おはようございます晴れ

昨晩お知らせあげようと思ってたら寝落ちてました…すみませんあせる

 

「ツイキャス本放送(お久しぶりです)」(タイトルはもはやこのままです笑)
放送予定日時:1月19日 土曜日 22:00~(1時間予定)

主な放送内容:「最近アップした作品について」

          「マシュマロの質問コーナー」

           「白瀬の近況(時間があれば)」

URL : http://twitcasting.tv/tsubameshirase
閲覧パスワード:spa

 

「ツイキャス オタク放送」(タイトル思いつかなかった…)

放送予定日時:1月19日 土曜日 23:00~

主な放送内容:最近のオタ趣味について

         (最近聴いている音楽〔主にアニソン・キャラソン〕流しながら話します)

URL : http://twitcasting.tv/tsubameshirase
閲覧パスワード:spa

 

本放送の方はバックナンバー残します。

オタ放送の方は、音楽流すこともあってバックナンバーは残しません。。

 

そして、質問は匿名メッセージサービス「マシュマロ」で受付中です音譜

個人情報に関わることを除いて(笑)

できる限り全てにお答えしようと思ってますので、

よろしければ下記からご質問くださいニコニコ

https://marshmallow-qa.com/tsubameshirase

 

マシュマロがうまく使えない場合は、ブログのコメントでも大丈夫です!!

(白瀬が承認しなければ公開されないのでご安心くださいー)

それでは、ご都合つく方、是非流し聴きしてやってください(笑)

明けましておめでとうございますビックリマーク

昨年は相変わらず亀ペースの白瀬にお付き合いいただきありがとうございました。

今年も大きくペースは変わらないかと思いますがあせる

変わらずお付き合いいただけたらうれしいですラブラブ

 

こんな時間の更新ですが、これは既にとっくに仕事始めした白瀬ですが

昨日皆でさあ帰ろうというときに目眩で階段落ちをやらかして

それが上司・同僚の前だったものですから無理矢理有給とらされて暇だからです(笑)

ぶっちゃけ目眩は女子毎月のものが原因で自分的には珍しくもなんともなく

階段落ちも過去2,3回はやらかしてるんですが人前だったのがよくなかった…あせる

 

さて、そんな年末年始ですが、白瀬には珍しくこの短期間に2本更新しましたビックリマーク

 

まずは「メガネ教師」35話 前編です。

テーマ的にはカレカノ話ではド定番中のド定番ですが。。

気が強くて男勝りでも咄嗟のことには意外と対応できない実嵐ちゃんです。

そして意外と独占欲の強い風丘(意外でもないのか?笑)。

今回は学校編ではないので、地の文では「葉月」「実嵐」と下の名前で書いています。

学校編では見えない仁絵の一面も見れて、実嵐との絡みも書けて既にほぼ満足(笑)

残すはスパシーンですが、

はてさて葉月は彼女にはどんな感じでお仕置きするか…。イチャイチャはあるのか?

乞うご期待…と言えるほどの出来になるか不安ですが、鋭意執筆中です!!

 

それから問題作(笑)、ストームライダーの二次創作です。

いつかやってやろうと高校時代から思い続けて遂にやってしまいました。

完全な自己満足です←

アトラクション乗ったことのない方にはなんのこっちゃ…?な話になってしまいましたアセアセ

(一応冒頭になんとなく説明いれたものの。。です。)

そしてなんたって10分弱のアトラクションくらいしか元ネタがないので

もうご都合主義満載設定盛りまくりですあせる

ディズニーファンの方たちとも解釈違いを起こしている可能性大いにあります。

つまりは自己満足(笑)。

でもアトラクションがクローズしてしまってから、もういよいよ書こう、と思っていたので

実現できて個人的にはとても嬉しいです音譜

初っぱなからブラシというハードスパですが、大人の男同士だしいいよねビックリマークと書きました。

ちなみにキャラクターイメージは、ピクシブで「ストームライダー」と検索して

真ん中あたりに「デイビス&スコット」のタイトルで出てくる素敵なイラストがあるのですが、

白瀬は勝手に個人的にこのイラストでイメージして書いてます。

特に交流がある方ではないので掲載は出来ませんし、

サイトの内容がこんななので(笑)リンクもとりあえず控えるので、気になる方は検索してみてください。

 

ところで年末年始は人生久々の遊園地に行ったり(ハイネのイベントのためですが笑)

紅白で刀剣男士を家族に紹介したりと、記事に出来そうな小ネタもあるんですが

いつもツイキャスのネタに困るのでその時用にとっておこうかなと思います←

11日(金)か13日(日)あたり考えてますがどうかな…。また告知します。

 

それでは改めて。

今年もよろしくお願いしますクラッカー

ビックリマーク注意ビックリマーク

※こちらの作品は、東京ディズニーシーにかつてあったアトラクション「ストームライダー」の

 ストーリーを使用した二次創作のスパ小説となっております。

 断片的な情報しかないため、作者のご都合主義による想像によって設定がいろいろ盛られています。

 特にこのアトラクションおよびキャラクターにこだわりのある方、思い入れのある方は

 恐れ入りますがバック、もしくは自己責任でお読みくださるようお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~ 疲れた。」

司令室から出てきたデイビスはやれやれ、と伸びをした。

デイビスは対ストーム用航空機「ストームライダー」のパイロットだ。
 

今日、超大型ストームを消滅させるミッションに向かった。
ストームの規模は大きいものの、ミッション内容としては比較的安全性が高いものとされ、

コックピットの上に設けられたビューポートには一般の見学客も同乗してのミッションだった。
しかし、デイビスとペアを組んでいたスコットが操縦する1号機が落雷を受けミッションから離脱する事態となり、
ミッションは2機体制での実施を基本としていることから、

司令を出すベース・コントロールからは『ミッション中止』を命ぜられた…のだが。
デイビスは独断で自らの乗る2号機のみでミッションに向かった。
そして、ストームを消滅させるための装置「ストームディフューザー」のトラブル、

ストームライダー墜落の危機など紆余曲折あったものの何とかストームを消滅させ、ミッションをコンプリートさせたのだ。

しかし、終わり良ければ総て良し…というわけにはいかず。
帰還するとすぐさまベース・コントロールから

 

「キャプテン・デイビス! 司令室まで来なさい、今すぐに!!」

とのご指示。

そしてデイビスがやれやれ、と司令室におとなしく馳せ参じてから小一時間、

耳にたこができるほど延々とお説教を受けていたのだ。
ミッションから帰還した時はまだ日が高かったはずだが、もうだいぶ傾いてきている。
今日はタイトスケジュールだった上におやつの時間もろくにとれなかったので、だいぶ空腹だ。
とりあえず部屋に戻って飯にしよう、そう決めて廊下を歩いていると、壁にもたれかかっている同僚に声をかけられた。

「あぁ、デイビス。反省タイムは無事終わったか?」

「なんだよスコット。わざわざ俺を茶化すためにこんなとこで待ってたのか?」

彼はデイビスと共に先ほどのミッションにあたっていたスコット。
大方説教の終わりを見計らってデイビスが必ず通るであろうこの廊下で待っていたんだろう、と考えたデイビスは

お前も案外暇だな…と言い捨てる。

「いつにも増してながーーーーい説教だった。おばさんしつこくてさ。勘弁してほしいぜ全く。
こっちはあのアクシデントの中最大レベルのストーム消滅させて疲労困憊だってのに。」

「はぁ…デイビスお前なぁ…」

デイビスの言い様にスコットがため息をつくが、デイビスは構わず続けた。

「あー、もう腹減った。じゃ、俺は部屋で着替えて飯に…「飯の前に。」

スコットはデイビスの肩をつかんで引き留めた。

「デイビス。ちょっと顔貸せ。」

「腹減ってるって言っただろ? 今日のミッションの話なら飯食った後にしてくれよ。」

デイビスが不服そうに言うと、スコットは呟くように言った。

「…飯の後にして戻されたらかなわんからな。」

「はぁ?」

はっきり聞こえない上に言っている意味が理解できずデイビスが聞き返すも、
スコットはそれには答えず、つかんだままのデイビスの肩を少し強く引いて言い募った。

「とにかく。来い、デイビス。」

「っ…わかったよ。」

スコットの気迫に押され、デイビスは渋々スコットの後を着いていった。



着いた先はスコットの自室だった。

デイビスたちが働く気象コントロールセンターの職員は、

自然相手の仕事でパイロット含め皆不規則な出勤を強いられることも多いため、
仮眠や休息をとるための個室が1人1人与えられている。
広くはないが、ベッドをはじめ机とソファー、ちょっとしたクローゼットなど、必要最低限の家具はそろっている。

スコットはデイビスに先に入るよう促し、デイビスが入ると自分も続いて、その後鍵をかけた。
その様子をデイビスは不思議そうに見つめる。

「? なんで鍵なんか…」

「万が一、人に入られたらさすがにお前が気の毒だからな。」

「はぁ? おいスコット。お前さっきから何を…」

「司令室から出てきたお前の態度が少しでも萎らしかったら俺もここまでするつもりはなかったんだがな…」

スコットはそう言うと、おもむろにデイビスの腕をつかむと、自分はベッドに腰かけ、その膝の上にデイビスを引き倒した。
そしていつの間に用意したのか、ベッドの上に置かれていた洋服ブラシを手にすると、

その厚い背板をデイビスの尻に向かって振り下ろす。

バシィィィンッ

「いぃぃってぇ!! おいスコット!!」

突然の衝撃にデイビスは反射的に身をよじったが、

すかさずスコットに押さえつけられてしまい、スコットに比べ線の細いデイビスではびくともしなかった。

バシィィィンッ

「うっあ!! スコット、おまっ…なにすっ…

バッシィィンッ

「いってぇっ! おい、ふざけるのも大概にしろよ!」

続けざまに叩かれ、衝撃がじわじわ痛みに変わると、
デイビスにいよいよ突きつけられるのは「同僚の膝の上で尻を叩かれている」という耐え難い事実である。
今は痛みよりも羞恥が勝るデイビスが一刻も早くやめさせようと怒鳴ると、
それを聞いたスコットは眉間にしわを寄せ「なんだと…?」と低い声で呟いた。
普段温厚なスコットの滅多に聞かないその声にデイビスがほんの少し身じろぐと、次の瞬間。

「それはこちらのセリフだ!」

バッシィィィィンッ

「うぁぁぁっ」

一喝と共に更に威力を増したブラシが降ってきた。
さすがにこの一発は効いたデイビスが思わず右手を回して尻をさすっていると、不意にその手をスコットにとられた。
そして、スコットがもう片方の手をデイビスの制服のベルトのバックルに手をかけているのに気づくと、

デイビスは思わず叫び声をあげた。

「ぎゃーーっ! 何してるスコット!!」

「デイビス腰を上げろ。やりにくい。」

「俺がそう言われてはいそうですかと素直に従うと思うか!? 
何が悲しくて俺がこんなエレメンタリースクールのガキみたいに

お前に膝にのせられてケツ叩かれなきゃいけないんだよ!」

デイビスはスコットの膝の上でぎゃーぎゃー喚くも、スコットは全く動じなかった。

「お前が今日やらかした諸々への罰だ。」

「説教ならさっきベース・コントロールに嫌ってほどされったっつっただろ!」

「俺には司令室から出てきたお前の顔は説教されて反省した奴の顔には見えなかったがな。
どうせろくに聞かないで、あと何分でここから出られるか、ばかり考えていたんだろう。」

「うっ…」

図星を指されたデイビスが思わず目を泳がすと、スコットはため息をついて、
いつの間にやらベルトを緩めてしまったデイビスの制服のズボンを下着もろとも引きずり下ろした。
外気を感じ、耐えられない羞恥にデイビスが悲痛な声で「反省してるからっ」とスコットを呼ぶが、

スコットは涼しい顔で言った。

「安心しろ。これから俺がそんな口から出任せの『反省』じゃなくて、

きっちり涙ができるほど真摯に反省させてやる。」

「冗談だろ…?」

デイビスにとって地獄の時間の幕開けだった。



バチィィンッ バシィィンッ ベシィィンッ

「いった! いっ…いたいってスコット!!」

「痛くしてるからな。当然だ。」

素肌に受けるブラシの痛みは先ほどまでとは段違いだった。
厚手の制服というガードを取り上げられ、しかもブラシを握るのは日頃から鍛錬を欠かさないスコット。
尻が赤く色づくのに、そう時間はかからなかった。

バチィィンッ バチィィンッ バチィィンッ

「うぐっ…っあぁ!! ちっくしょ、なんで俺が…」

「なんで…だと?」

「あ、いや…」

頭上からのスコットの冷たい視線を感じ、デイビスが慌てる。

「あぁ、そうか。ベース・コントロールの説教は聞いていないんだったな。
わかった。俺がもう一度尻叩き付きで一から説教してやろう。」

「げぇっ いや、冗談、わかってる、わかってるから!」

「分かってるなら今日のお前の行動の問題点を全てきっちり挙げられるな?」

「え」

「言っておくが、全部言い終わるまで尻叩きは終わらんぞ。」

「うぇ~~」

全て挙げられなかった時のリスクが高すぎる。
大方分かってはいるが、説教をろくに聞いていなかったのは事実なので、正直自信はない。
あからさまに困り顔をするデイビスに、

スコットは内心わかりやすい奴だなと吹き出しそうになりながら、しょうがない奴だな、と続けた。

「やはり前者だな。」

「なっ、まだ俺そっちがいいなんてっ」

「時間切れだ、諦めろ。」

バチィィィンッ

「ぎゃぁっ」

「まずは進入禁止経路に勝手に入ったこと。」

「はぁ!? そんなの別にいいだろ… バチィィンッ 「いってぇぇっ」

「ストームライダーの飛行経路は決められていて、陸海空それぞれを管轄する省庁に申請も出している。
場合によっては安全のためにストームライダーの飛行経路上は、他の航空機や船舶は航行を止めていることもある。
それを『そんなの別にいい』とは言えないな。」

バチィィンッ バチィィンッ

「いぃぃった! うっくぅっ」

「一般乗客にミッション前に少しでも楽しんでもらおうという遊び心だろうが、
実際お前、進入禁止経路内でヨットにぶつかりそうになっただろう。」

「げっ…」

バレてたのか、とデイビスがさすがにやばいと目をつむると、予想通りの厳しい一発がデイビスを襲った。

バッチィィィンッ

「いったぁぁぁっ」

あまりの痛みにのけぞる。スコットが押さえていなかったらあっという間に体勢は崩れているだろう。

「もし接触事故にでもなろうものなら前代未聞の不祥事だぞ。」

「確かに…あれはちょっとまずかった…とは思ってる…」

バチィィンッ

「いってぇぇぇ…悪かったよぉっ」

「一般乗客のためにアクティビティ用に別ルートを行くなら事前に申請しろ。

理由があれば上だって拒否はしないはずだ。」

それじゃあおもしろくない、という言葉は不用意に尻を犠牲にしたくないと飲み込んで、
デイビスは「わかった…」と小さく答えた。

「それから今回のミッションの指揮は俺のはずだったが。指揮に従わず先走ったな。」

「それは!」

いつものことだろ、と思わず言うと、お叱りの言葉の代わりにバチィィンッとブラシが振り下ろされた。

「いつもそれで俺が苦言を呈しても聞く耳持たずだからな。この機会にちゃんと言わせてもらう。」

バチィィンッ

「うっぁ」

「お前としょっちゅう組まされる俺相手ならまだしも、
俺以外と組んで相手が指揮官だった時、あの態度じゃ嫌がられるぞ。直せよ。」

バチィンッ

「ぎゃっ はいはい、努めるよ。」

バチィィンッ

「うぐっ」

「『はい』は1回だ。」

「細かい奴だな!…はい!」

「で、ここが本題だ。」

少し柔らかい調子だったスコットの声が固くなる。
デイビスもつられて身を固くする。

「…ミッション中止の命を無視したこと。」

バッチィィィンッ

「いたぁぁぁっ…いってぇよスコット…」

「どうして無視した。」

 

デイビスの訴えは無視してスコットが問う。

デイビスはゆっくり口を開いた。

「命令を無視したのは悪かったけど…俺たちのミッションはストームを消滅させることだ。
それが大前提。
元々ストームライダーは1機でストームを消滅させることができる航空機だろ。
2機体制は、安全性を向上させるためにうちが独自に決めた方針ってだけだ。
可能性があるなら、大前提の『ストーム消滅』のミッションに向かうのが当然だろ?」

 

デイビスの言い分に、スコットはそうだな…と静かに言う。

「確かに俺たちのミッションはストーム消滅だ。

だが、今回は状況が特殊だった。一般の乗客が多数搭乗していた。」

「っ…」

バチィィンッ バチィィンッ

「うぁっ あぁぁっ」

「ストームを消滅させることで、被害を防ぎ、それにより奪われてしまうかもしれない人命を救う。

それが俺たちの使命だ。
だが、その使命を優先するがあまりに目の前の多数の人命を粗末にしてどうする。」

「それはっ…」

なんとなく分かっていたことをズバリと指摘され、デイビスは返す言葉がなくなる。

ベシィィンッ バッシィィィンッ

「くぁっ…ぎゃぁぁっ」

「2機体制は安全性向上のため。よく分かってるじゃないか。
それなら今回は、通常のミッション以上に安全性をとことん追求すべき状況下にあったと思わないか。
使命感とその場のテンションだけでなく、もう少し冷静な判断を心がけろ、デイビス。」

「っ…分かった…」

「…よし。」

バチィィィンッ バチィィィンッ

「いぃぃぃっ…!!!あ゛あ゛あっ」

あまりぶたれていなかった足の付け根に近いところを打たれ、デイビスは悶絶した。
もう1発も打たれたくない、とデイビスは泣きそうになるのを懸命に堪えているが、
スコットはあぁ、それから、とまだ続けた。

「ベース・コントロールとの1対1の無線を切ったそうだな。」

「!! あのおしゃべりおばさんっ…」

いつの間にやらベース・コントロールがスコットに告げ口したのだろう。
余計なことをしてくれる、とデイビスはぎりりと歯がみする。

バチィィンッ バチィィンッ

「ぎゃぁぁっ うぁぁっ」

「あまりベースを困らせるな。無線を意図的に切られたら司令室からはどうもしてやれなくなる。」

バチィィンッ ベシィィンッ

「あぁぁっ 分かった、悪かったぁっ」

もうとにかく早く終わってほしくて、デイビスは必死に答えた。
すると、スコットはようやくこんなものか…と、洋服ブラシをベッドの上に置いた。
ようやく終わりか…?とデイビスは一瞬期待するも、
自身への拘束は緩むどころか、腰に腕をガッチリと回されて抱えられるような体勢にされ、より厳しくなってしまった。

「おい、スコット…お前まだ…」

それに絶望したデイビスが縋るようにスコットを見るが、スコットも譲らない。

「職務上の問題行動への罰は終わったが…あと一つ。
これはよくコンビを組まされ、少なくとも一方的にはお前のことを友人だと思っている俺からの仕置きだ。」

「…は?」

言われた意味が分からずきょとんとするデイビスに、スコットは言う。

「あんな無茶をして…
最後に見たのはお前の操縦する2号機がストームに突っ込んでいく姿、

その後ろくに通信もできない…心配するだろう!」

バチィンッ バチィンッ バチィンッ バチィンッ バチィンッ バチィィンッ

「あぁっ ぎゃぁっ ちょっ おいっ 連打やめっ…いってぇぇっ」

ブラシには劣るものの、散々ブラシでの罰を受け既に真っ赤に腫れ上がった尻に
手加減のないスコットの平手連打は十分、いや、すこぶる痛い。
思わず足をばたつかせると、じっとしろ、と太ももを打たれた。

「多くの人命ももちろん大事だが、デイビス。何より自分の命を大事にしろ。
お前ほどの優秀なパイロットを失うのは気象コントロールセンターにとって重大な損失だし何より…」

スコットはデイビスの髪をくしゃっと撫でて言った。

「お前のような面白い友人を失くすのは俺にとってこれ以上ない損失だ。」

「スコット…」

思わぬスコットの言葉にデイビスは決まりが悪そうにしながら、顔を伏せて答えた。

「心配かけて…悪かった。」

「…あぁ。…よし、最後1発だ。思い切りいくからこれに懲りて少しは態度を改めろよ。」

「スコット…お前がこんな容赦ない奴だなんて知りたくなかったよ…」

おそらく満遍なく真っ赤に腫れているであろう尻が見えないのか。
げんなりしたデイビスの声にも、スコットは応えなかった。

「無駄口叩いてると舌かむぞ。」

そして。

バッチィィィィンッ

「~~~~~~っ!!!!」

既に真っ赤な尻に手形が浮き上がるくらいの強烈な1発をくらって、デイビスはようやく地獄から解放されたのだった。



「いってぇ…こんなに引っぱたかれたこと訓練生時代だってないぜ…」

こんなんじゃ食堂の固い椅子には座れない、と駄々をこね、

デイビスはスコットに調達してきてもらったサンドイッチをうつ伏せで尻に濡れタオルをのせた情けない格好のまま頬張っていた。
その恨めしげな視線はスコットに向くが、スコットは自業自得だろ、と受け流す。

「少しは懲りたか?」

「少しどころじゃないよ全く…」

この馬鹿力、とタオルで覆いきれない赤みを見てデイビスがため息をつくと、

スコットがあぁ、そういえば、と口を開く。

「さっき食堂に行くついでにベース・コントロールに寄ったら、また新しいストームが発生したらしい。
また俺とお前で、明日の夜あたりミッションだ。」

「はぁ!? この尻でコックピットに座れってか!?」

「…それをベースに言っていいなら交渉してきてやるが?」

「っ!!! 言えるかバカ!!」

「だったら痛みに耐えるしかないな。頑張れよ、キャプテン・デイビス。」

デイビスは、同僚の思わぬ一面を引き出してしまい、そして自分を今のこの状況におとしめてしまった
半日ほど前の自分の一連の行動を、結果としてこれ以上ないほど反省することとなった。
頭の中を埋め尽くすのは、使い古されたこの言葉。

 

 

 

『後悔先に立たず』

 

 

 

「みらちゃん…こんな時間にまた歩いて会社から帰ってきたの?」
 

「もー、今日はそんな遅くないだろ、葉月は心配し過ぎ。」

「まーた始まった…飯温め終わるまでに終わらせろよ…」

年の瀬も迫った12月中旬。
今日は週末の金曜日。時刻は夜10時になるところ。
職場からやってきた実嵐は葉月から何度言われたか分からない苦言を呈されていた。

仕事が不規則な実嵐は、なかなか葉月と会える時間が作れないときは、
ふらっと空いている日に風丘宅にやってきては二人で過ごし、

翌朝風丘宅から仕事に行く、という過ごし方を元々よくしていた。
仁絵が葉月と同居を始めてしばらくは『お家デート』が嫌いなんて言ってさすがに遠慮していた実嵐だったが、

1年半も経った頃には構わず押しかけるようになり、
仁絵は仁絵で最初は気を遣って夜須斗や洲矢の家に泊めてもらっていたが、
あまりにもタイミングが読めず唐突なこともあるので、

途中からは適当に付き合って頃合いを見計らって自室に引っ込む程度で済ませてしまうようになった。

そして今日も今日とて昨晩「土曜日休みになったから金曜夜に行くね!」と
唐突に連絡してきた実嵐が予告通りやってきたのだが、来るまでの過程が問題なのだ。

実嵐は新聞記者をしているのだが、この10月で勤務先のビルが移動になり、
以前の風丘宅から車で15分という距離が、徒歩15分という、歩いて歩けない距離になった。
そのため、これまでは必ず職場にタクシーを呼ぶか葉月の迎えを呼んでいた実嵐が、

最近は歩いて風丘宅にやってくるようになったのだ。
夕方くらいならいざ知らず、それが大体夜10時を回るいわゆる深夜帯なものだから、
さすがの葉月も注意するのだが、当の実嵐は聞く耳持たずだ。

「大体、職場にタクシー呼んでる時間で歩いて帰れるし、タクシー代もかからなくてすむんだし、いいだろ?」

「みらちゃん、お仕事終わるの遅くて

今日みたいに俺が迎えにいけることが多いんだから呼んで、って言ってるじゃない。
車出す手間考えてくれるなら歩いて行くし。」

「そんな葉月にわざわざ来てもらう方がタクシーより嫌だよ。
っていうか、職場からここまで街灯多い道歩いてるし、
そもそも女の1人歩きが危ないって言いたいんだろうけど、

こんなパンツスーツ着た男みたいな女誰も狙わないから。」

実嵐の物言いに、葉月は眉間にしわを寄せ、はぁっとため息をついた。

「みらちゃんほんとに分かってないよね…埒があかない。決めた。」

「な、なんだよっ…」

ずいっと眼前に迫ってきた葉月に、実嵐が一歩後ずさる。
葉月は実嵐の耳元に口を寄せると、低い声でささやいた。

「次、夜10時以降に一人で歩いて帰ってきたら…
もう絶対そんなことしないって思えるように、ここ、に覚え込ませてあげるから。」

そう言うと、実嵐のお尻をパンツスーツ越しに軽くパシンッと叩くと、
「仁絵君、俺お風呂入るねー」とキッチンで実嵐の食事を準備している仁絵に声をかけ、風呂場に向かう。

「っ…んのっ変態っ!!!」

風呂場へ向かう葉月の背中に向かって実嵐が叫ぶと、

はーぁ、とまたため息をつきつつ、葉月が振り向いた。

「忠告したよ。…本気だから。守れよ、実嵐。」

「っ…」

振り向き様の葉月の念押しにも、実嵐は頷かずそっぽを向いて

仁絵が食事を並べてくれているであろうダイニングに向かった。
 

 

 

「もーっなんで!! ほんと大げさ!! 葉月は私の彼氏であって保護者じゃないだろっ」

「彼氏だから言うんだろ…」

「なに、なんか文句あんの!!」

「文句なんて言ってねーだろ、つーか黙って食えよ。」

仁絵の用意した食事を掻き込みながら、実嵐は仁絵に愚痴をこぼす。

「大体私をかわいいとかいう特殊性癖は葉月くらいなんだから! 
過保護なんだよあいつは…」

とんでもない物言いに、思わず仁絵がブフッと吹き出す。

「性癖って…もうちょい言葉選べよ…ってか…そうか?」

「一丁前に中学生のガキが気遣うなよ。社内でも男女って言われてんだから」

「ふーん…」

そんなか?と内心首をかしげつつ、これ以上言うとまた面倒になる、と
ここのところ実嵐が来る度に葉月の隙を見ては実嵐に愚痴を聞かされている仁絵は口をつぐんだ。

「あ、そういえば」

仁絵が黙ったことでしばしの沈黙の後、実嵐は思い出したように口を開いた。

「24日、次の日と連チャン休刊日で当直も外れてまさかの休みが取れたからさ。
23日の夜またこっち来るから。」

実嵐に言われ、仁絵は24日…と自分の予定を頭の中で思い返す。

「あぁ、安心しろよ。24日はちゃんと出掛けるから。

洲矢の家でクリスマスパーティーだかなんだかで。」

「恩着せがましく言ってくるのがむかつくな。」

「えーっと、23日?… あ。」

実嵐のじとっとした目線を気にもとめず、

仁絵はリビングの壁に掛けられた葉月と仁絵の予定が書き込まれたカレンダーを見る。
23日の欄の書き込みを見て、実嵐に言う。

「せっかくだけど、この日、風丘帰ってくるの夜中だぞ。
大学のサークルの先輩だかの結婚式に呼ばれちまって朝から沖縄で、

戻りで乗るの夜9時前発の最終便だっつってたから。」

実嵐が残念がると思った仁絵だったが、実嵐の反応は違った。

「マジで!? やった、じゃあその日は帰り方でうるさく言われない!」

「論点そこかよ…」

呆れ顔の仁絵に、実嵐が更に言い募る。

「仁絵、私が歩いてきても黙ってろよ!」

「はぁ? 俺は風丘に聞かれたら…」

言うからな、と言おうとする仁絵に、実嵐はむっとすると、突然ニヤッと笑って聞こえよがしに言った。

「あー、そういえば、最近光矢たちに仁絵の家での様子聞かれるんだよなー。
この前朝ご飯食べる気しないって駄々こねて葉月に泣かされてた時の話でもしてやろうかなー。」

「ってめぇ…」

思い出したくもない出来事を掘り返され、仁絵が実嵐を睨む。

「ふふんっ♪」

「あー、もう分かったよ!」

勝ち誇ったような実嵐の笑みを見て、結局仁絵が折れた。
すると、実嵐がうれしそうにやった、と飛び跳ねる。

「ありがと仁絵っ」

実嵐に抱きつかれ、今度は仁絵が飛び跳ねて慌てて実嵐を引き剥がす。

「うぁっ、おい、絶対それ風丘の前でやるなよ!!」

必死の形相に実嵐が意味が分からない、と首をかしげる。

「はー? 葉月だって仁絵のことぎゅってしてるから別にいいだろー?」

「…あんたそれマジで言ってるとしたら心の底から風丘気の毒だわ…」

「なんだよそれー」

つれない奴ー、とすねる実嵐を見て仁絵は呆れる。
葉月と実嵐が一緒に過ごしているのを見たのはこの1年弱。
機会としてそう多くはないが、

それでも葉月が実嵐に対する独占欲をわりと強く持っていることはビシビシ伝わってきているというのに。
当の本人はそれに全く気づいていないようで、
そりゃ、ああ度々ため息つきたくもなるよな…と仁絵は密かに葉月に同情するのだった。
 

 

 

 

 

迎えた23日朝。

沖縄行きの朝イチの便に乗る葉月を見送るため、仁絵は一度起きようとしたが、
葉月に「せっかくのお休みで、しかも朝弱いのに無理しなくていいよー」と言われ、お言葉に甘えさせてもらった。

10時過ぎに仁絵がノロノロ起き出してリビングに行くと、机の上に葉月の書き置きがあった。

『今日は1日いないけどごめんね。みらちゃんのことよろしく。葉月』

そしてLINEにはかつて一方的に登録された実嵐からのメッセージ。

『今日はよろしく! 夕飯はクリームシチューがいいな! 

たぶんいつもと同じ10時ぐらいだから! 葉月にはくれぐれも内密にっ』

「はは…」

バレたら俺もただじゃすまないな…と仁絵は乾いた笑いをこぼしつつ、

クリームシチューの材料を確認しにキッチンに向かった。
 

 

 

 

 

「…マジで来ねぇじゃん。」

時刻は11時10分。
 

とっくにクリームシチューは出来上がり、規定時間以上ばっちり煮込まれている。
10時半を過ぎた頃、遅くなったから先にお風呂に入るとか言い出すかもしれないから、一応湯も張った。
なんで担任の彼女なんかのためにこんなことをしてるんだ、とふと思う瞬間もあったものの、だ。
しかし、ここまで準備してやったのに当の本人は一向に現れない。
風呂はもう追い炊きしないとならないだろうが、そんなことはもはや問題ではない。

『今どこ? 遅れるなら言えよ。』

と送った15分前のLINEは未だに既読がついていない。

「おいおい…」

さすがに心配になってきて、仁絵の心がざわつく。
自分が何も言わずに帰らず連絡を無視し続けた時、風丘にもこんな思いをさせてしまったのか、と

思わぬところでダメージを食らいながら、
仁絵は今まで一度もかけたことのない実嵐の携帯電話番号を電話帳から呼び出し、電話をかける。
しかし、結果は

『お掛けになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていない為、繋がりません』

というむなしいアナウンス。

「あー、もう!!!」

なんで自分がこんな思いをしないといけないのか。
心配といらつきで心が更にざわつく中、仁絵は頭を巡らせる。
探しに行こうにも職場と風丘宅の道程のどこかにいるなんて保証はないし、

当てもない中行くには時間がなさ過ぎる。
時計を見ると、そうこうしている内に時刻は11時半だ。

葉月の乗った便が空港に着くのが11時頃と言っていた。
書き置きで「実嵐をよろしく」と言っていたものの、どう考えたって葉月はとんで帰ってくるに決まっている。
そうなると、時間的に今仁絵が探しに出てしまうと、
実嵐は帰っておらず、仁絵も家にいない中葉月が帰ってくるという最悪のパターンに陥るリスクがある。
そんなことになったら…と、想像しただけで身震いがする。
顔を青くした仁絵の耳に、すぐに気づけるようにとオンにしたLINEの通知音が聞こえる。

ソファの上に放り投げていたスマホを奪取して画面を見ると、
ポップアップで表示されていたのは返ってきてほしい人からの返信ではなかった。

『遅くなってごめんねー。今空港の駐車場出るから、あと30分くらいかな。
みらちゃんもういる?』

最悪だ。なんて返そう…と仁絵は頭を抱えた。
あと30分で帰ってきてしまう、ということと、実嵐のことを聞かれたことと。
仁絵は数分は思案して、恐る恐る入力する。

『おつかれ。了解。仕事長引いてるらしくてまだ帰ってない。』

必要最低限の嘘。仁絵は意を決して送信ボタンを押した。
葉月には「今夜実嵐が来る」ということだけで、何時頃、等というのは伝わっていない。
ここでまさか10時頃帰ってくると言っていたが未だ帰っておらず連絡もつかない、と
正直に言えば葉月が脇目も振らず車をかっ飛ばして事故りかねない。
これでよかったのだ、と仁絵は自分に言い聞かせ、

どうか葉月が帰ってくるまでに実嵐が帰ってくるかせめて連絡を返してくれることを祈るしかなかった。
 

 

 

 

 

「やば。スマホの充電切れそう…ま、もうすぐ帰るだけだしいっか。」

10時頃。

オフィスで何気なく手に取ったスマホの電池残量は、5%を表示していた。
昨日寝る前に充電するのを忘れてフル充電できなかった上に
昼休みに昼寝のお供にヒーリングミュージックを流し続けたのが原因か、と反省しつつ、
もう仕事も終わりだし、と実嵐は気にせずスマホをバッグに突っ込む。
デスクのノートパソコンの電源を落とし、閉じて、さぁ、帰ろうと立ち上がろうとしたとき。

「おー、空城、帰りがけに悪ぃ! 1本記事校正してってくんねーか?」

少し年上の先輩記者に呼び止められてしまった。

「はいー? 私今帰ろうとしてんの分かりません?」

さすがに嫌そうな顔をする実嵐だが、先輩記者は押しが強い。

「ちょっとしたコラム記事だから! あと30分だけ時間くれ、な?」

懇願され、実嵐はため息をついて、先輩記者に差し出されたゲラを受け取った。
実嵐は一瞬、仁絵に連絡を入れておこうかと思ったが、
30分だけだし、スマホの電池やばいしいっか、と思って、そのまま机に向かってしまった。
これが、実嵐の予定が狂う始まりだった。
 

 

 

「やっば、なんだかんだ1時間弱捕まっちゃった…しかも電池切れるしっ」

大概「あと30分だけ」などと言われた時は本当に30分で済むわけがなかったのだ。
オフィスを出たのは11時になろうとする頃。
しかも、さすがに仁絵に連絡入れないとやばいと思ってスマホを取り出せば、いつの間にやら電池が切れていた。
実は、昼休みに見ていた動画再生アプリがバックグラウンドで再生されっぱなしで、

それが電池を食っていたのだが、
昼休み終了と共にサイレントマナーに戻したため音も流れず実嵐は気づかなかったのだった。
 

こうなればとにかく早く帰るしかない。
実嵐はそうして、いつも通る人通りも街灯も多い開けた大通りではなく、

近道になる脇道に入り、流石に全力疾走は悪目立ちする、と早足で歩いた。
そこは、スナックやパブ等小さなお店がポツンポツンとあるような通り。
祝日夜という日柄に加え、

少ないサラリーマンたちもちょうど2軒目、3軒目と腰を落ち着かせた頃合いか、人通りはあまりなかった。
しかし、歩きやすくて好都合、などと実嵐が思っていられたのは通りに入ってほんの数分のことだった。

「よぉ、姉ちゃん。そんなに急いでどこ行くんだよ。」
「せっかくの祝日夜にんなせかせかしてねぇで俺らと飲もうぜー」

「…急いでるの分かってんだったら通せよ。」

実嵐の前に現れたのはもう相当出来上がっている50代くらいの男性二人だった。
身なりからしてサラリーマンではないだろう。

浮浪者、とまではいかないが身なりは言っちゃ悪いがあまり綺麗ではない。
狭い通りに2人で立ち塞がれて、躱すことはできない。
場所はパブやスナックが点在していた箇所から少し離れていて、
消えかけの街灯が20mくらい離れたところにあるだけで、暗く2人以外に人の姿は見えない。
実嵐があからさまな嫌悪感を示すと、2人はムッとして言った。

「んだよつれねーなぁ」
「こんな時間に女1人で寂しく歩いてる姉ちゃんの相手してやろうって言ってんだろォ?」

「余計なお世話だ! あんたたちみたいなジジィに相手してもらわなくたって…」

「んだよ、彼氏持ちかよ。」
「でもこんな時間に迎えにも来ねぇで彼女1人で歩かせてる彼氏なんてろくな男じゃねぇなァ?」

「なっ、おい、ちょっと!!」

突然手首を掴まれ引き寄せられ、流石の実嵐も狼狽える。
助けを呼ぼうにも人通りはないし、スマホは電池切れ。

「姉ちゃんいい女なんだからそんな気遣いもできねェ男なんて放っておいて

違う出会いの場に行こうぜー 俺らとよぉ」

「ヒッ…やっ…」

そして、実嵐が手首をつかんでいる男に気をとられている間に

もう1人の男に背後をとられ、尻をなで回された。
あまりのことに実嵐は悲鳴すら出せず、ただただ嫌悪感で鳥肌が立つ。

「へへっ…いい尻してるじゃねーかァ。」

「や、やめっ…」

「ズボン履いてるからって油断してただろー? 
姉ちゃんみてーな警戒心のない子には男はオオカミだってことを身をもって勉強してもらわねーとなァ…」

「や、やだっ…はづっ…」

尻を撫でている手はそのままに、男の顔が近づいて酒臭い息が顔にかかり、手が胸元に伸びてきて
実嵐の瞳から涙がこぼれ落ちそうになったその時だった。

「それは俺がたーっぷり教えてあげることになってんだから、あんたたちはすっこんでろよ。」

「っ…!! はづき!!」

声を聞いた瞬間に実嵐が声を上げる。
そして、涙目でぼやけた視界に写ったのは、確かに実嵐が無意識に呼ぼうとした人で。

「あァ? 誰だぁ兄ちゃん…」
「悪ぃけど俺らは取り込みちゅ…グハッ」

近づいてきた葉月を睨む2人だが、葉月はお構いなく
まず未だ実嵐の尻に手を添えていた男の手を掴んで鳩尾を殴った。

「すっこんでろって言ったんだけど。あんたもいつまで汚い手で触ってんだよ。」

「っ…ぐぁぁっ いてぇっ 折れるぅっ うぁっ」

そしてもう1人の男の、実嵐の手を掴んでいる腕を握り、ぎゅっと握りしめる。
痛みに呻いた男は思わず実嵐の手を離し、その隙を突いて葉月は実嵐を抱き寄せると男を突き飛ばし尻餅をつかせた。

「はづ…き…」

葉月の腕の中で放心状態の実嵐が、恐る恐る見上げると、

恋人の絶対零度の瞳と目が合って、一気に現実に引き戻された。

「全く…覚悟できてるんだよねぇ。実嵐。」

実嵐は、先ほどとは全く違う意味で鳥肌が立つのを確かに感じたのだった。

 

こんばんは、白瀬です!

この前はツイキャス、聞いていただいてありがとうございました音譜

久々だった上に残業で遅刻してすみませんでしたあせる

たいしたことは話してませんが、前半のメガネ教師についてなどを語った部分は

アーカイブで残してありますので、よろしければご視聴ください!!

 

さて、遅くなってしまいましたがメガネ教師34話の後書きなどを…。

ツイキャスでもお話しましたが、今回の目玉は

「洲矢にキレる仁絵」「普段より厳しめスパを受ける洲矢」です!!

仁絵は普段洲矢には激甘なので、今回は違う一面を見せられたかと…。

ただその分難しかったのとまとめに苦労しましたがあせる

 

スパは足を組んでるくらいでその他は王道のお膝の上スタイルで。

でも洲矢が駄々をこねたりちょっと頑固だったりしたので

スパシーンとしてはそこそこ新鮮味も出せたかな…と。

 

メガネ教師の次回についてですが、

今回影の薄かった(笑)、風丘が次回はメインですラブラブ

そしてもう一人のメインは実嵐ですビックリマーク

…一体どれだけの方が覚えてくださっているでしょうか汗

今回、風丘と実嵐に仁絵を添えて。。な冬のお話の予定です。

12月中に前編くらいをあげられるようにしたいなぁというのはあくまで願望です。。

 

それ以外のものですが、ツイキャスしたときとは状況が変わっていて

ストームライダーのスコット/デイビスが先に書き上がりそうです!!←え

名前変えて書くかもとか言ってましたがそのまま書きます笑

 

二次創作は赤井/安室を先に上げたいと思いつつ

進捗はセバス/シエルが先というジレンマ…どちらかは年明け1発目にしたい予定です。

 

それからツイキャスについてですが、今後も定期的にやっていきたいと思います。

アーカイブには残してないのですが

お気に入りのキャラソンを流しながらダラダラしゃべったコーナーが後半にあったんですが

それについて何故か終了後好評をいただきましてあせる

またTwitterでアンケとって一定数やってもいいんじゃない?と

言っていただけたら検討しようかと。。

 

プライベートは何もないですがリアル欲が高まっているけれども

パートナーなんて探す勇気もないので

これはお店的なところか?と思いつつ

そんなところに行ける勇気も何もないので結局悶々としてます(苦笑)

その熱を創作と妄想にぶつけようかと思います♪笑