ツーウェイ社の端末を巡っては、
約2年前に予兆がありました。
2021年5月24日、
徳島県立城ノ内中学校で1台のタブレット端末が、
焼け焦げたような状態で見つかりました。
生徒が端末を授業で使うため、
保管庫に行くと黒いすすだらけに。
発火した疑いがあり、
教育委員会が納入業者を通じて調査したところ、
この端末のバッテリーに傷が見つかりました。
ツーウェイ社のHi10Xというマシン。
この際に、配備されている同機種の他の端末を調査しましたが、
不具合は見つかりませんでした。
消費者安全法では、
消費者に被害が生じる事故が起きた場合、
自治体に対して消費者庁への通知義務を定めていますが、
教育委員会は当時、連絡を怠り、
今回のバッテリーの膨張が急増した問題を受け、
昨年11月に連絡。 怠慢ですねー。
今回の半数以上が故障したタブレットは、
入札を経て四電工徳島支店が納入。
入札に参加したのは同支店のみで、
察するに他社は条件に合わなかったんでしょう。
四電工が複数の代理店に調達を依頼したところ、
想定する仕入れ価格に見合うのが、
ツーウェイ社の製品のみだったと説明。
ってことは相当安く見積もられてたってこと。
徳島県の監査委員は2月公表の監査結果で、
ツーウェイ社を「国内の納入実績の乏しいメーカー」と指摘、
「2021年5月に県立中で同社の別機種の端末に不具合が生じた際、
危機管理意識を持って一斉点検をすべきだった」と、
教育委員会の対応の甘さに疑問を呈しました。
2021年の時点でUBOOKの機種を全てチェックしていれば、
今回のような混乱は回避できた可能性があったとの見解。
問題を受け四電工は2023年11月、
「教育現場の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしたことを、
心よりおわび申し上げます。
一日も早く子どもたちが不自由なく学習機会を得られるよう、
誠心誠意対応させていただきます」
四電工にツーウェイ社製品を提案した代理店によると、
昨秋に故障を巡る問題をツーウェイ社側に伝えたが、
現在も返答はないとのこと。
ま、中国メーカーはそんなもんですよ、
お宅たちの使い方が悪いとか何とか言って終わるだけかと。
後藤田知事は昨年10月の記者会見で、
徳島県の契約相手である四電工に対して、
損害賠償請求などの法的措置を検討することを示唆。
ある県幹部はバッテリーが1時間未満しかもたない、
新たな故障が見つかったことで「フェーズが変わった」と指摘。
徳島県は現在、故障原因の詳細を調査中。
幹部は、「バッテリーの膨張だけであれば、
酷暑が原因だったという見方もできる。だが別の故障が出てきたら、
もともとの品質に問題があるという話になってくる。
調査の結果次第だが、遅くならないうちに動き出さなければならない」
でも、この県幹部も人のこと言えないでしょ。
他人事でないことは確か。
あなた方も余計な税金を使った責任を、
業者とともに取っていただきたいものです。
なにせ田舎のお役所仕事が招いた事態、
教育委員会も徳島県の職員もお金も時間も無駄遣いしたという、
このことを、生徒さんたちに詫びてほしいものです。
でないと保護者から法的措置をとられても仕方ないかも…。