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介護のコンプライアンスに強い経営コンサルの独り言

介護・医療業界の制度やコンプライアンスに強い経営コンサルが、これから超高齢化社会を迎える日本の将来や親の介護、子供たちの未来についてちょっとヒントになる独り言。親の介護で困っている人、介護に携わる組織の経営者や職員にも役立つ情報を発信していきます。



こんにちは、
まなぶっちです。


大学生にとって就職活動はとても重要なイベントとなっています。


この、いわゆる就活ですが、今年大きな変化がありました。


企業にとって優秀な学生を確保することは
とても重要です。


以前は「青田刈り」といわれる囲い込みなどかせあり
加熱したこともありましたが、


最近は就職活動の解禁日を設定し、


それ以前に就職目的で学生と企業とが
接点もつことが禁止されています。


ところが今年から、就活の解禁日が
例年より3カ月遅くなり3年時の3月スタートになりました。


具体的には、2016年卒業予定者である
現在の大学3年生から、昨年まで12月から開始されていた
企業の説明会などが、3月以降に解禁され
8月(現在の4年生は4月)から採用選考がスタートすることになります。


私のクライアントは、介護事業者が多いのですが、
今回の採用活動はかなり苦戦しているようです。


東京都内のある介護事業者の例ですが、
例年20~30人程度の新卒採用を行っていました。


新卒採用については、入社してくれる学生は
会社説明会から参加してくれた人の約10%前後が
例年の目安になっていたようです。


ところが、今年は会社説明会の参加自体が
例年の3分の1程度に激減してしまい、
このままでは、例年の採用水準を確保するのが
困難な状況となってしまいそうです。


クライアントのご依頼もあり、
緊急に採用対策にてこ入れを行うことになりました。


このような状況は、私が担当する他のクライアントも
似たような状況であることから、
介護業界全体で新卒学生の採用には苦戦していることが
分かってきました。


この原因として、景気が回復している兆しがあることから
採用を手控えていた企業が積極的採用路線に
転換していることもあると思います。


しかし、大きな原因として
例年、介護福祉に流れてくる社会福祉系学部の学生が
介護福祉系以外の業界に流れているため
介護福祉の仕事を希望する学生のキャパが
減少していることが大きいとようです。


介護福祉業界としては、人不足は慢性化しているため
特に景気に影響を受ける割れではない業界です。


今回と全く逆の状況が数年前には存在しており
本来、介護福祉以外を希望していた学生も
流れてきた状況があったわけですから
致し方ないと言えば致し方ないかも知りません。


そんな中、今日「毎日新聞」の電子版で
興味ある記事がありました。


それは「介護福祉士を育てる大学・短大や専門学校などの
全国の養成課程の数が、ピークだった2008年度の507課程(434校)から、
13年度の412課程(378校)へと、わずか5年で約2割減っていることが、
厚生労働省や日本介護福祉士養成施設協会(東京都千代田区)への取材で分かった。」

というものでした。





介護福祉士の養成機関・課程数と介護職の有効求人倍率の推移

(参照 毎日新聞 電子版 2015.5.26)



このニュースで介護現場の人不足は慢性化している中。


学生が介護職自体を敬遠していることが
有る程度想定できる結果ではないでしょうか?


介護人材の不足は深刻で、団塊の世代が75歳以上になる2025年には
約248万人の介護職が必要であるといわれているが、
このままでは、約30万人以上の不足と予想しています。


また、介護職の離職率も一向に軽減されていない状況も続いており、
介護人材の人手不足の問題は
思った上に深刻な事態となっているかも知れません。


介護事業者は、待遇面の改善や職場環境の充実
仕事に対するモチベーションアップなど
キャリアプランを含め、より人材を確保するための
対策を講じておかなければ、数年先には
危機的な状況になるかも知れません。


ニュースでは、
「厚労省福祉基盤課はこれまで学生に就学資金を貸し付けたり、
離職者の訓練機関として位置付けたりするなど、
介護福祉士を目指す学生確保に向けた政策を実施してきた。
入学者の確保が困難となっていることは重く受け止めている」


としているが、


もっと抜本的な対策を国が積極的に実施していかなければ
事業者だけの努力でなんとかなる状況ではないところまで
来ているような気がします。


自分が高齢者になった時に後悔しないよう、
今のうちに少しでも社会に貢献できるよう
今できることを精一杯やって行きたいと思います。



今回も最後までお読み頂き、有難うございました。


本日は、これにて。




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こんにちは、
まなぶっちです。


「お泊りデイサービス」
いろいろと議論になっているようですね。


「お泊りデイサービス」の実態把握のため
届出を義務化するという介護保険の運営基準が改定されたのを受け

4月30日に厚生労働省も
運営や設備に関するガイドラインを通知しました。


これにより、たとえ宿泊がひとりでも、1泊であっても
届出が必要ということになりました。


ここ数年、民家改修型の小規模な亭サービスを中心に
格安の宿泊サービスが増加ていおり、


それにともない、質の確保を求める声が高まってきた現状、

都市部を中心に独自のガイドラインを作成するなどの
対応を行ってきたが、

やっと国も重たい腰をあげたという印象を持ちました。


届出の対象となるのは、
通所介護と認知症対応型通所介護(予防含む)である。


この「宿泊デイサービス」が増加した原因として
私は、特別養護老人ホーム(特養)などの入所型施設の
供給不足が大いに関係していると思っています。


ご存じのように、特養では何人もの待機者をかかえ、
入所したくても空きが無いような状況が続いています。


有料老人ホームも費用が大分安価になってきたというものの
依然として価格は割高であることもあり、
資金的な負担が大きいため、入居するひとも限れています。


この春、特養に入居できる資格を
介護度3以上として、対象者の絞り込みを狙いましたが
実際に、施設に入居したくても待機の状態は改善されていない状況です。


そんななか、介護保険外のサービスのため、
自費とはいえ比較的安価で利用できる
「宿泊デイサービス」の利用が増加していると考えます。


こういった状況であるにも関わらず、
あんに状況を把握するという理由だけで
届出を義務付けるというもは、


抜本的な解決にはつながらないのではと考えます。


確かに、不透明な部分は多くあり、
サービスの品質については大きな課題が残されています。


しかし、背景の「宿泊デイ」を利用せざる得ない状況にある
利用者、家族のおかれいする状況を改善しないと
「宿泊デイ」の部分だけ基準を作っても
課題が解決できるわけではないと思います。


どうしても、その場を取り繕うだけの
代替え的なサービスという位置付けにかわりは有りません。


とはいうものの、
何の規制もないままでは
問題も残ると思うので、暫定的な対応としては
必要なことかもしれませんが・・・。


今後は都市部で先行していた自治体も
厚労省のガイドラインに従い
指針の改定を行ってくると思われます。


以下は、厚労省のガイドラインの概要です。


①宿泊サービスの提供
・利用者の心身状況、家族の疾病等の理由で
 家族の負担を軽減するために、
 一時的に居宅生活に支障がある者を対象。
・居宅サービスへの位置づけが必要。


②利用者定員
・通所介護の利用定員の2分の1以下、
 かつ、9人以下


③宿泊室
・原則個室。1室7.43㎡以上
・個室以外の宿泊室を設ける場合は
 1室4名以下で、パーテーションや
 家具でプライバシーを確保。
・カーテンは不可。


④宿泊サービス計画の作成
・4日以上連続利用する場合、
 具体的なサービス内容を記載した
 宿泊サービス計画を作成。
・4日未満でも反復的、継続的に利用する
 予定がある場合も必要。


⑤従業員
・夜勤の介護職員又は看護職員を一人以上。
・介護職員は初任者研修修了者以上。
・従業員の中から責任者を定める。


⑥都道府県等への届け出
・宿泊サービス提供開始前に指定権者に届け出る。
・また、介護サービス情報の公表を直轄する
 都道府県にも報告。


自治体では、指針の作成など今後進んでいくと思いますが、
個人的には、これで終わらず、特養の増設や
比較的安価で利用できる入所型の高齢者施設等
の充実に努めてほしいと感じます。



今回も最後までお読み頂き、有難うございます。


本日は、これにて。





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こんにちは、
まなぶっちです。


日経新聞のWeb版で
「突然くる介護に備えを 制度など確認重要
 ~一人で抱え込まずに~


という記事を読みました。


『高齢の親が元気に暮らす姿を見て「介護はまだ先のこと」
と考える働き盛り世代も多いはず。


実は、脳卒中や骨折・転倒などが原因で、
介護は突然始まることがある。


いざという時に慌てないためには、
利用できる勤務先の制度を知り、
介護保険や各種サービスの使い方を事前に確認する
「もしもの備え」が大事だ。』


(日本経済新聞Web版5月21日付)


私も、このブログを書き始めるきっかけの一つが
近い将来、両親の介護が必要になるだろうと
心配になったことでした。


私は家庭もあり、両親とは別に暮らしています。
父親もあと数年で会社を定年退職する年齢になり、

当人達も将来の不安が気になりだしてきたようです。


特に、「病気や認知症になって介護が必要になったら」
という点が心配になっているのが、

久しぶりに実家に様子を見に行くと
その手の話題になることがとても多くなりました。


必然的に私たち息子(3人兄弟)も
もし、介護が必要になったらどうしようかといった
話題も多くなりました。


記事の中でも介護が必要になる主な原因として
2013年の「厚生労働省の国民生活基礎調査」
のデータを紹介しています。


これを見ると


(1)脳卒中  19%


(2)認知症  16%


(3)衰弱    13%


(4)骨折・転倒 12%


(5)間接疾病  11%


となっており、段々介護が必要になるケースより
ケガや疾病により突然介護が必要になるケースが
多いことが分かります。


このような状況をみると


ある程度の年齢になると
何時介護が始まるかも知れないという
心づもりをしておく必要もありそうです。


そろそろ介護を意識する年齢に達する親をもつ
子供の心構えとしていいものが記事に有りました。


「親が要介護らなる前の子の備え5カ条」です。


オリジナルの記事に補足をちょっと付け加えて紹介しますね。 


1、(親の)勤務先や国(+実家のある地域)の
介護支援制度を調べる。


2、(実家に)帰省時に親がどんな介護を望むのか聞いておく。

  (実家の中やその周辺のなど)家の危険個所を把握しておく。


3、兄弟や親戚と介護の役割を相談する。


4、親の通う病院やかかり付け医、
  (服用している薬などの情報も把握しておく)

  近所の連絡先を調べる。


5、親が住む自治体の地域包括支援センターを調べる。


これをみると確かに知っておいた方がいいものばかりです。
とくに、両親がどんな介護を望むのかという点や
兄弟の役割などは結構大切なことだと思います。


私たち兄弟も少し、
しっかりと相談をする機会をもっておいた方がいいと
改めて感じた次第です。




今回も最後までお読み頂き、有難うございます。


本日は、これにて。






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