ソネット連載中に用意していた考察系(?)原稿が発掘されました。
お時間のある時にどうぞ
※過去の日付で投稿していますが、実際の投稿日は6月14日です
男性キャラを勝手に語る
アンソニー
アンソニーはあまりに早く死んでしまいます。文庫本では1巻です。
アニメでは話を延ばすためかアンソニーは活発に動き、ロデオやら牛乳配達やら色々やらされていますが、漫画ではそう多くのエピソードはありません。
連載が長期化すると分かっていれば、アンソニーはもっと色々やれたのに―・・
アンソニーの魅力は金髪碧眼の白馬の王子そのものという雰囲気です
しかもアニメは声が良かった!甘い井上和彦氏の声が本当にピッタリでした~
ちなみに漫画家いがらしゆみこ先生の元○○さんですね。
キャンディのBGM集なる物が発売されていますが、その中に、丘の上の王子様、アンソニー、テリィと、それぞれテーマソングがあり、アニメでは登場する際に繰り返し流れていました。
個人的にはアンソニーのBGM(薔薇園のデート M-46)が一番ピッタリハマっていると思います。
ばらの香りのように甘く、まさに初恋
テリィのテーマは「必殺の名曲」と俗に呼ばれているらしいのですが、こちらもしっとりとしたピアノの音色が素敵です。もう一つの「孤独のテリィ」と呼ばれている曲は哀愁たっぷり
キャンディのBGM集。ご興味のある方はどうぞ♪
「テリィ聴き」は4分40秒あたりからです
ステア
こんな名わき役はいないでしょう。発明品がヘボすぎます。
水の上を走る「ウォーターブーツ」、天井を吸盤で歩く「くも男」、海底を魚のように楽しめる「水中ベッド」、巨大プロペラが付きの帽子で空を散歩できる「空飛ぶ帽子」。
名木田先生は本編だけでなく発明品の発想にも全く手を抜いていないのがビシビシ伝わってきます
ステアのセリフもいちいち面白い。
「君を見損なったよ、いや見直したよ!」とテリィに嬉々として抱きつき、「君を見直したのに、見損なったよ!」とテリィに猛抗議する。
ステアの死は必要だったのでしょうが、惜しい人を失くしました。残念です
ちなみBGM集には、ステアのテーマソング(新発明にご用心M-37)なるものもあるのですが、へっぽこな感じが伝わってきて、コミカルです。作曲家はすごいなぁ~
肝付兼太さんの声もぴったりでしたね。肝付さんと言えば元スネ夫の声優さんで有名ですが、銀河鉄道999の車掌さんなどユニークな役が多かったように感じます。
ステア役はその中でも一番と言えるぐらいイケメンキャラだったのではないでしょうか。
アリステア・コーンウェル!人間で、しかも横文字です。
ちなみに肝付氏は、いがらし先生の元○○さんですね。おーい
ジュルジュ
アンソニー、テリィ、アルバート。この三人の影に隠れている感はありますが、ジョルジュファンは一定数いると思っています。ブログ主もその一人。
漫画でジョルジュが個人的な感情を表すのは一箇所のみです。
豪華客船の甲板で、海風にあたりながら物思いにふけるジョルジュ。
「・・キャンディス様は苦手だ―・・あの屈託のない緑色の目できかれると、つい答えてしまいたくなる。イギリスでは何もかも忘れて下さるといいのだが・・アンソニー様のことも。・・アンソニー様・・死んでしまうにはあまりにも若すぎた・・」
これだけです
しかし、そのワンシーンだけでおばさん(少女)の心を、ガッチリ掴めてしまうのには訳があります。
そう、何故ジョルジュがその様に語ったのか、小説の方でネタバレしているからです。
孤児でワルだったジョルジュは、フランスで先代のアードレー家の総長の荷物を盗もうとしたことがきっかけで、先代に仕えることになりました。そして総長の娘(アルバートさんの姉のローズマリー)に恋をします。しかしローズマリーは船乗りのブラウン氏と周りの反対を押し切るように結婚し、アンソニーが生まれます。
きっとジョルジュにとってアンソニーはわが子のような感覚で、ローズマリーと同じ瞳の色を持つキャンディにも何か特別な感情があったと想像できます。
以上の事を踏まえて、ジョルジュの先ほどのセリフをもう一度読んでみましょう
はい、どうでしょう?ジョルジュを好きになりました?
ファイナルではキャンディも名木田先生も、ちょいちょいジョルジュをいじっています。
いじりがいのある男、それがジョルジュ
あの事故 アルバートさんとアンソニーならどうした?
あの事故って
これです、これ
( ノ ・s・)ノ︵(/・G・)/
アルバートなら
誠心誠意責任はとると思いますが、テリィのような方法はとらないでしょう。
「君の望みはなんでも叶えよう。ただしキャンディと別れることだけはできない。僕はキャンディを愛している。――ジョルジュ、アードレー家としてできる限りの補償をスザナに!」
スーツケース、オープン!
・・てな感じでしょうか。
きちんと自分の意思をスザナに説明し、納得してもらえるまで説得を続けるでしょう。
ジョルジュと共に
アンソニーなら
絶対キャンディを選ぶでしょう。
「君のその考えは間違っているよ、スザナ」とか平気で言っちゃいそうです。
アンソニーは優しいですが、曲がったことが大嫌いな正義の王子です。根っからのおぼっちゃまなので、弱者の気持ちにも疎そうですし、冗談の通じないタイプです。
空気を読んで妥協するような人ではありません。
「死ぬなんて馬鹿な真似はよせ。僕を愛していることと君が飛び降りることと何の関係があるんだ。そうやって僕とキャンディを苦しめるなら、それこそ卑怯じゃないかっ!希望を持つんだスザナ!君を愛してくれる人は必ず現れる!」
こんな感じでしょうか。正論だと思います。
この二人の言動はとても真っ当な気がします。
テリィの行動はいかに突拍子もなくスザナを甘やかせているか痛感しますね。
しかしテリィはスザナを選んでしまいます。放っておけないのでしょう。
虐げられて育ったテリィは、人の痛みにとても敏感なのですね。
3人の男前度を比較!
アンソニ―、テリィ、アルバートの男前度を比較したいと思います。
キャンディが危機の時、三人の男たちはお姫様をどう救ったか
アンソニー
キャンディがメキシコに奉公に出されると決まった時に。
→「大おばさまとは口をききません!」と言って反抗し、密かに大おじさまにキャンディを養女にしてくれと嘆願書を書いた。
キャンディの旅立ちの朝、キルトで正装し、白馬で見送りに来た
テリィ
キャンディが退学処分になると知って。
キャンディの代わりに自分を退学にしてくれと願い出て、貴族の家柄を捨てた。
「どこにいても君の幸せを祈っている」と書置きを残してアメリカに旅立った
アルバート
サーカスから逃げ出したライオンに襲われそうになったキャンディに。
→「木陰にそっと移動して」とライオンの前に立ちふさがった。しかしキャンディは転んでしまう。
襲い掛かってくるライオンをアルバートは身を挺してかわし、胸と腕に流血しながらもキャンディを守った
王子系のアンソニーを「風雲児」の二人と同じ土俵に上げてはいけませんでした
人生を掛けたテリィもカッコいいですが、命がけという意味ではアルバートに軍配が上がります!
しかしこのシーン
キャンディの為と言うよりライオンの為・・に見えてしまうのが、哀しいかなアルバートのサガです。
「射殺する!」というサーカス団員に「撃つなー!ライオンの名前を教えてくれ!、、トンゴ・・いい子だトンゴ・・」とライオンを猫のようになだめ、檻に戻します。凄い動物愛。
やっぱりアルバートさんって、どこをとっても完璧ですね。
これがテリィなら
「鉄砲をよこせっ!」と言って、迷いなくライオンを撃ち殺すでしょう