「較100形」は皇国国有鉄道(皇鉄)の蒸気機関車
○開発
貨客両用の汎用小型機関車として活躍した輳60形の後継は、用途別に貨物機と旅客機に分けられることになった。そのうち、前者が本形式・較100形である(後者は軽110形)。
上、較100+軽110+長物車
○構造
貨物・入換を主目的とした小型で強力な”産業機”と位置づけられる機関車であり、全体的に無骨な印象を受ける。
車輪配置は0-6-0であり、すべての重量が動輪にかかるため牽引力に優れる。
○運用
本線、支線を問わずあらゆる線区で貨物列車を牽くのに用いられる。牽引力は二軸貨車15両ほどであり、だいたいの規模の列車には本機でことたりる。なお、皇国は面積がさほど大きくはないため、タンク機で十分と考えられている。
また、大きい駅では貨物列車や旅客列車、混合列車の入換に用いられる。
旅客用の機関車の不足もあって、客車を牽く事もあったが、旅客機や気動車の増備によって最近はみられなくなった。
上、レールの輸送
●製作後記
お久しぶりです。今回は昨年製作した蒸気機関車について書きました。
小型のタンク機関車が欲しい!ということで作りました。
PF−Mモーターを頑張って入れる点や、黄色パーツを用いる点では先代のCタンク(輅70)の系譜である一方、サイズとしては先々代のCタンク(輅50)のようなミニマムなものを目指しています。
全長を詰めつつ、「運転台にミニフィグを乗せる」という課題をクリアするため、運転台と炭庫の下にMモーターを入れる方法を採っています。これはだいぶ斬新な手法なはずですが、いかがでしょう。なお、この方式は次作の1Bタンク・軽110形にもほぼ同じ設計で引き継がれています。
上、撮影:関山氏 ミニフィグが乗ります。蒸気機関車オフにて。
上、同じく蒸気機関車オフにて警戒色の並び。左から、ガントリークレーン(レゴンさん)、9600形(なしさん)、自由形Cタンク(なしさん)、本作、DE10形九州色(ながに君)
今回は走行性能を安定させる事も目標でした。そのため、過去作品で脱線の原因となっていた先輪・従輪を装備せず、純粋なC機としています。もっとも、従輪についてはモーターの関係で入れるのが難しい状態です。
また、安定性優先でメインロッドは省略しました。
カーブ走行についてはR40以上は良好、R24はやや厳しい、という感じです。
電池交換を容易たらしめるのも意識しました。ちょっと運転台の方が難しいですが、これ以前の蒸機に比べると格段に交換しやすいです。
透明パーツとスリットのお陰で電源のON/OFFの確認も出来るようになっています。
黄色×黒という警戒塗装が気に入っています。同じ配色の車掌車との相性が良好です。
上、こちらも蒸気機関車オフにて。貨車は2両ともさくりんさん作。
上、同オフにて、ミニマムな混合列車。旧型客車は鱒寿司さん作。貨車は拙作。
おわり