小説FINALSTORYに出てくる「エレノア・ベーカーへの手紙」を基にした一話完結の物語です。
ファイナル、SONNET本編が未読でもご覧いただけます。
※ネタバレには絡みません
11年目のSONNET
スピンオフ
ハムレットの招待状
★★★
ごめんなさい、ミス・ベーカー。
ミス・ベーカーのお気持ちは痛いほどありがたいのに。
この招待券を見つめているだけで、わたしにはテリィの舞台が観え、歓声と鳴りやまぬ拍手が聞こえてくるような気がします。
この招待券はわたしの宝物として大切にします。
ミス・ベーカーの新作映画も楽しみにしております。
「・・ご健勝をお祈りしております。キャンディス・W・アードレー・・」
その夜エレノアが目にした手紙は、撮影で火照った体が一瞬で冷えてしまうような内容だった。
薄ピンク色の封筒に収められた手紙は、その色とは裏腹にエレノアの期待を裏切った。
――来て欲しかった。
ハムレット初日の舞台チケット。
ストラスフォード劇団の団長、旧友ロバート・ハサウェイに頼み込んで手に入れた特別なチケット――
映画の台本なら一発で頭に入るエレノアも、ダイニングテーブルに広げられたその手紙は、何度読んでも、溜飲を下げることは出来なかった。
ーーあの時、場末の劇場で酒に酔いながら演技をしていた息子の姿は、かつて恋人だった少女には、さぞ悲惨な姿に映っただろう。しかし奇跡は目の前で、数分の内に起きた。
息子はかつての情熱を取り戻すかのように、突然蘇った。少女への愛がそうさせたのだということは、疑いも無かった。
その後ブロードウェーに戻った息子は、ひたすら努力を重ねたと人づてに聞いている。
あれから一年半、ついに主役の座に返り咲いた。
その演目の試験を兼ねたプレビュー公演を観たのは一ヶ月前の事だ。
同じショービジネス界で生きる女優として、ハムレット公演は必ずや成功するものと確信した。
だからこそ、息子のハレの舞台を観て欲しかった。
セントポール学院出身のキャンディス・W・アードレー。
全米中からその少女を探しだすことは、さほど困難では無かった。
上流階級のご息女が集まる学院だから、ある程度の家柄であることは予想していたが、興信所から送られてきた調査結果を見た時、思わず目を疑った。
アメリカで五本の指に入るほどの大財閥宗家の養女。
そんな華々しい肩書に構うことなく、小さな村の診療所で看護婦として働いていると記されていた。
――そう、確かに看護婦だと言っていた。見知らぬ町の喫茶店でコーヒーを飲みながら。
シカゴの本宅と現在の住所。どちらに招待券を送るべきか、迷いは無かった。
一刻も早く確実に届いて欲しかったから。
そして招待券はキャンディの元に確かに届いた。届いたのに――
「スザナ・マーロウとそんな約束を」
キャンディがギリギリまで迷っていたことは、手紙の消印から想像できた。
初日の舞台が迫っていたからだ。
「いいえ、まだ来ないと決まったわけではないわ。彼女の手元に招待券がある限り」
エレノアは乱れた心を整理するように、散らばった便箋を封筒の中に戻した。
(・・スザナ。舞台事故で引退した悲運のジュリエット)
息子の恋人と噂されている女性について知る事と言えば、街の人と大差ない。
ロバート・ハサウェイからの情報で、劇場の整備不良による事故の事実を、劇団が隠蔽している事も知った。
いや、それを知っているのだから、劇団員と同じレベルの情報は持っているのかもしれない。
片足切断を理由に結婚を迫る元女優と、罪の意識から誤った選択をしてしまった息子。
エレノア・ベーカーも、決して正しい選択ばかりの人生では無かった。
だからこそ、成人した息子に何が言えるだろう。
度々報道される記事を読む限りでは、息子はマーロウ家に住み、婚約間近とささやかれている。
「・・・嘘だわ」
エレノアの口元がわずかに微笑をたたえた。
ゴシップ誌がどれほどいい加減な事ばかり書いているかは、一番よく知っている。
本当に愛しあっているなら、とっくにこの家に挨拶に来ているはずだ。
母親の勘をバカにしないでほしいわ、と誰に言うわけでもなくエレノアはつぶやいた。
あのプレビュー公演の時、劇場にはスザナ・マーロウの姿があった。
エレノアよりランクが上の席だった。
スザナが公の場に姿を見せたのは三年振りという事で、スザナとその母親と介添え人がその席に着いた時、周りがにわかにざわついた。
この劇場の特等席に座るのは、大統領なのか、街の名士なのか、著名な監督なのか。
観客が密かに賭けをして楽しむことがあるほど、その席は王様であり、女王の椅子だった。
「・・・たしかに女王様のようね」
――テリィの舞台は観たい・・・でも、観たくないのです。
観ればきっと、会いたくなります。会って、一言でも話したくなります。
それに、スザナ・マーロウとの約束もあります。
もう、会わないと約束しました。
キャンディの手紙から薄っすらと匂ってくるスザナの本性。
なんとも後味の悪い思いに駆られるのは、観劇を断られたからではなかった。
「・・・テリュースは、この約束を知っているのかしら」
同じ頃、大詰めの稽古を終えたテリュースは、広い劇場を見渡しながら公演の成功を確信していた。
プレビュー公演を観た母エレノア・ベーカーが、完璧だったわ、とばかりに何度も大きく頷いたからだ。
ブロードウェー関係者を招いたプレビュー公演。
観客全員が審査員の様な状況で、エレノアは最も厳しい審査員であり、最も寛大な審査員だったに違いない。
カーテンコールで目が合った時、審査員の役目を終えたエレノアが、瞬間、泣きくずれてしまったのは、母としての姿の何者でもないと感じた。
――キャンディの事しか考えていなかった。母のその姿を目にするまで。
自分がどんなに心配をかけてきたのか、初めて垣間見た気がした。
次は、キャンディに観てもらいたい――
初日の一番いい席のチケットをキャンディに・・
「・・・反則だよな」
別れた恋人を招待することは間違っているのか。道徳心が邪魔をする。
世界中で誰よりもキャンディに観てもらいたい。
だが――
贈ったところでキャンディは来てくれるだろうか・・?
もはや未来を分かち合えない自分たちが、お互いの姿を確認し合うことに意味があるのか。
俺にはもう、スザナという守るべき人がいるのだから――
プレビュー公演で手ごたえを掴んだ翌日、特に予定は無いんだが、と言いながら事務員に問い合わせていた自分がいた。
「七列目のセンター席ですか?・・・あ~、あいにく初日のその席はロバート団長が」
招待するのは諦めているのに、既に誰かの手に渡っていると知ると、夢が打ち砕かれたような気持ちになる。
それでも口を突いて出る、往生際の悪いセリフ。
「その前後の列は?初日じゃなくても構わないんだ、七列目のセンター席なら」
この劇場で一番いい席がどこかは、劇団員が一番よく知っている。
「――テリュースさん、ご存じでしょう?余っている席があったら私が買ってますよ」
「・・・完売、でしたよね。初日から千秋楽まで」
テリュースは知らない。
そのチケットは今、願っていた女性の宝箱に収められていることなど。
「キャンディ――?」
何度目かのレイン先生の声にキャンディはハッとして、持っていた包丁をまな板の上に置いた。
スライスでよかったのに、いつの間にかみじん切りになっている。
「あ~・・やっちゃったわ、、、」
「キャンディ、やっぱりお芝居、行きたいんじゃないの?」
上の空の理由をレイン先生は知っていた。
エレノア・ベーカーという女性からキャンディ宛てに封筒が届いたからだ。
こんな田舎の古びた孤児院に届く手紙としては、あまりに似つかわしくない、甘く香るローズピンクの封筒。差出人の住所はニューヨークの五番街。
友人だと説明するキャンディの言葉には違和感があった。
その街で思い当たる人物など、レイン先生は一人しか知らなかった。
何年も前にこの家を訪ねてきた礼儀正しい青年。後にブロードウェーの俳優になった端正な顔立ちの青年――
「子供たちのことは気にしなくていいのよ?たまには行ってらっしゃいよ」
レイン先生は大きな鍋を火にかけながら、世間話でもするように言った。
「もう、先生ってば、隣の村に行くんじゃないのよ?往復だけで三日も掛かるの。そんなに長く診療所を休めるわけないでしょ?暇そうに見えるかもしれないけど、診療所はあれで結構忙しいのよ」
キャンディは、レイン先生に招待券を見られたのは、我ながら失態だと思った。
あまりに突然の手紙に何日も悩むあまり、招待券は机の上に出しっぱなしになっていたのだ。
「三日ぐらい何とかなるんじゃないの?ほら、あの方、アードレー家の・・頼んでみたらどうかしら」
「アルバートさん!?」
意外な進言をするレイン先生の言葉に、キャンディは声を上げた。
「アルバートさんに頼ってばかりいられないわ。診療所を建てたのだってアードレー家だし、それに、、、村を留守には出来ないのよ。マーチン先生も学会でいなくなるし、臨月の妊婦もいるし」
村を守るのは私よ、と言わんばかりのキャンディに、レイン先生は言及をやめた。
この村に診療所を開設してから数カ月経ち、キャンディも日々成長している。
キャンディとその青年がどんな関係だったのかはレイン先生には想像が出来たが、今がどんな関係なのかはさすがに分からない。
「・・・だから、私は行けないの」
キャンディはぽつりと言った。
――スザナと約束したから。
テリィとはもう会わないって、テリィのお芝居も観ないって――
「・・・約束しちゃったから」
まな板にポタっと涙が落ちた時、キャンディは自分が泣いていることに気が付いた。
「キャンディ――」
「ち、違う、、!!玉ねぎよ。もう~みじん切りって泣けるわ、、ほらエマ、泣かないで玉ねぎを切れるようになれば一人前の大人よっ」
キャンディの下手な言い訳をすくい取るように、炊事当番の子供が言った。
「ほらほら、そこの大きなお子ちゃま~。口ばっかり動かしてないで、手も動かしてくだちゃいなぁ~」
「もう、生意気言っちゃって!」
センチな気分に長く浸れるほどポニーの家の炊事場は甘くは無い。
眩しい朝陽とは対照的に、キャンディはどんよりと暗い表情で窓越しに両肘をついていた。
チケットに書かれた日付は明日の夜。
今から向かえば間に合う。そんな今日が一番落ち着かない。
行かないと決めたのに、何度も招待券を宝箱から取り出しては、眺めてしまう。
観たい、観たいに決まっている――
ズルい考えが何度も頭を横切ったが、約束を守れないような人間は、レイン先生が許しても神様が許さないだろう。
スザナとの約束は、アニーにも伝えていない。
そもそもアニーには、スザナの事は何も話していない。『いろいろあってテリィとはもう会わないことにした』と、言っただけだ。
それでもアニーは新聞や雑誌を読みあさり、その推測は殆ど正解の域まで達していたけれど・・・。
アニーに全てを吐き出せたら、少しは心が軽くなるだろうか。
アルバートさんになら、と思ったこともある。テリィの名前を、落ち着いて口にできるようになった時に。
――誰かに、聞いて欲しかったのかもしれない。
「・・・スザナは・・・ずるいって・・」
もれた自分の声に、キャンディはハッとした。
「ち、違う・・!スザナは心の美しい人よ。命がけでテリィを救ってくれたんだもの!ずるいのは私だわ!」
ミス・ベーカーに伝えてしまった事を少しだけ後悔していた。
伝えたところで、何も変わらないのに。
それでも――・・・誰かに知って欲しかった。
この苦しみを、そして、スザナという人を――
テリュース・グレアム主演「ハムレット」 秋の公演決定!
テリュースの復帰を支えたスザナの愛
報道が出る度に引き戻される、身を切られるような雪の日の惨劇。
首筋に伝ったテリィの冷たい涙。
その直後に届いた、スザナからの飾らない言葉の数々。
――テリィをあなたの分まで愛しづづけることだけです。
テリィはわたしの命なのです。
あなたのお幸せを祈っております。
スザナ・マーロウ
素直に受け取れない、心のどこかに渦巻く、嫉妬のような気持。
最近読んだ雑誌には、テリィとスザナは結婚を前提に一緒に住んでいると書かれていた。
初日の公演にはスザナが来るのかもしれない。
テリィに愛されているスザナの姿を見てしまったら――
「・・・見たくないわ」
キャンディは、体中の空気を吐き出すような大きなため息をついた。
「これが・・テリィからの招待券だったらいいのに・・・」
同じ招待券でも、差出人によって意味が違ってくることがあるなんて。
「あ~、今日と明日がはやく過ぎてくれないかしらっ!いっそのこと、ず~っと寝ていようかしら」
こんな弱音を吐いているのは自分らしくない、とキャンディはぽかっと頭にげんこつを入れてから、朝陽に向かって言った。
「今日を乗り越えれば、私は一回り強くなるのよ!」
自分にエールを送るかの如く、空に向かって腕を伸ばした時
ダンダンダンっ!!
ポニーの家の古い扉を、誰かの乱暴なこぶしが急かす様に叩いた。
「誰よ、朝っぱらから~」
現実にひき戻されたキャンディは、急いで玄関へと向かった。
摩天楼の向こうに夕陽が消える頃、黒いかつらで変装したエレノア・ベーカーは劇場のロビーの片隅で、落ち着きなく立っていた。
(・・・きっと彼女は来てくれるわ)
簡単には諦められない母の願い。
――テリュースはあなたをまだ想っている、スザナとのうわさは嘘よ。
手紙にそう書かなかったことを悔いていた。
キャンディがこのお芝居を観てくれれば、二人は元のさやに戻れるのでは――
都合のいい台本だと思いつつ、エレノアには、二人が別れなければいけない理由など到底理解できなかったし、想い合っている二人が結ばれないのは、映画の中と身分違いの恋だけにして欲しかった。
(――お願い、キャンディ、来てちょうだい!!)
ジリリリリ―――
願いもむなしく、開演を告げるベルがロビー内に鳴り響いた。
(・・キャンディは、来ないの・・・?)
エレノアの張りつめた肩の稜線から力が抜け落ち、やがて立っている事も出来なくなった。
エレノアの姿がロビーの椅子から消えたのは、それから二時間後の幕間(まくあい)の時だった。
「あのセンター席をすっぽかす大物は、どこのどいつだ!」
四時間にわたる演目の途中に入る休憩時間、劇団員の一人が怪訝そうに言った。
「大統領だろ。ヨーロッパの戦争が終わったんじゃないか?」
それほどの大ニュースでもない限りあり得ない、とでも言いたそうに他の団員が冗談交じりで答えた。
その会話は傍で衣装を着替えていたテリュースの耳にも入った。
そう、いかに舞台に集中しているとはいえ、ふと客席に目が行く瞬間、カーテンが下りる瞬間、満員御礼の劇場の中で、まるで台風の目のように空いているその席が、余計に目立った。
(キャンディを招待した時も空席だったな・・)
ふと蘇ってくる暗い思い出。
イヤな予感がした。何故招待席にキャンディはいないのか。
間もなく予感は的中した。
雪が嵐のようにふぶく夜、キャンディを失い、主演舞台も自分も壊れた。
あの時の再来のような空席は、何か良くない事の前触れなのか。
「この演目の門出に泥を塗ってくれる仕打ちだよ。なぁ、テリュース?」
テリュースの心を見透かしたように、団員が言った。
その不用意ともいえる問いかけに反応したのは、「急病だよ!そうに決まってる!」テリュースの同期のアルフレッドだ。
気にするな、とばかりに、テリュースにウインクをしている。
「急病、か――」
(・・ならいいが。・・・すっぽかすぐらいなら、俺に譲ってもらいたかったよ)
思わず本音が漏れる。
いや、キャンディはたった数時間で別れを決めてしまえるほど、潔い女だ。
三年も前に別れた男からの招待など、すっぽかすだろう。
そんな非情な現実を目のあたりにするぐらいなら、どこの馬の骨とも知らない奴にすっぽかされた方が、はるかに幸せだ。
「――すっぽかされて、幸先いいですよ。劇場の特等席で倒れられたら、芝居どころじゃなくなりますからね」
テリュースは、無礼な質問をした劇団員をスマートにかわし、スポットライトの中に飛び出していく。
三年前の二の舞は演じない、と強く心に秘めて。
「急病じゃないのよ!」
ポニーの家での一室で、キャンディは大声を上げた。
「大丈夫だから、ほら、トム!!ウロウロしてないで水とタオルをありったけ持ってきてちょうだい」
「で、でも、シカゴへマーチン先生を呼びに行った方がよくないか?キャンディは出産の経験が無いだろ!?」
「バカにしないで。助産については学んでいるし、何度も立ち会っているわ。任せて!」
妻の陣痛に慌てたトムが、ポニーの家の扉を叩いたのだ。
「・・・キャンディ、お願いね」
妻のアンが心配そうにキャンディの手を握った。
「楽にしてて。まだお産にはならないわ。ここからが長いのよ」
初産の陣痛は急には進まない事をキャンディは知っている。学会に出席しているマーチン先生を呼び戻さなくても何とかなる。
結局丸々二日を掛けて、アンの出産は大きな産声と共に幕を閉じた。
テリュース・グレアム主演の初日の公演が丁度終わった頃だった。
(・・・ああ、テリィ、きっと今頃、カーテンコールの拍手を浴びて輝いている頃ね。私には分かるわ。舞台は大成功だったに違いないわ)
窓の外を覆う夜を見ながら、キャンディの目は潤んでいた。
「キャンディ、ありがとう・・」
これまでの人生で一番の仕事を終えたアンが、生まれたばかりの赤ん坊を抱きながらキャンディに言った。
「キャンディがいてくれなかったら、私たちどうなっていたか――あなた、ただのおしゃべりだと思ってたけど、今日はマリア様に見えたわ」
アンはキャンディに感謝するようにキュっと手を握った。
同じ歳のアンにとって、留学経験のあるキャンディは、どこか自分とは違う、住む世界が違う人物に映っていた。
「マリア様だなんて大げさね」
キャンディは照れ笑いしながら言った。
こんな風に、あからさまに感謝される事には慣れていない。患者の信仰の対象はいつもマーチン先生の方だった。
「アンが頑張ったからよ。あなた、ただのおしゃべりだと思ってたけど、良いママになりそうだわ」
助産婦として職務を全うできた安堵感が、今頃になってやってくる。
キャンディは母親の胸の中で眠る、歩み始めた小さな命を見つめた。
「元気な男の子ね。名前は決めたの?」
「その――・・なんて言ったかしら、あなたの学校・・イギリスの」
「セントポール学院?」
「あ、そうそう!――私、この子の名前、決めたわっ!!」
テリュースとキャンディ。
プロフェッショナルの道を一歩踏み出したその日が同じだったことなど知る由もない。
ハムレットの招待状
(完)
次のスピンオフはこちらです
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ワンポイントアドバイス
アンの赤ちゃんの名前を確認したくなった方は
1章⑥「妊婦の急患」をご覧ください。
茶色の手紙の文面は、小説FINALSTORYからの抜粋です。
『いろいろあってテリィとはもう会わないことにした』下巻231
という作中の言葉は、ファイナルからの抜粋です。
キャンディはテリィと別れた経緯を、アニーに伝えていません。
プレビュー公演の様子は
8章③「ダーリン」でも紹介されています。
※このスピンオフの実際の投稿日は、2022年8月16日です。