こんにちは!

保育・育児アドバイザーの松原美里です。

 

桜ウメハナリレーションズHPはこちら

保育コミュニケーション研修・講座はウメハナリレーションズ


最近のブログのアクセス解析を見ていたら・・・
「保育士」 「嫌われる」

というキーワードがチラ見えするではありませんかびっくり!!

 

他人事ではない・・・!!

 

~というわけで、記事を書かせていただきますDASH!

 

じつは、私 めっちゃ子どもに嫌われる保育士でした。

 

いえ、正確には・・・

保育士になるまでは、

「子どもに好かれる」タイプだと思っていたんです。

 

子どもと出会って、ちょっと話すとすぐに懐かれます。

体験実習でも、子どもたちが集まってきます。

 

「子どもに好かれる自分音譜

~で、保育士人生を楽しくスタートできると思っていました。

 

が---!!

 

保育園に就職し、

実際に始まってみると、ちがったのです。

 

最初に子どもが集まってくるのは、好奇心です。

いつでも、自分の取り巻き隊のように

言うことを聞いてくれるわけではありません。

気分が乗らないと「やだ」と言いますし、

他に興味のあるものが出てくると、そっちに意識が集中します。

 

結果・・・

「みんな~。朝の会、するよ!」

と呼びかけても・・・座ってくれるのは、良くて半分。

他の人たちは、自由にしています。

と、そのうち

 「あ、いいんだ。自由にしている人もいる。」

楽しそうにしている人たちを見た子たちは

ひとりふたり・・・と席を立ち・・・

どんなに声を掛けても、子どもたちは一向にまとまらず。

私は声を出し過ぎて喉が痛くなり

「いいかげんに、しなさ~い!!」

・・・と大きな声を出すほどに

子どもにスルーされてしまう・・・といった状態になりました。

 

じつは最初、子どもたちは

「この先生、どんな先生かな?」

「どこまで許してくれるのかな?」と、

ちょっとしたお試しの行動を取ります。

 

どんな人なのかが分かってくると、

忘れたころに緩やかな信頼関係が生まれ

繰り返す中で、なんとか

クラスのまとまりを生み出すことはできるようになるんですね。

 

(4月の当初 新しいクラスになった時点での

 まとまりのなさに自信を失わないでくださいね。

 みんな、最初はそうなんです。)

 

ただ、私自身の「子どもに嫌われる」という課題は、

その後もまだ、続いていました。

 

その後、児童養護施設に転職し、

子どもたちと日常生活を送っている中でも

・おもちゃを片付ける場面

・朝の散歩の前に、いったん集まって話をする場面

・入浴後、食堂へ移動する場面

~など、子どもたちに声を掛ける場面はさまざまありました。

 

先輩が春の風のように ふんわりと「お片づけしようか」

・・・と声を掛けると

「は~い。」片付け始める子どもたち、

私が声を掛けると、完全に無視ガーンをするのです。

 

「ねぇ!聞こえてるの?

 知らんぷりしないで、片付けなさい!!」

 

 

だんだん口調が強くなります。

対立の構図メラメラです。

けれども、お互いに譲りません。

 

当初は様々な場面でこういったことが起こり、

夢をかなえて保育士になったはずが

無力感で一杯でしたえーん

 

そんなある日---

「ねえ、園で一番怖いお姉さん、誰だと思う?」

(児童養護では保育士や指導員を

 「おにいさん」「おねえさん」と呼んでいました)

「えーーー?

 ○○先生かな?

 あ、松原お姉さん!!」

・・・はーーーー?!

隣の部屋で洗濯物を畳んでいた私は思わずブチ切れ、

「なんですってーーー!!?」

~バァン!と戸を開けて子どもたちに問うていました。

「わ~!!!にげろ~!!!」

・・・雲の子を散らすように、逃げ去った子どもたち。

あれは、衝撃でした。

 

なんだかうまくいかない。

それは、分かっている。

けれどもーーーどうしていいのか、分からなかったのです。

 

その後、お片づけの場面で

いつものごとく子どもにスルーされた私は

思わず、子どもの目の前で泣いてしまいましたえーん

本泣きです。

 

もう、どうしていいかわからない。

 

すると・・・部屋の向こうの方で、

「どうする・・・?泣いちゃったよぶー

「かわいそうだから、片付けてあげようか。」

ーーーぼそぼそと子どもたち、

片付け始めるではありませんか!

 

全てのものを片付け終えた後、

「元気出して。」

3歳の子に、言われました。

 

この時、私は 目からうろこが落ちました。

 

ああ、私は子どもに

「いい先生・いいお姉さんでなくてはならない」

「いうことを聞かせなくてはいけない」

・・・と思っていたんだと。

 

つまり、矢印が自分に向いていたんですね。

そうではなくて、意識を向けるべきは子ども

そんなの、学校で学んだことでした。

 

でも、知っているのとできるのはちがうんです。

この時、本当の意味で

「子どもを中心にした保育」が腑に落ちました。

 

子どもは、答えを持っている。

一緒に創っていけばいいのか・・・。

 

その後は、

 

「お片づけだよ~。」

「え~~~!?もう~?やだーーー!!」

「そっか~。まだ遊びたいよね。

 いま作ってるの、いいとこだもんね~。

 でもさ、ちょっと見て見て目時計

 長い針が12になると、ご飯なんだ。

 これから上履きはいて、食堂に行って、

 みんなでいただきますするじゃん?

 遊んでるとーーーどうなっちゃうかな?」

「ごはん・・・食べれない・・・。」

「そうだねぇ~~~。どうする?」

「・・・・・・片付ける。」

「残念だけど、また作ろう。」

 

~こんなやり取りをするようになりました。

子どもともいろいろな話が出来るようになり、

スキンシップラブラブもたくさん取れ、

いまだに当時の子どもたちと交流があります。

 

人の道のりはそれぞれですが、

いま、「子どもに嫌われてる」と悩んでいる方も

あきらめずに子どもと一緒に考えながらチャレンジを重ね、

楽しみながら保育の道を歩んで行って下さいね。

 

 

陰ながら、応援しております筋肉音譜

 

桜ウメハナリレーションズHPはこちら

保育コミュニケーション研修・講座はウメハナリレーションズ