カリフォルニア 会議通訳・翻訳会社 EJ EXPERT代表のブログ ザ・トランスレーター

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40歳過ぎて専業主婦からプロの同時通訳者と起業家に転身。会議通訳の仕事、翻訳や通訳スキルの習得、通訳翻訳会社の経営、独自のプロ養成コースなど、北カリフォルニアはシリコンバレーを中心に発信しています。

こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者、EJ Expert代表のブラッドリー純子です。

 

前回の記事で海洋冒険家の堀江謙一氏の通訳の様子をお伝えしました。

 

3日間に分けてレセプション、講演会、会食、出港式での通訳だったのですが、最終日の出港式の集合時間が早まったこともあり、前日の晩に現地入りすることに。


ヨットハーバーのあるティブロンという美しい街で前泊


ちょうど週末だったのでベイエリアに用事があった娘16歳も同行しましたダッシュ


普段仕事先に家族を連れて行くことはないですが、今回は家族連れも見られるイベントということもあり特別にクライアントの許可をいただいて。


これまでリモートでママが仕事をする様子を目にすることはありましたが、現場は初めて。


私がどういう所で仕事をしているか普段から話してはいましたが、実際に大勢の前でマイクを持って通訳をしたり、インタビュー取材に対応したりと働いている様子を見る機会だったのですごく刺激になったようです気づき


ちなみに娘は将来何になりたいとは決まってないようですが、飛行機に乗って色んな場所で働けるキャリアに就きたいそう。


完全に母親の影響を受けてしまっているよう...アセアセ


今回はTVニュースにもなったイベントだったこともあり、メディアの背景を知ることができて良い社会勉強に。



さらに83歳という世界最高年齢で太平洋横断という並外れたスケール挑戦を繰り返す、堀江さんの出港式を目の当たりにして思うところがあったようです。


通訳という仕事の醍醐味は、経営者であれ研究者であれアスリートであれ政治家であれ、普遍的なことをやり遂げる方と身近に関われること。


その方の耳となり口となって大衆にメッセージを伝えられること。


文化を超えた非言語の部分までどうやったら聞き手の心に響くかをいつも模索して


頭を悩ましながら私たち通訳者は常に試行錯誤しています。

 

少し話が脱線してしまいましたが...


どんな職業でも年齢を重ねると経験や知識で対応できる部分が増えてきます。


特に努力しなくても、流れていく日常。チャレンジすることを避け、安心安泰を選んでしまう。否応にも人生守りに入ってしまう。

 

例えば20代からFIREと呼ばれる生活をして周りに翻弄されることなく、隠居生活を送る。


煩わしいことはなしで特に向上心も持たず、自分が生きる分困らないだけの最低限の収入を得るミニマムな生き方をしたい... それはそれで今風の生き方なのかもしれません。

 

コロナ禍で世の中が変化し、改めて自分を見つめなおした結果スローライフを選んだ、という人も多いと聞きます。

 

そんな生き方はラクだろうし、それはそれで幸せな人生なんだろうなとある意味羨ましくもある。人それぞれ自分の人生だもの、自分で決めればいい。

 

でもアメンボのようにずっと水面に浮いているより、ザリガニのようにガシャガシャと生きていくほうが楽しいに違いないと思ってしまうのです。


大変なことにチャレンジして目標を実現していく楽しさの方を子どもたちには選んで欲しい。


それは仕事かもしれないし、それ以外のことかも知れない。

 

いくつになっても自分自身に挑戦する

 

攻めの人生気づき気づき

 

をやり続ける。



一生現役、守りに入らず、リスクも厭わず、何事にも挑戦し続ける

 

80過ぎになった時、堀江さんのように凛として少しでも自分なりに何かにチャレンジできているのだろうか?


最近ラクな方向へ流され気味な私もよい刺激をもらった気がしています。


娘と家までのドライブ中、日本語と英語を混ぜつつそんなおしゃべりを延々としていました。


帰りはサンフランシスコにも寄ってカツカレーと抹茶パフェとクレープを平らげた後、大好きなお寿司で〆ていましたうずまき


食べ過ぎやろ〜!


 

出版・メディア掲載

 

 
通訳翻訳ジャーナル2022年春号の特集『未来を切りひらく通訳・翻訳の仕事 Vol.1 宇宙開発』の記事が掲載中!SpaceXや天体物理学者のニール・ドグラース・タイソン氏の同時通訳をした時のエピソードや今後の宇宙産業分野の通訳需要について3ページにわたって書いています。

 

イカロス出版から書籍 『通訳の仕事・始め方・続け方』 (通訳翻訳ジャーナル編集部・日本会議通訳者協会) が好評発売中。

 

私も共同執筆させていただき、リモート通訳、さらに録音同時通訳についての特典動画を担当しています。
 
 
 

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EJ EXPERT独自のプロボノ制度で初の同時通訳を経験したり、通訳デビューをする受講生が増えています。

 

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こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者、EJ Expert代表のブラッドリー純子です。

 

先週は3日間にわたり、海洋冒険家の堀江謙一氏の通訳をさせていただきました。


某クライアントからのご紹介で依頼いただいた指名案件でした。



 堀江さんは60年前に日本人で初めて兵庫県西宮からサンフランシスコまで単独無寄港太平洋横断を成し遂げました。ウィキペディアはこちら


当時はパスポートもなく、密出国という形でサンフランシスコに到着後は一旦逮捕され、その後は当時のサンフランシスコ市長にその功績を称えられ、コロンバスもパスポートを持ってなかったということで入国許可が下りたそう。


その航海についての著書はベストセラーになり、石原裕次郎主演の映画にもなりました。

 

とにかく想像するだけでも壮絶な体験だと思うのですが、当時横断に使った実物のヨットを見てびっくり!



べニア板でできた6メートルに満たない、モーターも付いていない小さなボート。太平洋の大波で何度か死にかけた…というのが納得できます。


うちのプレジャーボートはもう少し大きいのですが、湖でも他のボートが横を通って大波が来るとかなり船体が揺れて焦ります。


世界最大サイズの太平洋をこれで超えたなんて...



GPSも衛星電話もない時代。94日間の単独航海で堀江さんが使っていた備品の一部が公開されています。


初代マーメイド号のヨットを設計した横山あきら氏の後継者で息子さんである横山一郎氏も登壇。新マーメイド3号の設計デザインのポイントについて発表されました。


サンフランシスコ市は3月23日をケンイチ・ホリエ・デーと認定。認定書も贈呈されました。


堀江さんはサンフランシスコでは英雄のような存在でファンと見られる方々もおられました。

 

今回で12回目の海洋横断。


出発に先駆けてサンフランシスコの海洋博物館、サンフランシスコヨットクラブでのレセプション、講演、会食、メディア取材等で通訳業務をしました。



なるべくカメラに入らないように気をつけていたのですが、サンフランシスコ・クロニクル新聞誌の記事に私(右手)も写り込んでしまっています。


会場ではいずれもデジタル簡易送信機を使い、英語の挨拶やスピーチを堀江さんに英語から日本語へ同時通訳。


レセプションや講演で堀江さんや横山さんがお話しされる際は、日本語から英語への逐次通訳でした。


普段はビジネスや金融やテック分野の通訳がメインなので


今回は著書の英語版を読んだり、堀江さんが出ているニュース動画や記事は見尽くし、時間をかけて準備しました。


しかし原稿もなく打ち合わせもほとんど無い状態だったこともあって


結構チャレンジングな部分も多くありました。



今回世界最高年齢での太平洋横断ということで日本のニュース番組でも報道されていたようです。



会食でも堀江さんの横についてディナーをご一緒しながら通訳。


サンフランシスコの地ビールを気に入ったと美味しそうに召し上がっていました!


ちなみにサントリーさんがスポンサーなのでビールとウィスキーは70日間分を積んでいます。


名物のサワードーというハードタイプのパンを航海に持って行きたいということだったので、お店で調達して出発前にヨットに積んでいただきました。食べてくれてるといいな〜。


出港式でのスピーチの様子。左が堀江謙一氏、右は通訳中の私です。


西宮に到着するのは6月の予定。エンジンがないのでゆっくりですが、こちらのサイトにてリアルタイムで現在地が分かります。


堀江さんは「ひとりで波がボートに当たる音を永遠と聞くのが好きだ」とおっしゃっていましたが


あれだけ関係者や報道陣に囲まれていた状況から、いきなり太平洋の大海原でひとりになるのってどういう心境なのだろう...


83歳でまたもう一つ夢を叶えるってどういう気持ちなんだろう...


色々と考えながら無事を願いつつ現在地を確認しています。


[後半に続く]





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通訳翻訳ジャーナル2022年春号の特集『未来を切りひらく通訳・翻訳の仕事 Vol.1 宇宙開発』の記事が掲載中!SpaceXや天体物理学者のニール・ドグラース・タイソン氏の同時通訳をした時のエピソードや今後の宇宙産業分野の通訳需要について3ページにわたって書いています。

 

イカロス出版から書籍 『通訳の仕事・始め方・続け方』 (通訳翻訳ジャーナル編集部・日本会議通訳者協会) が好評発売中。

 

私も共同執筆させていただき、リモート通訳、さらに録音同時通訳についての特典動画を担当しています。
 
 
 

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こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者、EJ Expert代表のブラッドリー純子です。

 

春の兆しが感じられる季節になってきましたね。

 

コロナが落ち着いたと思ったら今度は世界情勢が不安定に。一日も早く平和が訪れてくれることを願ってやみません。

 

さて今回は、

『Zoomリレー通訳機能』についてまとめてみました。

 

リモート通訳講座でもさっそくリレー通訳で使用してみたところ、とてもスムーズに行きました。

 

2月末にZoomバージョンアップデートをした方ならすでにお気づきか、あるいは既にお使いになった方も多いと思います。

 

新しい通訳ボタンはアップデートをすると通訳者としてアサインされた際に自動で画面に出てきます。

 

今週始めに本番で使う機会があったので使用してみた感想をシェアしたいと思います。

 

個人差はあると思うのであくまで私が使って検証してみた結果です。

 

 

パートナー通訳の音声を聞くには

 

私が入った先日のグローバル会議では日本語、中国語、インドネシア語、マレーシア語の通訳がそれぞれ2名ずつ起用されていました。ピボット言語は英語でした。

 

 

画面のようにこれまではグレーと白のボタンでしたが、黒一色に変更されていました。

 

毎日のようにZoom通訳機能を使っている方は最初だけ少し違和感を覚えるかもしれないです。

 

また、従来型の通訳プラットフォームにありがちなIncoming、Outgoingといった少し分かりづらい表現ではなく、英語ではListening in、Speaking toと表示されているのが使い慣れない人にとってはわかりやすいのではと思いました。

 

 

パートナー通訳が英日同時通訳中、その音声を聞きたい場合は、まず右側のOutgoing(ターゲット言語)チャンネルを「英語」に変えます。

 

さらに右側のIncoming(ソース言語)チャンネルを「英語」から「日本語」に設定します。

 

自分の順番が回ってきたら、ターゲット言語チャンネルを「英語」から「日本語」に戻すと、自動的に「日本語」にしていたソース言語チャンネルがMain Audio(英語)に戻ります。そのあとミュートを解除し、通訳をスタートします。

 

つまりパートナーの通訳を聞くために切り替え2回、通訳をするために切り替え1回。 

 

通常のマイク(ミュート)オン&オフに加えてさらに追加で3つのアクションが必要になります。

 

やっぱりセカンドラインは必要

 

通訳者にとっては有るとありがたいハンドオーバー(交代)機能やタイマー機能が付いたわけではないので

 

やはりLINEやFaceTimeなどのアプリだったり、別デバイスから音声拾いのために同じZoom会議に入ったり、セカンドラインを確保した方が良いと思います。

 

このリレー通訳機能だと話者の話を聞きつつ、パートナー通訳の声を確認しながらタイミングを見計らって交代することができません。

 

両方の声を同時に聞くことができないので結局は別デバイスで繋げるしかないんですよね。

 

私は最近、クロノグラフなどのクラウドタイマーより、PC上の時計を目安に交代することが多いのですが、「タイマーをどうするか?」も引き続き毎回決めないとなりません。

 

 

あと、スクリーンショットで分かる通り、通訳ボタン一式はQ&AとChatボタンのすぐ真上にあります。

 

この配置ゆえ、チャットが多く入ってくるとポップアップで次々と表示されるので通訳チャンネルの切り替えができず、「なにこれ、邪魔〜!」となってしまいます。

 

チャットのポップアップをいちいちクリックして閉じてから通訳ボタンを操作する、という何とも面倒なことに ガーン

 

先日の会議はピークで4千人が参加していました。なので入ってくるチャットメッセージも半端ない数だった、というのもあるかもしれません。

 

せめて画面上好きな位置に動かせることができればよかったのかも。


【後日談】

 昨日またグローバル会議でリレー機能を使用したところ、さっそく「チャットが邪魔になる問題」が解決されていました!



このようにチャットメッセージはまったくポップアップしないように改善されていました。


9千人以上と参加者がさらに多い会議だったのでチャットや質問も頻繁に入るのでZoomの素晴らしくスピーディな対応に感謝しますキラキラ

 

実際に使ってみて良かった点・改善点

 

今回のリレー通訳機能、長所と短所をそれぞれまとめてみましょう。

 

 長所

 

やはりZoomからパートナー通訳の声を直接聞けるので交代後に「ひょっとしたら何等かの不具合でパートナーの通訳音声が今入ってないんじゃないか」という根拠のない不安(笑)を払拭できる

 

チャンネルを切り替えれば他言語通訳者の訳も聴けるので(意味はわからなくても)リモートながら国際会議ムードが味わえる

 

InterprefyやKUDOやInteractioなどのガチRSIプラットフォームのように音声ボタンをクリックして実際にオンになるまでのタイムラグがないこれはかなりポイントが高い

 

通訳者の声はクリアに聞くことができ、背景に話者の声が10%程度のボリュームで聞こえるので大まかな内容は確認できる

  

 短所

 

RSI専用プラットフォームと違うのは、パートナーの通訳音声を聞くためにはチャンネルをいちいち切り替える必要があること。通訳音声を聞いていて自分の時間が近づいてきたら話者の音声を聞くために、Outgoingのチャンネルを日本語に切り替える必要がある。RSIプラットフォームだと常に話者とパートナー通訳の音声が両方聞こえるため、こういった手間が発生しない。

 

本番中に使いにくいなと思ったのは新しい通訳ボタンはスクリーン画面の一番下にあり、Q&Aとチャットの真上に位置していること。チャットが多く入ってくるとポップアップで毎回表示されるので通訳チャンネルボタンが隠れてしまい、すぐにクリックできずに焦る。

 

    リレー通訳には便利だが…

     

    新バージョンにこの機能が追加されたことで言語が複数入る会議ではリレー通訳機能として便利さを発揮できると思います。

     

    グローバル会議もハイブリッドかリモートになってしまった昨今、追加料金がかからないZoomで利用できるのはクライアントにとっても魅力。

    ただ、これまで致命的とされていた「Zoomでパートナー通訳の音声が聞こえない問題」はある意味解決したものの、聞きながら交代することはできないし、チャンネルを切り替える作業が逆に増えたといえます。

     

    つまり通訳者への負担はそれほど改善されていない…。

     

    セカンドラインなしでパートナー通訳の声を確認しつつスムーズに入るという交代は、残念ながらこの新機能では現実的ではないようです。

     

    ハンドオーバー(交代)機能まで付いたRSI専用プラットフォームに慣れてしまうと、痒い所に手が届くレベルにはあと一息というのが率直な感想です。

     

    まあ、これ以上いろんな機能を尾ひれはひれ付けてしまうとシステムが重くなるでしょうし、それも困りますが。

     

    今後も改善を続けながら

    Zoom もうひと頑張り!気づき

     

    して欲しいところです。

     

     

     

     

     以上、Zoomリレー通訳機能を実際に使ってみた感想でした!うずまき

     

     

     

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    イカロス出版から書籍 『通訳の仕事・始め方・続け方』 (通訳翻訳ジャーナル編集部・日本会議通訳者協会) が好評発売中。

     

    私も共同執筆させていただき、リモート通訳、さらに録音同時通訳についての特典動画を担当しています。
     
     
     

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