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青森・深浦町で脱北者とみられる一家4人保護 「本国に家族は残していない」

青森・深浦町で2日、北朝鮮から脱出したとみられる一家4人を乗せた小型船が見つかった事件で、4人は「本国に家族は残していない」と話していることがわかった。
脱北したとみられる一家4人は、五所川原警察署で事情を聴かれていて、調べに対し、「家族は4人で、本国には家族を残していない」と話しているという。
また、航行の状況について、「海上で漁船や貨物船などとすれちがった。5月27日に出発したあと、4日間は悪天候で船が大きく揺れ、お互いに話すこともできず、必死だった」と供述している。
第一通報者は「(一家が)『ココ、ニイガタ? ニイガタ』って2回聞いた。『だいたい(新潟まで)300kmくらいですよ』って教えたが、300kmって言葉もわからないで」と話した。
4人は「万景峰(マンギョンボン)号が行き来する新潟を目指した」と話していて、コンパスのほか、「新潟」や「東京」など、主要都市が記された簡単な日本地図を持っていたという。
また、4人とも北朝鮮の身分証明書である公民証を持っていたほか、旅券とみられる証明書なども携帯していた。
警察は、4日も4人からくわしい事情を聴くことにしている。

FNN Headline

「脱北」4人、韓国移送で調整 生活苦…パン1日おき

 青森県深浦町に木造船で着岸した北朝鮮からの脱出者とみられる男女4人が青森県警の調べに「生活が苦しく、1日おきぐらいにパンを食べるのがやっとだった」「自由がない。人権が保障される国に行きたい」と脱北の動機を供述していることが3日、分かった。政府は韓国行きの希望をかなえる方針で、県警などの事情聴取が終わり次第、外交ルートを通じて移送時期、方法について韓国政府と調整を急ぐ。

 供述によると、4人は家族で、父親は元漁師、母親は無職、長男は専門学校生、二男はタコ漁師。「北朝鮮に残した家族はいない」としている。「二男が操縦資格を持っており、苦労して船を購入し、タコ漁の収入で一家を細々と支えてきた」と説明。「韓国の放送を聞くと罰せられる」など北朝鮮の事情も話しているという。

 4人は濃霧に覆われた5月27日夜、北朝鮮の清津をタコ漁用の木造船で出港。最初の4日間は悪天候が続いて船が大きく揺れ、食事や会話もできず、必死に船にしがみついていたという。

 「途中で何隻かの船とすれ違った」「陸地が近づいてほっとした」とも話し、身分証明書にあたる「公民証」や北朝鮮の通貨、中国の人民元を所持。持っていた瓶入りの液体は「ネズミを殺す毒薬で、北朝鮮当局に捕まったら飲んで死ぬつもりだった」としており、県警が成分を調べている。

 警察官職務執行法に基づき、4人を五所川原署で保護している県警は3日、簡裁に5日までの期間延長を申請、認められた。県警は4日も同法に基づく事情聴取を続ける。保護期間は最大5日間。

 一方、韓国訪問中の麻生太郎外相は3日の韓国外交通商相との会談で、4人の韓国行きの意思が確認されれば韓国側に移送する考えを伝えた。韓国政府も「人道的見地に従い、処理されなければならないとの認識で一致した」と移送を受け入れる構えを示したという。

 日本政府が脱北者を第三国へ移送した事例には、2002年5月に5人が中国・瀋陽の日本総領事館に駆け込み、フィリピン経由で韓国へ移送したケースがある。今回は脱北者支援などを盛り込んだ北朝鮮人権法の施行後初のケースとなる。

(2007/06/04 02:19)

「脱北」4人、韓国移送で調整 生活苦…パン1日おき|事件裁判|社会|Sankei WEB

脱北の4人、韓国移送へ…両親・兄弟と確認

 青森県深浦町沖で脱北者の男女4人が見つかった問題で、日韓両政府は3日、4人が韓国行きを希望していることを踏まえ、韓国に移送することで基本的に合意した。

 当面、日本政府が4人の保護を続けながら、意思確認などを終えたうえで、韓国に出国させる方針だ。一方、青森県警はこれまでの事情聴取などで、4人が家族であることを確認した。4人は日本と北朝鮮を結ぶ貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」の入港先だった新潟港を目指していたという。

 麻生外相は3日、韓国・済州島で行った宋旻淳(ソン・ミンスン)韓国外交通商相との会談で、宋氏から事実関係の照会を受けたのに対し、「現在、警察、入国管理当局が事情聴取しており、その結果を踏まえて適切に対応していきたい」と述べ、4人の韓国行きの意思が確認されれば、韓国側に移送する考えを示した。

 宋外相は会談後の記者会見で、「この問題は人道主義的な原則に即して、本人たちの意思に従って処理されるということで両外相は理解をともにした」と述べ、4人の希望に沿って、韓国で受け入れる用意を表明した。

 これに関連して安倍首相は3日、東京・渋谷駅前で行った街頭演説で、「北朝鮮から逃れて4人の脱北者が来た」と述べ、4人が脱北者であることを明らかにした。その上で、「日本は自由を守り、人権を尊重する国だ。人権を守っていくという観点、人道上の観点から対応する」と述べ、4人を北朝鮮には送還せず、人道問題として処理する考えを強調した。

 政府は、今後、4人の申請を受けて、出入国管理及び難民認定法に基づき6か月以内の日本滞在を可能にする「一時庇護(ひご)」を許可する方針だ。

 一時庇護の手続きには通常1~2週間かかるという。政府は手続き後、4人の韓国行きの意思を最終的に確認した上で、韓国側に正式に受け入れを打診し、早急に実現させたい考えだ。

 一方、青森県警は3日、4人が所持していた身分証や聞き取り調査から、夫婦と息子2人の家族であることが判明したと発表した。4人は、「韓国に行くつもりだったが、警備が厳しくて難しいと思った。日本に知り合いはいないが、万景峰号が行き来する新潟を目指した」と話しているという。
(2007年6月3日23時47分 読売新聞)

脱北の4人、韓国移送へ…両親・兄弟と確認 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)