こんにちは、ぬぬつきです。


さて、今回の記事では今年の1月と6月に製作した気動車を扱います。架空鉄道(皇国鉄道)の準急車両という設定です(後述)。準急といっても、私鉄によくある通勤電車ではなく、現在のJR特急みたいな、乗車券とは別にお金がかかる優等列車です。片ボギー気動車がローカル線の各駅停車…の雰囲気であるのとは対照的に、大型な気動車です。

 


↑1両目 1月に制作。黄色+赤帯は国鉄の準急色がモチーフです。「黄色は沢山あるし」ということで制作したのでした。

 


↑Studio上の試作車(荷物電源車)。5月ごろ。

 


↑2両目-① 6月に制作。タン色+赤色は国鉄の急行色みたいに。

 


↑2両目-② 9月に改良し、ラジコン化したもの。Mモーター自作動力。(→後にトレインモーターに換装)

 


↑3両目 10月に1両目を転生させ制作。片運転台。

 


↑4両目 10月に制作。 荷物室に機器を詰め込んだ動力車。PF機器RCトレインモーター駆動。

車体は1,2両目が7x36ポッチで、旧型客車とほぼ同じ寸法です。3,4両目は輸送の関係上34ポッチに長さを短縮しています。

 

 

 


貫通扉は運転台の有無に関わらず開閉します。とくに連結部についてはドアパーツを使用しているのでスムーズです。

 


客室の扉も開きます。

 


座席はクロスシートです。長距離も快適。
着席定員は1両目だと8名、2両目(PF化前)だと9名、3両目も9名です。座席がちょっと少な目なのは、トイレを設置していることに関係します。

また、床下の機械も気動車らしく凝っています。気動車の床下機器は、客車・電車とは違った厳めしい感じが好きです。


二両編成。異なる色の混結……も悪くはないですが違和感あるかなぁ

 


海老ブリでの運行。片ボギー車やCタンク車はR24の走行に難があったため、本車を重宝しました。展示の趣旨からして、臨港鉄道が保有する単行の気動車……という立ち位置です。

 


10月にやっと実現した同色の2両編成。
先頭部と運転台の無い連結面が繋がってるのがポイントです。……というか、片運転台と両運転台が1両づつですから、こうせざるを得ないのですが(笑)

 


今後の展開はいろいろ考えられます。純粋な中間車や、合造車(国鉄でいうキロハ)、ビュッフェの有る車両(同キハシ)、前述の通り寝台車……など、作りがいがありそうです。


そういえば、寝台車両を編成に入れるならどうなるでしょうか?現実的には、北海道みたいに気動車の中間に寝台客車…でしょうが、自由形ですし、キサハネ/キサロネっていう感じで付随車にするのもありかなぁ。ここはあえてキハネ……? や、キハ車内でよく居眠りする僕ですが、流石に寝台車にエンジンの轟音があったら寝れないかも……。以下は皇国鉄道における本型式の設定についてです。

 

 

皇国鉄道 汽60系列汽動車

 

○概要
 汽60系列は皇国国有鉄道(皇鉄)の準急形汽動車(ヂーゼル車)。

 

○前史

 長らく、皇鉄の列車は急行から各停に至るまで蒸気機関車による客車列車で運行されていた。多くの場合、それでも大きな問題はなく、現在でも蒸気機関車は長距離列車の主力である。しかし、蒸気機関車は軸重が大きいため、山岳路線や長大海上高架線には向かなかった。また、車両の転向や補給を考えると、高頻度運転が要求される都市圏にも向かなかった。
 鉄道庁は検証の結果、急行・準急列車のうち半分については、これを自走客車(のちの汽動車(気動車))に転換したほうが能率的であると結論づけた。そして計画・製造されたのが本型式である。

 

○開発
 客車が自走すればいいという思想から開発が始まった本形式は、実際に主力客車である乙50系列を参考に開発された。そのため、工期は短縮され、特に問題なく配備が行われた。

 


○構造

 全幅は7凸、全長は32~34凸であり、中型客車(乙型)と同程度の大きさ。屋根は丸みをおびている。
 貫通扉を備え、他の車両との連結も可能となっている。前方にヘッドマークを装着する箇所がある。
 乗り口の扉は手動。座席はクロスシート(ボックス席)である。シートピッチは1凸。長距離を走るので厠を備える(荷物合造車を除く)。
台車は新規設計のものとなった。床下に走行関係の機械が詰まっている。
扉は客・乗務員で共用である。

 また、液体式とすることで他型式との連結も可能となっている。

 


○各型式
 ・汽60/61型
  両運転台で座席車。本系列の基本型式。
 ・汽デニ62型
  客車との併結を前提に開発された車両。両運転台。半室は電源設備、残り半室は荷物室である。
 ・汽63型
  両運転台の座席車。豪雪地帯における冬期運用に備え、暖房装置が強化されている。いまのところこの型式のみ塗装が異なっている(下写真)。

 

 ・汽64型
  増結用に開発された片運転台の車両。座席車。
 ・汽ニ65型
  半室を客室、残りを荷物室とした両運転台の車両。

 


○性能
 加速性能、航続距離ともに問題ないようである。揺れや居住性は蒸気機関車による客車列車と同程度とされている。

汽63+汽60

 

○運用
 各地の準急に充当され、気動車による列車網の拡大に貢献している。


↑列車の編成表。


▼運用線区
・海ノ瀬線


本型式が最初に投入されたのは、〈海ノ瀬線〉という路線であった。同線は多島海を結ぶ長大海上高架線であるため重量級の車両が走れず、長らく最小限の列車(タンク機+客車1両)しか走れなかった。しかし、本型式の充当で陸地と同等の優等列車が走行可能になったのである。
 現在は[準急]ほしふり1-2号(1往復)について単行で運転されている。

 

・北国線/海北短絡線

〈北国線〉は、その名の通り国土の北側を走る路線である。海と山に挟まれたこの路線にも本型式は投入されている。同線は多数の隧道や急曲線が蒸気機関車の障害となっていたが、本型式の登場によって優等列車がすべて汽動車化され、それらの問題が解決した。また、片運転台車両しか無い場合は、普通列車用の庚81型気動車と連結されることも多い。同車はもともと機械式であったが、本型式との併結の必要性から液体式に改造されている。
 現在は[準急]うつろい1-6号(3往復)に充当されている。同線を途中で分岐し〈海北短絡線〉を経由して南岸の海薙駅に至る。

 


異型式による併結。前2両が[準急]うつろい、後ろ1両が[準急]あがない(隠港駅で解結)。

 


↑北国線の時刻表。中央に、併結運転されている列車が書いてある。

 

 

 

 

おわり