『銀二貫』は、やっぱりええ話でした。(行き先決まったけど載せておきます) | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

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富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。


《『銀二貫』は、やっぱり ええ話でした。》

2016年に読んで、ブログで紹介してた
あの感動的な本を、約8年ぶりに再読。
やっぱり、ほんまに ええ話でした。
(300円。郵送の場合は350円+送料)
※行き先決まりました🙏





大阪が舞台の話だし、大阪の人にはみんなに読んでほしいぐらい。商売してる人にはとくに。

※以下、8年前にブログで紹介した時の文章です。
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店を通じて知り合った人から、
かなり前に頂いた本をようやく読み終えました。
自分からは読もうとしないような本なので
不安でしたが、どんどん引き込まれていきました。

1778年~1800年の、
主に大坂(大阪)が舞台の時代小説。
それは..

『銀二貫』高田 郁
幻冬舎時代小説文庫

いやぁ、こんなに感動する本だったなんて!
読後しばらく、感無量でした。

いつものような解説はしません。できません。
出てくる人皆が主人公のように感じました。

これ1冊で なんと多くの大事なことを教えてくれてるのでしょうか..!

松吉の、糸寒天作りにかける執念。

やはり物事はすぐにうまくいかなくても当然であって、投げ出さず、しぶとく、
あきらめない事の大切さを教えてくれる。

そして、今の言葉でいう
“チームワーク”も素晴らしい。

この話には何度も何度も 
大火事の場面が出てきます。
(おそらく実際に起きた火事なのでは)

昔は今より火事が多く
被害も相当ひどかったでしょう。

何かの時に自分は、真帆のように気丈に
立派にふるまえる強さがあるだろうか..?
考えさせられます。

登場人物たちの背負った悲しみは、
あまりに深い――。

心の傷は、あまりに深い――。

けれど最後の場面では本当にこちらまで
心やすらかになった。

最後の 和助と善次郎の会話も、いい。

和助という人は本当に尊敬に値するすばらしい人でした。

本来なら、こんな徳の高いお人が 
企業や国のトップを務めてくれないとダメなんです。

けどこんなすごい人、いてるだろうか??

時代が変わろうと関係ない、大切なことが書かれています。

大阪人はもちろん どなたにでも読んでほしいです。
きっと読後に
《銀二貫、銀二貫》と題名を何度も心の中で
噛み締めたくなるでしょう。
私はそうでした。

第十章、松吉が故郷で、過去の全てが報われ
赦されたように思う場面、とても感動的でした。

ドラマ化されてたようですが私は見てません。
でもこの魅力を実写で表現できるのか、
疑問に思いました。

映像にするなら絶対に手抜きせず忠実に作ってほしい、と思いました。

......緑の小道日記(ブログ)2016年4月の記事より

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最初に読んでから8年近く経ち、
私にも、あまりに深い心の傷ができて─。

私の場合は、物理的に孤独だし
この中の登場人物たちみたいに
強くたくましく生きていけないなぁ...。

共に生きていく人がいる、松吉と真帆が
とてもうらやましく思えてならない。

ほぼ同じですが
8年前の記事。古い記事はなつかしいですね。




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Amazonでは、
本が、同じ表紙のものが出てきませんでした。
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