久々のピッチレベルへ
札幌へ出張に行ってきました。毎年、札幌に本社を置くオフィシャルパートナーで長く弊法人を支えて頂いている西岡メディカル薬局様へ1年のご報告へ足を運んでいます。
せっかく札幌にいくので、出来るだけコンサドーレの試合があるスケジュールにかぶせて社長のご予定もお伺いし日取りを決めますが、今年もうまく試合を見る事が出来ました。
現在はコンサドーレ札幌のトップチームでコーチをされている砂川さんにも事前に連絡をし、色んなご調整を頂きました。現U14が中1の頃の8月遠征でコンサ―ドレU13とマッチアップさせて頂いたのも砂川さんにお願いをしてでした。伸二選手と砂川さんにお越し頂いての秋田でのクリニック以来、本当にお世話になっています。
今回は超久々にJのピッチレベルを体感。以前、サッカー修学旅行を企画し子供達を連れて行った際、コンサドーレさん全面協力の下、Jの試合がまさに始まらんとするピッチレベルに入れて頂き、選手達のウォームアップを目の前で見て、ベンチに座り、芝を触り、極めつけは選手がアップから戻ろうとする同じ通路をウチの選手達と保護者さんが一緒に歩いているという・・・今でも忘れられないあの信じがたい光景(苦笑)あれは2017年だったはずなので今回、7年ぶりにピッチレベルに降り立ちました。
ちなみに以前もどこかでお話しましたが、自分がJリーグ観戦で一番大好きなのは札幌ドームのゴールドシート。独立シートで前後左右を気にせず足を伸ばして広々。ハーフタイムまでの間、飲み物がおかわり自由で何杯でも飲む事が出来る。
何と言っても屋根付き空調ありの札幌ドームであるから快適そのもの。今回も雪降る札幌にあってドーム内では半袖でもいけちゃうくらい快適な室温でした。
チケットはだいたい13000円くらい。サッカー1試合の観戦としては高い印象を持たれるかもしれないですが、間違いなく対価に相応しい。他のスタジアムでこの価格帯のチケットを買おうとは思わないし、以前にも書いた通り、現国立競技場であれば日本代表のチケットを無料でゲットしたとしても僕は観に行かない。以前あそこで2時間拷問を経験した自分は国立だけはもう一生行かないと決めている。
日常と非日常
スタジアムと言えば…秋田でも県・市で様々な議論が巻き起こっていますね。サッカーの話をしていると県内外、このスタジアムの話を振られることもしばしば。もちろん自分なりの見解はあります。スタジアムを実際に作ろうとしている人達に比べれば微々たる知識ですが、それでも外野でただ感情を述べている人たちに比べれば、全国のスタジアムに実際に足を運び、また、その内部に入り関係者と情報交換をしてきている分、情報量、見通しの精度は幾分高いかと思います。ついでに言うとブラジルのマラカナンスタジアム、バルセロナのカンプノウ、ミラノのサンシーロなど、チャンピオンズリーグやクラシコ、ミラノダービーを現地で観ているというのも秋田人ではなかなか希少性が高いかと。
ちなみに先日、愛知で出席した全国会議の夜のレセプションではテーブルで同席したお隣さんが静岡のワールドカップ競技場であるエコパの指定管理者の方々でした。
同じくワールドカップ競技場であるヤンマースタジアムの指定管理者を長らく務めてこられた清水さんはSMCでご一緒した関係でこれまで何度も競技場にお邪魔しては勉強させて頂きました。子供達を連れてセレッソの試合前のスタジアム内部、更にはピッチにまで入れて頂いたことも。
スタジアムの話になるとスタジアム推進派の方々と不要派の方々の存在が頭をよぎるので、必要だ、不要だの偏った見解を発信して、そのいずれかのグループの心象を損ねることが無いようにと思ったり、そもそもここで発信したところで大して影響ないだろ!とツッコむ自分もいたり。自分ごときが意見を述べたところで…というポディションの中で余計なストレスを受ける必要はないわけで。
ただ、そんな長い前置きの中で今回少しだけ述べたいのは、先日視察した今治でもスタジアムは40億。それも、様々な奇跡が重なっている上、あらゆるコストカットを敢行しながら、現段階で5000席のスタジアムでこれだけの費用です(増席可能な仕様)
鉄骨の防腐剤は全部ではなくここまでとか、スタンドはコンクリートで上から下までではなく、中段から海外の移動式スタンドをはめ込んでいたり、手作りDIYの部分まで。ピッチの土の話や照明やトイレや、挙げたらキリが無いほど。
シーズン移行による冬季開催は間違いなく集客力を削ぐし、ぼやっと語られる事が多い人口減少は数字で言えば毎月1000人の人口減が続いている。
学童を運営している弊法人も、少子高齢化の人口減は肌感として日常的に体感しているところで、ほんの少し前には1000人に迫る勢いだった全県1位のマンモス校の桜小は今や800台半ば。2040年には500人台が予定されています。
Jの定める15000人収容という基準が地方には全く合わない。しかしながらそのカテゴリーに夢を見るこのミスマッチがスタジアムの意義を考える上での障壁になっている気がしています。
ただ、それは非日常のJリーグを開催する為のハコモノの議論であり、我々は日常の課題と向き合い、解決を目指さないといけない草の根の活動です。
シーズン中のグラウンド、そして冬期の屋内施設。特に屋内はサッカー関係者からすれば減ることはあっても増える事はない。使えなくなったり、使う条件が悪くなって機会が減ることは年々増えているものの冬でも活動できる場所が生まれるなど、そうそうあるものではありません。(この冬もサッカー関係者にとって某屋内施設の使用条件にネガティブな変更がありました)
短期間であのようにみん体が2つ生まれたのは奇跡のような出来事でした。
まずは足下。末端で日々必要なもの、課題解決に向かって最短距離で向かいたいところです。引き続き努力します。