登場人物紹介
2022年1月
母の入院をきっかけに
40代にして認知症の父の
介護をすることになりました
2023年現在
母は今も入院中
くわしく知りたい方はこちらもどうぞ
特養にいる認知症の父に
面会してきました


父は
ハッとした顔をして
言いました
めっちゃ前のめりで聞いてきた
あっ
これは
娘と認識されてない
次回から名札が必要ですね

娘と認識されないのにも
慣れてきました
たぶん
名前を知りたがるということは
「好き」って思ってくれてる
「また会いたい」と
思ってくれてる
娘とわかっていないのに
好きって思ってくれた
会いたいと思ってくれた
それって
素晴らしいことじゃないですか?
そのうち
わたしのことを
すっかり忘れてしまう日が
来ると思う
娘だとわからなくても
わたしだとわからなくても
好きになってもらえるなら
会えた時に
あたたかい気持ちになってくれるなら
それでいいと思う
忘れられてしまうのは
さびしいけど
悲しいけど
わたしたちの過ごした時間が
消えてなくなるわけじゃない
わたしが全部
覚えてる
わたしも忘れちゃってることは
たくさんあると思うし
これからも
忘れていくと思うけど
わたしが元気に暮らせていることが
父と母が
わたしをしっかり育ててくれた証
子供のわたしが
しっかり生きること
幸せに生きることが
父と母の人生を
肯定することにもなると思う
なので!
改めて
充実した人生を
幸せな人生を生きることを
誓います

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