よど号グル ープ:日本に拠点作り?赤木容疑者の帰国時期に
日航機「よど号」乗っ取り事件(70年)のメンバーらと80年代に合流した赤木(旧姓・米村)邦弥容疑者(52)が、北朝鮮渡航前の85年末から86年にかけ日本に一時帰国していた時期に、メンバーやメンバーの妻が日本への潜入を繰り返していたことが分かった。警視庁公安部は、グループが同時期に日本国内に拠点づくりを進めていたとみており、赤木容疑者の日本滞在中の動きに関心を示している。
公安部は5日夜、北京空港経由で関西国際空港に帰国した赤木容疑者を旅券法違反(渡航制限)容疑で逮捕した。調べに、87年4月に北朝鮮に渡った容疑を認めている。
関係者によると、赤木容疑者は81年に欧州に渡った後、ウィーンなどに滞在していたが、85年12月28日に香港経由で日本に帰国、86年9月まで滞在していた。帰国の理由を「円高で日本でアルバイトすれば稼ぎになる」などと親族らに説明したとされる。滞在中に、関西地方の親族の自宅、東京都内など少なくとも住民票を3カ所移していた。
一方、実行メンバー中で最年少で、88年に日本国内潜伏中に逮捕された男性(54)=服役後、出所=は85年以降、他人名義の旅券を使うなどして日本に出入国を繰り返していた。有本恵子さん拉致事件への関与を公判で証言しているこの男性の元妻(51)も、88年に国内で逮捕されたが、84年以降、日本に度々出入り。他にもメンバーの妻のうち少なくとも4人が出入国を繰り返していた。
当時はメンバーの妻は、存在が明らかになっておらず、多くは本名で国内に潜伏していた。欧州滞在中にグループが関与したとされる反核運動に携わった赤木容疑者は、日本への帰国・滞在時に本名を名乗っていた。公安部は、赤木容疑者が日本帰国時に既にグループと実質的に合流していた可能性が高いとみている。
毎日新聞 2007年6月6日 3時00分
よど号グループ:日本に拠点作り?赤木容疑者の帰国時期に-事件:MSN毎日インタラクティブ
有本さんの母「恵子の消息知るはずだ」
有本恵子さんの拉致に関与したとされる、よど号ハイジャック犯と暮らしていた元神戸大生(52)の帰国。有本さんの母、嘉代子さん(81)=神戸市長田区=は「恵子に関する情報を話してほしい気持ちは強いが、期待はできない」と語った。
元神戸大生(52)が恵子さんの消息について「聞いたことがない」と話していることについては、「知っているに決まっている」と厳しく批判。「恵子が元気でいるということだけでも分かれば、安心できるのだけど…」と声を落とした。
一方、救う会兵庫の長瀬猛代表は「元神戸大生(52)にとって小さなことでも、拉致問題の解決にとっては重要なことはたくさんあるはず。警察はしっかり正面から調べてほしい」と話した。
(森 信弘)
北朝鮮から元神大生が帰国、逮捕
中山補佐官、家族会に訪米・中の報告
中国とアメリカを訪問し、拉致問題について政府関係者と意見交換を行った中山恭子首相補佐官が、横田滋さんら家族会に対し「今後、アメリカ・中国と連携し北朝鮮の説得を重ねる」などの報告を行いました。
中山首相補佐官は、先月から今月にかけて中国とアメリカを訪問。これについて、家族会に対し「拉致問題に関し、中国では北朝鮮側に立った情報が多い。今回の訪問で、日本側の立場をよく説明し理解を得た」と述べ、今後、アメリカ・中国とも連携して北朝鮮への説得を重ねると説明しました。
「中国は『必要な協力はしたい』と話したということです」(横田滋さん)
横田滋さんは「北朝鮮に大きな影響力を持つ中国との理解を深めた意義は大きい」と述べ、今後の拉致問題の進展に期待を示しました。(05日22:12)