この前週末、自分の変化を体感したことがありました。
とあるラーメンチェーン店に行ったのですが、店内は学生とファミリーだらけ。
たまたま、両隣は男性学生の2人組で、それはそれでワシワシとすごい勢いで食べていました。
どう考えても、そんなことを思う必要はないのですが・・・・
見ているとどういうわけだか「勝負!」という気分になってしまいまして・・・・
ビール+餃子+チャーシューメン(大盛)+炒飯(大盛)を食べてしまいました。
いまでもその気になればそのくらいは食べれちゃうのですが、食べ終えた後に、イマイチ満足感が低く、同じお金を使うならもう少しボリュームはなくていいから美味しいものをと正直に思った次第です。
いつまでも若者気分が残っていたボクですが、自分で「大人になったな」と思った次第。
・・・ 気がつくのが遅いけど(苦笑)
これからは大人の昼ごはんにしよう。
昼ごはんを盛り蕎麦一杯で終わらせるナイスミドルを目指します。
そんな気分で老舗のこちらまで。
前回食べたおろし蕎麦が素晴らしく美味しく、次回は是非蕎麦だけで食べてみたいと思っていたので、最初に浮かびました。
ランチタイムは相席当然のこちら。
四人席にピンのお客さんが四人相席です。
ボクは座るなりメニューも見ずに「大盛り!」の一言。
斜め前では若者が背筋を伸ばして温かい蕎麦を食べている。
若いのに渋い昼ごはんだなぁ・・・カバンも持っていないし営業系ではなさそう。
総務課の3年目みたいな雰囲気の彼。
思い起こすとボクはこの年齢のころは食事に襲い掛かるようにしていた。
きっと育ちのいい人なのでしょうね。
前の席はボクとほぼ同時に入店した人生の大先輩。
お顔からしてかなりお疲れのようだ。
以前は疲れた男性を見ると”気合い入れんかい”と思っていたのに最近はシンパシーを感じる(笑)
隣席の先客が席を立ち、店内で待っていたご婦人が座る。
老舗の蕎麦屋ですが、このあたりの回転は街の蕎麦屋のランチタイムと同じです。
そして、見てください、この綺麗なお蕎麦を。
最初にそろっと2本ほどとり、汁につけずに食す。
細いけどどしっかりした歯ごたえがある。
次に香りを感じたくて鼻を近づけてみた。
「・・・・?」
一瞬何が起きたかわからなかったのだが、隣席のご婦人の香水の匂いがきつくて蕎麦の微妙な香りの上に被さってきたようだ。
女性の皆さま。
香水は素敵なものですが、飲食店、特に香りが一つの要素のお店へ行かれるときは少し控えめにお願いします。
濃いのそば汁にちょこんとつけて食す。
山葵を乗せて食す。
喉ごし、コシのいい美味しいお蕎麦。
決して気取った店内ではないが、普通の街の蕎麦屋さんの空気の中で油断して食べていると背筋が伸びそうにもなる。
店主さんはレジにいることが多いのだが腰の低い方。
花番のお姉さんたちの慣れた感じもいい。
前の席で食べていた人生の大先輩が食べ終えて「ふー」っという。
そして、懐から大量の薬を出したので驚いた。
大先輩はその大量の薬をさめたお茶で一気に飲んだ。
お店を出て「大人になったなぁ」という感慨。
一時間後に空腹に襲われたことはここには書かない。