気になるおばさん

この記事は1089文字です。（読破予想時間：約2分35秒）

昨日、スーパーマーケットでの出来事。

夕方、近所のスーパーで買い物をして、サッカー台で袋詰めを始めた時、自分の隣に見知らぬおばさんもやって来たなと思ったその直後、自分の近くをうろうろしていた小学校1年生くらいの男の子とそのおばさんが、急にそれぞれ大声で驚き合っている。

そんな光景はまぁ、どこにでもある光景なのだが、袋詰めをしながら自然と聞こえる会話から、だんだんそのおばさんの正体が気になり始めたのだ。

おばさん「一人で来たの？　おうちの人は？」

子供「レジに並んでるから、ここで待ってるの」

この時点で子供は既に、おばさんの手を取って積極的に手をつないでいる。

かなり懐いている様子だ。

子供「何、買いにきたの？」

おばさん「晩ご飯のおかず」

子供「どこに住んでるの？」

住まいを知らない事から、どうやら、親戚のおばさんや近所のおばさんではない。

でも、懐き方は半端じゃない。

そもそも、自分の子供時代を思い出しても、自分自身もその友達も皆、友達の親や近所のおばさんにここまでベタベタしないし、こんなに根掘り葉掘り興味を持ったりしない。

このおばさん、何者なのだろう。

最初は盗み聞きするつもりはなかったが、自然と耳に声が入ってくるくらいの声の大きさで二人が話してたのと、さらに至近距離だったので、このあたりまでごく自然に聞こえてしまった。

しかし、このおばさんと子供はどういう関係なんだろう？

このおばさんは何者なのだろう？

これがもの凄く気になって、結局、袋詰めしながら聞き耳を立てる事に。（笑）

さらに子供が「マンションの何階に住んでるの？」

既に、手を繋ぐ仕草から手にぶら下がる様に甘えている。

もの凄い、信頼のされ方である。

その調子で子供の質問攻めが続いて、子供が「遊びにいってもいい？」と聞く。

おばさん「いいよ、いつでも。みんなも誘って遊びにおいで」

おお、あっさり受け入れた！

今の今まで住まいも知らなかった子供を。

何者なんだ！？

子供「一人で住んでるの？」

おばさん「先生ね、旦那さんと一緒に住んでるの」

おおー！！！

先生だったのか！

これは納得！

てか、答えが分かってしまえば、正体はそれしかないじゃないかって気になってくるから不思議。

この４月に入学したての新一年生が担任の先生とスーパーで出会って、興味津々なのか、あるいは、３月に卒園した幼稚園の先生と感激の再会をしたのかは分からなかったけど、丁度、おばさんの正体が先生だと分かったトコで、袋詰めが終わってスーパーを後にした。

少し、日が落ちかけの外は、いかにも５月らしいぽかぽか陽気を残したまま、まだまだ明るい。

やたらすっきりした気分が、外の気候とリンクした。

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