白血球について説明する機会があったので、記しておこうと思います。
病院検査のデータを理解するために最低限の必要な知識のみを使って、
初心者向けにかなりおおざっぱに説明しています
ワ クチンのことを知る上でも基本のカラダのしくみです。
↓
あるところに採血された血の成分の血球株式会社がありました。そこにはいろんな仕事をする部署がありました。
酸素を運ぶ課の赤血球の名札をつけています。
ゴミを掃除する課の皆様は白血球(WBC)の名札をつけています。ゴミがあれば掃除にすぐかけつける好中球やマクロファージのチームや、すぐ動くチームの要請を受けてからあとからかけつける特殊チームのリンパ球チーム、あまり出会わないけどあったら困ると寄生虫対策課の好酸球の方々も白血球の名札をつけています。
白血球の名札の方だけ集まってもらってもらうと、好中球さんが70%、リンパ球さんが20%、好酸球さんが10%ほどいました。(例えばこんな感じ↓)
健康な人は白血球の20〜50%くらいがリンパ球です。
白血球の名札の人がが1万人いるとすると、白血球の20%〜半分だから、特殊チームのリンパ球は2000〜5000人いることになります。
自己免疫疾患などではこの白血球の中のリンパ球を作らせないようにする薬を使い、炎症を鎮圧することがあります。リンパ球数が減ります。
そうすると、特殊の専門チームを失ったゴミを掃除する課はゴミ処理能力を上げようとして、すぐ動くチームの好中球をたくさん増やしてカラダが対応します。
(リンパ球は減るけれど、白血球が増えるという事があります。)凄いねカラダ
白血球がめちゃくちゃ減ることがあります。抗がん剤を使った時です。
抗がん剤はガン細胞の増殖を止めるために使いますが、ガン細胞だけでなく健康な細胞も新しく作れなくなります。特に好中球が作れなくなります。好中球は白血球の50〜70%を占める。そのすぐ動くチームがめちゃくちゃ少なくなるということです。好中球はウィルスや細菌と最初に戦うチームで、その敵の情報をリンパ球などの専門チームに渡します。それができなくなるという事。だから免疫が下がり、感染しやすくなると言われるのです。
白血球が増える時はどういう時か。
ゴミが増えて、ゴミ掃除チームを増やす必要がある時。
ウィルスや細菌に感染した時には好中球をたくさん作ったりして対応します。数日後、すぐ動くチームはゴミの情報をリンパ球の専門チームに渡し、リンパ球を増やして業務を引き継ぎます。大半をしめる好中球は業務を終了として減っていくので、全体の白血球数も減ることになります。そしてゴミ掃除が終了すると、増えたリンパ球も元の状態まで減り、通常状態に戻ります。
白血球の基準値が4000〜1万。白血球が1万人とした場合、そのうち好中球は7000人。リンパ球さんは少なく見積もって2000人くらい。
ゴミが増えると白血球さんが増えて1万人を超えて増やし、ゴミが減ると増えすぎたゴミ掃除チームに退職してもらい、4000〜1万人規模に戻す。健康な体ではそんな感じです。
ちなみにワ クチンの抗体は、ゴミをそうじする課(白血球)のリンパ球B細胞チームの武器のお話になります
ウィルスや細菌をはじめ、カラダから出たゴミを処理するために動くのが免疫。
免疫が働くということは、抗体だけの話ではなく、大きなシステムで連携して動くのですね