「脱北」4人、韓国移送で調整 生活苦…パン1日おき | trycomp2のブログ

「脱北」4人、韓国移送で調整 生活苦…パン1日おき

 青森県深浦町に木造船で着岸した北朝鮮からの脱出者とみられる男女4人が青森県警の調べに「生活が苦しく、1日おきぐらいにパンを食べるのがやっとだった」「自由がない。人権が保障される国に行きたい」と脱北の動機を供述していることが3日、分かった。政府は韓国行きの希望をかなえる方針で、県警などの事情聴取が終わり次第、外交ルートを通じて移送時期、方法について韓国政府と調整を急ぐ。

 供述によると、4人は家族で、父親は元漁師、母親は無職、長男は専門学校生、二男はタコ漁師。「北朝鮮に残した家族はいない」としている。「二男が操縦資格を持っており、苦労して船を購入し、タコ漁の収入で一家を細々と支えてきた」と説明。「韓国の放送を聞くと罰せられる」など北朝鮮の事情も話しているという。

 4人は濃霧に覆われた5月27日夜、北朝鮮の清津をタコ漁用の木造船で出港。最初の4日間は悪天候が続いて船が大きく揺れ、食事や会話もできず、必死に船にしがみついていたという。

 「途中で何隻かの船とすれ違った」「陸地が近づいてほっとした」とも話し、身分証明書にあたる「公民証」や北朝鮮の通貨、中国の人民元を所持。持っていた瓶入りの液体は「ネズミを殺す毒薬で、北朝鮮当局に捕まったら飲んで死ぬつもりだった」としており、県警が成分を調べている。

 警察官職務執行法に基づき、4人を五所川原署で保護している県警は3日、簡裁に5日までの期間延長を申請、認められた。県警は4日も同法に基づく事情聴取を続ける。保護期間は最大5日間。

 一方、韓国訪問中の麻生太郎外相は3日の韓国外交通商相との会談で、4人の韓国行きの意思が確認されれば韓国側に移送する考えを伝えた。韓国政府も「人道的見地に従い、処理されなければならないとの認識で一致した」と移送を受け入れる構えを示したという。

 日本政府が脱北者を第三国へ移送した事例には、2002年5月に5人が中国・瀋陽の日本総領事館に駆け込み、フィリピン経由で韓国へ移送したケースがある。今回は脱北者支援などを盛り込んだ北朝鮮人権法の施行後初のケースとなる。

(2007/06/04 02:19)

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