2023年もはや半年が過ぎようとしています。
そんな本日は6月30日(金)で「夏越の大祓」
香取神宮と鹿島神宮の間に封じられている筈の大ナマズさんが暴れてるのか、全国各地を揺らしていますねえ
各地で線状降水帯による大雨ザーザーだし、道内も昨日から場所により大雨に
いきなり気温が上がったこともあり、我が家周辺域も蒸し暑いです。。。
どうか被害が起きませんように。
ということで、今回ご紹介するのはまたまた資生堂の「禅」
資生堂「禅(Zen)」 発売年:不明
練香水:禅
フリマ系サイトにて入手
禅は禅でも、今回は練香水をご紹介(笑)
外箱付きの練香水とご縁がありました
容器と外箱に描かれているのは、芒・露草・桔梗・萩・藤袴・女郎花かな。
箱に納めるとこんな感じ
前回紹介のパルファムボトルと同様、和紙で内装されています。
同封の栞も同じ和紙という凝りよう。
印籠(薬籠)型の練香水容器は、いかにも日本らしいデザイン
そんな容器の裏面にも露草が描かれています。
商品シールをズームイン
このタイプの練香水容器はいつ頃販売されたモノなのか詳細不明。
でも、消費税導入前に購入されたモノのようです
根付部分をズームイン
容器裏面と同様、露草が浮き彫りになっています。
材質はプラスチックなんだけど、簡単な造りで柔らかすぎて壊れそうで怖い
(向田さん突然済みません、ここから失礼します画像をお借りします)
ある根付作家さんによる根付の使用方法の図解
この図解だと、禅の練香水容器は真ん中の絵のようになります
(画像をお借りしています)
着物や浴衣に併せると、このようにぶら下げます。
根付がクリップのような役目なんですよね~
印籠(薬籠)じゃなく、巾着や革製の煙草入れをジーンズのベルトに
ぶら下げて使用されてるオサレな方もいますよ
根付と云えば、高円宮ご夫妻が現代根付のコレクターなのは殿下存命中から良く知られていますよね。
ご夫妻が蒐集された国内外の根付作家さんの作品が東博(東京国立博物館)へ寄贈され、折に触れて展示されているのをご覧になった方も多いと思います。
また京都にある根付専門の美術館「京都清宗根付館」では様々な作家さんの手による根付を観ることも出来ます
いつか訪れたい場所の一つ。
玉響自身は、エスティローダーが「アイボリーシリーズ」と銘打って日本の象牙製根付からインスパイアし、1981~1986年にかけて販売された練香水容器から根付に興味を持つようになりました(笑)
そんな現代根付作家のお一人で、女流根付作家:向田陽佳さん(@monouako)の作品がまた惚れる~
向田さん、画像をお借りします事をどうかお許しくださいm(__)m
向田さんの作品:百人一首「ちはやぶる」
在原業平の句
「ちはやふる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」
競技かるた漫画でも、主人公の名を含めメインの句になりましたよね
かるた型の根付で、巾着も紅葉柄を選択されるチョイス。
この根付の凄い処は、一つの材から全て彫りだし、
染めも行ってらっしゃるのだそう
かるたに描かれた絵柄や下の句、象嵌された貝の紅葉も全て。
表に返すと、句の作者:在原業平がお昼寝してるの~!
別々に彫って後から組み上げたのではなく、一つの材から全て彫りあげてるのに驚き。
業平さんが着ている狩衣(直衣?)も「業平格子」又は「業平菱」と呼ばれ、
向田さんが細部まで拘って丁寧に彫られた柄なのだ
武官なので、有事に備えて矢筒を背負ったまま仮眠中
こんな素敵な根付でオサレしてみたい!
今回は向田さんの作品のみ取り上げましたが、このような根付を
沢山見て堪能したいものです~
さ、資生堂の練香水に話を戻して。
緒締めを緩めて容器を開くと、練香水がスライドして出てきます。
未使用なので、香りも充分に残っています
(画像はお借りしています)
1964年に初めて禅が発売された際の広告。
いかにも純・和風ですよねえ~
いつまでも戦後・敗戦国ではない、東京五輪を機に
この香水を流通させるべく、N.Y.にSHISEIDO米国事業を起ち上げた
当時の資生堂上層部の意気込みが伺えます。
前回紹介の、パルファムやオーデコロンボトルと一緒に
当時のジャポニズムブームに乗り、あくまで「和」テイストで戦略を練り
世界へ打って出た資生堂。
ただ、この印籠型の練香水容器はあくまで日本国内のみで販売された模様
資生堂のCM集より
どうせなら、和装の山口小夜子さんに禅の練香水印籠を着けてもらえばよかったのに~。
この動画では5本のCM集になっていますが、1・2番目のCMは小学生時にTVで視た記憶がある!
「禅」そのもののTVCMが見当らないのは残念なんですけど。
和装のアジアンビューティーが、3・4番目ではオリエンタルビューティーに。
5番目のCMでは手の「表現者」としての山口さんが登場します。
3番目のリバイタルシリーズでの山口さんは、ほぼ動きが無いのに本当に美しいわあ~
練香水容器に付いている根付は、一見ボタン型に見えるけど実は裏抜きされてるの。
だから扱いを間違うと、経年変化もあって根付のプラスチックが簡単に変形しちゃいそう
そこで考えた。
なら、根付部分を別のものに交換しても良いよね?
どうせなら、香水繋がりでコレを着けてみたい
じゃーん
香水壜を象った、宝石のルースケース
ツィッターでご覧になったことがある人もいるんじゃないかしら?
中に納めているのは、いずれも水晶。
特殊カットの一つ、猫カットされた水晶にチタンを照射処理し
「ミスティッククォーツ」という名で販売されています
或いはルースケース内のスポンジを外して、宝石ルースをジャラジャラ入れたり
左から、ハート型カットのゴシェナイト(透明なベリル)
ウォーターメロントルマリンのルース
マーキースカットやオーバルカットのホワイト及びファイヤーオパール
様々なカットのタンザナイト
以前ツィッターへの掲載画像で、
資生堂:シャンデュクールと色味を合わせた、
ペリドットルースを入れたルースケース
ジャン-シャルル・ブロッソー:オンブルローズのボトル達と、
香水の色味を合わせたホワイト&ファイヤーオパールのルースケース
AVON:キュリオスキティとも合わせてみた
ルースケースの中のオパールたちが金魚のようにも見えるでしょ?
いずれも玉響の所有で色々遊んでます(笑)
この香水壜型ルースケースは、よしけい(@yosikei1210)さんと仰る
ハンドメイド作家さんの作品で。
よしけいさんのHPや、アクセサリー展示会などで購入可能
詳細はよしけいさんのツィッターでご確認を
左から、
ピンクトルマリンのルース
様々な色のトルマリンルース
ロードライトガーネットと星型カットのアメジストルース
左:トルマリンを入れてハクション大魔王の壺に似せてみたら
モスラみたいになってしもた~
右:ペリドットのルース
貴石・半貴石のルースは高いと思われるかもしれませんが。。。
実は元の宝飾品から外した「外し石」や、外した際に少し欠けてしまった石
だったりすることもあり、意外にお値打ち品なのです。
よしけいさんのツィッターでは購入者さんの創意工夫に満ちたルースケース画像を
多々見ることが出来、宝石ルース以外にも様々な楽しみ方をされてます
楽しみ方は無限にあると思うの。
伝統に則った様式美も素敵だけれど、アイデア・工夫次第で
古いモノと新しいものを如何様にも現代風にアレンジできる
水戸黄門の印籠のように房(タッセル)着けても全然良いと思う!
元々は和装用に考え出された印籠型練香水容器だと思うけれど。。。
アレンジ次第では様々なファッションに合うポマンダーにも応用できるよね