特定非営利活動法人 秋田スポーツPLUS 加藤光平

特定非営利活動法人 秋田スポーツPLUS 加藤光平

〝特定非営利活動法人秋田スポーツPLUS”代表を務める加藤が個人発信するプライベートブログ。2022年9月よりフリーペーパー秋田スポーツPLUS内、加藤光平備忘録をこちらに移行。


はじめて全少を見に行ったのが2013年、まだ静岡開催の頃でした


  秋田と全国との差

これまで何度も何度も、それは何度もジュニアの全国大会やワーチャレなどを観てきて、秋田と全国の競技力の差を2学年と表現してきました。


ただただ地元を卑下しているだけ、大袈裟な表現と思われる方もいるかと思いますが、実際、全国に出場したスクール生の保護者さん達の感想は「コーチの言っていたことがよくわかりました」「ショックでした。」「本当に2学年分は違いました」などなど、我が子を通じた実体験として言葉を残されます。僕が言う言葉より遥かに正確で重みのある感想です。
毎年、秋田で最も良いと評価される選手が1人~2人いるかと思いますが、その子の技量で全国のGK相当、あるいは関東・関西のJクラブでサイド起用されている5年生MFくらいです。これは全国大会がまだ静岡開催だった2013年からウォッチしてきた自分の肌感です。「遠征で県外チームと数試合した」「動画で全国大会の試合を見た」程度ではその体感誤差は大きいと思います。



  セレッソスペトレを現地で学ぶ

今回、大阪に飛び、セレッソ大阪にて開催されているスペトレの様子を現地で見学してきました。

スペトレとは?
https://special-training.jp/whats_jst

ここに記されているスペトレの枠組みそのものにASPが加わっているわけではありません。
昨年1月に自分がセレッソのスタジアムで風間さん主催の風間塾に1dayで参加し、3月には秋田に来て頂きクリニックを開催し、その中で技術を再定義した事で自分の中の指導が一気にアップデートされ、以来、ゲームの中で見える景色が完全に変わりました。
試験勉強の際に赤いシートを重ねると赤い字は見えなくなり黒い字だけが浮かび上がる下敷きがありましたよね、あの感覚で今まで見過ごしてきた抽象的に捉えてきた技術的エラーがクッキリ見えるようになりました。1つの学びと通し、このくらい段が変化するくらいの変化、まさに「段違い」の変化を自分の中で感じられる経験はあまり記憶にありません。

こうした流れがあったので技術をどう突き詰めるかという中でこのスペトレへのトライは必然でした。
そもそも、名前は別としてこうした多世代混合の環境はこれまで実体験としても沢山あったし、自身、それにより成長させてもらった経験者でもあったのでその効果も相当に感じてきた経緯があります。
自分が最も成長させてもらった中学時代の3学年でのミニゲーム、高校を卒業して社会人初期に参加させて頂いた中通小でのシニア〜社会人〜学生が混じり独自ルールで開催されていたフットサル。その後は桜小にて毎週日曜夜に同様のフットサルも自主開催していました。

話を戻します。
秋田の2学年差の話を持ち出したのはここが繋がります。今回のスペトレ見学で2周回ってシンプルなとこに落ちました。
「2学年差がある秋田の子達には2学年以上と対峙する機会を作る」
結論、至極シンプルな話でした。
試合でどういった事が起こっているか。例えば・・・

 

・1stタッチが止まらず、トラップ距離が50cm長いことでキックの為にボールに寄るのにかかるコンマ数秒の時間にフィジカルで上回る相手にブロックされる。
・横や斜め後方からのパスに対しての1stタッチが決まらずボールがパワーを残して数10センチ横移動していることで味方との角度を失い繋がらない、滞留する、潰される。
・最速最短でボールを送れていない=数十センチ味方の前方に送ることで身体が伸び切ってトラップするだけで精一杯になり次の動作に向かえない、あるいは届かずラインアウトする。

こうした事が「パスミス」「トラップミス」「持ち過ぎ」など、抽象的に見られているのですが、解像度を上げていくと風間さんが現在やっている部分に着地してきます。



小学生から大学生まで共にプレーするスペトレ、この日は小4も参加


「技術」これは多世代混合でプレーする中で、年齢が関係ない=唯一誰もが同じ舞台で戦える要素で、習熟度だけの勝負になります。だから大阪でスペトレ終了後に風間さんが「下の子たちいいでしょ?」と話されていた、その下の子たち=4年生たちはポゼッショントレーニングでもどんどん中に入っていきます。外に立てば観るべきものは内側だけ、中に入れば前後左右を観なければならないし、プレッシャーも前後左右から受けます。その中に入っていくのは中学生や高校生より小学生が顕著に見られました。
止める、蹴るの基準が少しでも低いとフィジカルで上回る上級生にパワーと速度で回収されてしまい、プレーが立ち行きません。「小学生と高校生では体格でつぶされる」などという想像で適当に言葉を並べるような抽象的な話ではなく、コントロールの基準の低さを許さないフィジカルの差がこうした年代間での対峙では起こっているんです。なので、年齢が下がれば下がる程、高い技術が求められ、シビアな環境になります。
これが、秋田でトップレベルと言われる小学生にはその高い基準を求められる環境が無いわけです。
全国大会に行けばGKや5年生くらいと相違無いレベル。ただ、それは運良く10月に優勝し、12月に鹿児島に行ってはじめて感じる事で、それをここでつぶやいたところでなんともしようがない。
秋田のトップレベルの選手がそこからもう1つ競争があり、高い技術を求められる状況が秋田では用意出来ていない。環境が秋田の育成の問題点です。なので、現状としては出来るだけ早期に秋田を離れる事だと思っているので、そのチャンスがある選手、選択出来る環境にある選手はどんどん後押しをしていきますが、同時に秋田での環境改善も推進していく必要があります。今回の取り組みがその解決の1つのコンテンツになるかもと期待しているところです。
 


4月に開催した第1回目ASPスペトレに参加した小4〜中3の選手達


  ネガティブではなくむしろ意図した成長環境

もう1つの側面があります。
毎週火曜にジュニアユースのトレーニング担当を拝命している加藤ですが、練習会場はジュニアフルサイズくらいの天然芝ピッチを定期利用させて頂いていて、昨年に引き続き今年も芝養生のお手伝いを少しだけ予定しています。ピッチを少しでも良くしてプレーしやすいように今年も可能な限り芝平出動頑張りたいと思いますが、この火曜のジュニアユーストレーニングもスペトレに準ずる機会になっていて、必ず1時間程8v8〜7v7の時間を確保し、3学年混合としています。
まさに中1にとっては2学年差です。そこにウチのスクール生を加えたのが先日の第1回ASPスペトレになるわけですが、これが前述の「下の年齢の者が上の年齢の者と対峙する厳しい環境の中で磨かれる」という下の学年の子達を引き上げる為だけの機会ではないという事です。
むしろ、この機会は今のASPジュニアユースの3年生の現状に照らすと「中3メンバーの成長の為に必要不可欠で必ず継続実施すべきもの」と考えています。1時間はテクニックとフィジカルに働きかける内容、残り1時間は徹底的にゲームです。8人制で使用するジュニアサイズを更に4分割している中で同等の7〜8人でプレーします。
こうせざるを得ないというネガティブなものではなく、自分の中では状況と設定がある程度マッチした感じになっています。実際、ジュニアのアカデミーでも自分はフルサイズの会場をほとんど予約していません。決して抽選負けして取れていないわけじゃありません(笑)なので、小学生にしても中学生にしても自分の設計はこうなので全く問題ない。広ければ広い程、選手が育ち、サイズに比例して有能な選手が輩出されるというエビデンスは存在しないし、昨年対戦させて頂いたvivaio船橋さんはフットサルコートで活動し、アンダーの代表を何人も輩出している。むしろ狭い方が〜というエビデンスが出てきそうな勢いです。
強度、負荷についてもジュニアユースのあるご父兄からは「火曜トレーニングの翌日、水曜朝だけ起きてこれない」と報告をもらっているのでフィットネスにもしっかり働きかけは出来ているかなと。
3年生、2年生、1年生が混ざる事で最上級生に起こる現象、これが凄く今ASPの3年生が課題としてきた部分を改善してくれる大切な要素になると思っています。あまりに内部のお話になるのでここの詳細は割愛させて頂きますが。


いずれ、ASPが現在解決したい要素、秋田の育成環境の改善「秋田」と言っても自分は秋田県を大きく変える為に大改革〜みたいな事は1mmも思っていなくて、人を巻き込んで事を起こすのが苦手な上に大きなうねりを作り出す力も発信力もない。これ!と思う事を自分の領域でそれこそ最速最短でまずやる。それしか出来ないのと、そうした活動の総数が最終的に「秋田の〜」というフェーズに繋がって行くと思うので、まずは日常のスクール、毎週火曜のジュニアユース、ASPオリジナルの多世代混合トレーニング、これらの中で探っていきます。
今回は完全に指導領域のお話。企業を訪問していると「えっ、加藤さんがサッカー教えるんですか?」と、メガネ加藤がサッカーなど出来るんすか?的な驚きを隠そうともしない方々が散見されますが…加藤、まず基本が指導者です。一応サッカーはやってきました。引き続きよろしくお願いいたします。


最後に2つ!
加藤個人のパーソナルトレーニング、おかげさまで1月から全て満員御礼でASPの選手、そうでない選手、様々にご利用頂いています。その月のスケジュールに照らし月間2をベースに最大でも5名程度なのでそりゃ埋まるでしょ、という話なのですが、先日、ご利用されたご家庭から販売開始日の9時にヨーイドンで取れた、取れなかったみたいな話を聞かされ(苦笑)申し訳ない気持ちと需要がある事に対しての嬉しい気持ちと…
いずれ小学生も中学生も広く対象としているので何かのキッカケ作りに、日常のトレーニング方法獲得に是非飛び込んできて下さい。もちろんその1回だけで大きな改善は出来ないかもしれませんが、日常に働きかけるトレーニングメニューなども処方しますし、LINEグループを形成し、期間に関わらずいろんなご相談にも応じる事が出来ます◎

先日、スポンサー企業の訪問の際に2種年代(高校年代)1種年代(社会人など)について話が及びました。
ジュニアユースを卒業した後、我々としては2種の高校、クラブへとリレーをするわけですが、その選択肢として細く沢山を用意するのではなく、豊富な選択肢の中に何個かだけでも太い選択肢を持てるといいなと。しかもそれが1種にまで続くような3種から1種、ASP的に考えると最大4種から1種まで。秋田の中では凄く画期的で魅力的なアイディアが1つ持ち上がりました。

早速来月から検討に入ります。ほんとコレ、形になるといいな〜と考えています。
あらかじめ断っておきますが、ASPが高校年代のサッカーチームを立ち上げますという話では決してありません(苦笑)頼まれても不可能です。
昨年度の決算は赤字となりました。来年度も赤字となるとキャッシュ上、倒産に向かいます。法人内の新規事業はそのイニシャルだけでキャッシュアウトをもたらすレベルなので、このお話もあくまで連携、共同参画のお話です。でも久しぶりにワクワクするお話でした。夏くらいまでに発信出来るように進めて参ります!

備忘録です。以前はフリーペーパーの誌面を頂戴して掲載していましたが、8ページしかない(表紙・背表紙を除くと6ページしかない)限られた誌面の約1ページを加藤の戯言で占拠していまうのは気が引けると思い、あるところからこちらのブログに飛ばして誌面を空けました。で、このような形で2ヶ月に1回、備忘録分としてブログをUPするわけですが「次は何を取り上げよう?」など、考える必要はなく日々いろんな事が起こり、発信したいことは積み重なるので、本当はその都度発信していければ良いのですが、なかなか難しい所です。特にこの1~3月は。このブログで取り上げたらいいなと思ったものが幾つもありましたがそれら全てが通り過ぎて本日に至ります。で、それらは自分の中では賞味期限が過ぎていて何だか書き連ねるモチベーションが・・・苦笑



  久々のピッチレベルへ

札幌へ出張に行ってきました。毎年、札幌に本社を置くオフィシャルパートナーで長く弊法人を支えて頂いている西岡メディカル薬局様へ1年のご報告へ足を運んでいます。

せっかく札幌にいくので、出来るだけコンサドーレの試合があるスケジュールにかぶせて社長のご予定もお伺いし日取りを決めますが、今年もうまく試合を見る事が出来ました。

現在はコンサドーレ札幌のトップチームでコーチをされている砂川さんにも事前に連絡をし、色んなご調整を頂きました。現U14が中1の頃の8月遠征でコンサ―ドレU13とマッチアップさせて頂いたのも砂川さんにお願いをしてでした。伸二選手と砂川さんにお越し頂いての秋田でのクリニック以来、本当にお世話になっています。

今回は超久々にJのピッチレベルを体感。以前、サッカー修学旅行を企画し子供達を連れて行った際、コンサドーレさん全面協力の下、Jの試合がまさに始まらんとするピッチレベルに入れて頂き、選手達のウォームアップを目の前で見て、ベンチに座り、芝を触り、極めつけは選手がアップから戻ろうとする同じ通路をウチの選手達と保護者さんが一緒に歩いているという・・・今でも忘れられないあの信じがたい光景(苦笑)あれは2017年だったはずなので今回、7年ぶりにピッチレベルに降り立ちました。

ちなみに以前もどこかでお話しましたが、自分がJリーグ観戦で一番大好きなのは札幌ドームのゴールドシート。独立シートで前後左右を気にせず足を伸ばして広々。ハーフタイムまでの間、飲み物がおかわり自由で何杯でも飲む事が出来る。

何と言っても屋根付き空調ありの札幌ドームであるから快適そのもの。今回も雪降る札幌にあってドーム内では半袖でもいけちゃうくらい快適な室温でした。

チケットはだいたい13000円くらい。サッカー1試合の観戦としては高い印象を持たれるかもしれないですが、間違いなく対価に相応しい。他のスタジアムでこの価格帯のチケットを買おうとは思わないし、以前にも書いた通り、現国立競技場であれば日本代表のチケットを無料でゲットしたとしても僕は観に行かない。以前あそこで2時間拷問を経験した自分は国立だけはもう一生行かないと決めている。



  日常と非日常

スタジアムと言えば…秋田でも県・市で様々な議論が巻き起こっていますね。サッカーの話をしていると県内外、このスタジアムの話を振られることもしばしば。もちろん自分なりの見解はあります。スタジアムを実際に作ろうとしている人達に比べれば微々たる知識ですが、それでも外野でただ感情を述べている人たちに比べれば、全国のスタジアムに実際に足を運び、また、その内部に入り関係者と情報交換をしてきている分、情報量、見通しの精度は幾分高いかと思います。ついでに言うとブラジルのマラカナンスタジアム、バルセロナのカンプノウ、ミラノのサンシーロなど、チャンピオンズリーグやクラシコ、ミラノダービーを現地で観ているというのも秋田人ではなかなか希少性が高いかと。

ちなみに先日、愛知で出席した全国会議の夜のレセプションではテーブルで同席したお隣さんが静岡のワールドカップ競技場であるエコパの指定管理者の方々でした。

同じくワールドカップ競技場であるヤンマースタジアムの指定管理者を長らく務めてこられた清水さんはSMCでご一緒した関係でこれまで何度も競技場にお邪魔しては勉強させて頂きました。子供達を連れてセレッソの試合前のスタジアム内部、更にはピッチにまで入れて頂いたことも。

スタジアムの話になるとスタジアム推進派の方々と不要派の方々の存在が頭をよぎるので、必要だ、不要だの偏った見解を発信して、そのいずれかのグループの心象を損ねることが無いようにと思ったり、そもそもここで発信したところで大して影響ないだろ!とツッコむ自分もいたり。自分ごときが意見を述べたところで…というポディションの中で余計なストレスを受ける必要はないわけで。


ただ、そんな長い前置きの中で今回少しだけ述べたいのは、先日視察した今治でもスタジアムは40億。それも、様々な奇跡が重なっている上、あらゆるコストカットを敢行しながら、現段階で5000席のスタジアムでこれだけの費用です(増席可能な仕様)

鉄骨の防腐剤は全部ではなくここまでとか、スタンドはコンクリートで上から下までではなく、中段から海外の移動式スタンドをはめ込んでいたり、手作りDIYの部分まで。ピッチの土の話や照明やトイレや、挙げたらキリが無いほど。

シーズン移行による冬季開催は間違いなく集客力を削ぐし、ぼやっと語られる事が多い人口減少は数字で言えば毎月1000人の人口減が続いている。

学童を運営している弊法人も、少子高齢化の人口減は肌感として日常的に体感しているところで、ほんの少し前には1000人に迫る勢いだった全県1位のマンモス校の桜小は今や800台半ば。2040年には500人台が予定されています。

Jの定める15000人収容という基準が地方には全く合わない。しかしながらそのカテゴリーに夢を見るこのミスマッチがスタジアムの意義を考える上での障壁になっている気がしています。

ただ、それは非日常のJリーグを開催する為のハコモノの議論であり、我々は日常の課題と向き合い、解決を目指さないといけない草の根の活動です。

シーズン中のグラウンド、そして冬期の屋内施設。特に屋内はサッカー関係者からすれば減ることはあっても増える事はない。使えなくなったり、使う条件が悪くなって機会が減ることは年々増えているものの冬でも活動できる場所が生まれるなど、そうそうあるものではありません。(この冬もサッカー関係者にとって某屋内施設の使用条件にネガティブな変更がありました)

短期間であのようにみん体が2つ生まれたのは奇跡のような出来事でした。

まずは足下。末端で日々必要なもの、課題解決に向かって最短距離で向かいたいところです。引き続き努力します。



  2023年から2024年へ

 

2024年1発目の備忘録です。12月〜年末はなかなかでした。1年のいろんな感情を最後の1ヶ月にブチ込んだような、激しいスケジュールでした。

12月は秋田20日間、県外11日間、内3日は娘を連れての旅行も。公私共にやりきった12月だったかなと。

2024年になりましたが、この2023年の最後は翌年2024年への伏線、助走みたいな気持ちで動いていました。なので新年思いも新たに〜という感覚よりかは12月からこの1月がいろんな意味で繋がっています。年末年始も結局、12/30にアカデミー、1/3には室内サッカー、他、朝だったり夜だったりほとんど毎日事務所に行っていたので1人でゆっくり仕事する時間が長くとれたくらいの感じです。

去年からいろんな事が学べたし、今、そんなトライの真っ最中。指導のところで個人的に少なくない変化が起こっていて、毎年緩やかな成長であったのが、明らかに別のステージでの挑戦と成長を始めたなと、個人的実感があります。

抽象的な話の中で幾つか具体的なワードで示すと、「個への提供」があります。

今自分の手持ちの表現としてはパーソナルトレーニングになります。もちろんそれは日頃のスクールにも浸み出すように表れていくわけですが、2022年から立ち上がったこのジュニアユースの選手達を次のステージへ繋げるにあたり、3年間どんなアプローチをして次へリレーするか。その為の「個」という話になります。

彼らの評価や進路はチームの成績やチームメイト、前後左右に並ぶセットで決まるわけではありません。あくまでその選手個人のパフォーマンス、素養です。

ジュニアからジュニアユースに上がる段階で県外に行く選手、僕は秋田の現状、それは推進派なので留めるような事は一切しません。もちろん、自チームのジュニアユースに残したいからとあの手この手〜みたいな自チームの利益を優先したバカな事はそもそもプライドが許さないので絶対ないです。

外に出た選手はもう行った先の環境にお願いするだけなのでこちらとしてはウォッチしていくだけになりますが、県内に残り、ASPジュニアユースを選択してくれた選手とご家族には良い3年間だったと思って頂けるような次のステージへの接続を目指さないといけません。

なので、1人1人がどう成長出来るか、どうアプローチしていくかという事になります。そして加藤個人の話に戻すと、自分の立ち位置から、自分の関わりから、あるいは関われる時間や裁量の中でどう寄与出来るかという自問自答の毎日になっています。これがとにかく難解で答えの見えない旅みたいな感じ。期待のお言葉を頂く都度、有り難さを感じながらも正直苦しんでいるところです。

 


  深掘り・・・地中深くに根を張る

 

昨年は学びが大きくアップデートされた1年でした。先に何かで述べた通り、2022年はJFAのA級U12を取得して1年を終えましたが、2023年の年明け早々には風間塾に飛び込み、最後はキッキングラボの田所さんで締めた1年。

これまで畑の大きさや植える品目を増やしてきた自分の指導が、2023年は同じ大きさ、同じ品目ではあるものの、地下により深く根を伸ばしたような、今あるもの、今知識としてあるものや今技術としてある既存の手持ちのそれらを深く深く追求していく1年になりました。

風間塾ではどういう状態が「止まる」なのか、定義付けの話がありましたが、キックにしても選手にとってのベストキック、最速のキックとはどんな状態を指すのか、これもまず定義付けありきだなと感じました。

例えば、イロモノとして見られがちな無回転キック。普通の選手だと、打ったらたまたま発生する年に1回、数年に1回モノのキックであり、マンガの必殺技かプロサッカー選手で蹴れる人がいる〜くらいの認識かもしれませんが、理論的、科学的にはキックした際のその時のパワーにおける最速の状態は無回転であると。つまり、インステップキックなどでシュート練習をする場合、無回転で蹴られたボールのみがインパクトの結果として見た場合には「成功」であり、そうすると無回転シュートというのはヒールリフトやオーバーヘッドキックといった類の種別ではなく、基礎の延長線上にある当たり前に目指さなければならないキックであると。自分はこう再定義し現場に持ち帰りました。

で、結果がこれです。



スクール生に無回転シュートを仕込んでみた映像

https://youtu.be/DD_WbQM53fY?si=XUDl969IBGZlkn8k

 

「5分の練習で無回転シュートしか打てなくなる」

キャッチーなタイトルを付けてしまいました(笑)そうです。このタイトルは賑やかしで付けた感は否めません。事実と比べると正確ではありません。やりすぎました、申し訳ありません(笑)

ただ、どう正確じゃないかというと、5分ではさすがに不可能だったり、無回転が蹴れないで終わった選手も存在するという、意地悪な人から見ればそれ見たことか的な意味もあれば、逆に2発蹴ってもう出来上がりという5分もいらない選手もいるので、上にも下にも幅があるという意味で不正確なタイトルではあります。

動画は誰でも入会可能なU12スクールのキックの動画です。トレーニングは所要20分程。当日は新年1発目のトレーニングで11名のみの参加でした。その11名の中でスポ少などチームに所属する競技選手9名は全員無回転シュートが複数回成功。内、2名はもう打てばほぼ全て無回転になりました。

デモンストレーションと全体への口頭説明、上手くいかない選手へのアドバイスと修正の為のトレーニング方法の提示だけです。

 

自分は高校3年時点では意図して無回転が蹴れたので、ロジックでその方法がわかっていました。それは何の答え合わせも無い我流の方法ではありましたが、今回、田所さんとのやりとりの中で答え合わせが出来て、更に言語化出来たことや科学的な裏付けをインプット出来たことで(12月に田所さんに会った後、出版されている本を確認、他にも筑波大などで研究された論文などを確認)自力でデモンストレーション出来て、ロジカルに説明出来て、なおかつキックする側の立場を踏まえて情報提供出来る状態になりました。これはデカいんじゃないかなと。

定義が一致していないと検証はズレるし、動画や数字などの情報を集めても比較検討にならない。

風間さんの講義の中では言語化、映像化というワードも提示されていました。

現場でそうした学びをなぞりながら選手の変化や喜ぶ姿が見られる。これは本当に楽しいことです。

今、こうしたことをやっている最中です。サッカーのプレーを分解して掘っています。

 


  指導の届け方

 

1月の現在、ツインパーソナルというメニューで4名、通常パーソナルで2名の計6名のパーソナルを個人で受けました。2月も同じ人数が決まっていて、3月も同じ人数の上限で行う予定です。

アカデミーやスクールでの指導提供と並行し、更に強い思い、あるいは別の思いを持った選手に直接的に自分の現段階の全てを提供して何かが変わるキッカケを作れたらと考え、この1月からはじめたものです。

パーソナルは〜さしずめ、虫眼鏡で太陽の光を黒い点に集中させて集めるあの感じですかね。

具体的改善によって目に見える成果を出し、費用対効果が可視化されないと提供者としては負けになります。

今回はキックの話を取り扱いましたが、サッカーにおいては他にも沢山の要素があります。それらを切り取って分解して深掘りして本質に迫らないといけない。特に自分のような育成年代の指導者は。

野球やバスケなど他競技はその方向性がありますが、サッカーはまだまだそこが雑なんですね。野球のスイングや投球フォームのようにプレーを切り取って深める事が出来ていない。

もちろん競技の特性が大きく異なるので難易度は高いわけですが。

 

その仕組みや答えや改善手法は、全て自力で発見をする必要は全くなくて、誰かが膨大な時間を費やして見つけてくれた、整理してくれたそれらを活字や動画や言葉で収集し、比較検討、足し算引き算、カスタマイズして指導提供する。

自分がそうした人達から費用を払って学びを得たように、末端の指導者と選手の関係も同じです。時間や苦労や費用をかけて得た情報やスキルをこれまた費用を介在して選手に提供している状態。つまりはハブってことです。

なのでより広く深く学び、それを適切な形で届けられる指導者でなければなりません。

例えば、ある分野で「重心が~」また別の分野では「姿勢が〜」と、指導提供されるコーチが居たとして「まずはこれが出来てからでないと次には進めない」「これが基礎、これが大事」と、何度通ってもずっと同じ似通ったメニューで、利用者に消費されてしまうケースがあります。提供しているそれは真理ではあると思うのだけれど、利用者はどうしても「それはもうこの前もやった」「他には何か教えてくれないのか」という状態になります。そもそも提供者と利用者は不一致な部分が非常に多いです。利用の決定権者は保護者さんなので「もういい」とか「意味ない」と思ったら選手はもう来ません。

大前提として指導者は選手を自分の前に連れてこないと改善が出来ないので「この大切さをわからないならこなけりゃいい」というのも1つの考えですが、継続して来てもらい、改善していく機会を作る事、その為にどう構築するのかが腕の見せ所だと思います。

自分はスクールですごく大切にしているのが「ディファールラーニング」です。ディファールラーニングとは、同じ要素を様々な刺激、方法で行うこと。身に付けさせたい要素に時間がかかる、あるいはどんな要素も身に付けるには時間がかかるのが当たり前。なので、習得させたい要素は同じでもメニューは変えていくことでいつも新鮮さを維持して取り組むモチベーションを落とさないよう心掛けていく必要があります。ASPアカデミーでは3年間で何を習得するのか明示しているので、そのゴールに向かって道のり(メニュー)は様々でありながら進めていく感じです。

チームでルーティンで実施しているあんなトレーニングやこんなトレーニング。それを「獲得できるものは同じながらもメニューは都度違う」というオーガナイズにすると習熟度が上がるというのがディファールラーニングです。

 

さ、改めて勉強になった2023ー2024です。

今現在はいろいろ精査をしています。提供をよりスムーズに行う事が出来るように、作成と整理整頓です。

今年1年で指導提供については大きくアップデートさせていきたいと思います。

ジュニアユース、スクール、個人提供にて自分の都度ベストで提供を行いたいと思います。

長文ファンの皆様、お待たせいたしました(このくだり、知っている方は知っていますよね)

計画表を見ながら今年1年の自分の動向を振り返ってみました。今年もいろんな所へ足を運び、いろんな人に出会い、いろんな学びがありました。

 

  月ごとに見る1年の振り返り

1月、楽しみに楽しみにしていたJFAフットボールカンファレンス横浜へ参加する為、羽田に到着してから申込みの不備に気づき参加不可・・・1日目はジュニアユースのスペイン遠征の打ち合わせでしたが、カンファレンス参加予定だった2日目・3日目のスケジュールが急遽空いてしまい、いきなり前日オファーでカレンロバートさんの木更津スポーツビレッジを視察させて頂くお願いを。今思えばこれがもう波乱の2023年を予期していた気も・・・



月末には大阪、ヨドコウスタジアムのピッチに立ち、風間八宏さんと初対面。風間塾に参加し風間メソッドを講義と実技で体感。刺激的な1月でした。

3月にはその風間さんを秋田にお迎えしサッカークリニック。1月末に初めてお会いし、その場でオファーをし、3月には秋田でクリニックが実現するこの自分の無謀ぶりと風間さんのフットワークの軽さ、そしてマネージャーさんの仕事と決断の速さ。どのクリニックもそう簡単ではないので、開催者冥利として別の感激を感じていた加藤でした。





4月、パートナーである西岡メディカルさん訪問に加え、コンサのトレーニング見学と日本ハムファイターズの新拠点:エスコンフィールドの見学。

そして、秋田市と八橋運動公園球技場のネーミングライツパ―トナー契約が締結され、ニュースに。全国的にも珍しいスポーツ団体によるネーミングライツ取得で秋田スポーツPLUS・ASPスタジアムが誕生。除幕式が行われ、テレビなどでも取り上げられました。




とにかくテレビ、新聞などメディアに出たくない加藤としては、この件は出来るだけ大きく拡散されてくれる事を望みつつも、自分があちこち出るのだけは最小限にしたいと願っていた中で、まずまず最低限の露出で済んだかなと・・・まず映像で自分が映る姿を見るのがとにかく嫌で絶対見ないですし、11月にも少々ラジオなどにも出ましたが、自分の声や話している声を聞くのが物凄く嫌なのでテレビでもラジオでも何かで見返す、聞き返すことは100%ありません。そして、家族にも言わない(苦笑)

5月は鹿島アントラーズつくばジュニアユースに進んだアカデミー卒業生の試合を見に車で茨城県へ。

6月、人生初の山口県へ。2022年に同じA級U12ライセンス講習で受講した鷲頭さんを訪ね、経営されている合宿施設やフェスティバル運営について学びに。他にも県内の様々な施設へ足を運び、見学させて頂きました。最終日は1人東京へ移動してビックサイトでのスポーツビジネス産業展へ。

7月、専用グラウンドの創出に向け、毎日のようにあの銀行、この銀行、はたまたあそこにも~と、打合せ、提出物の作成でピッチ外を走り回っていた月。7月が佳境でした。

グラウンドを作るのにかかる費用は明確に数字が出て、あとは借り入れの条件面の調整と融資実行の可否次第という中で、ASPが法人単独でこれを進めるべく全力を注いでいました。最後、打ち合わせに行った某公庫では(某の意味がないか・・・)豪雨災害で目の前の歩道が決壊、正面の道路は池状態の中、駐車も出来ない為、車は遠くに止め、池の水たまりを革靴でビショビショになりながら打ち合わせに行きました。



8月は灼熱の夏休みを地獄のスケジュール。

8/5・8/6・8/7とU13の関西遠征で奈良・大阪へ。帰りの飛行機が遅れ、20:45秋田着予定が22:30頃に。そこから事務所で作業、帰宅して洗濯、翌日の準備と、就寝が2時頃。そして3時間睡眠で起床5時からの車でU14の埼玉・千葉遠征へ向かう地獄の1週間。8/5-8/7が関西で8/8-8/11が関東という刺激的なスケジュールでした。

飛行機による前日の2時間タイムロスは計算外でしたが、運転はしっかり2人体制で選手の安全面が脅かされないよう対応。問題は1人で運転の加藤。誰か乗せているわけではないので何かあったらまあそれはそれでドンマイで済む話ですが(苦笑)疲労と睡眠不足で8時間運転はやばいな~と思いつつも、ミスチルを8時間熱唱し、眠気0で埼玉到着。ただし喉が少し壊れる・・・



関東遠征最終日は日本代表の拠点、JFA夢フィ―ルドへ。自分は日本代表vsブラジル戦の前日練習でトレーニングと施設を見学させて頂いた事がありこれが2回目。その時に連絡をとっていた経路でダメ元で選手の施設見学を依頼し、まさかのOKを頂き、しかも一般見学エリアを超え、自分が見学させて頂いた時と同じくピッチ内やトレーニングルーム、入浴室や監督室などにも入れてもらえた。幸運◎

8月末、大仙で行われている大会でゲストを探しているとのことで大会関係者からお話を頂き、秋田さんにオファー。快く引き受けてくださり、ASPも大会とクリニックへ参加。前日はグルージャホームの試合があった中で翌日に車で来て下さり感謝。お会い出来たのも嬉しかった◎



9月、ASPとして初開催の9歳以下大会をASPスタジアムで開催。大会の決勝を解説してもらう為、ミシェルさんに秋田へお越し頂く。大会参加者とジュニアユースへクリニックも実施。前日にミシェルさん、加藤、娘2人とねぶり流し館で竿燈妙技見学、男鹿観光へ。

10月、これまたASPとして初の試み、ジュニアユースのフェスティバルを10月3連休に2日間開催。中旬には自身初となる滋賀県へ足を運び、キムラスクエアガーデンさんの施設を視察。前日には久々となる日本代表の試合をノエビアスタジアムで観戦。代表戦としては今まで一番ピッチに近い席でした◎



12月は1発目、まずは東京へキッキングラボの田所さん、酸素ボックスやら展示会やらで足を運び、2発目、大阪へU15全国大会を視察。クリスマス前には娘2人を連れて妻抜き3人で神戸・大阪旅行(FB参照)へ。ラストはU13・U14全員参加で陸路鹿島遠征3日間で締め括り、例年よりかなり遅い12/30開催の年内ラストのアカデミーで法人の全ての日程を終えました。

 

  2022年に引き続き今年も・・・

今年は夏に学童保育で大きなアクシデントもあり、その際は出張もキャンセル、打ち合わせも全キャンセル、1ヶ月程スポーツ事業の現場から離れてフルコミット。思い当たる先輩経営者の方々にも沢山相談をし、経験した事のない毎日を過ごしました。

専用グラウンドについても今年最後に進めていた候補地が上手く進まず断念。1期生に対しての約束という意味で、現在の中2が在籍中に形にするという目標の中、工期から逆算すればこのお盆には候補地の決定と資金調達が確定しなければ不可能というリミットの中、結果的にそれが叶わなかった為、遠征終了時のお迎えの際に1期生保護者様へ経緯と結果をお伝えし謝罪。

1年間を振り返ると、本当に沢山の場所に足を運び、沢山の人に会い、沢山の新しい事を学べた1年でしたが、全体的に見ると思うようにいかなかった、ネガティブな感覚の残る1年でした。思い返すと2022年も1年の結びを「本当に嫌な事ばかりで、1日でも早く終わってしまえと思っていた2022年」と表現しています(どんだけ嫌なことあったん?笑)

2023年の年明けは心機一転、期待に胸を膨らませスタートしていたはずですが、今年も塩辛い1年でした。今年は「早く2023年終われ」というより「今年、無事年末迎えられるのか?」を社内でよく連発していました。とりあえずは2023年が終わろうとしていますが、2024年に対して過度な期待はすることなく、1年間粛々とすべきことを消化していきたいと思います。

2024年、新しくトライしていくであろう具体的なものは4つくらい今頭にあります。

それらはしっかりと形にしていきたいと思います。

また、ASPが実施している既存のものについても、選手、子供達、保護者様が喜んで頂けるような「今よりもっと」を目指して努力していきます。領域が広がり、自分が直接的に携わる箇所、時間は限定的になってきました。それが凄くもどかしく、どれも全て自分が直接提供できて、成功も失敗も全て自分で負うことが出来るならばそれがベストですが、そうすると出来る事の総量は少なくなる。サイズと質はトレードオフの関係にあります。ここに今自分は絶賛悩み苦しめられている気がします。この2年ほど、心穏やかに1年を終えられない原因があるのかもしれません。

スクールの最終日、保護者さんから「コーチ、来年は~」とお話を頂きました。ある視点から見れば期待を頂いている有難いお話ではありつつも、現状、自分がそうした期待におそらくストレートには応えられない中で、しかしながら何らかの形で絶対に応えたいその気持ちをどう形にするのか、そこが2024年以降の自分の在り方になっていきます。何にも無いけれど、気持ちだけはあります。ほんの少しでもいいので、なんとかその気持ちを形にして示すべき人達に示せるように努めて参ります。

 

2024年も秋田スポーツPLUS並びに加藤に対し変わらぬご支援、ご指導をよろしくお願いいたします~

 

加藤光平




  31分の11

12月は私用3日を含め11日間の県外。東京出張2日間、大阪出張3日間、3人での旅行3日間、最後は茨城遠征3日間です。


先日ブログで上げた大阪と日程が前後しますが、その前の東京では

1.kickingLab田所さん

2.ビックサイト展示会

3.タイムワールド訪問

と足を運んできました。

田所さんと聞いてピンとくるあなたはサッカー通(笑)こちらの動画で一躍有名となったキックコーチです。


鈴木啓太さん×田所さんYouTube対談はコチラ↓↓↓

https://youtu.be/Sm1NLeoJIZ0?si=WMvwxgEPrVCX2OCN


元日本代表の鈴木啓太さんのYouTubeチャンネルで取り上げられ、自分もここで田所さんの存在を知りました。これまで、様々なところで田所さんのようにキックをロジカルにエビデンスありで解析・伝達されている人や場所はないか探してきました。スポーツ系の展示会に出ている運動解析などをしている大学に話を聞いたり、筑波系で探ったりなど。


そーいえば、鈴木啓太さん、去年だったか秋田でのクリニックを目指し進めていましたが、マネジメント会社のリレーションが上手くいかず途中でもう止めました。スケジュールが合わない、合わない。そして連絡がこない、こない。最後は返事もこず、自分も気持ち良くないので追いかけてまで連絡はしなかったという経緯でした。

一番最初もマネジメント会社に2回メールをするも待てど暮らせど連絡がこないので、もうしびれを切らして鈴木啓太さんに直接連絡してようやくそこから会社と調整スタートという形でした(苦笑)

これまでスクールに沢山の元代表クラスの方々が来てくださっていますが、その陰には沢山の調整失敗もあるという事をこの場を借りてお伝えさせて頂きます。

だからこそ、過去複数ASPの活動に携わって頂いているミシェルさん、秋田さんはじめ、縁もゆかりもない秋田に来て下さった小野伸二選手、砂川さん、宮本さん(JFA会長、決まりそうですね◎)楢﨑さん、風間さん、福田さん、レフリーの西村さん、奈良クラブの濱田さん、ランニングの仁井さん、

こうした方々の素晴らしさ…あたりまえじゃないからな!笑



  異なるものに触れる

ビックサイトの展示会、こちらは遂にスポーツ0です。新しいアイディアを求め、刺激と化学反応を求め、スポーツのすの字もない展示会に足を運びました。

この類の話はこれまでも様々な機会に触れていますが、とにかく自分、この5年くらいはピッチレベルで言うとサッカーよりバスケ、野球、ハンドボールなど他の競技から学ぶ事が少なくないですし、事業に関してもやはり異業種から学ぶ事を意識しています。あまりかけ離れると比較の基準を失うので、同業からの学びは継続しつつも、その中で。

ただ、今回ほど振り切った感じは久しぶりで、展示会では工場に設置するような製造ライン用のドデカイマシンや、醸造の巨大な機械、清掃用具、飲食店向けアプリ、などなど現在の事業にはかすりもしない展示会を何時間も歩きました。

ワークショップではトレタの社長が講師をされていて、あれは凄く参加したかったですが、時間の関係で残念ながら…

ホリエモンチャンネルで集客や常連化について語っています。これ、聞けば飲食店だけの話じゃないよね、って思うはずです。

野球では突き詰めているのにサッカーは蔑ろにされているよね、という領域があり、飲食店じゃ当たり前なのに、スポーツ界ではその概念がない。みたいな事に気付かされます。ピッチの上でサッカー関係者とサッカーの話だけをしていては絶対に生まれない化学反応を他から刺激やきっかけとして頂いてきました。




  初酸素ボックス

「タイムワールド」

これでピンと来る方、おそらく居ないと思います。

酸素カプセルです。

加藤、過去、酸素カプセルを利用した事がなく、唯一使いそうになったのがJヴィレッジでA級U12受講中、身体がもうボロッボロで藁にも縋りたい状態になった時、同じ境遇の受講者仲間が「ここ、酸素カプセルあるぞ!オレ、入ってくる!」と、使用していたのを見て、オレも使ったら明日まで生き存えるかな…と使用を検討した時でした。

なんと言ってもライセンス講習、朝から晩まで8vs8の紅白戦です。インストラクターの目が光る中、指導実績している仲間の質を担保する為にも走らない、競らないなど許されません。

毎日自分の部屋まで足を引きずりながら戻ったものです。

そんな、あの時使わなかった酸素カプセルを体験&打ち合わせの為に東京駅正面、横断歩道を渡れば到着のタイムワールドさんに行ってきました。

導入を検討しているのは複数人も利用可能な酸素ボックスです。

酸素ボックスって酸素が沢山出て回復するやつというイメージかと思います。

自分もそうでした。実は酸素だけでなく気圧もコントロールされているそうです。自分が体感してきたのは1.3気圧。入って5秒で耳にきました。

ペットボトルを持ち込めば凹むそうです。身体全体に圧力がかかり、全身マッサージのごとく血流を良くして疲労物質を流していくそうです。

睡眠の質改善、眼の疲れなどは即効で効果を感じるらしく、スポーツ選手の〜というイメージがありますが、むしろ健康の領域にこそという感じがします。例えば天気が悪くなると気圧の変化によりいつも偏頭痛がある方もいいみたいです。

やるか、やらぬか、どこに置くかを検討中です。




  残るは茨城遠征のみ

そんなこんなで東京から戻り、次は大阪へ全国大会を観に。月曜の午後に伊丹から秋田に戻りましたが、3日後の木曜の今日はまたもや大阪の地に。

娘2人を連れて3人で家族旅行でした。はい、そうです、妻はおりません。

「仕事休めばいいじゃない」と話しましたが、休むといろいろ大変らしく、また、1人生活も楽しみなようで、昨年5月の東京ー三鷹ー川崎ー横浜3人旅以来の妻抜き3人旅行です。

こちらはFacebookのあっちのアカウントをご覧下さい。子連れ旅行のちょっとした情報収集として。

自分がこの数年ウォッチしている事業再生のスペシャリスト、森岡さんが手掛けたネスタリゾートなど旅行しながら遊びながら体験的に学んできました。

滞在1日で全てを回りきれていないのでまた機を見て家族で行きたいと思います。


というわけで年内残るは鹿島遠征の3日間のみ!

(12/30にアカデミー生とのフットサルゲームもありますが…)

冬の秋田から茨城に向け現在爆走中です。

U13は全員参加ですが、U14だけが4名もの離脱で交替4人だけです(苦笑)やり切れるか…



  ジュニアユース年代のトップレベルとは

高円宮杯 JFA 第35回全日本U-15サッカー選手権大会を見る為、大阪のJ-GREEN堺へ。J-GREEN堺はたぶん4回目、あるいは3回目になります。
初めて足を運んだのはSMCで同期だったセレッソの清水さんに連れて来て頂いた時。1日かけてセレッソの各スクールとクラブハウス、スタジアム、こうしたサッカー場をご案内頂きました。
J-GREEN堺は伊丹や大阪駅からも意外と遠くて、電車を乗り継ぎ、堺駅からもバスだなんだで計1時間前後はかかるので大阪に何回も行っている人でもJ-GREEN堺は行った事がないという方も多いことでしょう。

J-GREEN堺についてはこちらから↓↓↓
https://jgreen-sakai.jp/




J-GREEN堺、ざっくりですがサッカーグラウンドフルピッチ16面にフットサルコート8面(正解ではないかもせれません、詳しくはHPを)の巨大施設。海沿いの工業地帯にあり、風が強く12月の今回は座って観るには耐え難い寒さでした。
秋田の人間からすればもう「これ1つあればもう完璧じゃーん」と思うところですが、大阪の指導者の方々のお話だと全く足りていないそうです。
この他の公共施設、無数にあるフットサル場、それこそ以前自分が足を運んだ「なみはやSORA RINKU」や「長居公園」のようにピッチがいくつもある施設がまだまだあるはずです。しかしながら、競技人口に対しては全く足りないらしく、例えば今回のJ-GREEN堺などは抽選がチーム単位ではなく抽選権が1人ずつのシステムらしく、何百人と会員を抱えるクラブチームやスクールは圧倒的優位で、数十名単位の活動をしているチームにはまず当たらない施設だそうです。秋田も特に今時期は施設確保は厳しいですね。抽選や先着予約で多くの団体が競合します。
それでも今やみん体やばせ、みん体ASPと、使える体育館も増え、有難い事にそこを頻度高く使わせて頂いています。

ただ、引き続き会場確保に課題があるのはシーズン、オフシーズンとも変わらないので今後も施設確保の様々なチャレンジが必要です。今日もその打ち合わせを1件行ってきました。

肝心の試合の方ですが、自分が見たのは大会全体の大阪会場のゲーム(他にも群馬会場、山口会場でも開催)で、全ては見れなかったですが、

・京都サンガー横浜FC

・FC今治ーアルビレックス新潟

・ヴィッセル神戸ー柏レイソル

・青森山田ーサガン鳥栖

・愛媛FCーFC東京深川

・アルビレックス新潟ー柏レイソル

これらをおおよそ前半、後半で移動して40分程度ずつチェックしてきました。

 

高円宮杯JFA第35回全日本U-15サッカー選手権大会についてはこちらから↓↓↓

 

  日常という冷蔵庫の中で

これまで、ジュニアのトップレベルは何度も見てきました。この10年くらい、毎年夏のワーチャレか冬の全少全国大会のいずれかは足を運び、その年その年のトップレベルを現地で確認し、目指すべき基準をアップデートするように努めてというか、時間が経過すると人は忘れるものなので、定期的にインプットする必要があると思っていて、それはそうした基準の確認だけでなく、ある意味熱量もそう。誰もが熱くなり冷めやすいものだし、日常という冷蔵庫で1年も閉じこもっていればどんな熱量も冷めてしまうもの。これまで自分が見てきた子達もチャレンジを先延ばしした結果、チャレンジしない方向に落ち着いたといったケースはたーくさんありました。「何年か後に」とか「いつか」という前提条件があると秋田で過ごす冷蔵庫(日常)の中で情熱とモチベーションを保ち続けるのは不可能です。それは必ずしも本人やご家族が悪いわけではないです。

秋田で活躍する子達は「これでいい」と思ってしまい、天井効果で伸びていきません。

批判を覚悟で自分の感覚値を表現すると、秋田のジュニアのトッププレーヤーで全国大会のGKのビルドアップスキルくらい、あるいは5年生で出場しているサイドの選手くらいの力量です。これは時折、様々なツールで発信しているので、全国大会を経験した親御さんから「加藤コーチが言っていた2学年差を痛感しました」「言っていた意味がよくわかりました」など、体験をしたご家庭はおおよそもれなくそう感じているようなので、これは何も自分がとにかく秋田を否定したくて過度に表現しているものではありません。

秋田で活躍している選手達は県内ではスーパーに活躍し、ゲームでイニシアチブを握れるので試合でも日常でもプレー強度が上がりません。これは毎年、毎年、感じています。同年代のトップの基準を感じれる場所が6年生も終わりに近づく12月の鹿児島の全国大会しかない上、県大会を優勝した数名の6年生しか感じる事が出来ない為、レベルの高い比較対象がなさすぎて意識が低いまま過ごしてしまいます。もちろん、本人達もご家族もそんなつもりは毛頭ないわけですが。

全国大会ではジュニアのトップレベル、ワーチャレに至っては世界のトップレベルを確認出来るので、そのモノサシを持って現状を見つめることでいろんな事が可視化されます。

そんな中、今回は自身初のジュニアユースの全国大会。ジュニアからの成長の続きを検証出来ます。どう感じたか。

こちらも表現は避けます。そもそも、秋田のチームはこの大会に出場すら出来ていません。それはあくまでASP含め各チームの試合結果によるものなのである意味どうでもいいのですが、県内の全体の平均値が上がらなければこの舞台には立てないのは間違いないのと、個の育成、こうした舞台で戦える選手の育成という観点では大会から学ぶべきものは沢山あるので、とても有意義な機会となりました。

  誠実に個の成長を考えられる場所は?

これだけインターネットやスマホが普及し、情報が誰でも等しく獲得出来るようになったにも関わらず、秋田のスポーツの現状に変化は無く、むしろあらゆる競技の試合結果やトップレベル輩出という観点から見た場合の競技力はむしろ退化しているのは誰の目にも明らかかと思います。
トップレベルの選手がどのような取り組みをしているのか誰でも知る事が出来るようになったし、チームも個人もトレーニングメニューをトレース出来るし、様々な役立つ情報も欲しいだけ獲得出来る今日。
言うなれば成長の為に向こう(情報)から歩み寄ってきてくれたような状態。けれど、サッカーだけを定点観測しても4種、3種、2種とどの種別も他県との差を詰める事が出来ていないし、こうして環境や周りのアシストがあっても結局変わらないという事は結局は…という仮説的結論に行き着きました。表現は避けます。

ただ、解決の手法としては2つ思い浮かびます。

1つは早い段階から秋田を離れること。「そんな事を言っていたら秋田の為にならない」と言う方々もいらっしゃると思いますが、これが結構ポディショントークの側面が強く、地元愛と利害が絡む感情論のパーセンテージが高い話が多いです。感情と利害を含むと議論にならないので自分はこの点でマウントをとる気はありません。あくまで自分の意見なので。

選手側に視点を置いてもらえれば、秋田の為に選手の人生があるわけではないので、自分が学んできたアイスランドの事例もそう。選手が育つ環境がどこにあるのかを客観的に見極め、それが地元に無いならばある場所を提示するのが選手ファーストというもの。去年からASPにもジュニアユースが出来ましたが、去年のセレクションについてもスクール生で県外を目指すという選手には全員思い切りチャレンジを後押しし、1名は現在、青森山田でプレーし、2名は合格は出来なかったものの、チャレンジをした末に現在ASPで日々頑張っています。個を見る視点が失われると自チームの利害先行の判断ばかりになります。自分は指導者としてそこはプライドを持って選手に寄り添いたいし、選手がチャレンジ出来ない環境だったことがジュニアユースを作る一番の意義だったので、そこの受け皿としての機能は永続させたいと思っています。


もう1つは伴走し強化のレールに乗せる。ある程度コントロールして強制力の中でやらせきる環境を提供すること。知っている事と出来る事とやる事は違うと言いますが「やる」というところにまで行くには自力だけでは難しいです。それは成長しない秋田の現状が物語っています。
「どうすればそうなるのか」の情報は指導者も保護者も獲得できるし、それらは秋田の人間だけ出来ないなんてことではないわけで、つまり足りないのは実行だけです。言うだけでやらない秋田県人のそこを他力で潰す必要があるのだろうと。

その1つの形がパーソナルでもあるし、今自分が頭の中でぼんやりと描き、立案中のものが解決の1つの形になるかもしれません。
個で見ていく流れは今後加速すると思います。あらゆるシーンを見ていてもチームにせよスクールにせよ秋田ですら飽和状態です。
今年1年、いろんなモノを見て触れてきて、特に風間八宏さん、kicking Labの田所さんからの学びを経て、自分自身、指導提供のあり方について考える良い機会となりました。個人競技やあるいは団体競技でも野球、バスケなどは1つ1つの動作を細分化し深く研究、メニュー化して掘り下げられています。

サッカーはボールを足で扱う上、22名が複雑な動作をしながら入り乱れる為、深掘りすることから逃げているをフシがあります。

例えば野球のようにバットを振る動作1つとっても体重移動、バットを握る位置、左右それぞれの肩をどう出してくるかなど、1つの動作に対しての掘り方がサッカーとは比較になりません。なので、風間さんや田所さんのように1つの動作を追求していくことは、全体の確実な解決・成長を作っていくものだと思います。2人を通してそこを学べた今年、1月には大阪に足を運び、キンチョースタジアムで自身もプレーしながら風間さんから直接「止める・蹴る」を学び、3月には秋田にお越し頂いて内容を重ね、12月には田所さんの所へ足を運び、キックに特化して深堀りしました。

 

Kicking Lab についてはこちらから↓↓↓

 

  時間、苦労、技術、情報の価値交換

自分としてもこれらの体験や情報をしっかりと消化して、それらを秋田の、自分が日頃見ている子達の現状にカスタマイズして、どうメニュー提供するか、どんな言葉で表現するか、提供の手法を練ります。

グループに提供できる要素と、個人でなければ提供が難しい領域がある為、その意味でしっかりと提供の時間、理解の時間、実行の時間を作り成果を出す為にパーソナルトレーニングを改めて実施していこうと考えた次第です。

1~3月のツインパーソナルも予定の2組=計4名が決まり、1月のパーソナルトレーニングも予定の2名が決まりました。

自分も学びながらこの領域を開発していきたいと思っています。

これまでの指導経験、書物や動画や見聞きしたあらゆる膨大な情報、これらは自力で掴もうとするとそれこそ時間と費用がかかります。自分はそれをまさしく時間や費用をかけて自分の中に落とし込んできたので、申込者とすれば、加藤を通じそれらを得る事でそうした本来かかる手間、時間、費用を購入代金の範囲内で獲得出来ると考えてもらえたら良いかと思います。

自分も、今年で言えば風間さんから、田所さんから学んだわけですが、お二方はそれらを獲得するのにこれまで膨大な時間と費用を要して経験の中でそれらを体得されたわけです。それに対して自分がそれぞれに受講に際して料金を払うわけですが、それが高いかと言えば決してそうは思わないのはそうした観点からです。

特に、1月に風間塾を受講した後は、ゲームの見える景色が圧倒的に変わったので。技術の部分で出来る・出来ない、それによって起こる現象がまるで色が付いているかのように見えるようになったので、この経験は大きかったです。

興味ある方は、是非2月のパーソナル、4月~6月のツインパーソナル(予定)へ是非飛び込んでみてください。誠心誠意、コーチングいたします。

 

加藤コーチのパーソナルTRについてはこちら↓↓↓

 

さて、久しぶりの本日は宣伝となります。

先日、スクール生や日頃トレーニング関わる小学生へ向け以下のBASEサイトをご案内しました。

法人で行うスクール業務と加藤が個人で行う提供を分けた形です。

 

 

意図は沢山あります。

特にパーソナルの領域は強い思いがあります。

以前もパーソナルトレーニングは行っていましたがジュニアユースも立ち上がり、全体業務の中で自分もですしスタッフも点で刺さる事が出来なくなってきました。

ですが、より深く、大きく変えるという点においてはセミパ―やこのパーソナルは大切なメニューであり、現在、月曜の定期開催となっているセミパ―は曜日や時間、家庭の事情でスクールに通うことが出来ない選手が唯一参加できるチャンネルとして参加してくれる、そうした選手達にとっての唯一のASPの入り口、接点になっていて、自分としてもここを通じてはじめましての小学生と沢山出会える大切な場所となっています。

パーソナルトレーニングについては開催しなかった期間中も「今年はやらないですか」とお問い合わせ、ご要望を頂くなど、有難い&申し訳ないという気持ちでここまで過ごしてきました。

今回、年明け1月~3月の期間に2名×2組=4名のパーソナルを行うことにし、定員の4名が埋まりました。

現在、誰でも利用可能な単発のパーソナルも立案中で、年内には発信予定です。

思いがある選手、思いのあるご家庭に対して思い切り応える場所を作っておきたいと思います。

個人提供なのでとーっても提供数は限られますが・・・

 

中を覗いて頂ければもう1つ、パーソナルとは別に1月3日の午前に開催の「壁あり室内サッカー」があります。

こちら、午前に2コマ開催です。後半はもう定員が埋まりそうです。前半に余裕がありますので正月休みの運動不足解消に是非大人も子供もご利用下さい~

 

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  事例視察、初の滋賀県へ

 

やや日が過ぎましたがちょっと前に人生初の滋賀県へ足を運びました。
大阪から車で1時間半程。滞在僅か3時間でしたが…苦笑
目的はキムラスクエアガーデンです。

 

秋田で知っている方、まあほぼ居ない事と思います。これまでスポーツ従事者、スポーツ用品販売従事者に聞いても知っている人がいませんでした。秋田では。
キムラスクエアガーデンを簡単に説明すると、滋賀県の地元スポーツ用品店さんが保有するスポーツ施設。
野球場、フットサル場、バッティングセンターに陸上用スペース、学童保育、野球・サッカー用品販売店、コインランドリーもありました。
こちら、実は5〜7年程前から存在は知っていました。ネタ元はミシェルさん。ミシェルさんに初めてお会いしたのがフットボールカンファレンスの東京開催なので、去年の横浜、リモート、高知、広島、東京と2年に1回開催だから・・・遡ると2015年くらいでしょうか。
いろいろなお話を伺う中で「滋賀県にキムスポという大きなスポーツ用品店があって、そこがサッカー場や野球場持ってるんだよー」と聞かされ、以来、いつか実際に足を運びたいと思っていました。ミシェルさんが契約されているプーマの絡みでサッカークリニックで何度か行かれていたご縁だったそうです。
今回はそのミシェルさんに繋いで頂き、念願叶ってキムスポへ、そして人生初の滋賀県に足を踏み入れました。


少し脱線しますが〜
ちなみに加藤のまだ行った事のない県リストは残り14になりました。
長崎 
岐阜 
石川
福井
三重
和歌山
岡山
島根
徳島
香川
愛媛
佐賀
沖縄
熊本 
の14県。ちなみに次回JFAフットボールカンファレンスは2026年1月に熊本で決定しているので、九州はこのタイミングで可能な限り〜と思っています。一応、熊本は宮崎ー大分間の移動時に車で通過した事は有るんですが、滞在はしなかったので26年に改めて。

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キムラスクエアガーデンでは木村会長はじめ、従業員の方3名体制でアテンドして下さり、施設の見学をしながら自分の質問に丁寧に回答頂きました。
田んぼを改良して作られたそうですが、農地転用が絡むので今日にあっては同じようには難しい事例ですが、時代に対してのスポーツ用品店の存在価値を深く考えられていて、この自前施設だけでなく、近隣施設の指定管理者などもされていて、お話を聞いていて木村会長の地域や政治との絶妙な関わりとさじ加減が垣間見えました。
ASPがジュニアユース立ち上げ時に目指した施設が形になっていたとすれば「まさにコレ」と想像されるような素晴らしい施設でした。ちなみに従業員さんで秋田県能代市ご出身の方がいらっしゃいました。60代くらいの方でしょうか。今でもよく秋田に帰る事があるそうです。
あ、あと、滋賀県は空港が無いそうです(笑)
これを聞いた瞬間、一瞬「勝ったー!」みたいな気持ちになるのは自分が生粋の田舎者だからでしょうね(苦笑)

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今回は他の学童保育施設の視察も目的の1つでした。
風土も仕組みも違う他県の学童保育施設は非常に勉強になりました。
放課後に登所してからの流れも違いますし、過ごし方も違います。まして、この施設では、宿題を終わらせると、野球、陸上、サッカー、ダンスなどなど、様々なスポーツスクールが行われます。
学童の中に各児童のグローブ棚があったくらいです。

 

スポーツ用品販売の今後の展望、ネット販売、施設運営、地域や行政との関り・・・様々な事を考えさせられる事例でした。

秋田に居るだけでは知りえないこうした事例が全国にはまだまだ沢山あるんだろうなと改めて感じさせられました。

今年尋ねたところで言うとカレンロバートさんの木更津スポーツヴィレッジも素晴らしかったですし、スポーツ先進県のこうした様々な好事例の1つでも2つでも秋田で導入出来たらと考えています。

https://www.spkimura.com/joy/

 

 

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  久々の代表戦

 

今回の滋賀出張の前日、神戸にて開催された日本代表の試合を観戦。久々の代表戦、会場となったノエビアスタジアムは確か3回目くらい。くれぐれも誤解のないように記しておきますが、この日は僕の休日で、行きの航空券も代表戦のチケットもプライベートで支払っております。経費ではございません(苦笑)

サッカーの仕事しているので試合観戦も仕事の1つと主張したいところなのですが、過去に税理士さんに確認したところ「ダメです」と言われました(笑)当時、食い下がって「サッカー修学旅行の下見で~」とか言ったのですがそれでもダメでした(苦笑)

 

それはさておき、ジュニアユースの選手達に年間1~2試合はJ最高峰の舞台J1の試合をワールドカップ競技場やサッカー専用スタジアムで現地で生で見せてあげたいと考えていて、今年も観戦しています。選手の中にはJ1を見た事が無い選手が半分以上いて、J2も見た事がない選手もいました。更に言うと日本代表の試合観戦となると皆無に等しいので、やはり選手達が「なりたい」というそれをまず現地で生で観ない事にはなりたいそれの基準など持ち様がないので、日本代表戦もどこかで観れないかなとスケジュールを探っています。

今年度は難しかったので、また来年度のスケジュールを探っていきたいと思います。

 

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選手にとって「はじめて」を提供出来る事は自分にとってこの上ない喜びです。観たことがない、行ったことがない、体験したことがない、聞いたことがない、そうした「はじめて」を在籍の3年間で1つでも多く提供出来たらなと思います。

2ヶ月以上空きました。色々とあり控えていましたが全ての事を正当に進めていく事にした為、自分の業務も通常に戻し、やるべきをやっていきます。

この期間、様々な事がありました。何かの機会でお話出来たらと思いますが、並行してASPとしての初めての大会となる小学3年生以下の全県大会=ASPカップの開催や、ミシェルさんにお越し頂きプライベートでも秋田観光with加藤姉妹で出かけたり、FBの別アカウントではちょこちょこ発信していましたが、いろんな制限の中でもまあ色々とこなす日々でした。

で、そんな中、サッカーに携わる人間にとっては「遂に来たか・・・」というニュースが舞い込んできました。

小野伸二選手、引退。

今シーズンをもってプロサッカー選手としてのキャリアを終える事となりました。

小野伸二選手と言えば誰にとっても特別な存在かと思いますが、僕にとってはもっともっと特別な存在で、今回の引退のニュースを聞いて、その晩は伸二選手の夢を見てしまうくらい、今回の引退のニュースに色々と思うところがあります。

(もう一度秋田に来てもらうお願いをしていたら上手く話がまとまらず、話していたらいつの間にか顔が菊池風磨だったというわけのわからない夢でしたが)

 

秋田に伸二選手が居るというあの衝撃が忘れられない・・・

 

こちらをご覧頂いているくらいのコアな物好き加藤観察者の皆様やASP関係者であれば、2017年に小野伸二選手が秋田に来て下さったあのサッカークリニックについてご存知かもしれません。ウチ主催で開催したアカデミー生を対象としたサッカークリニックに、土曜にJリーグを戦い、浦和レッズを相手に決勝アシストを決めた小野伸二選手が翌日のリカバリーを終えて月曜に秋田の八橋に。秋田でスクール生を相手に小野伸二選手がボールを蹴っている光景、本当に衝撃的で、忘れられない出来事の1つです。

 

この時に使用されていたスパイクを現在、飾っています

 

当時の加藤、このクリニックを終えて「夢のような時間。1つのキック、1つの技術に「おぉ!」「うまー!」と驚く子供達、そしてまるで子供の様に興奮して喜んでいた大人の方々(笑)最高でした。」と語っています。
始まりは浦和レッズの田畑さんでした。

JFA公認B級指導者ライセンス受講の為、変わり者の自分は浦和レッズコースへ受けにいきました。

元Jリーガーがぞろぞろ、Jリーガーどころか日本代表が2名含まれ、埼玉のレッズコースですから関東の人間しかいない中、名簿全体の一番上に輝く「秋田県」の文字。シンプルに「なぜ?」と皆さん思った事と思います。東北の人間すら他に1人もいません。

 

ジーコ、トルシエジャパンで活躍した元日本代表選手も・・・

 

ここでお会いしたのがレッズの田畑さんでした。ご自身も浦和レッズでセンターバックとして活躍され、伸二選手のWikipediaを見るとこの田畑さんとのエピソードが出てきます。

「伸二選手に秋田に来てもらい、選手達にクリニックなどしてもらえないか」そんな事を考えたとて、無から有でそんな事が実現するわけがありません。皆さんだったら今から自力でそれを実現しようとした時にどうするでしょうか。実現出来そうでしょうか?苦笑

常識的判断からすればそんなことは到底不可能なので、脳内企画の段階でボツです。ただ、自分がそこで突き抜けたアホにならないとそうした事は100%叶いようがないので、どう思われるかなど気にせず(正確にはめちゃくちゃ気にしているけれど、どう思われたとしても我慢する覚悟で)伸二選手と親交のある田畑さんに「こんなこと出来ないですかね~」と聞いてみたところ、田畑さんが伸二選手に電話して下さり、そして伸二選手も前向きな回答をして下さり、この奇跡のカケラを掴むべく札幌へ飛んだという・・・これが全てのスタートでした。

 

レッズで活躍された田畑さん、現在はスカウトをされている

 

2016年5月に札幌へ飛び、初めて伸二選手とお会いしました。テレビの向こうのスーパースターで、自分のように人間が一生で一度たりとも出会う事のなかったはずの伸二選手と、真正面からお会いする機会を。

当時、伸二選手とコンサドーレで活躍されたMr.コンサ―ドレこと砂川が立ち上げたsuna×shinjiサッカースクールの見学と、秋田でのクリニックの打ち合わせで札幌を訪問しました。

小学生や中学生が、現役の伸二選手から直接サッカーを学ぶ、しかも、年に1回伸二選手が来るといった名前貸し状態のサッカースクールとは異なり、月に何度も伸二選手がピッチで指導をする・・・現役選手のキャリア形成に大きな影響を与える画期的なスクールでした。

伸二選手と砂川さんがコーチングしている様子を2時間ほど、ピッチレベルで見学させて頂き、その後、お洒落な洋風の飲食店へ場所を移し、会食も。予定していない、予想していない出来事でした。

何とか秋田でのクリニック実現に向け、思いをぶつけて・・・と意気込んでいましたが、席に着くなり伸二選手の一言で一気に拍子抜けしました。

「いつやりますか」

正確には覚えていないです。ですが、そんな事を開口一番言われたはずです。もう開催を前提として、スケジュール的にいつなら秋田に行けるかというお話をしてくださったんです。感激で泣きそうでした。

そこで伸二選手の人柄を一発で受けとると同時に田畑さんの顔も浮かびました。本当に感謝です。

 

伸二選手が炭酸水を飲んでいたのを今でも覚えています

 

そこから1年以上、調整を行いました。開催出来ないんじゃないかと思う時もありました。事務局の遠藤さんにも大変お世話になりました。ですが、結果的に開催にごぎつけ、クリニックに参加した選手達と保護者さんには一瞬の出来事だったと思いますが、本当に長い期間調整してきてようやくの開催でした。
砂川コーチのキリッと背筋の伸びた佇まいと自分の様な者を受けて入れて下さる寛容さ。そして伸二選手の立ち居振舞い。元日本代表でワールドカップを3回経験するスーパースターでありながら、練習会場に振り返って頭を下げて礼を怠らない姿、食事の席でも店員さんや自分みたいな人間にも気を遣い、箸、水、メニューなど目を配って常に周りを気遣える。
トークショーでは砂川コーチ、伸二選手とも「後列の人が見えなくなる」と、一度も座ることなく質疑応答に応え続けました。
札幌で初めてお会いした時、自分が思ったのは「是非、この素晴らしい人間性に触れて欲しい」

本当の本当の、ホンモノと言われる選手の人間性がこんなに素晴らしく、豊かであることに触れて欲しい、見本としてもらいたい。

「プロサッカー選手になりたい」そう思う選手達の「プロサッカー選手」という目指すべきプロサッカー選手像として、何としてもこの機会を作りたかったです。秋田での僅かな時間でも、この点は十分に感じてもらえたと思います。

クリニックを終えての感想、続きです。

「縁も所縁もないこの秋田に来てくださったこと。
あんなに笑顔で、大きな声で、子供達に真摯にコーチングしてくださったこと。
一緒にあれだけ汗を流して実際にプレーしてくださったこと。
僕の感激はここです。
八橋陸上競技場の芝生の上で広がる光景は涙が出るほどの感激がありました」

当時の若平はそう綴っていました。
その1ヵ月半後に行われた札幌でのサッカー修学旅行においても、伸二選手、砂川さんの絶大なご協力によりコンサドーレ全面サポートの素晴らしい機会を頂きました。試合前のピッチに入れて頂き、アップはスポンサーバナーの位置から見学させて頂き、時折、わざとトラップミスをしてボールをこちらに転がしてくれる伸二選手。

選手がアップから引き上げる通路をウチのスクール生と保護者さんが一緒に歩いている光景はもう「異常」と言えるくらいスーパースペシャルでした。

「サッカー修学旅行に参加するとこんな体験が出来る」

これが当たり前と思われると大変なことです(苦笑)翌年以降の加藤の企画のハードルがここから一気に上がり、以後、毎年苦しむ事になるわけですが・・・

 

これにより以後の企画のハードルが上がりました(苦笑)

 

秋田でサッカークリニックを終えた後、伸二選手がお土産を置いていってくれました。

当日に使用していたスパイクです。奥さんの名前が刺繍された、もちろんのasics特注伸二選手モデルのスパイク。

事務所で伸二選手のサインが入ったフェイエノールトと日本代表のユニフォームの上に飾ってあるスパイクがそれです。

ゲストでお土産まで考えてくれるのは・・・これまたなかなか無いことです。

他だと、楢﨑正剛選手に秋田に来て頂いた際「自宅で保管していた現役の時のユニフォームもってきました」とグランパスのユニフォームをくださったこの2回くらいでしょうか。

心遣いがもうホント・・・

 

自分の中で「生涯でもう一度」と思っている、人生であと一回レベルの事が2つあって、1つはもう1度ブラジルに行ってみたい。当時、自分が過ごした場所を訪れてみたいという事と、あとは伸二選手。もう一度、秋田で、選手達に触れる機会が作れたら。そう思っています。

伸二選手、リーグ中よりオフの方が忙しいと話されていました。実際、秋田に来て頂いたのは7月末。Jリーグの2日後でした。オフになると様々なところで引っ張りだこだそうで、引退直後などは相当に忙しくされる事と思います。向こう1~2年は特にお忙しい時間を過ごされる事が容易に想像されるので、いつか、何かの機会でお会い出来たらと思っています。

現役残りの期間もご活躍される事を期待していますし、ラストマッチや引退試合など、スケジュールを調整して何としても足を運びたいと思っています。縁もゆかりも無かった秋田の子供達にあれだけ真剣に携わって下さった、今でも忘れられないあの感動に感謝の気持ちを込めて。

 

黄金世代。1979年世代の象徴、小野伸二選手。

自分も同じ学年で、自分も伸二選手と同じく市営住宅育ち。事象、黄金世代です。

会食の時に

「伸二選手のキックやトラップは何で培われたと認識していますか」

そう質問したら

「自分は市営住宅育ちで、階段や壁にボールを当てて練習していた」

という話を教えてくれました。

自分もずっと住宅の壁で壁当てをずっとしてきて育った人間だったので「僕も同じように壁当てずっとしてきたのに何でこんなに差がつくんでしょう?壁の質が悪かったんですかね!」と冗談をかましたところ、

「いや、シンプルに練習量と質の差だと思いますよ(笑)」

と笑われました。

小学生からやり直したい加藤です。

いつかまた、秋田で伸二選手に会える日を夢見て、そんな非日常体験を叶えるべくまた明日からの日常をコツコツと積み上げていこうと思います。

伸二選手、そして今、自分の頭の中に浮かぶ沢山の方々を含め、皆さんに感謝です!

 



 

  スクールの存在意義

 

嬉しい事が1つ。スクールの存在意義を感じる、主催者冥利・指導者冥利に尽きる出来事でした。プライバシーのこともあるので詳細は書けませんが、いろんなテレビやニュースで見聞きする普通ではない事に対し、自分は良くも悪くも想像力豊かに考える人間なので、自分の身の回りや自分の家族にこうした事が起こらなければいいなといつも思っていて、ただただ健康であることがどれだけラッキーか、普通に学校に行ける事がどれだけ素晴らしい事か、友達と何のストレスもなく仲良く過ごしている事がどれだけ良い事か、いろんな事が当たり前じゃない。普通で居られることが本当に幸せな事だから、娘たち2人に関しては背が小さくてもデブでも足が遅くても多少言う事聞かなくてもテスト悪くても、とにかく健康で何事もないなら十分だと思っているので家に居て些細な事でイライラしたり理想と異なり腹立たしいみたいな事が全くないです。キッズや学童など矢印があちこちの子達を相手にする経験が長かった事で自身の感情をコントロールする技術というかそうした耐性が幾分高い事もあるかもしれませんが、本当に健康で生きてくれてればOKと思っているので、すくすく成長している娘たちの今に十分満足です。ちゃんとこのまま何事もなく大人になってくれればなと。

 

火事で我が子を亡くされたり、自宅の駐車場で我が子を轢いてしまったり、本当にいたたまれない事故を割と近くで見聞きした事もありました。なので、生死に関する事はさておき、日常生活の中で普通とされていることを普通に出来るという、それだけでハッピーだと思えるのはその普通の何かを1つ失ってみないとわからない事で、あとは健常でありながらどれだいつもした想像力が及ぶかだと思います。今回、このスクール活動を通じて「もしかしてお役に立てたかも」と思える事が1つあったので、とても嬉しかったのと、大きな気づき、ヒントを頂きました。スポーツの力って凄い!と、改めて気づかされましたし、この気づきを起点に、地域の課題解決により一層力を発揮出来ないか情報収集を始めたところです。どこかのタイミングで具体的なお話が出来ると思いますがこちらは少しだけ寝かせて育てていきます。

 

 



  改めてボトムアップを

 

アカデミーやジュニアユースにおいてオフザピッチのところをくどく、細かく言い続けています。学年により意識が違います。これまでも言い続けたり、言わないままにしたり、黙って自分がやり続けたり、あらゆる手法で伝え続けてきました。

トップレベルを目指す選手であれば尚更であるし、目標がある中の活動ではもちろんピッチ上の要求もあるので、オフザピッチについてもマストで伝え続けています。自分はグラウンドに足を運んでまず見るのは戦術や技術の良し悪しよりも、用具や選手の持ち物を最初に見ます。指導者の置いているものですら勝手に位置を変え、置き直しを行っています。選手が卒業した時に「あの指導者にはサッカー以外の事しか教わらなかったな」くらいに印象を残したい、とすら思っています。

数日前、FacebookでASPで運営している学童の数年前の写真が流れてきました。まだ現教室に移る前のテナント教室時代の写真でした。子供達の中で選出された「靴を揃え隊」が、靴だなの靴をチェックしている写真。棚の手前のラインに全ての靴のかかとを合わせるというルールを慣行していました(笑)これを見て自問自答しました。

「学童でもこうしてボトムアップしてたんだな。」

「いつからやらなくなったんだろう?」

「いつから学童には求めなくなったんだろう?」と。

サッカーでトップレベルを目指していようがいまいが、サッカーをしていようがいまいが、靴を揃える、カバンを揃える。開けたら閉める。挨拶をしっかりする。同じ小学生なのだから基準に相違を作る必要はないはずだよなと。

立ち居振る舞いや、心の持ち様など、ちょっとした物の扱い、言葉の扱い、そうしたものを意識して実践する日常の積み重ねから習慣に変化していくと思っています。

自慢ではありませんが、自分は高卒から現在の法人立ち上げまでの間、鬼のような数の会社で働いてきました。夜勤を中心に、指導が出来る夕方が空く仕事を探して転々とし、市内を走ればあの車もあのトラックも、あの建物も・・・と、いつも職歴走馬灯状態です。パン工場、コンビニ配送、携帯工場、不動産屋、市場、配送業大手、上場企業の営業、牛乳配達、電信柱にも上りました。これでも割愛です。そのくらい沢山の会社を渡り歩いた自分ですが、その中で「この人すげえ」「この人は仕事出来るなー!」という人の共通点は月並みではありますが「整理整頓ができ、自発的に清掃が出来る」です。間違いなくこれが共通している。ハズレがありません。

兎にも角にもやらない理由はないので昨日、今日と両教室のスタッフミーティングで提案をしました。まずは「靴棚の靴を棚のラインにかかとを揃える」ここから保育をしていこうと。子供達の成長は周り回ってスタッフの負荷軽減にも繋がる可能性だってあります。

どうして「ここではやって、ここではそこまで求めなくていい」と、自分で線引きをしてしまっていたのかなと。

まずは玄関の靴が秋田で一番揃っている学童にしようと。

あ、まずは我が家からですね。灯台下暗し!