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日本政府、「北朝鮮の核施設封鎖まで6か国協議再開反対」

【6月25日 AFP】北朝鮮への強硬姿勢を貫く安倍政権は25日、北朝鮮側が6か国協議の初期段階措置である原子炉の停止・封鎖を実施しない限り、同協議の再開には反対すると警告した。

 塩崎恭久官房長官は同日の記者会見で、「北朝鮮が初期段階の措置をきちんと履行するのを見極めていくのがわれわれのやるべき仕事。6カ国協議も、6カ国の閣僚会合も、初期段階の履行が担保されなければ開催するのはどうか」と述べた。

 北朝鮮は2月、同国の核問題をめぐる6か国協議で初期段階措置として、寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)にある核施設の停止と閉鎖に合意した。北朝鮮政府は25日、同国が交換条件としていたマカオの銀行の同国関連口座の解除と資金返還が完了したとし、初期段階措置に着手する準備が整ったと発表した。

 前週、北朝鮮を電撃訪問した6か国協議米国主席代表のクリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補は23日、東京に立ち寄り、「6か国協議および同協議の参加国の初の外相会合を7月に開催したい」と述べた。共同通信は、日本側は政治的懸念から、7月の外相会合の提案を拒否したとの政府筋談話を報じた。

 7月29日に実施される参議院選挙を前に、国内問題で落ち込んでいる支持率を回復したい安倍晋三(Shinzo Abe)首相は、北朝鮮に対する強硬姿勢を世論に訴えたい意向だ。共同通信によると、北朝鮮による日本人拉致問題の進展なしに6か国の高官級会合が実現すれば、安倍政権にとって「大打撃」となりかねないと政府は懸念している。

 安倍首相は同日、「拉致問題の解決なくして日朝の国交正常化なしという基本方針にまったく変わりはない」とあらためて強調した。(c)AFP

日本政府、「北朝鮮の核施設封鎖まで6か国協議再開反対」 AFPBB News

つばさなき身の悲しけれ めぐみさんの思い…川崎の歌手らCD制作

 拉致被害者横田めぐみさん=失踪(しっそう)当時(13)=の父親で拉致被害者家族会代表の滋さん(74)と妻の早紀江さん(71)を支援しようと、地元・川崎市民らが自主制作したCDが、反響を呼んでいる。きっかけとなった主婦の思いを、ソプラノ歌手が引き継いだ。早紀江さんは「とてもきれいな歌。この歌を聴いて、拉致問題に関心を持ってもらえれば」と話す。売上金の1割は同会に寄付される。

 収録されたのは、離島に住む母を慕う若者の心情をつづった「母恋し」。「沖縄音楽の父」といわれる作曲家宮良長包氏(1883-1939年)が、82年前に作曲した。

 中学時代に、音楽教師だった宮良氏の孫からこの歌を習った沖縄県出身の主婦上原紀江さん(60)=川崎市高津区=が、2年前、テレビニュースで小学生のめぐみさんの姿を見て、この歌を思い出したという。「まるで母を思うめぐみさんの心境を歌ったよう。この歌を横田夫妻に贈りたい」

 その年の夏、上原さんは地元デパートで偶然、沖縄民謡を耳にした。「澄んだこの声こそ」と駆け寄ると、イベントで歌うソプラノ歌手桜井純恵さん(39)=同=だった。

 「あなたの声の、この歌を横田さんに聴かせてあげたい」。上原さんの熱意に打たれ、桜井さんは、市内に住む知人のピアニストに編曲を依頼。スタジオ費用などをすべて負担し、2006年7月、数枚のCDを作成、横田夫妻に贈った。

 これ以来、拉致問題に深い関心を寄せる桜井さんは、自らのコンサートなどでもこの曲を歌うように。「心に残る」「ぜひ販売して」との声が相次ぎ、販売用CDの作成を決めた。

 再録音の費用もすべて自費。題字や自身の写真撮影も市内の知り合いに頼んで、手作りのCD1000枚を作った。桜井さんが市内のCDショップなどを回り、店頭に置いてくれるよう頼んだ。CDは5月20日に発売、既に200枚近く売れたという。「めぐみさんがお母さんを思って歌うとどうなるんだろう、と考えて歌っている。たくさんの人に聴いてほしい」

 早紀江さんは「歌詞は聴いているとつらいものがあるけれど、哀愁があって温かい歌。川崎に住んで17年ですが、地元の人に本当に助けていただいている」と話している。CDは1枚1000円。問い合わせは、ミュージック・マーケット=電044(813)3409=へ。

 母恋し

この海越えて あの島に

母上います ああ恋し

心ばかりは

かよえども

つばさなき身の

悲しけれ

み空の風に たずぬれど

海の白波 なくばかり

母のたよりは

しられざり

しずしず夕日は

沈みゆく

 (東京新聞川崎支局・市毛史歩子)

中日新聞:つばさなき身の悲しけれ めぐみさんの思い…川崎の歌手らCD制作:社会(CHUNICHI Web)

「北朝鮮外交」で成果狙うブッシュ政権

【6月25日 AFP】任期が残り1年半となったジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は、「悪の枢軸」北朝鮮に対する姿勢を軟化し、外交政策の成功を狙う。

 前週には6か国協議の米首席代表クリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補が平壌を電撃訪問し、これまで北朝鮮の核問題への直接関与を拒否していたブッシュ政権の方向転換として多くの人を驚かせた。

 ブッシュ大統領は過去に、金正日(Kim Jong-Il)総書記を「ピグミー」「独裁者」「危険人物」などと呼び、北朝鮮側の感情を逆なでしてきたが、そうした愚弄する発言も最近では陰を潜めた。

■順調なのは北朝鮮問題だけ

 こうした変化について、米国の核問題専門家ジョセフ・シリンシオーネ(Joseph Cirincione)氏は、「ヒル国務次官補やコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官、そして大統領自身も、北朝鮮問題は外交政策上の勝利を収める機会だと認識しなおした」とみる。同氏の見解では、「外交政策が効果を発揮していると現政権が主張するのを目にできるのは北朝鮮問題だけ」だという。

 それでも、北朝鮮が核開発を放棄するという保障はなく、むしろヒル次官補の訪朝により、核問題交渉において北朝鮮側に優勢だという認識を与えてしまったと専門家らは指摘する。

 ブッシュ政権で国務次官補を務めた対北朝鮮強硬派のジョン・ボルトン(John Bolton)前米国連大使は、「おそまつな外交だ」と評する。北朝鮮政府は2008年の米大統領選挙まで交渉を引き延ばし、「現米政権の後に、より軟弱路線の政権が誕生することを期待している」のだという。ボルトン氏は、「北朝鮮はいつものパターンで、2月13日の6か国協議での合意事項の見直しを求めてくるだろう」と憶測する。

■米の譲歩、今後の交渉に悪影響か

 米政府による北朝鮮への単独接触で進展をみせたのは、同国の制裁でマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(Banco Delta Asia、BDA)」に北朝鮮関連資金2500万ドルが2005年以降、凍結されていた問題だ。凍結解除については米タカ派の強硬な反対もあったと米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は報じたが、資金返還に至るまでの数々の障害を克服し、数か月かかって送金が完了した。

 ボルトン氏は「資金問題で米政府はいくつもの譲歩を見せた。しかし、それでは北朝鮮側に対し、米国務省が交渉に慎重なモードになっていることを示しただけになってしまった。今後、交渉する相手(米政権)が変わることを期待する北朝鮮にとっては、よい予兆を与えてしまった」と語る。

 「資金問題における現政権の一連の譲歩がもたらした結果を見ればいい。もともと不正疑惑のあった口座の凍結と北朝鮮の核開発は別の問題だったものを、北朝鮮側が取引条件として関連させてしまい、その主張を米国側が受け入れてしまった」とボルトン氏は批判した。(c)AFP/P. Parameswaran


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