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堂山物語 第115話

ナガイワ兄さんは僕より確か7コ上の風俗店の課長。

 

一般的なのかどうか知らないが

 

この「B」グループ風俗店の男性スタッフ役職は

 

平 → 副主任 → 主任 → 課長 → 店長

 

 

 

普通の会社では課長は店長より上のような役職が多いが

 

この風俗店では店長に次ぐ役職だった。

 

名刺には「ホール課長」とも書いてあったような記憶もある。

 

 

僕が系列店のミキと同棲する前に通いつめていた時に

 

店頭で立ち番?をしていたので、自然と会話をするようになり

 

顔見知りになっていたが、僕がミキと付き合いを始めたことで

 

その系列店にも行かなくなったので、それ以来の再会だった。

 

 

 

ナガイワ 「堂山くん。久しぶりやなー。元気にしてた?」

 

堂山 「はい、おかげさまで!こうやってヘルスに来てますよ!」

 

ナガイワ 「ミキちゃん、やめてんで。もー大分になるけど親バレしてな」

 

 

 

ナガイワさんは、僕がミキと同棲していた事を知らないっぽい。

 

そして、僕に取っても古傷の部類に入るので、このミキの話題はテキトーな話をして流した。

 

 

ナガイワ 「ハハハ、さて、本題やけど・・・おい!お前!ウチの子、何しようとしてん!」

 

旧知の間だからと言っても不良客に対する対応なのか

 

ナガイワさんは急に凄んで来た。

 

 

堂山 「兄さん!僕なんも、してませんよ!そうやろ?りさちゃん!」

 

僕がナガイワさんを初めて兄さんと呼んだのが、この時。

 

隣で、りさちゃんは こっくり 頷くしか出来なかった。

 

ちなみに、りさちゃんがチサになる時にはウィッグをつけていただけだった。

 

 

ナガイワ 「ちょ、ちょ、ちょっと待って、お前ら知り合いなん?」

 

堂山 「まーいろいろありましてー」

 

ナガイワ 「付き合ってるの?」

 

堂山 「ち、ち、違いますよー」

 

と僕はナガイワさんに

 

 

今、パチ屋で働いていること

 

その店のバイトの子と、この店で見たパネルが似てたこと

 

店の先輩に見してもらったタトゥーが一緒で確信した事

 

その時、りさちゃんのアナ ルを舐めようとしていた事w

 

 

と順に説明した。

 

ナガイワ 「で、チサちゃんはアナ ルを舐めてもらったの?」

 

チサ(りさちゃん)は激しく横に首を降る。

 

ナガイワ 「なんで舐めてもらわないの?気持ち良いでしょ?」

 

こん時に、このオッサンもアタマおかしい系だなーと

 

僕は親近感を持たせていたが、どうもこのままでは論点が

 

 

なぜアナ ルを舐めさせなかったか?になってしまいそうなので

 

 

店で起きてるDVD盗難事件の説明と回り回って調査に来た事と

 

 

僕は、ひと呼吸置いて

 

さっき見つけた、りさちゃんの腕を掴んで言った。

 

 

 

堂山 「ほら兄さん見てください。りさちゃん、これ、クスリやってんのやろ?」

 

 

 

すると、りさちゃんが黙って頷く。

 

 

ナガイワ 「まじかー、女の子の管理は俺の責任やのに、気づかんかったわー」

 

 

ボロボロ泣くしかない、りさちゃん。

 

クスリに手をだして、金がいるようになったのか、金が回らないからクスリにを出したかは分からないし聞いていない。

 

 

結論から言えば、パチ屋(7号営業)もヘルス(2号営業※共に当時)も従業員がクスリ絡みで警察に来られるのはイタイので

 

 

自然と辞めていった風な感じで、りさちゃんは僕らの目の前から消えていった。

 

 

こうして僕の特殊任務は終了した。

 

このアルバイトの会社に言えない事件は店長、マネージャーと僕の

 

4人だけの秘密事項で、りさちゃんは急に飛んだ事で店の中では話を統一した。

 

 

井上店長 「お前がりさのアナ ル舐めてやらんから飛んだんちゃうんか!?」

 

と意味の分からない言い掛かりをギリギリで酒井さんとかの前でも言うので

 

店の中では僕とりさちゃんが付き合い出して

 

アナ ルを舐めなかったという理由で喧嘩別れしてバイトも辞めたって

 

噂が流れ、僕はアナルを舐めないヘタレという烙印を上司から押されてしまった。

 

てかフツー舐めないだろって今でも思う。

 

 

堂山物語 第114話

DVD盗難犯さがしの任務が

 

回り回って何故か、十三のファッションヘルスに突撃していた

 

僕は指名したチサさんとプレイルームでグダグダと話をする。

 

 

チサ 「今日は、お休みなんですかー?」

 

堂山 「えっーと休みなんですけど、仕事みたいな日で・・・」

 

チサ 「何ですか?それー」

 

 

と僕は仮に目の前のチサがウチのバイトのりさちゃんとしたら

 

もうちょっと、向こうも動揺するやろ?

 

全く、そんな感じがしなかったので早くプレイして

 

帰ろうーっと思っていた。

 

 

声も似てると言えば似てるけど、普段一番、聞いているバイトのりさちゃんの声は

 

インカムを通しての声だから、こんなに近距離で

 

しかも、ちょっとトーンを上げているのか違うように思った。

 

 

肝心の顔は髪型が違うので、あまりジロジロ見ていなかったけど

 

似てるような気もするし、違うような気もするし、

 

(゚д゚)ウン メイクのせいでわからん!

 

 

服を脱いでシャワーに行った時に

 

オッパイを見てて、こんな感じなのか?と普段服を来てるから

 

さっぱり判断出来ない。

 

 

そんなこんなで僕は、この時に思ったのは

 

(明日、また店長やマネージャーに怒られるし、絶対にプレイの一部始終を根掘り葉掘りきかれるわ~)

 

と思っていた時!

 

 

そうだ!

 

 

「アナ ルまで舐めて来い!」

 

 

この業務命令のみがアタマをぐるぐる回ってしまい

 

 

 

プレイルームに戻ると

 

堂山 「あのーあ、あ、アナ ル舐めさせてもらって良いですか?」

 

とカミカミで聞いてみた。

 

 

 

チサ 「えっ!・・・もー良いですよー」

 

と渋々了承を得たので明日の店長への報告の為に

 

 

 

堂山 「あのーよ、よ、四つん這いになってもらって良いですか?」

 

 

チサ 「えっ!もー変態さんですね!」

 

 

と渋々了承を得てチサを四つん這いにさせた時に

 

目の前に飛び込んできたのは

 

 

 

背中の腰周りにある翼柄?のタトゥー

 

 

 

 

僕は滝汗が一気に吹き出す。

 

 

数日前の酒井さんと倉庫でウダウダ話しをしていたときに

 

 

酒井さん 「店長とかには内緒だけど、りさちゃんって腰に綺麗なタトゥー入れてるのよ。見てこれ、この間ロッカーで撮らしてもらってん。あたしも入れようかなー」

 

と当時、携帯電話に搭載され始めていた写メをみせてもらった時に見た

 

翼柄のタトゥーが目の前の四つん這いのチサの背中にもあった。

 

 

僕は両手でお尻を鷲掴みにしアナ ルを舐める体制から

 

堂山 「なぁ、このタトゥー。酒井さんにも見せた?」

 

とカマを掛けた

 

チサ 「・・・」 

 

 

しばしの沈黙の時間、無意識に僕はずっと、両手お尻鷲掴みでアナ ルを広げていたので、

 

 

チサ 「堂山さん?とりあえず、この体制やめません?」

 

堂山 「あーゴメンゴメン」

 

 

と言った瞬間にチサ(りさちゃん)が泣き出した。

 

 

チサ 「誰にも言わないでください!お願いします!」

 

 

とありきたりのセリフを言った時に僕は単刀直入に

 

 

堂山 「DVDパクってる?」

 

 

チサ(りさちゃん) 「はい、スイマセン!」

 

 

なんと名探偵コナンもびっくりの疑惑を一気に2つも解消させてしまった!

 

 

さらに僕は、チサ(りさちゃん)の身体で、もしやと思う事を発見する。

 

 

堂山 「りさちゃん?アンタこれ、まさか・・・」

 

 

 

するとチサ(りさちゃん)が大泣きしてしまう!

 

 

店全体に響き渡る大声で泣いてしまったので、

 

 

シャー!(カーテンを開ける音)

 

 

男性スタッフ 「どうされました!何かありましたか!?」

 

 

と男性スタッフがプレイルームに飛び込んで来た!

 

 

堂山 「いや、あの、この子が急に泣き出して」

 

 

男性スタッフ 「お客様、女の子に本番強要や嫌がる行為をしませんでしたか?」

 

 

堂山 「いや、してません!」

 

 

と言いつつもアナ ルを舐めようとしていた僕は初めて風俗店で男性スタッフが

 

乗り込んで来たことで心臓バクバク状態だった。

 

 

男性スタッフ 「お客様、女の子もこういう状態ですので服を着ていただいて2人ともウチの上司とお話を聞かせて頂いても宜しいでしょうか?」

 

 

堂山 「はい・・・」

 

 

僕は、この時、どーなるのかなーって思った。

 

十三にはN組もあるし、この会社の専務?は全身モンモンとも聞いた事あるし・・・

 

 

服を来た僕とチサ(りさちゃん)は奥の事務所的な所へ通された。

 

 

待ち構えていたのは、この店の課長と名乗るナガイワさん。

 

 

ナガイワ 「当店の課長をやらせてもらっているナガイワと申します?」

 

 

堂山 「はい・・・」

 

 

ブルっていた僕は、ずっと下を向いていると

 

 

ナガイワ 「堂山くん?もしかして堂山君じゃない?」

 

 

堂山 「えっ!あっ!」

 

 

数年前、系列店のミキに通っていた時にペーぺーで案内してくれていた

 

ナガイワさんが偉いさんになって僕の前にいた。

 

これがナガイワ兄さんとの再会だった。

 

 

堂山物語 第113話

十三で、好みじゃない風俗嬢を指名するミッションを追加された僕は

 

阪急十三駅に降り立った。

 

 

数日前にヒロさんと行ったファッションヘルス「B」は老舗中の老舗。

 

当時は「R」と十三のヘルス界を二分していたが昨今の法整備のなかでも 

 

「B」は健在している。

 

 

何よりも因縁とは恐ろしく、僕が2年前に同棲していたミキが

 

勤務していたグループの本店だったのだ。

 

 

前回、店のカウンター嬢りさと似ていたパネルを見たものの

 

名前(源氏名)を全く覚えておらず、予約のしようが無い。

 

 

そもそも今回の風俗店突撃レポートは

 

りさちゃんが「B」で働いているのでは無いかとの仮説を

 

検証する為だったので、りさちゃんが自分の店のシフトに入っていない

 

僕の公休日を調査日に設定していた。

 

 

受付 「いらっしゃいませーっ!!」

 

 

数年前、ミキに入れあげていたときにグループ店に通っていた時と同じく

 

やたら体育会系の出迎えを受ける。

 

 

受付 「お目当ての女の子はいらっしゃいますか?」

 

受付 「何分コースにされますか?」

 

とありきたりな風俗店の受付をすまし、僕はカウンターに並べられた

 

パネル写真を凝視する。

 

 

あった!

 

 

堂山 「この子にします!」

 

よかった、空振りにならなくて良かったと言うことと

 

良く良く見てみると、りさちゃんと違うんじゃないの?って気がした。

 

 

受付 「この子とお遊びは初めてでいらっしゃいますか?」

 

堂山 「えっ!は、はい」

 

と答えると

 

受付 「チサさん、写真指名入りましたーっ!!」

 

 

Σ(゚д゚lll)エッ チサ?

 

 

僕は、一瞬だけ、「チサ」が「りさ」に聞こえて、まさか本名で働いてるの?

 

って妄想を膨らませ、さらには

 

本名「りさ」 → 源氏名を考えなきゃ → りをチにして →「チサ」

 

ヽ(´ー`)ノバンザーイ

 

って意味のない妄想も膨らませながら

 

20分くらい待っただろうか・・・

 

 

 

受付 「Bの12番でお待ちのお客様!お待たせしました!」

 

いよいよ案内される時が来た!

 

 

この時、かなり心臓がドキドキしたのを覚えている。

 

もしも、本当にりさちゃんだったら、どうしたら良いんだ!?

 

おい!マジで!

 

 

そうこうしていると

 

受付 「チサさんです!ごゆっくりどーぞー!」

 

と赤いカーテンが開けられた。

 

 

チサ 「こんにちはー」

 

僕は瞬間に愕然としてしまった。

 

りさちゃんは黒髪ショートカットだったが目の前のチサさんは

 

思いっきり茶髪ロングだったので。

 

 

ちょぉぉぉ!、てんちょ~ぉぉぉぉ!!マネージャーぁぁぁぁ!!

 

僕は天を仰いでプレイルームへ進んで行った。

 

 

 

 

堂山物語 第112話

次の出勤日、僕は店長にDVD事件の捜査報告をする為に事務所に行った。

 

余計な人払いをする為に休憩回しを終えた

 

僕のメシ休憩時間に来いと厳命されてたので

 

お腹を空かせたペーぺーの僕と店長、高島マネの3人で極秘会議を行った。

 

シフト検索の結果、社員はシロだと言うこと

 

アルバイト嬢に対する、酒井メモはイマイチ役に立たなかった事

 

一通り報告すると

 

 

 

井上店長 「お前!なーんも分かってへんのと一緒やんけ!」

 

堂山 「す、す、すいません」

 

 

 

店長に詰められた僕は昨日ヒロさんと、ねぎ焼きを食った後の事を思い出して

 

この時は苦し紛れに、話をそらそうとして報告した。

 

 

堂山 「あっ!でも昨日、前の会社の先輩と十三のヘルス行ったんですよーほんなら出てきたパネルでりさちゃんに似た子がおって指名しそうになりましたよーハハハ」

 

 

 

井上店長 「おい。それがもしりさ本人やったら?」

 

堂山 「えっだって、あの子カドタさんもカシマさんも自分から行って二人とも振ってるんでしょ?」

 

高島マネ 「カドタなんて、やってへんから未練タラタラやでー」

 

堂山 「そんなん本人やったら、カドタさんとかに悪いじゃないすか、なんか」

 

井上店長 「でもアイツ昨日早番で入ってたしなー」

 

堂山 「あーでも、僕行ったん夜の11時くらいです。」

 

高島マネ 「!?ひょっとしたら、ひょっとするんじゃないすかー!店長!」

 

井上店長 「ホンマやなー、金に困っててヘルスでも働いてて店のモン、パクってる?」

 

堂山 「そんな、出来すぎの話ないでしょー」

 

 

僕が雑談程度に話したカウンター嬢とヘルスで見たパネルが似ていたと言うだけでココまで妄想を膨らます自分勝手な3人だった。

 

 

 

井上店長 「よし!お前、今度その十三のヘルス行って、そいつ指名して来い!」

 

堂山 「(;゚Д゚)!はっ?」

 

高島マネ 「おもろいやんけ!本人やったら。本番強要もしてこい!」

 

堂山 「いや、あの店はそんなんしたら、コワーイ人が出てきそうなんで・・・」

 

 

 

口は災いの元とはこの事で

 

 

 

堂山 「でも僕、りさちゃんって、あんまタイプじゃないんですよねー」

 

井上店長 「えーから行って来い!本番が無理ならアナ ルまで舐めて来い!ええな!」

 

 

こうして、

 

僕は十三のとあるファッションヘルスで、あんまり好みじゃない子を

 

指名する追加ミッションを授かった。

 

 

 

 

勿論、自費でw

 

 

堂山物語 第111話

店で発生している謎の連続DVD紛失事件の調査を命じられた僕は

 

とりあえず酒井さんから近づきカウンター嬢の内情を探る事にした。

 

 

というものも僕も酒井さんは無いだろうと思っていた。

 

日頃から仕事でもよく一緒に倉庫で遊んでいたし

 

僕の部屋で

 

酒井さん 「班長!エビチリと卵焼き作ってよー」

 

と僕を飯炊き係にしていいたけど、ちゃんと千円くらいのお金を

 

材料費と言って僕に渡して帰る人だったので

 

金に困っていない → DVDパクってない

 

と僕は酒井さんを信用していた。

 

 

僕は信用したら結構ブチまける方なので酒井さんが

 

犯人だったら大失態だったけど決定的だったのは

 

僕と酒井さんが早番終わりで一緒に在庫確認し

 

その日の遅番でもののけ姫がいなくなったので

 

酒井さんはシロで、同時に僕は紛失日とカウンター嬢の

 

シフトを追っていくと社員の3人はシロと判明したが

 

アルバイトは鬼出勤メンツだったので完全シロが

 

割り出せなかった。

 

 

僕は酒井さんにカウンター嬢の内面など知ってる事を聞き出す。

 

後日、酒井さんが持ってきたルーズリーフに書かれたメモはこんな感じだった

 

ユリ長瀬

 

ナカ超真面目

 

マユミ楢崎

 

りさ色恋多

 

サチコ仏像

 

堂山 「あのー酒井さん?明らかに手抜きでしょ!このメモ!」

 

酒井さん 「なんでよ、ユリは長瀬と付き合っててナカちゃんは超真面目で」

 

堂山 「マユミが楢崎と付き合ってるうはミンナしってるでしょ!でこのりさ色恋多ってなんすか?」

 

酒井さん 「あの子は常に恋してないとアカンくてカドタ君に言い寄ったりかと思えばカシマ君にアタックしたり、可愛いよね?あの子」

 

堂山 「最後の仏像ってなんすか!?サチコしゃべらんから仏像ですか!?」

 

酒井さん 「正解!」

 

 

ほぼ、僕の知ってる事が書かれたメモを元に酒井さんに無駄なプレゼンが終わり

 

次の日の休みの日に久しぶりに中華時代の相方ヒロさんと

 

十三のねぎ焼きやまもとに行って、その後

 

生まれもって、無駄にヒキが強い僕は

 

この事件解決の糸口を一気にたぐりよせる事になる。

 

 

堂山物語 第110話

とある大手チェーンの異彩を放つメンツで構成された

店舗に入社して4ヶ月くらいたったら

僕は機械班と備品班を掛け持ちしていた。


機械班は木下さん(僕より3つ上)が班長で主に機械の配線や

ガラスやウェッジ球を管理していた。

当時はメーカー毎に配線が違い、おまけに接点、電圧の

配線の繋ぎ方の違いもあったので几帳面さが

もとめられる仕事だった。



備品班は電球やエアーや工具などを管理する仕事なのだが

カウンターの酒井さん(僕より3つ上)だけだったので

酒井さん 「班長!備品班もやってよ!」

といきなり班長にさせられ兼務する事になった。

酒井さんは、まぁまぁ可愛かったので押しに負けた事もある




高島マネ 「堂山ぁ!班長の命令は絶対やからチハル(酒井さん)になんでも言えよ!」


井上店長 「堂山!チハルに乳、揉ませろ!って言え!


柳川マネ 「おい!店長命令やぞ!」


僕は意外と、会社内での、色恋事には照れてしまうほうだったので


酒井さん 「はい、班長♪」


と酒井さんが僕の左手をおっぱいに押し付けて


井上店長 「おい!堂山!ええか?」


と聞かれたので


堂山 「まぁ普通です」


と言った瞬間に酒井さんにグーで殴られる


セクハラあり、パワハラありの事務所だった。



そんなお店で

とある早番が終わってから

事務所や倉庫をウダウダとしていて

柳川マネや高島マネに可愛がってもらっている事が

多かった僕は

事務所の机でPOPをハサミ切り切りしていた時に



井上店長 「おい堂山!お前は誰が犯人と思うねん!?」


といきなり最近、高額のDVDの誤差が頻繁に起きてる事件を振ってきた。


堂山 「ぇーと、客に万引きされてるんじゃないんですか?」


柳川マネ 「あんなぁ会社的には、そういう報告なってるけどな」


井上店長 「ほぼ100%カウンターの誰かがパクって客に盗られた事にしてるじゃ!ボケ!」


井上店長が被せ気味に言った。


僕の配属店はパチンコ360台スロット96台の中型店。


カウンターのメンツは

社員の酒井さん、前山さん、ゾッキー

バイトが ユリちゃん、ナカちゃん、マユミちゃん(ホール兼)、りさちゃん(ホール兼)、サチコ(ホール兼)

全員20代の8人で回していた。


井上店長 「おい!堂山!お前誰とヤったことあんねん!」


堂山  「やれるとしても酒井さんとユリちゃん以外は無理です」


柳川マネ 「お前の好みは聞いてへんねんw」


酒井さんの乳は揉んだことがあっても、皆が見てる前だったし・・・


井上店長 「お前、まずチハルに近づいて、この事件を調査しろ!」


堂山  「えっ、犯人探しを僕がするんですか?」


井上店長 「無事解決したらチハルとやっても良いから、絶対見つけろ!」


こうして僕は会社には内緒の

店舗の犯人が誰かわからない特殊任務を遂行する事になった


堂山物語 第109話

僕は強運というか個性的なメンツに

囲まれて仕事をする事が多い。


配属になった店舗では

大手のチェーン店としては

考えられないような事がよくあった。


まぁまぁ近所にチェーン店もあり

そこは至ってフツーの店長、マネージャー、社員がおり

その店舗と社員寮も一緒だったので

なんでウチは、こんな変なメンツなんだ!と

毎日思っていた。

井上店長なんか

ウソで作った設定表や営業計画(出す日と分かりやすく書いてた)を

タクシーに乗っては忘れて(置いて)きて

稼働を上げた強者だった。


多分、僕を迎い入れてくれた上司先輩達も

「また、こんな奴が来た」と思っていたに違いない。


僕の教育を担当してくれた社員の木下さんとは事務所で

木下 「おはよ!」

チュッ!とフツーに毎日のように朝礼前にキスをしていて

店長もマネージャーもカウンターの酒井さんにも

フツーに流されていたので

キスをしなかった日には

酒井 「堂山くん?木下くんと喧嘩してるの?」

と心配されていたくらいだ。


こんな事もあった。

当時、CR天才バカボンに

大好きな白いシャツにマンガが透けて見えるこわ~いお客様がいた。


もちろん、完全なるヤクザ屋さん。

(当時、五代目山〇組〇西一家所属まで僕が聞き出した)


パチンコ屋でハンドルにコインなどを挟んで打たせることは

店が禁じられているので

そんな客を見たら「お願い」←ココ重要 に

しないといけなかった。


そのヤの人は

店のスタッフ誰が注意しても

固定ハンドルは外す事は

勿論、隠すこともしてくれない。




そして、ある日


僕は最後の手段をマネージャーにお願いする。



決死の覚悟でバカボンがあった3コースにいき


堂山 「すんません。固定遊技は…」


ヤの人 「じゃか~しいんじゃ!いつも!いつも!おらぁ!」


すると間髪入れず


僕がお願いしていたマネージャーが


ドカッ!バキ!


ボコ!バコッ!∑(゚Д゚)



僕をコース内で
しばきあげる(iДi)
                 

堂山 (イタイヨー(iДi))



ドカッ!バキ!ボコ!バコッ!




ドカッ!バキ!ボコ!バコッ!




ドカッ!バキ!ボコ!バコッ!



ヤの人 「オイオイ…(°д°;)兄ちゃん…もう、それくらいで堪忍したってや…」


マネージャーは無言で去っていき


堂山 「ホンマ固定遊技は堪忍してください(iДi)」


ヤの人 「兄ちゃん、それより先、鼻血ふきぃーや…(●´ω`●)ゞ」


そしてヤの人は

僕の言う事だけは聞いてくれる様になる。


パチ屋デビューを変な店で果たした僕だったが

店長より特殊任務を授かるか事になった。

堂山物語 第108話

 

いわゆる無職生活が始まり、今まで以上にも増して規則正しくパチンコ屋に朝から並ぶ生活が始まった。

 
 
モンスターハウスのピンプロとして、対するは、パチ屋とその店で喰ってるかもしれないプロ達。
 
 
 
当然、店とモメるよりもプロとモメる方が騒ぎも大きくなる。
 
一度だけ、京橋の店でプロとモメて、あまりにもハラたったので2人のウチ1人を髪の毛掴んでモンスターのガラスに顔面、ガッシャーンしてしまい、猛ダッシュで逃げた事もある。
 
 
かと、思えば、とある大手のモンスターでは、千円で確変引いて、さあこれからと思ったら島の中が全員プロだったのでヒラで打ったヘタレな時もある。
 
 
こんなんで、良いのか?
 
 
元堂山ウリセンボーイの中華料理人崩れの慣れ果てだった。
 
 
僕は、今まで出会って来た、憧れてきた大人達に全然近づけてない。
 
 
小物は小物らしく、テキトーな会社に入ってテキトーに生きて行くのが、お似合いだ。 
 
 
僕は、そう思って、モンスタープロとして頻繁に攻めていた大手のパチンコ店に応募してみると、アッサリ採用された。
 
 
ちょうど大卒の人が同年代で新卒として入社している年だったので、こちらは、堂山大学で培ってきた経験を生かして、大卒の甘ちゃん達に負けてたまるか!とパチ屋デビューを果たす。
 
その大手も今では、考えられないメンバーが配属店舗で待ち構えていた。 
 
 
パチンコ屋の兵隊の仕事は、ハッキリ言って簡単だった。最初は、何処の会社でもアルバイトが新入社員に教えたりするが、こっちは、毎日パチンコ屋に通ってて、店員の動きを監視しながら凌いで来たんだ。
 
はっきり言って、3日もすれば、一本任せて貰えるようになっていた。
 
 
井上店長   「堂山君、事務所!」
 
インカムで店長に呼び出されるのは、まあまあ重要な用事がある時。
 
ダッシュで事務所へ
 
 
コンコン、失礼しまーす
 
 
事務所には、店長とマネージャーが2人いて重苦しい空気を漂わせていた。
 
 
柳川マネ   「プシュ!」
 
 
高島マネ    「プシュ!」
 
 
井上店長   「プシューー!」
 
 
何の事は無い。この上司3人はホールで休憩回ししている僕をわざわざジュースを誰が奢るかの勝負に僕も参加させる為に呼び付けとのだった!
 
 
堂山   「プシューー!」
 
 
この店では、プシューと呼ばれる勝負は
 
いっせいのーで 3!
 
と親指を全員が立てるか立てないかで数字が合えば片手抜け、両手抜けたら勝ちで最後に残ったヤツが全奢りという決まりだ。
 
ちなみにプシューで参加者を募り人指し指の間で参加を表明する時に
プシューと言ってるので
いっせいのーで の事も プシューと言うように、なった。
 
この時は店長が負けて、まあ、誰が負けても買いに行くのは、僕だった。
 
 
堂山   「堂山、統計行ってきます」
 
 
井上店長   「トイレに落書きして来いよ!」
 
 
と普通に命令される変な店舗で僕のパチ屋人生はスタートを切った

堂山物語 第107話

中華料理の仕事を、辞める辞めると思いつつも、パチプロとの二本立てで、日々過ごしていた僕は、グランドオープンから引き連れていた元チェリーボーイ達に囲まれ、ダラダラしていた。

 
 
退職を決意したのは、人事だった。  
 
 
一緒に働いていたKさんが主任から厨房長に昇格するらしいと東通に残して来た相方のヒロさんから聞いてしまった。
 
 
なんで、あんなんが厨房長なんねん
 
 
若かった僕は、元来のドM気質を発揮して会社に反抗して、さらにサービス残業的に朝早くきて、夜遅くまで仕事をすることで鬱憤を晴らそうとした。
 
その、行動も会社から見れば良くない事で、店長から注意を受けた。
 
堂山 「前から気になってたんですけと退職しようと思うんです。」 
 
 
店長  「なんで!なんで!?堂山君がいないと厨房が回らないよ?アルバイトもみんな、堂山君を慕っているよ!」
 
 
堂山  「オープンした時から、思いっきりやって来たと自分でも思うんですけど、ここいらが潮時かなって思いまして」 
 
 
店長  「もう1日考えてみてよ。」
 
 
 
堂山  「もう、決めた事ですし」
 
 
 
この時、僕は不覚にも失礼と思いつつも、堂山町のマスターとのやり取りを、思い出してしまった(第86話参照)
 
回想シーンw
マスター  「もうココに戻ってきたらダメよ!たつや!がんばりなさいよ!」
 
 
あん時、オネエ口調で男気溢れる送る言葉で送り出してくれたマスターを思い出してしまい僕は、泣いてしまう。 
 
 
辞める人間を引き留めるには、色々な感情があると思うけど、今、目の前の店長は、店の事と会社の事と自分がしんどくなる事と僕の退職とを天秤に掛けてる。 
 
 
あん時、マスターにまあまあ客を持っていた僕が辞めると自分の収入に直結するのに、スパッと送り出してくれた。
 
 
こん時に僕は、会社員ながら、堂山町で最後に凄い事を学んだんだ!と気付き、退職届けを次の日に提出する。
 
 
退職日の6月30日
 
 
東通の相方ヒロさん、オオサキ厨房長、色々な人から電話を貰った。
 
厨房では、オープンから可愛がっていたチェリーボーイ達が、泣きながら握手をしてきた。
 
包丁を研ぐのが、好きだった僕は自分の中華包丁を思いっきり最後に研いだ。
 
 
四年半、研いだ中華包丁は、半分くらいになってしまったが、会社に返却した。
 
 
店のペティナイフも思いっきり研いだので、早速バイトのY永が指を切ってしまい
 
Y永  「エビチリ入りまーす」
 
と血だらけのムキエビをパイ皿で出してくる。
 
 
堂山  「お前!コロスぞ!」
 
とY永に蹴りを入れて作ったエビチリが、僕の中華時代の最後のオーダーだ。
 
 
チェリー達にセンスの無い花束を貰った僕は、原チャで帰りに
 
 
さーて、これから、どーしよかなー?
 
 
と相変わらず人生無計画街道を突っ走るどころか、迷子になっていた。

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