この記事は2767文字です。(読破予想時間:約6分35秒)
「絶対に全てがうまくいくから、ギリギリまで我慢する様に」と誰かから言われたとします。
そして、「もし、途中で諦めの心に支配された時、全ては水泡に帰す事になる」と言う注釈がつきます。
この言葉は、凄く信用の出来る人、いっそ、天や神の様な存在から言われた言葉だとしてしまいましょう。
◇親離れに見るこれからの宗教との関わり方
さて、人は、どこまでこの言葉を信用して我慢出来るものなのでしょうか。
「何の話???」って感じでピンと来ない人の方が多いとは思いますが、広いネットの中、まさに今の自分の状態だって人もいるだろうと思います。
場合によっては、歌詞の様に、読んだ数だけ解釈があってもかまわないし、寧ろその方がいいかもとも思いますので、この抽象的なニュアンスのまま最後までいきたいと思います。
ギリギリと言う状態を例えるのに、その例えは、無限に出てきそうなくらいあるが、取り敢えず、誰かに追われて追いつめられた状態が、僕の中には思い浮かんだ。
その例え話でもある、妄想物語を取り敢えず聞いて貰いたい。
最初に感じたギリギリは、逃げても逃げても見つかってキリがないくらい追われる状態をギリギリの状態だと自分で感じてたが、更に進んでみるとそんなものはまだまだギリギリではなかった。
あとがない状態、つまり、下は荒波が打ち寄せる海で、飛び込む=死であると言うくらいの断崖絶壁に追いつめられて、これこそが本当のギリギリかと感じていると、まだまだそうではないとすぐに分かる事になる。
追いつめられて逃げ場を無くして、断崖から海へ飛び込むしかなくなって、いよいよ飛び込もうと言う直前に、「神は嘘をおっしゃったのか!?」とか「あれは本当に神だったのか?」などと、疑いの心を抱く様になる。
そして、仕方なく海へダイブ。
しかし、飛び降りながらもまだ、諦めてはいない。
どこかにつかまる事が出来るものはないかだとか、何かクッションになる様なものはないかと、悪あがきににも似た行動をとる。
これこそがギリギリの状態と言うのだろうとそんな事が頭をよぎる。
確かに、真下にゴムボートなんかが流されて来て、その上に乗っかって助かるかもしれないので、諦めるにはまだ早い。
しかし、天の助けの様なものもなく、待っていたのは厳しい現実だ。
そのまま海に落下で、良かった事と言えば、大けがを負って死にかけてはいるが、何とか死なずに生きている事だ。
もしくは、いっそ死んだ方が良かったのかもと言う気さえしてくる。
海の中で意識も混濁して手足も動かせず流されるだけの状態になって、今度こそこれがギリギリかと思うのだが、何とか生きたまま浜に打ち上げられる事になる。
何とか助かったと思えば、そこは無人島で・・・。
などと、どんどん状態は悪くなっていく様を想像して、この物語を続ける事はいくらでも出来ます。
ギリギリって一体、どの時点を指すのでしょうか?
それではもう一つのイメージ。
石油の油田堀りでも、温泉掘りでもどちらでもかまわない。
日本では、温泉の方がリアリティーがあるので、取り敢えず、温泉掘りと言う事で物語りを進める事にしよう。
日本の場合、大抵どこを掘っても温泉が出てくる確率は高いらしい。
ただ、どれだけ掘らなければならないのかは、その場所によって違うので、費用等を考えると、限られてくると言う事なのだろうか。
そして、費用をかけて、ボーリング調査などしっかりした調査などをすれば、ほぼ、予想通りに掘り当てる事が出来るらしい。
ある日、突然、夢枕に神が光臨して、「あそこを掘りなさい。諦めずに掘り続ければ、必ず温泉が出ます。そしてあなたは幸せになれます。」とおっしゃった。
調査費用などはないが、神を信用して、神の啓示にしたがって温泉を掘る事に決めた。
何もかも投げうって、真面目に温泉掘りだけに人生を捧げる覚悟を決めて掘り続ける。
途中、少し、専門家の見立ても何度か聞く事が出来た。
各、専門家はいつも皆、「もう少しだ、間違いない、絶対に出る」と言ってくれる。
しかし、どこまで掘ろうとも一向に出る気配はない。
資金も底をつき、それでも出ない。
しかし、専門家は「もう少しだ」と言う。
時折、夢枕に立つ神様も「必ずでます」と言ってくれる。
さらに資材を投げうって掘り続ける。
しかし、出ない。
専門家も神様も相変わらず同じ事を言うが、それがだんだん本当なのかどうなのか分からなくなる。
ついに食べる物にも困って、力尽きそうになりながら、「諦めたその瞬間に地べたにヒビが入って、轟音がなり響いて温泉が吹き出したりして」などと、映画の1シーンの様な妄想に浸ってみたりもする。
それから、何日経とうが、やっぱり何も出ない。
もう、すっかり、妄想すらもする気が失せた。
ただただ掘り続けるが、何も信用出来なくなりつつある自分がいる。
さあ、貴方なら、どうしますか?
諦めた時点が、全て終わる時。
それはそうなのですが、どこまでで耐える事が出来ますか?
或いは、どこまで耐えるべきなのでしょう。
極限を超えたシビアなリアル。
精神力だ!気合いだ!根性だ!と言う言葉を唱えるのは簡単ですが、想像するのと体験するのは全然違います。
「耐え抜いたら勝ち。」
「それはいつまで続くのか」と揺れる心。
「それは本当なのか?」と疑う心。
その答えは人生掛けて耐え抜いたものしか分からない。
そして、耐え抜いた先に本当に幸せはあるのか?とまた揺れる。
明けない夜はないなどとよく言われますが、実際にこう言った状況に追い込まれた時、人はこれが宵の口なのか明け方近くなのかは全く判断する事が出来ません。
世界には一日中毎日毎日夜だったり、その逆に白夜だったりって場所もありますし、追い込まれると、その夜が自分の生涯全ての時間を費やしても尚明けないなんて事もあるのかもしれないとまで思ってしまいます。
とことん底まで落ちてしまえばあとは昇るだけなんて事も言いますが、これも同じ事です。
「明けない夜はない」も「あとは登るだけ」って考えも一つの考え方としては素晴らしいしアリだと思います。
しかし、人にもよるのでしょうけど、未知の領域まで落ちてしまった場合って、そんな理屈が通る程人間の精神は、案外、強い物でもないなんて場合が多いものです。
つまりは、自分は今どん底なのか試練はまだまだ序の口なのか全く分からないのが通常であり、出口が見えない中での緊張状態が続くと言う事は、本当にキツいものなのです。
禅問答にも似た、そんな話でしたが、特に答えも結論もありません。
無縁な人には、一生無縁な話です。
以上、それだけです。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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