2014年2月オリジナル
以前にも述べたように、マスコミから発信される情報は、東京からのものが非常に多いわけです。
いくつか例を述べます。
日経新聞の岡山版に、次の広告が載っておりました。
「お近くのヨドバシカメラでもお求めになれます」
私は苦笑いたしました。
岡山に住んでいて、お近くのヨドバシカメラというのは、いったいどこのことでしょうか？
わざわざ梅田まで、一万円程度のものを買いにいかなければならないのでしょうか？
神戸の東急ハンズで買い物をした時のことです。
「ポイントカードをお作りになりますか」
と聞かれましたから、むげに断るのも失礼だと思い、
「いえ、私は岡山から来たので、（岡山には東急ハンズはありませんので、）遠慮いたします」と申上げたところ、さすがに商売の上手い店員であったようで・・・・・
「東急ハンズは広島にもございますから、ぜひ、ポイントカードを御利用下さい」
と言われました。
どうも関西から見ると、兵庫と岡山の間には、ものすごい「心理的な」壁があるようです。
大阪に行く機会と広島に行く機会では、少なくとも私は、はるかに大阪に行く機会のほうが多いです。
これは少し余談になりますが、首都圏・関西圏から岡山に進出した学習塾においては、岡山をいくぶん下に見て、あまり優秀なトップを送っていないように思われます。
一番笑えたのは・・・・・
私はＡＮＡのマイレージの会員になっておりますので、ＡＮＡからメールが届きます。
それをみて私はびっくり仰天したわけです。
そこでは、新型ボーイング・キャンペーンというのがありまして、今話題になっている新型ボーイングは岡山－東京間に初就航したものですから、こういったキャンペーのメールでありました。
新型ボーイングに乗って岡山に行こう！
あきれてものが言えません。
岡山に住んでいる者が、どうやって岡山に飛行機に乗って旅行いけるのでしょうか？
さて、問題を受験の話に戻します。
毎年、大学入試の結果が発表されたら、いわゆる高校別大学受験ランキングというのがいろいろな雑誌で取り上げられます。
その中で、週刊ダイヤモンド社の都道府県別大学合格ランキング特集６６を見て、ああ、これは東京の感覚でつくっているのだなと思いました。
私も東京に住んでおりましたから、この発想が非常によくわかるのですが、いわゆる高校別に主要国立大学であるとか、早慶の合格者数を出してランキングを県別にしているという記事です。
そうすると、兵庫県すなわち関西圏においては、主要国立大学は、東大、京大、東工大、一橋大、大阪大、神戸大の合格者数で集計しております。
ところが、中国地方になると、これがいきなり、東大、京大、東工大、一橋大、その後が九州大と広島大に替わっているわけです。
東京で暮らしていて東京で教えていた私には、手に取るように週刊誌の編集会議の様子が推測できるのです。
岡山って、中国地方だよね。中国地方は、広島が最大の都会だよね。だから、岡山の高校生はみんな、広島大学を一番の目標にしているんだな。
そしてその感覚で、岡山は中国地方だからということで、広島大でまとめたのだと思います。
客観的データ
■朝日高校ＨＰより 平成２４年 大阪大学２８名合格 広島大学７名合格
平成２３年 大阪大学２３名合格 広島大学７名合格
平成２２年 大阪大学２６名合格 広島大学８名合格
■岡山白陵高校ＨＰより 平成２４年 大阪大学１１名合格
広島大学については記載なし
■岡山高校ＨＰより 大阪大学４名合格 広島大学合格２名
しかしご存知のように、岡山においては大阪大に対する進学者のほうが、広島大に対する進学者より多く、大阪大に２０人とか３０人と進学する学校もあります。 東京から 西の方角を 見ると 京都大学のむこうに 九州大学が見えるといわれています 。 同志社大学や関西学院大学いわゆる関関同立 と言われる関西の私立大学が非常に低く見られてしまいます 。
このことは、各高校のＨＰで確認すればわかるわけです。
もしこのランキングの広島大を大阪大に変えたならば、全国高校合格ランキングの順位は大幅に変わるものと思われます。 東京中心の情報発信 惑わされて 中学受験や高校受験を考えることは危険だと思います
2022 年11月15日 追加
現在では岡山駅前のイオンモールに東急ハンズは できました 。