認知症で車いすの父と
ハッピー
病院受診ミッション
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初めてのトイレ介助
挑戦中でございます
父の頑張りにより
車いすに座った状態から
とうとう
用を足せるスタイルにまで
進化を遂げました
父も安堵したようで
大きく息を吐き
後ろにもたれるように
背中をそらしました
お父さん
頑張ったもんね
無理させちゃってごめんね
くつろいだ様子の父の後ろに
幸せオーラが見えそうなほどです
さあ、どうぞ
思う存分
排泄してください
えっ
ちょっと
お父さん?
立ちあがろうと
してませんか?
まだ何も
排出してないですよね?
えっ?
トイレに行きたいんじゃなかったの?
トイレに行きたいと思ったけど
気のせいだったってことかな?
いや、待てよ
そういえば
「おしりが痛い」と言っていましたね
「椅子に座りたい」とも言っていましたね
まさかとは
思いますが
おしりが痛くて
他の椅子に座りたい
でも
椅子に移りたいと言うと断られる
トイレなら断られまい
っていう作戦?
いや
まさか
まさかねえ
深読みしすぎかな
認知症の父は
記憶の保持がかなり難しいので
順序立てて考えたり
要望を出すことはできないと
思っています
しかし
車いすから立つために
「トイレに行きたい」
と言ったのだとしたら…
意外としたたかなのかもしれない
お薬のせいで
ぼんやりして
口数が少なくなっている父は
何も言い訳しませんが
もしこの状況で
父が何か言うとしたら
トイレに行きたいとは言ったけど
用を足したいとは言っていないよ
アッハッハ
と言うかもしれません
