音楽スタジオと防音室の決定的な違い | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3255文字です。(読破予想時間:約7分45秒)

 

プライベートスタジオを検討中の人へのアドバイス。

 

自分のプライベートスタジオを持つ様になって、それ以来、将来プライベートスタジオを作りたいって人によく、いろんな質問をされる様になった。

 

そんな時、質問の返事とは別にいつも経験からアドバイスさせて貰う事がある。

 

それを結論から簡単に言うと、単なる防音室とスタジオとは別物であるという事だ。

 

正直、僕の使用目的ではただの防音室など、ほとんど何の役にも立たない。

 

逆に、趣味で宅録をするだけなら防音室で十分にその目的は果たせると思う。

 

実際には、スタジオも防音室で間違いはないのだが、ここでは便宜上、単なる防音室を『防音室』、本格的なスタジオとして十分に使えるレベルの防音室を『スタジオ』と区別して呼ばせて貰おうと思う。

 

あくまで、ここでの便宜上の区別であって、現実にそんな呼び分けはないという事を断っておく事にする。

 

 

僕は、家を建てる時にどうしてもこれだけは譲れないってものが、自宅に小さくてもいいので、本格的なスタジオを作る事だったのだが、念願かなって自分の家とそのスタジオを一緒に建てたのが約6年程前。

 

自分なりに調べて、某楽器屋さんを窓口にYAMAHAの設計で楽器屋さんに施行をして頂いたのが、今の、プライベートスタジオだ。

 

今の家を建ててくれた不動産屋さんではなく、それまでに、回った不動産屋での話。

 

その不動産屋は、家を建てる業者とこっちが依頼するスタジオを施行する業者の仲立ちをするのが面倒だったのか、マージン的な事とか取引き的な事で何か不都合があるのか、しきりに、自分のところでスタジオ施行させて貰えないかと打診してきた。

 

そのやり取りの中で、専門業者でないと不都合が生じる事や、こっちの思ってる施行が出来るかとの細かい問いに、全て出来ると言ういい加減な返事が返って来る。

 

結局、その不動産屋は、その点でもこっちを騙そうとしていた事とか他の部分でもいい加減な部分があちこち見受けられたので、お断りをして、別の不動産屋さんにお願いして今の家を建てた。

 

その不動産屋さんは、古くからやってる大手の老舗不動産屋であるせいか、全て快く了承してくれ、業者さんとの仲立ちも問題なくやってくれて、おかげさんで、家もスタジオもスムーズに施行が進んだ。

 

前置きが長くなったが、アドバイスさせて貰う事と言うのは、キチンとした音楽スタジオを作りたいのなら、さっき話した様なたちの悪い施工業者の話に騙されるなって事。

 

ごく普通の施工業者の場合、そういう施行のノウハウもなければ、経験もない。

 

要するに、スタジオではなくただの防音室なのだ。

 

大きな音でAVを見たいから、防音室を自宅に作ったとかって話を、とある芸能人が話してたが、そんな目的なら、とにかく外へ漏れる音を遮断する事だけが目的の防音室で十分だろう。

 

ただの防音室とスタジオでは費用も随分違う

 

いい加減な不動産屋は、それをさも、同じものを安く作れる様な口ぶりで薦めてくるので要注意だ。

 

安いと言っても、やっぱり大金なので、後で後悔は絶対にしたくないだろうし、レコーディングに使ったりしたいのなら、専門業者に依頼する事をオススメする

 

断言してもいい。

 

いい加減な業者に任せて「安く出来て良かった」とは絶対にならない。

 

間違いなく後悔するだろう。

 

 

では、防音室とスタジオではなにが違うのか、簡単に3つ程あげておく。

 

勿論、たくさんあるうちの3つだ。

 

まず、何もノウハウのない業者の施行で防音だけしてある部屋で音を出すと、音が回るのだ。

 

これは運が悪いと音が回るとかって話ではない。

 

何もノウハウがなければ、ほぼ確実に回る。

 

このアドバイスをさせて貰う相手はいつも、スタジオの事を詳しく聞いてくるくらいだから当然、バンド経験がある人間ばかりで、この表現だけですぐに言わんとする事を理解して貰える。

 

これだけで理解出来ない人は、スタジオみたいな贅沢品はおそらく必要ない。

 

ただの防音室で十分なのではないかと思う。

 

単にステイタスが欲しいのなら、防音室をスタジオと呼べばいいだけの話だ。

 

防音すらされてない部屋をスタジオと呼んだって、誰にも迷惑はかからないし、実際にそう呼んでいる人はたくさんいる。

 

実際、自分達も昔、皆で集まって楽器を触って遊んでるだけの普通の民家の部屋をスタジオと呼んでた事がある。(笑)

 

話を戻すと、楽器や歌の練習をするだけならまだしも、レコーディングでは、音が中で反響する様なその現象は致命的だ。

 

他にレコーディングで重要な事は、クリーンな電源の確保

 

この意味も必要性も理解出来ない様な業者の出番などない。

 

そして、この意味が分からない人も、おそらく本格的なスタジオはいらないだろう。

 

磁場を発生しない照明システム

 

蛍光灯の点灯した部屋でアンプを使用して、ノイズが発生してどうしても消えないと言う経験を皆してると思うけど、自分で作ったスタジオでこの現象が起きると、泣くに泣けない。

 

借りてるスタジオなら、別のスタジオへ行けばいいだけだが、プライベートスタジオだとそうはいかないだけに。

 

ざっと3つあげたが、最低でもこれくらいは必須だ。

 

他にも、書き出すとキリがないくらいあって、それを専門業者だとこっちの抜けもフォローしてくれて、打ち合わせもスムーズにいく。

 

簡単な話、「音が回らない様にして下さい」なんて注文は当たり前過ぎて、不要な相手なのだ。

 

何も言わずとも、『スタジオ』を作ってくれる訳だ。

 

防音室ではなくライブハウスやスタジオ施行を専門に手がけてる様な業者は、こちらの音に対する希望から何から、本当に痒い所に手が届く様に要望を満たしてくれる。

 

これが、長年の経験で培ったノウハウなのだろう。

 

それと、防音の度合いを示す数値でdr-35とかdr-40とかって聞いた事はないだろうか。

 

これは、例えばdr-35なら35デシベル、音をカットしますよって意味なのだが、これをどこで計測するかって基準が各業者によって違うので、この数値に騙されてはならない。

 

正直、不動産屋と話をする前にあちこちモデルルームやショールームや楽器屋さんが実際に施行したスタジオやらをあちこち回って出した結論では、スタジオ施行の専門業者と違って普通の施行業者の基準は甘過ぎる

 

何デシベル下がったかなんて、部屋の外周の何処で計るかによってまちまちなのだが、自分達にとって、一番都合のいい数値を拾っているとしか思えない様な結果だった。

 

その点、専門業者は実にシビアで、dr-40と言えば、どこで計ろうが最低限40デシベルはクリアしているのだ。

 

但し、自分が調べた範囲での話なので、専門業者を謳ってるからと言って、全てそうだとは限らないと言っておく。

 

施行する前に、自分の足と目と耳で確認する事を強くお薦めする。

 

うちのスタジオの場合は、一番最低の数値でもdr-65まで防音効果がある事が、施行後の立ち会い検査の結果で確認がとれている。

 

僕の予想を遥かに上回る好結果で、とても感謝してるし、満足もしている。

 

平たく印象を言うとdrの数値が最高値である一般業者と最低保証値である専門業者という印象だ。

 

ちなみに、民家にここまでの施行をしたのは初めてだと業者さんが言ってた。

 

相当、細かく注文をつけたのに、その全ての仕上がりに納得している。

 

まぁ、リハ(練習)だけが目的なのか、レコーディングにも使うのか、目的によってそれぞれ考えてくれたらいいと思う。

 

あと細かい事を言うと、一般業者は家のローンに防音施行の分も組み込めるが、専門業者は現金一括でしか受け付けてなくて、ローンはきかなかった。

 

今は、曲作りからリハーサルからレコーディングまで、全ての作業をここでやっているが、何の不満もない。

 

 

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