「その他おおぜい」から「オンリーワン」の通訳者へ | カリフォルニア 会議通訳・翻訳会社 EJ EXPERT代表のブログ ザ・トランスレーター

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40歳過ぎて専業主婦からプロの同時通訳者と起業家に転身。会議通訳の仕事、翻訳や通訳スキルの習得、通訳翻訳会社の経営、独自のプロ養成コースなど、北カリフォルニアはシリコンバレーを中心に発信しています。

こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者でEJ EXPERT代表のブラッドリー純子です。


年末年始は、高校生の娘と大学生の息子と日本滞在の予定です。クリスマスとお正月を日本で過ごすのはほぼ30年ぶり!なのでとても楽しみ。


定例の温泉旅行は今年夏は九州を巡ったので、今回は富山、伊豆、白浜への旅行を予定しています。仕事では東京と大阪です。


来月大阪で開かれる『会議通訳者のためのブレイクスルー・ワークショップ in OSAKA では、文字通りプロとして次のフェーズに進むための突破口になるセッション構成になっています。

 

ITプロが教える通訳者の特殊なニーズに合わせたデジタル知識とIT活用法についてのセッションが前半。

 

さらに後半、通訳者としてビジネス面とビジネス面の両方で成功するためのセッションを予定しています。

 

時間枠では入りきらないほど、お伝えしたいことは山盛りなのですが、

 

今日はその中の一つをご紹介しようと思います気づき

 

クライアントが会議の日程を決める前にまず通訳者の都合を問い合わせてくることがあります。

 

指名案件、つまり「替えが利かない」通訳者への打診です。

 

このように「その他おおぜい」から「オンリーワン」の通訳者になることができれば、ポジション的にもかなり強いです。

 

そんなクライアントを多く持つことができれば、どうでしょう?

 

気持ち的にも経済的にもかなりの安心につながりますよねキラキラ 


多少の無理は聞いてくれるだろうし、それだけの信頼を得られれば毎回気持ちよく仕事ができます。



「オンリーワン」ではないけれど通訳会社からも依頼は頻繁にあるし特に困っていない…という方も多いと思います。



でも、今のような繁忙期は忙しいのが当たり前ダッシュ


文字通り猫も杓子もの状況で厳しい言い方ですが、誰にでも仕事は来ます。


繁忙期だけではなく、年間を通じて稼働日数を増やし経済的安定を目指すには何をすべきでしょう?



「あなたにお願いしたいから、ぜひ都合のよい日と希望レートと条件を教えてください」


と言ってもらうレベルになるには、どうすればよいのでしょうか?


例えば、他の案件が入っている場合「別件をどなたか他の通訳者さんに替わってこちらを受けてもらえないか」などというクライアントからのお願いは意外に多い。

 

あるいは指名で依頼が来る時、通訳会社だとほぼ必ず「希望の同通パートナーはいますか?」と聞いてくれたり。そうなると自分の好きな通訳者と毎回仕事ができます。


特別な通訳者だと思ってもらえれば、通訳レートを上げてもクライアントが離れることはまずないでしょう。


「VIP訪問の予定があってぜひ指名で依頼したいので空いている日程を教えて欲しい、そこから予定を組みます」と言った流れも意外と多いです。


「替えがきかない」通訳者には他にもメリットがあります。


例えばコロナ後、すっかりリモート通訳案件が定着しましたよね。


世の中が通常に戻ったあとも無くなることはなく、むしろ未だに増えつつある状況です。

 

現場案件や出張案件が回復し、会議やカンファレンスなどイベントもむしろ以前より増えた感がある。



 

現場とリモート両方を掛け持ちする通訳者に対し、クライアントも通訳会社も協力的になってきました。


通訳者のスケジュールを考慮して色々とクライアントからの対応がよくなれば、スムーズに働けます。

 

例えば、会議終了後に全然別会社のリモート案件も対応できるようにと会議室を使わせてくれたり。




次から次へと移動が多いので別件のメール対応や次の案件の事前準備など、スキマ時間を有効活用できますよね。


某企業では、まとまった休憩時間や待機時間にどうぞと個室を抑えてくださいました。



心のこもった配慮が本当にありがたい...


2時間ばかりの案件でも、日本から経営トップが来る大事な会議なのでと終日レートで支払ってくださいます。


現場最終日にリモート案件が夕方6時から入っているけど家に帰っている時間はないと伝えると、泊まっているホテルを延泊予約してくださったクライアント企業もありました。


... 泣けました泣



ちなみに早朝にリモート案件で通訳してから現場へ向かうことも。



先日のお得意様企業の案件では、夕方からリモート案件が入っていることを事前に伝えると、通訳者だけ1時間早く退室させてくださいました。



 私のほうも可能な限り時間を短縮できるようにと、簡易通訳機材を持参しプレゼンはすべて同時通訳で対応したところ、


おかげでディスカッションに時間を割くことができました!と逆に感謝のお言葉をいただけたという…



クライアント側のこういった対応は、通訳者を高く評価してくださっていることへの現れ。


つまり通訳者としての価値にも繋がってくるわけで


より心を込めて仕事をしようという気持ちにさせられますキラキラ



通訳者や通訳者を目指す人たちにとって技術の向上は本当に大切です。


だからこそ通訳養成講座をもう何年も続けています。

 

でも それだけではプロとして成功することはできないと考えます。



AIの進化だけでなく、景気後退や世界情勢といった不安定な状況下で近い将来は通訳者の数も徐々に減少していくと予測されています。


そこで大切になってくるのは何なのかを良く考えてみるべき。自分の付加価値は何か、自分だから提供できる強みとは?



 

クライアントにとって「替えが利かない」価値のある通訳者になること

 

長く通訳を続けていくために理想的な働き方や環境を手に入れること


それには圧倒的な実力をつけるために経験を積む場が必要だし


質の高い仕事を獲得し続けるにはビジネススキルも不可欠です。



常に月30件以上の通訳案件数をキープしながら、企業トップからのリピート指名も多い自分自身の経験から


また日本やアメリカで絶対的なポジションを獲得し続ける通訳者たちを横で見ていて得た気づきもシェアできたらと思います。


学びとインスピレーションが多く得られる貴重なワークショップにしたいと思っていますのでご期待ください!

 

 


 会議通訳のためのブレイクスルー・ワークショップ in Osaka & EJ EXPERT懇親会


【会議通訳者のためのブレイクスルー・ワークショップ in Osaka】


今回のテーマは「ブレイクスルー」。


通訳のプロとして新たな高みや次のステージを目指し、行動に繋げていくためのノウハウを学びます。


⭐️ 年間ずっと繁忙期!質の高い案件が途切れない通訳者が実践しているビジネス戦略


⭐️ 通訳キャリアを自分でデザインし、確実に目標を達成していくため方法とマインドセット


⭐️ IT専門家による通訳業務効率の向上とリモート通訳環境とデジタル活用法


自分のやりたいステージで長くプロとして続けていくために外せない貴重なワークショップとなっています。


【日時】2023年12月23日 (土)  

10:00am - 5:00 pm


【会場】

難波Sky-O 27階 セミナールーム


「通訳者のためのIT知識とデジタル活用法 

~基礎編 & 応用編」


「通訳者のキャリア・エクセレンス 

~仕事を増やし、ビジネスの成功に繋げる戦略」


「セミ&プライベート面談セッション」

A.通訳者のIT&デジタルカウンセリング(ノートPC持参の方にはIT診断可能)


B.通訳者のキャリア&ビジネス相談、戦略カウンセリング(CV・実績表持参の方にはレビュー可能)


【講師】

浅原良樹(IT企業社内通訳者、元エンジニア、通訳者向けITコンサルタント)


ブラッドリー純子(会議通訳者、EJ EXPERT代表)


【会場参加特典】

超薄型・点滅式オリジナル通訳タイマーをもれなくプレゼント


【懇親会】

6:30pm~8:30pm


今回は前から希望が多かったZoom参加も受け付けています。


各受講生のニーズに合わせて個別カウンセリングの時間も設けています。


ワークショップ終了後には、懇親会も予定しています!受講予定でない方も参加可能です。



 

 すでに残席が少なくなってきていますが、詳細はこちらのウェブページでご覧ください。


頑張ってきた一年の振り返りとして、来年へ向けての新たな目標を一緒にプランニングしてみましょう。


スタッフと講師一同でお待ちしています!



7月の東京ワークショップ会場の様子、お陰様でいつも満席です。



 第15期通訳講座のご案内

 

 

第15期通訳プロ養成講座のお申込みが先日スタートしました。

 

来期に向けての通訳スキル無料チェックもまだ登録が可能です。

 

詳しくはEJ EXPERT会議通訳講座のウェブページからご覧ください。