
英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
アメリカ大統領選挙の結果が決まりました。
今回はもしかしたら選挙の結果が決まるまでに時間がかかるかなと思っていましたが、早く決まって良かったです。
今朝アメリカの主要メディアの選挙関連の報道を聴きましたが
面白かったのが、なぜトランプ氏が勝ったかではなくハリス氏が負けたかについての報道が多かったことです。
まあハリス氏が勝つと思っていた人が多かったのでしょうか。(アメリカの主要メディの中では)
昨日CBSの記事にdouble hater(トランプ氏ハリス氏共に嫌いな人)はトランプ氏を選んでいる人が多いという報道がありました。
私は今回トランプ氏が勝った最大の原因はアメリカの現状に危機感を募らせたアメリカ人が多かったからだと考えています。
昨日のブログでも書きましたがアメリカは現在不法移民問題、薬物乱用問題、インフレと多くの問題を抱えています。
おそらく多くのアメリカ人はトランプ氏の方がこれらの問題を解決してくれるだろうと思ったから、トランプ氏を選んだのでしょう。
トランプ氏は自身の演説で、お金や名誉のために大統領になるのではないと言っていました。
まあこれはおそらく本音だと思います。
ハリス氏も経済問題や移民問題に取り組むと言っていましたが具体的な政策についての言及はありませんでした。
そもそもハリス氏は現政権の副大統領ですから、大統領になったら○○をすると言っても説得力がありませんよね。
トランプ氏の人間性については発言を聞いても分かる通り、問題は色々とあります。
日米のメディアもこんな人物をアメリカ大統領選挙にしていいのかと報道していました。
でも政治家の責任は国のかじ取りを正しく行うことです。
その点においてハリス氏よりトランプ氏の方が適任であると考えたアメリカ人が多かったのだと私は思っています。
その点はアメリカ人は日本人よりはるかにpragmatic(現実的)でですね。
個人的にメディアの報道で納得がいかないのはトランプ氏がアメリカの分断を煽ったということです。
アメリカの分断はトランプ政権の前のオバマ政権の時から既に始まっていました。
アメリカの分断の原因は、グローバル化による経済格差、pc(political correctness)、人口構造の変化等様々な要因があり一言で言える問題ではありません。
今回のアメリカ大統領選挙の報道に関してもどんな報道をするのも自由ですが、アメリカの現実をきちんと見ず、個人の好き嫌いや願望だけで意見を言っているコメンテーターや芸能人がたくさんいたことに辟易しました。
実は私は今回メディアが選挙戦が接戦だと報じていることもあまり信用していませんでした。
2016年、2020年の時の選挙に関する報道も適当でしたからね…
トランプ大統領になって日米関係はどうなるのでしょうか?
トランプ大統領は人を見る目がかなりシビアだと聞いているので石破首相がちゃんと相手にしてもらえるか不安です。
トランプ大統領になったことでウクライナ、中東情勢も大きく変わってくると思いますので、今後の動向を見守りたいと思います。
御意見、感想、大歓迎です。
私が使っている辞書、教材