
色々な事を知っていただくことによって、
良いパートナーになっていきます。
傲慢な人は、こちらの事情などを知ろうとしませんし、
パートナーとしてではなく便利なツール位にしか思ってないので、
何がしかのトラブルが起きた時には、
一緒に対処するという発想にならないで、
一方的に責任を転嫁したりします。
うちの会社が人員が豊富で、
様々の事柄に対処できるのであれば、
傲慢な所ともうまく付き合っていけるかもしれませんが
そんな余裕は無いので、
傲慢と判断した所にはなるべく近づかないでいます。

印刷と箔押

印刷と箔押に関しては、目下勉強中なのですが、
奥が深くて面白い部分です。
グラフィックデザインも学ぶところは多いですし、
印刷の種類から表面加工の種類、
箔押の種類も多様なので、
全てを網羅するのは至難の業です。
ワンポイント箔押をするだけで、
全然印象が変わったりするので
そういうセンスも必要になります。
箱の形状のデザインに加えて
こういう方面の提案もより広く深く出来ていければと思っています。