あたり前の難しさ
昨日3月20日にASPジュニアユースとして2回目となる3年生を送る会が行われました。クラブ創設初の送る会が昨年、1期生を対象に行われましたが、あっという間の2回目、今回は2期生の送る会でした。
この年代までは3学年が揃わない中での活動を経験している世代。1年生として入ってきた段階では上に1年上の先輩達がいるだけで、2年生、3年生が揃っていたわけではありません。故に、指導者全員で1つ上の学年と2学年合同で活動した総量が多く、いわゆる創設後のボーナスタイムを少しかじった世代。1年目は県のすぎっちリーグを戦いながらU13のみちのくリーグ(北東北リーグ)も戦いました。
1年目から東北レベルで昇降格を懸けた厳しい試合を経験したこともあり、県リーグが主戦場だった2年目の活動などは今回の会の保護者代表のあいさつで述べられていたお話の中の言葉を借りれば「記憶にない」という程、ある意味イージーな試合も多く刺激が少なかったようです。
そこから3年生になり、最終学年として迎えた県1部リーグ。クラブ創設→4部参入の1期生から繋いできたリーグの流れはここまでストレートで昇格という中で、あとは1部優勝、入れ替え戦勝利、後輩へ北東北の舞台を繋ぐ大役が2期生最大のミッションでした。
思えばU13のみちのくリーグも、その前年に1期生が県で優勝して与えてくれた舞台。2期生としては1期生と同じように、後輩に最高の舞台を繋ぐチャンスでもありました。
結果はもうご存知の通り、県1部優勝、入れ替え戦勝利、2026シーズンのみちのく北参入と最高の形で終了。終わってしまえば、結果だけみれば「そりゃそうだよね」と、ともすれば当たり前と思われる結果だったかもしれません。ただ「記憶にない」と言われている1年間も、最後の1年間も、中学生のサッカーで当たり前の試合で当たり前に勝つ事の難しさ。Jリーグでも、ナショナルチームでも、レベル差のあるチーム同士の試合の中でジャイアントキリングが起こるサッカーというこのスポーツの中で、まして多感な成長期の子供達のアマチュアスポーツにおいて、勝っても内容を指摘され、負ければ戦犯扱い。この中で当たり前に勝つ事の難しさ。選手としての経験、指導者としての経験の両面からこの当たり前に勝ち続ける難易度を心の底から感じています。
1期生、2期生が大人から色んなことを言われながらも4部から北東北までストレートで辿り着いたこの結果に対して、最大限の評価と感謝を伝えたいと思います。本当に素晴らしかった。
本気の文武両道に挑む3年間
「本気の文武両道に挑む3年間」ASPジュニアユースが掲げている活動指針です。指導者が「勉強もちゃんとやれよー」と声掛けするだけで、とにかく3年間好きなサッカーだけひたすら。これでいいのか?
空き時間はスマホ。テスト前に親に言われて少し机に向かおうとするが、結局すぐに集中力が切れてまたスマホ。これで高校、社会に出てからその子はどうするんだろう?と。秋田でサッカーを、あるいは野球を、バスケをする子供達の中で、その競技で生計を立てるような人間ははっきり言いますがほぼゼロです。それだけをやり切った先に残るものは何にもないんです(厳密にはありますが、ここでの提示の意図に合わせあえてここでは無しと言わせていただきます)
今回の2期生、本当によく頑張りました。サッカーにおいて、冒頭の結果を残しながらです。進学校にもこれだけ合格し「本気の文武両道」を体現してくれました。昨年は4名だった県外組も今年は8名と倍になりました。クラブの歴史が1年、2年と経過する中で積み上がっているなと感じます。
ただ、ここで言いたいのは2つ。これを是非言いたいです。
まず、特待を掴み取った選手達。この選手達はそれに値するだけの本人の努力、そしてご家族のあらゆるご苦労と投資があっての
結果であるということ。生まれてから今日にいたるまでのあらゆる運動環境や、食事、移動、用具のサポートなど、あるいは運も。特待の決定権者に見てもらえるタイミングでそれに値するパフォーマンスを出せたか否かなど。この2年を見ていても、中には選手?保護者?の意向とオファー元のタイミングが合わず、チャンスを逸して何も掴めないケースもあります。あの時オファーを受けていたら・・・そう後悔する事だってあるわけです。
秋高・南高・北高などの上位高への合格。これは相反する2つの角度から取り上げたいです。
まず、サッカーと同じように学業にそれだけの努力と情熱を注げますか?ということ。遠征後にそのまま塾へ。トレーニング後、トレーニング前に塾へ。特にASPと連携しているいわゆるキャンパス組はASPのスケジュールを握られていることもあり逃げ場なしです。遠征のバスの中で「この後塾行くのマジでエグい~」などと悲鳴を上げていた選手も多数でした。今の1年生もそう。
サッカーをしながら学業においてもそれをやり切って結果を出した選手達を心の底から尊敬していますし、表にある「進学校何人」という数字だけでなく、1人1人のその努力を総量を想像してもらえたら嬉しいです。気が滅入るような生活の中でやり切った選手達、それが自分に出来るか、自分の息子には出来るか?是非そんな想像をしてもらいたい。
そして別角度のお話。
ASPが掲げている「本気の文武両道」とは、上位校合格の人数だけを指しているわけではありません。ASPの中には学校で1位を取ってくる選手も複数います。5教科合わせても1~2教科分の点数しかとれない選手もいます。
ですが、それぞれのその水準に対しどのくらい維持できるか、どのくらい伸ばせるか。個々の現状に対してどれだけ本気向かえるか。そこをコンセプトによって促しているのであって、セレクションで学力が高い選手を選んでいるわけでもありません。
点数が決して高いわけではない選手でも、チームのオフ日に塾に通っている姿を見る事もあります。中には家庭教師、オンライン授業、様々な形で学業にトライして今現在の学力を備えた選手達もいます。
文武両道とは、スコアの高い一部選手が上位校に合格したり、そこまでのスコアに達しなくても間違いなく勉強の部分で抗うなど、その全てを指しているということ。サッカーだけじゃなく、学業面においても1人1人にドラマがあるということ。それをより深く感じた1年でした。
ASPの強みと今後の成長
4月から入会する新中1=現6年生=5期生の面談を20家族と行いました。そこでも志望理由として文武両道、学業においても環境が整っているという点を挙げられる保護者さんがとても多かったです。
ですが、今回、卒業される保護者さんとお話をしていて最も多かったエピソードは2つ。
「遠征」「進路」この2つでした。
他では絶対に経験できない遠征の多様さ。これはおそらく学年によって少し意味合いが変化すると思われますが、今回の2期生の保護者さんが話されていたのはマッチアップの部分で本当に良い経験を沢山積むことが出来たという謝意を多く頂きました。
そして、進路の部分。ASPでは強化に加え、選手の進路を意識しながら様々な高校と試合を組んでいくので「保護者が自力で勝手に探して下さい」「何かあれば言ってください」といった状態では進路選定はあまりに難易度が高かったと思うと話されている家庭が複数いらっしゃいました。
対戦した高校チームに入らなかったとしても、比較検討の情報を得た中で最終的な進路を1つ決められたならばそれはそれで後悔の無い最良の進路決定だと思うので、ASPとしては今後もこうした形で、より多くの選択肢を提示しながら選手達と進路選定を進めていけたらと思っています。
今回の送る会の中では保護者の方々から今後に向けた提言をいくつか頂きました。中には既に4期生に対して実施しているものもあれば、細かいところで言うと送る会の細かな演出のお話もあったり、クラブがより良い活動となっていく為の必要な提言ばかりでした。そうしたものを1つ1つ加えていきながら年数を重ねる事でASPが1年ごとに進化していき、今後入ってくる選手達、ご家族にとってより良い環境となっていくと思います。
春休みが始まりました。新年度も始まります。新チームは来週から岡山~山口遠征です。
毎年行われている3年生vs2年生の最終決戦、今回は送る会の前日に行われました。結果は7点差で3年生が勝利。昨年が2~3点差だったことを考えると今回は圧倒的な差でした。先日行われた1年生vs2年生でも2-4と2点差で2年生の僅差勝利。3年生が最後のコメントで口々に言っていた「絶対にみちのく残留させて下さい」というミッションは正直今のままでは難易度が高すぎます。新チームはこの春の遠征を皮切りに劇的に生まれ変わる進化が必須です。
今年の3年生は2月まで遠征も実施、特待組は必須参加、秋高合格組にしても定期的に参加してくれました。県外組は特にコンディションを維持するよう努めながらの最終決戦だったのでパフォーマンスが高かったと思っています。春からのスタートダッシュで同学年で上位に食い込む。上級生に割って入る。スタートで下位に分類され、そこから這い上がるのは至難の業です。
送る会は昨日でしたが、チームの始動が遅い高校もあって、そうした選手はこの後も参加させて欲しいと話がありました。
最後までしっかりと身体を動かし、良い形で新チームに合流、活躍してくれることを期待しています。
まだまだお伝えしたいことは多々ありますがだいぶ長文となりましたので一旦このへんで。
3年生の皆さん、3年間ありがとうございました。時間が空いたらいつでも遊びに来て下さい~




































