大学での講座 続き。

 

学生さんに未来を見たよ 

大学生からの感想 

Q&A「子どもたちへの対応」「素話覚え方」 

 

 

児童学科の学生さんたちから、後日頂いた質問とその回答です。

 

みなさん、自分なりの迷いや疑問を投げかけてくれています。

保育のこと、保育現場でのおはなし会のことなどを真面目に考えているのが伝わってくる質問です。

 

 

 

 

 

質問

保育園実習で4.5歳児20人程度の前で絵本を読む機会がありました。

保育室に他の保育者はいない状況で、「絵本読んで。手遊びとかした方が注目してくれるからやってね」と言われました。

しかし私は手遊びが直ぐに思い浮かばず、絵本の題名を小声で読んだり、「絵本読もうかな〜始まるよ〜」など声をかけ、少し静かになった所で読み始めました。

結果的には、だいたいの子どもが静かに最後まで聞いていました。

このような状況のときは、絵本に関連した手遊びまたそれ以外を準備しておくべきか、または私が実施したやり方でも良かったのかを知りたいです。

 

 

回答

読み聞かせへの導入ですね。これが正解というのは基本的にありません。

慣れない中で、また、手持ちの切り札がない中でよく工夫なさったと思います。

だいたいの子が静かに聞いていたというのですから良かったと思いますよ。

これは、どういうシチュエーションで読むかということにもよりますが、子どもたちが、バラバラに遊んでいたりしていたのなら、「絵本読むよ~」みたいに注目を集めていいと思います。

みんなが集まってきて落ち着かなければ、手遊びなどすれば、それだけで集中してくれるでしょう。

なんでもいいので、簡単な手遊びは持っておくことをおすすめしますし、そのバリエーションを増やしていくのは大事ですね。

保育の仕事は、型どおりにやろうと思うと上手くいきません。

臨機応変に徐々に慣れればいいと思います。

とはいえ、おはなし会などに関しては、いつものパターンがあると、子どもたちもそれに合わせやすいですね。

この場所で、この状況で読むと決まっているというようなことです。

例えば、昼食の前には必ず同じ場所で読む というようなことです。

子どもたちがそれに慣れて、絵本が大好きになれば、その型を崩しても子どもは聞いてくれます。

工夫してみて下さい。

 

 



 

 

つづく