好きなことを仕事にすると、楽しくなくなる。
好きなことは、趣味にしておいた方が幸せ。
でも、
好きなことを続けていたら、それが仕事になった。
という人もいます。こんな幸せなことはないはずですが、
そうなったあとは、楽しむだけでは済まされなくなります。
子供の頃野球が好きでたまらなくて、
勉強もしないで野球ばかりしていた。
才能があって、甲子園にも出て、
ドラフト10位でプロ野球選手になった。
そうなったら、もう楽しみでは済まされません。
チームに70名の選手がいる。レギュラーは9人。
その選手のレベルがいま70位だとしたら、
どれだけのレベルアップが求められるか。
年棒はサラリーマン並み。翌年にはまた新人が10人入ってくる。
多額の契約金が入ったので、結婚して、
家のローンまで組んでしまった。
戦力外通知を言い渡される平均が6年。
二軍でも出番の少ないパパに家族の空気も悪くなる。
地元では英雄でも、チームでは名前さえ覚えてもらえない。
これが普通だと思います。
自分が、本当に野球が好きだったのかどうかが、
このときに初めてわかります。
逆に、甲子園には出たけれど、
プロではとても通用しないレベルだった選手たちは、
普通の職に就いて、地元で草野球を楽しみながら、
チームのスター選手として明るく暮らせています。
好きってわけではないけど、得意だから仕事にしている。
本当に好きなことは、趣味で楽しんでいる。
これが一番バランスがいいのかもしれません。
なので最悪はこうなります。
家族のために、いやいや今の仕事を続けている。
おかげで、好きな趣味に使える時間が全くなくなった。
これは「不幸」ですから、努力が必要です。
今の仕事に楽しみを見つける。
仕事の能力を上げて、お金と使える時間を作り出す。
せめて家庭だけは和めるように頑張る。
仕事はくだらないが、親友ができた。
可愛い子が社内にいる。
隣の店のランチを毎日楽しみにしている。
何でもいいから、喜びを見つけましょう。
転職するしかない、離婚するしかない、は最後の選択です。
これも何かの縁だ、きっと私の宿題だ、
と割り切って、明るく生きていくのが賢明だと思います。