最近はほとんど、人形制作の時間がありません。
毎月病院治療の予約行く日、会社内部の期日ありの書類提出、急な取引先の見積もり。
言い出したら何もできないですね。
仕事ができなくなると、人は出来ない言い訳を正当化します。
私もその一人になりそうです。
写真の手のサイズは人間の手の10分の1の大きさです。
材質は日本の着物の古布の長じゅばんの正絹のちりめんです。
白の襦袢は少し色を付けて染めます。
人形に使ったとき柔らかく感じます。
指先が自由に動くように指5本位は、アルミ線、または銅線を使います。
通信使の帽子の紅白は縫物に使う赤糸、白糸をよったものです。
帽子の鳥の羽根はなかなか手に入りませんでした。
知り合いの鶏小屋に何度も行き鳥の羽根の気に入るものが、見つかりませんでした。
そんな時,お会いしたこともない遠方の方が、探して送ってくださいました。
今でもその方のことは忘れられないですが、ブログで私が困ってることを、
助けてくださいました。
通信使絵巻を見ながら。私の材料集めは苦でした。
絵巻には約300体の絵がありますが、今できているのは。
300人分の手。3000本の指。
和紙で立体のはだかの人形たち。
未完成の裸の人形に冬が来るから早く、衣装を着せないといけません。
そんなことを思いながら、
指は3000本、気の遠くなるような目標を掲げながら、指はほぼ完成。
老いていく我が身も知らず、高齢者のボケ症状とも思われるような。
そんな気の遠くなるような挑戦がたまらなく。面白いのです。
帽子の羽根を探して、送ってくださった方にお会いできたら本当にいいのですが。
その方もお歳だと思うので、私のこと覚えてあるかはわからないのですが。
「その節は本当にありがとうございました。お逢いしてお礼をしないといけません」
笛をふく、朝鮮通信使





















