第467話/ウシジマくん53
キャバクラのオーナー、篠田の家に泥棒に入るのに、甲児は丑嶋を呼び出す。メンバーはほかに潜舵という、この件の提案者と、その友人っぽい金髪くんである。
家には誰もいないということだったが、篠田とその奥さんっぽい女がふつうにいた。丑嶋があっという間に金をみつけたが、どうも、潜舵が聞いていたように3000万もないみたいだ。興奮気味の潜舵の声を聞いて、篠田は彼が誰だか気づいてしまう。甲児は篠田と女を殺すことに決めるのだった。
潜舵と金髪が篠田を車に連れていく。丑嶋は女を運べということである。金は甲児がもつのだろう。甲児が丑嶋をメガネゴリと呼んでいてちょっとおもしろい。いや、あんなムキムキになったことがないから、じぶんよりちょっとだけサイズの小さいマッチョがどういうふうに見えるのかわからんけど、甲児がいうなよ。
しかし丑嶋は、女は必要ないだろという。別に慈悲の心に目覚めたわけではなく、リスクの問題である。いきなり意見されて甲児はいつものように「あ?」となるが、ふつうに反論しているのが彼らしい。まあ、ちょっと年下っていうのもあるのかな。素性がバレたんだから殺さなければ、というはなしなわけだが、しかし女のほうはバレていない。なぜなら、顔をビニールで覆われたうえに、爆音で音楽を聴かされているから声も聴いていないからである。甲児はどうもこれを知らなかったようなので、侵入するなり手際よく丑嶋がやったということだろう。しかも、ベランダから確認できるところにすでに警察がきている。二人を運ぶのはリスキーすぎるということだ。急遽参加させられた丑嶋のほうが即興でなにもかもスマートにできてしまうところに場数のちがいが感じられる。どれだけ凶暴でも、この手のスマートさはやはり経験がものをいうのだろう。
帰りの車で甲児が潜舵に問いかける。誰もいないはずなのに話がちがう、それに警察がくるのが早すぎると。やっぱり格闘技をやっているせいか、甲児は基本的につねに穏やかな口調で、このときも別に責めている感じはない。ただ事実関係を確認しているというふうだ。家に誰もいない、また金がいくらある、等の情報は、篠田の店に仕込んであったキャバ嬢がネタ元である。彼女にはめられたのではないかと。しかし潜舵は、そんなことをする理由がないと応える。こんな凶暴な連中をはめようとしたら、失敗したときのことも含めて、よほどの理由がないと考えつくことすらないだろう。甲児はなにか感情的なものを想像する。篠田とその女のあいだになにか個人的な確執があって、このように強盗を失敗させることで、結果篠田を殺そうとしたのではないか。だがこれも潜舵はあっさり否定する。金にしか興味ないヤリマンだと。
そうだとすると、とりあえず女がじぶんの意志でこの状況をつくりだしたということはありそうもない。裏に絵を描いたもの、甲児たちをおとしいれようと企てたものがいて、それが、うまく女を利用したのではないか。だが、甲児たちが逮捕されて喜ぶ連中はいっぱいいるので見当がつかないと、今度は金髪がこたえるのだった。
ところで、以上のやりとりを、潜舵も金髪もほぼタメ口で行っている。かつてのシシックでは考えられなかった状況だ。丑嶋がタメ口でしゃべったときにそれを指摘してキレていたように、兄はそこのところは厳しかった。甲児は、あのシシックを含みつつ、さらに巨大化、また社会化した会社を運営している。なので、それを踏まえてタメ口をそれほど制御していないのかもしれない。が、潜舵との描写を思い返すと、これは、カウカウのような関係性を見たほうがよいかもしれない。
なぜこうなったのかは後回し、いまはとりあえず篠田を始末することだ。車の後ろには椚のオムツがある(あと、たぶん椚もいるはず)。甲児は丑嶋に、そのオムツを篠田に履かせるようにいう。
到着した場所はどこか山奥の廃墟だ。オムツを履かされた篠田が吊るされている。そのときに、排泄物が全部出てしまうから、そのためにオムツを履かせたようだ。
篠田の小便がオムツの許容範囲を超えて漏れ出ている。だが、息を吹き返すかもしれないので、甲児はもう十秒、潜舵に綱をおさえているようにいう。どうもこの綱は、泥棒するときにつかった命綱のようである。
甲児が合図をして、丑嶋に篠田を下ろすようにいう。潜舵は、どういうテンションなのか、ひとひとり殺していながら、篠田の時計を奪ったり、陰を踏んだりしてのんびりしている。それもなにか意図があってだろうか。
丑嶋と潜舵の共同作業である。潜舵は、なにかこう、パリピ的なところがあるというか、丑嶋とは反対のタイプで、車のなかでもいかにも両者は合わない感じがしたが、丑嶋はふつうに「ロープ緩めていいぞ」なんていっている。さらに、だいぶ気さくに、なぜこんなところまできたのかと問う。どうせ死体処理を滑皮に頼むんだし、直接そこにいって殺せば手間も省けるし、移動が減るからリスクもなくなる。
その理由はすぐにわかる。丑嶋のうしろにまわっていた甲児と金髪が、強盗につかったバールをふりかぶって、丑嶋に振り下ろしたのである。誰かの悲鳴があがるが、どうなったかは不明だ。
たぶんジムの帰り、戌亥と柄崎が夜道を歩いている。丑嶋サイドと同じ時間軸のようだ。
柄崎が裏稼業の未来について語る。ちょうど、滑皮に、稼げない闇金なんて辞めてしまえといわれたばかりだ。闇金の連中はみんな飲み屋かギャンブルに散財してしまってなにも残さない。一握りのものはそれを元手に不動産やネットビジネスをはじめたりする。そういう会社は、会社名がワールドなんちゃらとか光なんちゃらとかになっていて、後ろめたさがあらわれているのだそうだ。
「裏の人間はみんな表に出たい」。そういう本音が、誰にもあるのだ。
しかし戌亥はそれを「眠たいこと」といって遮る。彼はスマホで獅子谷の車に仕込んだGPSを確認していたのだ。それが山奥で30分もとまったままなのだ。いよいよ、そのときがきたと戌亥は感じたかもしれない。すぐに行けと、柄崎にいうのである。
しばらく考えた柄崎は、滑皮に足代としてもらった金を丸めてそのへんで寝ているホームレスだか酔っ払いだかのところに投げ、場所を聞いて出発するのだった。戌亥は不安に感じている。頼りないということだけど、誰がいっても甲児とその仲間が相手じゃ不安である。戌亥パワーで誰か手配できればよいのだが。
そこに、ハナクソ先輩こと巳池が通りかかる。車で送ってやると。戌亥は断ろうとするが、車内にいた豹堂が、なかば強制するのだった。
つづく。
ようやく豹堂が中心の動きにからんできたぞ。柄崎だけじゃ不安ということで、豹堂がこの件にぶつかることになるのか?しかしこの件にはまだ滑皮はかかわっていないからな。この作品では、度を過ぎた半グレに対してヤクザはあまりいいところないが、豹堂は熊倉のようにはならないだろう。
金は手に入ったものの、おもったほどの額ではなかったし、今回の強盗はなかなか危なかった。丑嶋がいなければもっと手間取ったかもしれないし、むだに女性を引っ張ってきて警察が到着してしまっていたかもしれない。情報源の女と、それをもってきた潜舵には、以前のシシックであればまちがいなくペナルティが課せられていただろう。しかし甲児は別に怒っていない。問いを立てはするが、潜舵を責めてはいないし、この状況であれば当然責任を感じるなりなんなりして冷静ではいられないはずの潜舵も、ふだん通りである。
ひとつには、このあと行われる予定の丑嶋殺害計画が、彼らを団結させている、ということもあるかもしれない。甲児のふりおろしたバールが丑嶋に当たっていたとしても、彼らはまだ丑嶋を殺せない。滑皮に金の隠し場所を吐かせるようにいわれているからである。となれば、この夜はまだ続く。丑嶋がふつうの不良ではないことも、いくら潜舵などがじゃっかんお気楽っぽいところがあったとしても、理解しているだろう。この緊張感が、いってみれば、強盗を気分的に「前座」にしている可能性も、ないではないのではないかとおもわれるのである。
というのは表面上のことで、もう少し考えると、会社としての特質が見えてくるかもしれない。
潜舵と金髪くんは甲児に対してほぼタメ口である。この感触は、カウカウのものとよく似ている。柄崎や加納は、会社が立ち上がってからは敬語になっていたから、もっと微妙な時期、海老名が強盗を企てて、獅子谷鉄也が死亡するくらいまでのあの短い時間、あのときの丑嶋たちの感じが近い。あのとき、柄崎たちは友人として丑嶋に接していたが、リーダーはすでに丑嶋であり、柄崎たちは丑嶋の判断で動いていた。
だからといって潜舵が甲児とタメということにはならないが、思い出されるのは、潜舵が強盗を計画したときのことである。篠田の店を荒らしにいった潜舵は、ついでに仕込んでいたキャバ嬢から篠田の隠し金のことを知った。強盗をするので面の割れていないものを用意してほしいと、このようにはなしは進んだのである。キャバ嬢を仕込んでいるくらいだから、なにかあったら強盗するぞ、くらいのことを、甲児が前々からいっていたということは考えられる。それにしても、たったいま判明した情報に対して、部下である潜舵が強盗を決定し、しかもひとを用意してくれと甲児に頼むというのは、なにかちょっと不思議なのである。しかも、その潜舵の態度がどうのというのに加えて、甲児はそれに応じるわけである。ここからは、たんに、甲児が潜舵を有能なものとして信頼している可能性がくみとれた。ただ、そうすると、今回のリアクションがまた不思議なものとなる。信頼していた部下の情報にしたがって強盗したら、なにもかもまちがっていて、危ない目にあったわけである。「信頼」が潜舵にある程度の自由を許し、またタメ口のようなことを認めさせていたのだとすれば、このときこれは失われるはずなのである。ただたんに、鉄也のころの教訓を踏まえて、甲児が我慢しているだけなのだろうか。
この件で興味深いのは、最初に書いたように、潜舵じしんが、責任を感じている様子がないということである。ふつう、じぶんの情報で行われた違法行為が失敗しかけたら、いくら甲児が優しくても、「おい」となる覚悟を決めるか、少なくともこれは具合の悪いことになったぞと、感じそうなものなのだ。だが、潜舵にはそういった様子がまったくない。ちょっと天然くさいので、素でなにも感じていないのかもしれないが、どうもここに、甲児が築いた新しいシシックの体質があらわれているようにおもわれる。ひとことでいえば、責任の所在というか、責任を引き受ける回路が、シシックとはまったく異なっているのだ。
獅子谷鉄也の、特に初期のころのシシックは、ランキングシステムが従業員の価値を決定していた。売り上げ上位のものは鉄也の恩恵に与かり、下位のもの、特に最下位は正座を強いられ、最悪罰を加えられる。耳を切り取るなど異常性もあったが、それが一貫しているものであれば、合理的と捉えられないこともなかった。しかしやがてそれは、鉄也のご機嫌だけに支配されるようになる。海老名のような、たぶんあんまり気に入られていなかったものが、特に理由もなく正座させられ、強盗が入れば、ほとんど根拠なしに従業員すべてが疑われて拷問される。それを受けて、椚はついていけなくなり、鉄也を殺したのである。
ランキングシステムは、時がすすむにつれて、会社全体の収益を損なう可能性を含んでいる、偏差値のようなものだ。ランキングとは、売り上げの比較でしかないのだから、1000万が1位のこともあれば、100万が1位のこともある。そして、とりわけシシックのように、最下位にはおそろしいペナルティが待っているという状況では、1000万を狙うより、100万で1位を狙ったほうが合理的である。洗脳くんの神堂は、上原家に同じような状況をつくっていたが、そこでは正しく足の引っ張り合いが起こっていた。鉄也が暴走した表面的な理由には、警察とヤクザ、そしてクスリがあったとおもうが、ひょっとすると、具体的なところではこういうある種の市場原理のようなものが働いて、全体の売り上げを落としていたのかもしれない。
ともかく、シシックには、責任の所在を追及することで会社を成立させているぶぶんがあった。初期においては、売り上げにかんしてはすべてその店長の責任であるとして、よければほめて、悪ければ耳をとっていた。後期では、その責任と責任者の関係が確認されなくなった。つまり、売り上げを落としたり、強盗を企てたりということをひとまとめに「ミス」とすると、初期では、そのミスをしてしまった人物の責任が追及されたが、後期では、その人物が誰であるかは無関係になってしまったのだ。このことで、シシックは鉄也個人の持ち物のようになり、彼の気持ちひとつで、この「ミスをした人物」にじぶんがなりうる、という状況が呼び込まれた。そんなことをする人物はとてもおそろしいので、しばらくはそれでも運営できたが、やがて椚のような男もでてくる。なにをどのように結果を残そうと、あるいはじっさいにミスをしようと、原理的にはすべて無関係になってくるからである。しかし、これは従業員視点である。鉄也の視点でいうと、シシックであるミスが起こって、それを補うなにかを彼は行うことになる。誰かが強盗を働いても、恐ろしい罰を加えれば恐怖政治はより徹底され、等価というわけにはいかないが(じっさいにはそれをするほどシシックは崩壊に一歩近づくことになる)、少なくともなんらかの補償はできたわけである。鉄也は、ただこれを行うだけである。ただし、それは、なるべく合理的であり、そのシステムに属するものの納得が得られるものでなければならない。そこでランキングシステムが採用されることになるのだ。これが、やがて補償という事実だけ求められるようになる。こうなった原因として、鉄也じしん余裕がなく、合理性を維持できなくなったということもあるとおもうが、それに関係して、彼自身のなかで、従業員どうしの区別、価値の差異がほとんどつかなくなっていたということもあるだろう。椚の友人が死んだときの鉄也のリアクションがそれを示しているだろう。後期の彼には、椚と椚の友人のあいだにちがいがないのである。
そうして、シシックでは、「ミス」に対する責任が、そのミスをしたものから、同じ価値の誰か(鉄也には従業員の区別がない、というはなしなので)に求められるように変化していったのである。
これを踏まえて甲児だ。甲児の会社、ここではネオシシックと呼ぶが、ネオシシックは、シシックの失敗を教訓としつつも、それを否定せず、包括的に止揚することで成り立っている。そのひとつのあらわれが、「警備会社」と「格闘イベント」だ。かつての獅子谷兄弟は、表と裏から互いを規定し合い、支えあっていた。じっさいには兄が弟を支えていたのだが、むろん、弟の存在が兄を支えていたぶぶんもあった。甲児は響きも優等生なアマチュアボクシングの選手であり、兄は明らかに、表舞台で活躍する弟の姿を夢見て裏社会で蛮勇をふるっていたはずなのである。この裏側の獅子谷が崩れる。そのことによって、甲児は、支えを失うのではなく、裏側へのコミットを開始することになる。ただ兄になりかわるのではない。ひとりで両方を体現するようなありようを目指したはずなのだ。このとき甲児は、裏側のみで機能できた鉄也の暴力を、陽のあたる場所で機能できるものに読み換えることになった。それがこのふたつなのである。「獅子谷鉄也魂」を胸に刻んで、彼は、兄のありようを否定せず、含みながら、シシックを新しい段階に進ませたのである。
このことがおそらく会社の運営にかんしてもいえる。シシックでは、責任はすべて「人物」に求められた。当初これは、正しく、その「ミス」をした人物に求められた。だが、やがてそれは、「誰か」になっていった。甲児はおそらく、この段階の鉄也の視点から、属人的な責任というものを取り去ったようなものを見ている。というのは、たとえば今回にかんしていえば、潜舵が「ミス」をして、その責任は潜舵にある。この状況で、初期シシックでは、潜舵が罰を受ける。後期シシックでは、潜舵かもしれないし、金髪くんかもしれない、とにかく「誰か」が、潜舵が受けるべき罰と等しい罰を受ける。この段階で責任を追及しない場合は、ただ甲児が我慢しているだけということになる。だが、今回の甲児と潜舵のやりとりからはどうもそれが感じられない。来週なんらかの動きがあるかもしれないので、この長い考察も今回だけのものとなる可能性もあるが、ともあれ、我慢しているものであれ後回しになっているものであれ、そもそも「責任」が、そこにはないのではないか、ということなのである。どうすればそのようなことが可能なのか。ひとつには、いうまでもなく、寛容さである。そしてもうひとつは、コミュニズム的に聞こえるかもしれないが、あるふるまいを、ある人物のものと接続させては見ないという方法である。だらだら長くなってきたので簡潔にいうと、要は、ここで「ミス」をしているのは、潜舵ではなく、我々、つまり「会社」なのである。甲児じしんももちろん、この視点で見ているのであれば、潜舵のふるまいとミスと結びつけて考えることはないし、ということは責任の追及などということも出てこない。そして、潜舵じしんも「会社」(あるいは獅子谷甲児)の肉体として動いているという自覚があるから、やべえ、怒られる、という感じにならないのだ。もし責任の所在を追及する必要があるなら、それは「会社」であり、会社を会社が罰するということはできないのである。
この視点が甲児にどのようにしてやってきたのかというのが、シシックの最終段階なのである。鉄也は、さまざまな事情から、従業員どうしの区別、価値の差異を見失い、すべて道具のようにあつかっていた。これが負の側面である。甲児はそこから正の側面を掬いだす。ミスに対し、鉄也は手当たりしだい疑ってかかる。区別がないのだからそれもしかたない。甲児はそれを読み換えて、責任をひとりの人物に回収させることをやめ、ある種の一体感をもたらしているのである。
こういうありようは、ひとりでも「ずる」をするものが出てくると破綻しかねない。しかし、それこそ暴力の出番という感じもある。いったい、あの甲児を出し抜こうとするものがネオシシックから出てくるだろうか。
今回は柄崎が逃亡者くんのマサル状態になっていた。海老名や鯖野も強盗前に似たようなことをいっていたし、半グレの裏稼業のものには普遍的な感傷のようである。だが、これが柄崎に不似合いで、眠たいことに見えるのは、柄崎はそんなことをいう人間ではなかったからである。むろん、社長の件が関係している。闇金業としての柄崎のプライドは丑嶋に依存していた。唯一無二の超人である丑嶋、をサポートするじぶん、という図式が、彼の自己同一性を強固なものとして、プライドを与えていたのだ。しかし、これが崩壊しつつあった。「最強の柄崎」を目指す、それが彼の人生の志向性を守っていたのだとすれば、それが失われたとき、裏稼業の彼もまた失われる。これが、何週か前に、丑嶋にタメ口をきかせた。彼が丑嶋にタメ口をきくのはシシックの件以来である。そして、あのころの若い柄崎は、いまの彼が語るように、まさしくギャンブルに全財産を投入して一喜一憂していたのである(現在の柄崎も似たようなことして失敗しているが)。現在の柄崎は、あの、ネットカジノの画面の前で絶望していた彼と響き合うものだ。忘れていたその感覚が柄崎によみがえりつつあるという場面なのだ。
滑皮のくれた足代は、そこから脱出する切符代のようなものだ。柄崎はそれを捨てて社長のもとに向かう。戌亥は戌亥で使命を果たしている。滑皮に情報を与えつつ、バレない程度に丑嶋をサポートするのである。それを受けてか、柄崎はじぶんの使命を思い出した。ここに豹堂がからむのかどうかわからないが、とりあえず柄崎は大きな車に乗っていくといい。
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