親離れに見るこれからの宗教との関わり方 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は5719文字です。(読破予想時間:約13分37秒)

 

今回は、宗教の話です。

僕は、何度かブログに書いてますが、無宗教です。

しかし、信心の心は持ってます。

今後、人類は宗教とどう関わっていけばいいのか、そんな僕の視点から意見を述べてみたいと思います。

勿論、これは、他人の意見や価値観を否定するものでもなければ、自分の意見が絶対正しいと言う主張でもありません。

そして宗教を否定するものでもありません

以前から、頭の中にある、こうではないだろうかと言う物を、文字で形にしてみようと言う、ただそれだけのものです。

デリケートな問題ではありますが、この機会に書いてみる事にしました。

誤解なき様、どうか、最後まで読んで頂けたらと思います。


人類が動物からヒトへと進化する過程で、文化と文明の発達はなくてはならないものだったと思う。

文明と文化を持たないヒトはやはりただの動物だっただろうと思うし、火をコントロールする事を覚えて文明の第一歩とし、そこから、文化を生み出す事で、単なる動物から人へと進化した事は間違いないと思う。

人類の生んだ現代社会に不可欠な、文化・道徳・秩序と言うものは、長い年月をかけてかなりの進化を遂げて来た

人類が誕生し推定約6,500万年のうち、僕が知っているのはほんの何十年かだけだが、そのわずか何十年かだけでも、人類のモラルは明らかに向上している

前にも別の記事で触れたが、僕が子供の頃の世の中では、例えば、電車にお年寄りが乗って来た場合、無条件に声をかけて席を譲るのが正しいとされていたし、それに、疑問を持つ若い人なんてほとんどいなかった。

これは、子供だったから気付いてなかったと言うのではないと推測出来る。

何故なら、当時の映画やドラマや小説やマンガ・アニメを今見ても、その価値観で描かれているものばかりだし、実際に学校などの教育現場でもその様に教育されていたからだ。

しかし、昭和も終わりに近付く頃には、また違った価値観が生まれ始めた

明らかにお年寄りだと見える方でも、年寄り扱いされる事で傷付く方が、少なからずおられると言う事に世の中が目を向け始めたのだ。

これは、明らかにモラルの進化である。

日本限定の話ばかりになるが、昔に比べて、街も見違える程奇麗になった

昔は、ゴミや犬猫のフンなんて当たり前の様に、道路に放置されていた。

マナーも格段に向上しているし、いろいろな業種のサービスレベルも向上し続けている

最近、物騒な事ばかりがニュースになっていると言う意見をよく聞くが、実際は、犯罪件数は、年々、減少の一途を辿っていると言うのは、事実だ。

昭和の時代には、よっぽどの残虐な事件でない限り、殺人事件ですらローカルニュースとして扱われていた。

これはどうしてなのかと言うと、凶悪な犯罪が毎日の様にあった時代には、いちいちそんな程度のニュースを全国ネットで取り扱う余裕がなかっただけなのだ。

テレビなら時間枠、新聞や雑誌なら紙面に限りがあるので、大きな事件から順に扱うと、結果、必然的にそうなってしまうと言うだけの話だ。

最近、子供が変質者のターゲットになる事件が増えていると言う人がいるが、それも、最近、ニュースに取り上げられる様になったからそう感じるだけで、昔に比べると、その手の犯罪も実は激減している

これも同じく、昔は、その手の事件はいちいち話題にしていられない程、日常茶飯事だったと言うだけなのだ。

最近は、大塚家具やクックパッドなどのお家騒動や社内の派閥争いの様なゴタゴタまでニュースに連日取り上げられるが、ちょっと前まで、そんな事件性の欠片もない様な出来事を取り上げる余裕などなく、そんな事が連日ニュースとして取り上げられると言う事は、それだけ、世の中が平和になったと言う事なのだ。

近年は隣国の事件や事故までニュースで取り上げられるが、一昔前なら、自国の事だけで手一杯で、隣の国で船が沈んだなどと連日報道する枠など、とてもじゃないけどなかったらしい。

最近、ホテルに宿泊中の修学旅行生の財布が、大量に盗まれた事なども連日報道されてたが、昭和の時代なら、そんなものは日常茶飯事でいちいちテレビで取り上げる事なんて有り得ない程の出来事なのだそうだ。

ちょっと、長くはなったが、僕が生まれてからの数十年ですら、犯罪は激減しそれだけモラルが向上しているのである。


ここから、本題に徐々に入っていく事になるが、最初に述べた通り、本題では宗教の話をしようと思う。

宗教と大雑把に一括りにして話すが、全ての宗教の教えを知る由もないので、宗教全てを例外なく指してる訳ではない事を最初に断っておきたい。

ましてや特定の宗教を指してる訳でもない

もっと、ぼんやりと大半の宗教を指してるだけだ。

中には、勿論、例外もあるだろう。
 

 

科学も発達していなくて、世の中の不思議な現象もほとんど解明されてない様な時代、よっぽどの教養を持った有識者さえも、現代人に比べれば分からない事だらけで、それこそ迷信めいた事も常識として信じていた時代。

その時代の知識や教養すらほとんどの人がもっていなかった時代の話。

そんな時代に、モラルを教えたり、また、なぜそれを守る必要があるのかなどを人々に伝えるのには、宗教は不可欠だったと言える。

また、無教養も手伝って、いろいろな人生の不安を抱える人々に安らぎを与えたりするのにも、宗教は大きな役割を果たしていたと言える。

以前に書いた記事で、○○学と○○道の違いの話をしたと思うが、もう一度簡単に話しておこうと思う。

結論まできちんと導かれ学ぶ事が出来るのが、○○学であり、道無き道を自分で探求してその道を探すのが○○道だと言う話である。

あくまでこれは自分なりの解釈ではあるが。

そして宗教にも似た様な概念がある。

世界三大宗教と言われる様な宗教、仏教・キリスト教・イスラム教などの様に○○教と言うものと、日本神道の様な、○○道と言うものの違いである。

これは○○学と○○道の話と違って受け売りなのだが、宗教における○○教と言うのも○○学と同じで、教典と言うものが存在して、「これが正しい、真理である」と、決まった答えを与えて貰えるものなのだそうだ。

それに対して神道は、やはり○○道であり、教典もなければこれが答えだと押し付けられる事もなく、自分でその答えを探求しなければならない

故に、科学も教養も知識も何も現代とは比べ物にならない時代には、宗教が、理屈抜きにこれが答えである、守らなければこんな風になると、有無を言わさず答えを与える事は、社会を健全に保つ意味でも、非常に大きな役割を担ってた筈だ。

そのおかげで、人類はここまで一定の進化を遂げたと言っても過言ではないだろう。

しかしながら、僕は、そろそろ人類は、宗教から卒業せねばならない時期にきてるのではないかとずっと前から感じている。

育ててもらった親から、いつか、独り立ちしなくてはいけない様に、人類も宗教からの独り立ちの時期が来ているのではないかと言う事だ。

子供は親に完全に依存している。

親から独り立ちすると言う事は、その依存をなくす事でもある。

それと同じで、宗教からの卒業も依存度合いの問題で、信仰を捨てたり、宗教をなくしたりすると言う話ではない

信仰心を持ちつつも、宗教に依存しなければいいのだ。

正直、親と同じく宗教は完全ではない

やはり、第三者の目線で見ると、矛盾があちこちに存在すると言う事実は否めない。

その矛盾を不思議要素で整合性を取ろうとはしてるが、やはり、まだ無理があるのは隠せない。

そして、宗教によってある程度の文化やモラルを手にした現代人からすれば、古い宗教の考えに従って物事を考える人達の行動は、少し古くて遅れている様に感じるのだ。

言っちゃ悪いが、ストレートに言わせて貰うと、未だに宗教が全てとする人達のモラルは、現代人の進化についてこれず、矛盾を抱えたまま、自分達の価値観の中に閉じこもっている感じがする。

その結果、自分達と同じ信仰をしていない他人はおかまいなしと言う、神の教えとは明らかに矛盾した行動がとても目立つ様になってきた。

僕の知る限りでも、「神が!」とかすぐに口にする人って、周りの迷惑を顧みず宗教中心に物を考える風潮がある

あなたの言う神様は、周りが迷惑がってても、私の教えに従いなさいとでも言ってるのか?と問いたくなる。

もし、そうだと言うのなら、そんな教えに従う意味はあるのかと問いたい。

その宗教がカルト宗教でなく、まともな教えを説いている宗教ならば、きっと、その人間がその宗教に依存しすぎているからこそ、いつの間にか、そう言う歪んだ解釈になってしまったのだろう

宗教ばかりに依存しすぎて、宗教にばかり目がいくからきっと周りの人間が見えなくなるのだろう。

親や宗教はやはり完璧ではないので、人類はそろそろ、自分で考えて答えを自分自身で出して行かなければならない時期に差し掛かっているのではないかと思えるのだ。

そうする事、すなわち、育てて貰った者を超える事こそが、恩返しであり一番喜んで貰える事でもあるのだ。


以前、働いたてた職場で、ミスして凄く困ってる従業員を何日も皆で苦労して助けた結果、何とか、乗り切った時の話だ。

その人は、とある新興宗教に入信している人だ。

乗り切った皆で喜びを分かち合ってる最中、その人は、事もあろうか作業終了後の第一声で、こんな台詞を吐いたのだ。

「ホンマ、天に感謝せなアカンわ。神様、おおきにって気分やわ」

あなたが感謝するべきは、まず、手伝ってくれた周りにいる人達でしょ!

神の意志によって、皆が集まってきたとでも言いたいのだろうか。

しかし、僕は無宗教だし、神などに操られてはいない。

僕達は皆、親切心や同情心、仲間意識から手伝ったに過ぎない。

困ってる人に自分の意志で手を差し伸べただけだ。

神が人を集めてくれた訳では断じてない!

この話を一つ例には挙げたが、宗教にハマってる人から、人への感謝でなくまず神への感謝を口にする様を見たのは、これだけではない。

僕が子供の頃、某宗教系高等学校の高校野球の名門野球部の監督が、甲子園で優勝した時だかただの勝利インタビューだかは忘れたが、そのインタビューで勝因を聞かれて「教祖様のおかげです」と答えた時は、テレビを見ていた大人達は軒並み怒ってたのを今でも思い出す。

応援のおかげでもなく、関係者の協力のおかげでもなく、頑張った選手達のおかげでもなく教祖様のおかげと言ったのだ。

この話は、当時、けっこう話題になったので、覚えてるいる人も多いと思うが、ネットもない様な時代の話なので風化していると言えば、風化してしまっている話だ。


宗教からの卒業と言っても、信心を捨てる事とは違う

自然や物など、全ての物や事象に感謝して生きる事は、絶対に必要な事だと思うし、祖先を敬い供養する事も忘れてはならない事だとも思うし、宗教から卒業する事と、信心を捨てる事は違う事であり、信心は絶対捨ててはならないとも思っているし、そこは誤解しないで欲しい。

やはり、僕が日本人なせいなのか、何を話しても日本神道の概念に行き着いてしまうのだが、それは、神道が○○道であるせいかもしれない。

日本の場合、神仏合体の後に、また、神仏分離と言う過程を経て現在に至っている訳で、日本の仏教の解釈には神道の考え方がふんだんに盛り込まれている

そういう意味では、大半の日本人は特に変化なく、良い意味で、昔ながらの宗教観と価値観で信心・信仰心を継続していると言える

特に、宗教観に縛られ過ぎず、供養や感謝の祭りはしっかり行う。

わざわざ、ブログ記事にしてみたものの、日本人はあまり心配なさそうだ。(=⌒▽⌒=)

気になると言えば、日本人は宗教から卒業したのではなく、戦後のGHQの政策もあって、信仰心が失われたのだと言う意見もあり、それも、否定は出来ない事だ。

宗教から卒業する事と信仰心を失う事は別だと言ったが、更に言えば、信心や信仰心は失ってはならないものだと思っている。

しかし、それを完璧だとは思わない事

これがポイントなのだ。

その教えの解釈で誰かを傷付けたり迷惑をかけてしまう様なら、例え、教祖様の教えであれ、親の教えであれ、自分で考えて、その先の答えを見つけなくてはならない

それが宗教からの卒業であり、親離れすると言う事だ。

人として、一人前であると言う事はそう言う事だと僕は思う。

言っちゃ悪いが、いちいち親や教典に答えを聞かなきゃならない様では、半人前もいい所だ。

今まで教わった事を土台に、答えを自分で探す事こそが、親や神が望む事ではないのかと僕は思う。

宗教の信仰は個人の価値観であるし、この考え方も個人の価値観だ。

僕は、宗教卒業派であるだけで、宗教必要派にその考えを押し付けるつもりなど毛頭なく、自分はこんな風に思ってると言う紹介をしただけの話だ

それに、全ての宗教の教えを知ってる訳ではないので、全てに当てはまる話だとも言っていない


角度を変えて同じ事を何度でも言わせて貰うが、いろいろ矛盾がありながらも、人類の為に貢献してきた宗教のその矛盾を、そろそろ自分達の手で一つ一つなくしていかなければならないそんな時期が来てるのではないだろうか?

要するに、早い話が人類の宗教からの乳離れだ。

宗教を無くせと言ってる訳ではない。

人々が、仏陀やイエスやムハンマドの様な指導者や予言者を尊敬し続ける事も問題ないと思うし、神を敬う心も捨てる必要はないと思う。

親から乳離れしても、両親はいらないとはならないのと理屈は同じだ。

要は、乳離れであり卒業なのだ。

ここまで宗教から学んだものをしっかり刻みながら、親を超える様に宗教の教えを超えて行こうって話だ。

国や民族によっては、モラルの発達具合もかなりの差がある。

今、全ての人類が卒業出来るのかと言えばそれは無理があるとは思うが、いつかは、そういった事も視野にいれておいてもいい時期が来てるのではないだろうか。

何度も言うが、親を捨てる訳ではなく大切にしつつ親を超えようってだけの話だ。

理解を得る事が出来るかどうか、かなり怖いと思いながら書いてみたが、これが僕の嘘偽りのない見解だ。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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