昨日は 「月暦十月(神無月)五日 立冬・第三侯」、「十日夜」

 

🌙七十二侯【第三侯 : 金盞香 きんさんこうばし】

このころ、金盞花 (きんせんか・水仙)に花が咲いて、すがすがしい香りを放つ。(十月十日から十四日頃)

 

🌙雑節【十日夜 : とうかんや】

列島の一部に伝えられた観月と農耕儀礼の日。西日本各地では「亥の子」の行事として知られている。(十月十日)

 

志賀勝「月と季節の暦  戌年(2018年版)」より

 

昨日は立冬の第三侯で、本来の「十日夜」でした。昨晩はキーンと冷えた空気に、朧月夜が輝いていて、とても美しかったです。畑がひと段落したこれからは、一層寒さが強くなる感じがしました。

 

立冬の第三侯では「金盞花 きんせんか」とあり「水仙が咲く」そうですが、長野で水仙は、早春の頃に咲く花として知られています。同じ日本でも違うものだなと感じる七十二侯のひとつです。

 

浅間山麓ではすでに強い霜が何度か降りていて、今月中には雪も舞うことでしょう。畑の片付けはラストスパートです。

 

写真は、秋の赤い実を集めてみました。

 

 

 

今日は 「月暦十月(神無月)五日 立冬・第二侯」

 

🌙七十二侯【第二侯 : 地始凍 ちはじめてこおる】

寒気が強まり、大地も凍り始める。(十月五日から九日頃)

志賀勝「月と季節の暦  戌年(2018年版)」より

 

今日は立冬の第二侯。「大地も凍り始める」とあり、氷も張り始めます。浅間山麓周辺は、空気が乾いて積雪量が少ないので、冬の寒さは身にこたえます。もうすぐその時期がやってくるのだと思い、寒さ対策を急ぐ日々です。

 

今年不思議なのは、冷たい秋風は吹くのですが、陽が出るととたんに暑く感じます。夏もそうでしたが、太陽光がものすごく強いのです。地球の大気圏層に異常を感じるのは、私だけでしょうか。

 

神無月の一日(西暦11/8)に、佐久月の会の定例会がありました。来年度の会のあり方を検討し、意見を出し合いました。月暦で行う正月や中秋の名月はもちろんですが、私は二十四節気や五節供にも着目して、佐久の伝統料理と合わせて催しをしましょうという案を出しました。

 

また会長の荻原さんから (数年かかると思いますが) 佐久ならではの七十二侯を作ってはどうかという提案があり、皆それに賛成。メンバーそれぞれ季節の移り変わりを日々意識して、日記や俳句、一言だけでも、ふるさと佐久平の記録をとっていきましょうという事になりました。

 

山の色の移り変わり、冠雪の様子、氷の溶解、草木の様子、鳥が鳴き、虫が土から這い出し、風、雨、虹、雷など、自然現象すべてに心を寄せることが、生き方もより深くなると思います。

 

写真は試し掘りした、キクイモの一種「エルサレムアーティチョーク」と、粘り芋の一種「丸芋」です。

 

 

 

今日は 「月暦九月(長月)卅(三十)日 立冬・第一侯」、晦日

 

明日は 「月暦十月(神無月)一日」孟冬、朔 1:02

 

🌙二十四節気【立冬】

いよいよ冬の季節に入る。気温も下がり、日照も日増しに短く弱くなる。(九月卅日)

 

🌙七十二侯【第一侯 : 山茶始開 さんちゃはじめてひらく】

山茶はツバキとされるが、ここではサザンカのことかといわれる。(九月卅日から十月四日頃)

志賀勝「月と季節の暦  戌年(2018年版)」より

 

今日は立冬。いよいよ冬が始まります。明日から、月暦で「神無月」の十月に入りますが、「神無月・霜月・師走」の三ヶ月が「孟冬」となり、冬の季節なのだという事を気付かせてくれます。

 

次にくる「睦月」の正月は、冬ではなく「孟春」になります。西暦で季節を感じていた時は「お正月は真冬なのに、なぜ新春と言うのかな」と思っていましたが、月暦で見ていると、お正月はまさに春の始まり。ここに気付いて、やっと腑に落ちました。

 

ちょうどこの頃、暖かい地方では「蝋梅 ロウバイ」が、満月にかけて咲き始めます。月の動きとともに自然の流れが動く様は、当たり前の事なのに、ようやく分かり始めました。

 

冬の3ヶ月間、静かに籠もって春の夢を見る。人生にもそんな時期がありますが、やがて必ず暖かい春が来ます。寒さの厳しい冬というのは、自然に感謝できる時期なのかもしれません。

 

写真は、🍁紅葉真っ盛りの軽井沢、🎃畑でのカボチャの行列と、🍠先日掘り上げたサツマイモです。