昨年秋に遡ります。

 

大学の児童学科の学生さんたちに

絵本やすばなし、わらべうたの魅力についてお話する機会を頂きました。

 

 

 

教室で絵本を並べて準備をしていると、夏休みに保育園などで実習をして来たばかりの学生さんたちなので

 

「この本、実習で何度も読んでって言われた!」

 

「このページどうやって読んだらいいのかと思った」等々、

 

興味を持ってくれているのが伝わってきました。

 

 

 

 

実習では、0歳児の対応が難しかったという学生さんが多いと聞いていたので、

まずは、0歳向けのわらべうたや絵本を紹介しました。

 

わらべうたをみんなで体験すると 予想以上に 素直に楽しんでくれましたし、

すばなしと読み聞かせの実演をすると吸い込まれるようによく聞いてくれました。

 

 

 

その後の講義も、とにかくよく聴いてくれるので、大学生ってこんなに真面目に授業を聴いてくれるのかと驚くばかりでした。

 

 





 



保育現場で絵本やおはなし、わらべうたがどんな意味を持つのかについては、熱く語らせていただきました。

 

そして、その魅力と共に、おはなしも絵本もわらべうたも素晴らしいものだけれど、

能力開発やしつけのツールでもなければ

ただの暇つぶしでもルーティーンでもなく

子どもと関わり、楽しい時間をともにするために使ってこそ意味があるとお話しました。

 

 

結局私が伝えたいのは

保育の仕事は、まずは、子どもとの触れ合いを大切にして、子どもの情緒を育てるのが大事だということです。

 

目の前のこの子がどんな状態で 何をして欲しくて どう対応するのが良いのか

技術やテクニック以上に子どもの気持ちを見ようとすること

そのためにも、楽しい時間を共にすることは不可欠です。

 

そのつもりでする、おはなしやわらべうたは、子どもと心を通わせ、子どもを知る手掛かりにもなるのです。

 

 

 

こういう話になると、学生さんたちもぐっと心を向けて聴いてくださっているのが伝わってきて、とても嬉しくなりました。

 

 

 

終了後も、教室に残って質問やおしゃべりをしてくれる学生さんもいらして、本当に楽しいひと時でした。

 

こういう若者たちに会うと、未来は明るいと思わずにはいられません。

 

 

 

 

次回は、みなさんから後日いただいた質問と回答を投稿する予定です。