この記事は3509文字です。（読破予想時間：約8分21秒）
多くのお笑い芸人さん達の会社を通さず仕事を貰う、いわゆる闇営業問題が世間を騒がせ始めて、けっこうな時間が経ちます。
この記事を書くにあたって、特に固有名詞を出して個人攻撃をしたり、誰かを擁護したりと言うつもりはありません。
ただ、この問題がなかなか終息しない中、多くの芸人さん達に苦言をこの記事を通して呈したいと言うのが今回の主旨です。
僕も、お笑いは幼い頃から大好きだし、吉本新喜劇や漫才・落語などを見て育った、何処にでもいる普通の関西人だ。
古くは、いとし・こいし師匠や、海原千里万里さん、やすきよさんが大好きだったし、漫才ブームの頃はB&Bやツービートや巨人阪神さんで大いに笑ったし、ブームの後には、ダウンタウンにハマって、ダウンタウンの出演する番組はラジオ・テレビとほとんどチェックしていた程だ。
もちろん、好きな芸人さんは他にもたくさんいる。
これらの芸人さん達は今でも好きだし、特にダウンタウンのまっちゃんは、彼のエッセイを全て買って読んだ程大好きだ。
今回、闇営業問題で、反社会勢力からお金を貰っていた芸人さん達が問題になっていて、そこからその論点は、反社である事を知っていたのかどうかにシフトする筈だった。
しかし、問題の芸人さん達の記者会見からその流れはすっかり変わってしまった。
その記者会見で話がすり替わってしまったのは確かではあるが、意図して話の摺り替えをしたのか、そうではないのか、それについては証拠も何もない僕の個人の見解を語る事が、根拠のない個人攻撃になったり、同じく根拠のない不必要な擁護になる可能性があるので、それについて語る事はやめておく事にする。
今回、僕が苦言を呈したいのは、そこに直接関わった芸人さん達とその相方やメンバー、そして、会社の広報や役員・幹部の人達を除いた、それ以外の芸人さん達の言動にだ。
この記者会見の後、何人かの大御所芸人さんが、SNSやマスコミを通して、公にいろいろな発言をした事に端を発して、次から次へと、会社批判や芸人仲間の擁護や持論などが垂れ流されて、あげくの果てに会社を辞めるの辞めないのと、そんな話まで、テレビなどを通じて語られる始末だ。
芸人さん達は口々に「芸人ファーストであるべき」と会社に対して訴えている。
しかし、その中でロザンの菅さんは、「そうではなく、お客さんファーストだ」と言う主旨の発言をしている。
◇お笑い芸人さん。ちょっと気になる事・・・。
菅さんが言ったからではなく、僕が「芸人ファースト」と言う言葉を最初に聞く前から思っていた事は、まさに、菅さんと同じ事なのだ。
芸人さんも会社もお客さんを笑わせる事が仕事であり、笑ってくれるお客さんがいて仕事が成り立っている訳だ。
だとすれば、芸人さんは絶対にお客さんファーストであらねばならないし、会社もお客さんファーストで物事を考えた結果、芸人さんを大切にしなくてはならないと言うのが正しい流れの筈だ。
芸人ファーストで経営サイドが物事を考え始めてから、どうも、会社の対応がズレていった気がするし、お客さんファーストであったなら、処分の撤回はあの記者会見でなかった筈だし、ましてや、撤回の撤回なんてブサイクな事にはならなかった筈だ。
あそこで、特殊詐欺の被害者とお客さんの事を第一に考えていたならば、「処分は一旦保留」くらいがあの場では妥当だったのではないかと思う。
そして、お客さんファーストではなく、お客さんが芸人の立場より下に置かれて、お客さんをほったらかしで、公の場で、自分達の立場や自分達の主張ばかりをする芸人さん達とそれを嫌と言う程、何人もの芸人さん達から何度も何度も聴かされるファンの立場。
僕達は笑いたいが為に、好きな芸人さんが出演している番組を見ているのであって、会社との揉め事や裏事情や芸人さんの愚痴や自己主張を聞きたいが為に時間を割いている訳ではない。
それを笑いに変えればいいと言う考え方で既に自分の立場をネタに笑いを取りに行ってる芸人もいるが、それでは笑えないし、もうホントにやめて欲しい。
そこは笑いの腕がどうのではなく、今までの行動を反省すべきだし、何でも笑いに変えるのがプロだと思っているのならそれは大勘違いもいい所だ。
世の中には笑いにしてはいけない、凄惨な事件や大きな事故や災害もある訳で、何でもかんでも笑いに変えるのがプロだと思ってる人達がその考えを変えないのなら、もう、その人の芸も見たくないし、喋りも聞きたくはない。
僕は正直、事件そのものよりも、事件に関わった訳でもないその他の芸人さん達のその言動に辟易としている。
もう、貴方達の立場も持論も会社への不満も何もかも、正直、うんざりだ。
そう言う事は、テレビやラジオやSNSやマスコミを通さず、直接会社とやり取りしてくれ。
そして、その事をいちいち、ファンが見ている前で話さなくてもいい。
今は、事件を起こした連中だけでなく、そう言った言動のせいで、お笑いそのものが徐々に笑えなくなってきている。
冷静に見れば、張り切って、SNSやテレビやラジオでペラペラと語っているのは、一部の芸人さん達で、何も語らず、きちんとお客さんの方を向いて、如何に笑いを取るかと言う事だけを考えて芸に邁進している芸人さんがほとんどだと言う事も分かる。
と言う事は、自己主張を繰り返す芸人さん達の行動は、一見、若手芸人や後輩芸人を慮る発言をしながら、笑いに真摯に向き合う大勢の芸人さん達の邪魔をしていると言う事ではないのか。
そして、その一部の芸人さん達が、一部とは言え人数にすると多過ぎるのだ。
僕達、ミュージシャンの世界で例えると、僕達の演奏を見よう、曲を聴こうとチケットを買ってライブに足を運んでくれた人の前で、音楽はほんの少しで、レーベルやプロダクションの文句やそこの経営陣の話ばかりしている様なものだ。
ライブでなくたってテレビに出演しているミュージシャンを見ようとしているファンはそんな話を聞きたくて自分の時間をテレビに使っている訳ではない。
ギャラの問題だってそうだ。
安いの何のと何を文句を言っているのか、全くの理解不能だ。
笑いで食えなきゃバイトしながら、売れる事を目指せばいい。
それが嫌なら普通に働け！と言いたい。
ただでさえ、売れてないのに舞台に立つチャンスも貰えて、その会社に所属していると言う、金看板まで貰えている訳で、その待遇に何の文句があるのだろうか。
芸を磨いて、それだけのチャンスを貰えれば後は自分次第だろう。
売れてない状態で舞台に立たせて貰えて、その状態でギャラがどうのこうのって・・・お客さんはそんな売れない芸人を観に来ている訳ではない。
売れない芸人は、売れている人達のバーターの様な立場で、舞台に立てているのだと少しは自覚した方がいい。
僕も、何度も劇場に足を運んだ事があるが、もしも、聞いた事もない芸人しか出ていなければわざわざ劇場まで足を運んだり、ましてやお金を落とす事などしない。
売れている芸人さんと会社からそんなに大きなチャンスを貰えていると言うのに、それに気付きもしなけりゃ、活かしも出来ない。
一体、何を甘えた事を。
要は、その中で面白いと認識されればリピーターがついて噂が広がって、徐々にファンが増えて次第に売れていくと言う事で、この段階で生活出来ないとか嘆いている様な、その程度の覚悟ならやめた方がいいと、僕の立場からはそう思えてならない。
◇人生捨てていつまでも夢を追い続ける姿って格好いい？
これは一つの考え方であり、自分が絶対に正しいとも思ってもいないが。
ただ、この芸人さん達の公の言動には、本当にもううんざりです。
お願いだから、仕事をして下さい。
裏事情をお客さんの前で話さなくていいですから。
そんな事は会社と直接やり取りして下さい。
それを表に出さなくていいですから。
もう、貴方達では笑えなくなりそうです。
でも、そうはなりたくありません。
今現在、そんな気分です。
貴方達を攻撃するつもりではなく、真摯に笑いを提供して欲しいと言う単なる一お笑いファンの願いです。
お客さんファーストで、こう言った声を理解してくれると嬉しいです。
☆*ﾟ ゜ﾟ*☆*ﾟ ゜ﾟ*
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