この記事は2288文字です。(読破予想時間:約5分26秒)
■はじめに
今日は、料理本やレシピの話。
僕は、18歳で家を出て一人暮らしを始めた訳ですが、家を出たばかりの頃は、料理らしい料理は何も出来ませんでした。
ちょっと、昔にさかのぼりつつ、その話を広げたいと思います。
■変化球や応用編はいらない
ほとんど何も出来なかった自分は、定番料理くらいは作れる様になりたいと、まず、周囲の友達に聞いたりしてみたが、あまり成果らしい成果は得る事が出来なかった。
次に本屋で、簡単なレシピ本や料理の入門的なレシピが載ってる本も見てみたが、どれも自分の欲しいものとは違う。
どういう事かと言うと、誰かに教わったレシピも書籍も、余計な一工夫が必ずと言うくらいしてあるのだ。
料理を一通りこなせるのなら、そういう事も知りたいと思うが、一人暮らしを初めたばかりで、何も出来ない自分としては、全国どこへ言っても通用する、基本形が知りたいのだ。
例えば、卵焼きの作り方なら「卵を溶いて、塩で味付けして、焼きながら巻けばOK」でいい。
あと、途中の火加減を教えて貰えれば、十分な訳だ。
でも、誰かに聞くと、ほぼ必ず「こうすればもっと美味しい」とか「我が家ではいつも」などと言う、余計なものを加えたレシピを教えられる。
そして、基本形を教えてくれる様な人はほとんどいなかった。
料理本に関しても同じで、いくら探しても、そう言った基本形のレシピを掲載してる本には結局一度も出会わなかった。
今は、あるかもしれないが、少なくとも当時、僕は見つける事が出来なかった。
初心者に変化球などいらない。
普通でいい。
いつもそう思ってた。
今となっては、何処で覚えたのか、いつの間にか知らないうちに基本形くらいは大体分かる様になっていたので、変化球も面白いと思うが、初心者には基本形が大切で、やはり基本形があっての変化球だと思うのだ。
スポーツを習う時もまず、基本からな訳で、いきなり必殺技を教える様なコーチはいない。
でも、料理の事を聞くと、普通に基本形を教えてくれる人って、ほとんどいない。
不思議なくらいだ。
目玉焼きのソース派・醤油派など、よくある料理の好み対立の話でも、人は、食に関しては他者に譲りたがらない傾向がある。
これもそういう事なのだろうか。
■あれは焼肉ではない
昔、ある女の子に頼まれて引っ越しの手伝いをした事がある。
当時、僕が、機材車としてワンボックスに乗ってたので、そのせいもあると思う。
報酬は払えないが、終わったら焼き肉をごちそうしてくれると彼女は言うので、その焼き肉を楽しみにしながら、引っ越しを晩ご飯の時間までに完全に終わらせた。
僕は、そのまま焼き肉屋へ行くものと思ってたのだが、そんなにお金がないので、引っ越したばかりのそのマンションで食べようと彼女は言う。
特に問題はないと言う事で、当時、焼き肉に目がなかった僕は、凄く楽しみにその時を待った。
そして、引っ越し祝いと謝礼の焼き肉パーティーが始まった訳だが、独特のあの焼き肉のタレの匂いが漂って来ない。
物凄い違和感を覚えながら、一口、口に入れたのだが、いわゆる『焼き肉』とは全くの別物なのだ。
『焼き肉』と言う名前は普通に料理の名前であって、「肉を焼いてるから焼き肉だ」と言う様な、小学生の屁理屈みたいな話は通らない。
断言するが、あれは焼き肉ではない。
一口食べた時、彼女は僕に美味しいかどうか尋ねるのではなく、「美味しいやろ!」と、美味しくて当たり前の様に言葉を投げかける。
続けて、「このタレ、家でいつもお母さんが作ってくれてたタレでいつも、うちはこれ!」と上機嫌に解説をしてくれる。
お母さんの味と言われれば、もう、こう言うしか正直なかった。
「うん、美味しい (-。-;)」
口が焼き肉の口になってしまってた時の肩透かしもあるにはあるが、どこが美味しいのか分からないぼんやりした味だ。
正直な所、はっきり言って全く美味しくなかった。(-""-;)
未だに、あのがっかり感は、僕の食べ物体験の歴史の中ではトップクラスだ。
当時僕は、焼き肉のタレにはこだわりがあって、チェーン店の味では満足できない様な所があったが、あの時は流石に、手作りとか、我が家の秘伝のとかどうでもいいから「市販のタレでいいから!誰かエバラの焼き肉のタレ買ってきてくれ~!」って気分だった。(;´Д`)ノ
■「我が家では」と言われると褒めるしかない
「我が家では」と言うフレーズが出た時は、いつも少し身構えてしまう。
このフレーズは正に伝家の宝刀で、これを口にされると、僕の性格では、もう自分の好みは言えない。
「もっと、焼いた方がいいよ」だとか「砂糖よりみりんの方がいいと思う」など、意見も出せなくなる。
そんな時、自分の選択出来る言葉は一択だ。
例え、美味しくなかったとしても「美味しいです。(T▽T;)」
これのみ。
旧知の仲の本人が考案したと言うレシピなら、ああでもない、こうでもないと言えるのだが、その家の味と言うものは、それぞれの想いがたくさん詰まってるものだから、こっちとしても大切に扱ったあげたい。
なので、出来ればそのレシピは封印しておいて貰った方が助かるのだ。(^▽^;)
■結論
みんな集まってみんなで何かを作ってパーティーなんかしてる時も、オーソドックスでいいのに、自分ち特有の工夫を押し付け始める奴っていると思うが、僕も、そんな心当たりが何人かいる。
確かに、それが美味しい場合もあるが、美味しけりゃいいってものでもなく、やっぱり普通に食べたかったって事の方が多い。
まぁ、それくらいなら、美味しければ特に文句もないが、こう言った言動は、自分は気を付けたいと常々思ってる事の一つだ。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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