台湾で地震がありましたね。
u-takは以前、台湾も担当していましたので度々訪れました。
親日な方が多く、いつも大変良くしていただきました。
お世話になった台中の皆さんは無事だったか、心配です。
話が反れますが、上の記事は2019年11月の台湾訪問時のモノです。
久々に自分のこのブログの記事を見ましたが、台湾でも朝ドラ「まんぷく」が放映されていました~
さて、RolandのベースギターシンセサイザーコントローラーG77と、シンセサイザー音源GR-77Bのメンテナンスの続きです。
前回はシンセ用のディバイディングPUの高さ調整を行って、各弦のシンセ音は出る様になり、ここからVCFの調整、と言うところまででしたね。
では、VCF(Voltage Controlled Filter)の調整を行っていきます。
先ずは、GR-77B本体のPARAMスイッチを踏んでエディットモードに入り、G-77コントローラーのエディットつまみを回して数値を変更し、下記のVCFの所定の条件に設定します。
No.11、12、52、54の表示が、???となりますが、実際にやってみると、「ああ、そう言うことね!」ってなります。
この説明では、分からないですよね~(笑)
写真を撮っておけばよかった。。
下の写真は・・・No.13を50に合わせているところです。
設定完了すれば、モノラルアウトプットの出力波形を、オシロで直接モニターします。
各弦を単弦で弾いて、HOLDペダルを踏むと音が継続します。
その信号レベルが最大になる様に、GR-77Bを開けて、中の基板の各弦毎のVR1を調整します。
波形はSin波で、こんな感じです。
同様に、全ての弦を調整すればVCFの調整は完了です。
シリアルNo.が620850より大きければ(新しければ)、コーラスの調整は不要なのですが、本品は番号が若い(製品が旧い)ため、そのまま引き続きコーラス調整も行います。
先ほどのサービスマニュアルの表の「CHORUS」のパラメーター設定に変更します。
その上で、GR-77B内の基板のTP-1(L ch)とGND間の波形をオシロでモニターし、1~4弦を同時に鳴らしてHOLDペダルを踏んで音を持続させ、波形のプラス側とマイナス側(波形の山谷)がクリップしないギリギリまで大きく調整します。
参考まで、TP-1の「TP」は「テストポイント」です。
波形はこんな感じです。
TP-1(L ch)の調整が終われば、同様にTP-2(R ch)も調整します。
以上で調整は完了ですので、再度PARAMスイッチを踏んでエディットモードから抜けます。
あら、これだけ?みたいな。
ベースギターコントローラーの弾くポジションによっては、音が滑らかに出ず息継ぎをするような感じの部分がありましたが、マシになっているように思います。
どうしても少しそういう音になるポジションが残っていますが、これ以上は調整できませんので、弾き方や音の使い方で対応していただくしかありません。
ここからは、GR-77Bのケースを元通りに閉めて、各機能のチェックを。
写真はありませんが、外部フットペダルでVCFとPITCHが操作できますので、機能するか確認して問題ナシ。
MIDI OUTはMIDI音源をつないで発音を確認。
ベースギターコントローラーを弾くと通常のエレキベースの音と、GR-77Bで設定している音と、MIDI音源の音も同時に発音しますので、上手く使えばかなり面白いサウンドになります。
MIDIケーブルがつながる「PROGRAM」は、専用のプログラマーPG-800を使って色々な音色を作るためのポートですので、チェックできません。
それと、メモリM-16Cがありませんので、メモリ カートリッジとデータ読み書きのチェックも出来ませんが、他は問題ありませんでした。
以上でG-77とGR-77Bの調整は完了です。
そうそう、おまけでG-77のケースのヒンジのネジが無くなっていましたので、取り付けておきました。
Before
After
今回も、無事に完了!
ブログへの記事掲載を快くOKしてくださった依頼者様に感謝致します。
関東は、昨日は雨で今日もどんより曇り。
スッキリしない天気が続きそうです。
皆さま、ご自愛くださいませ。
では、また。
u-tak